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「学士課程教育の質保証」プログラム

ドキュメント内 FD FD (ページ 104-111)

1広島大学教育GP国際シンポジウム

第一部 「学士課程教育の質保証」プログラム

基調講演① 学士課程教育の構築にむけた現状と課題(文部科学省 高等教育局大学振興課大学改革推進室長・樋口聰)

基調講演② カリフォルニア大学バークレー校における学修 を重視した学士課程教育の教育評価の文化の構築(カリフォ ルニア大学バークレー校・Cynthia Schrager )

事例報告① 新世代到達目標型教育プログラムの構築(広島 大学学士課程会議・小澤孝一郎)

事例報告② ICUにおける学生の主体的アカデミックプランニ ングと教育の質保証(国際基督教大学アカデミックプランニ ングセンター・森島泰則)

パネルディスカッション 講演者+報告者+コメンテータ(山 口大学大学教育センター・吉田香奈)

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基調講演「学士課程教育の構築にむけた現状と 課題」ポイント①

【問題の所在】

大学進学率・大学院進学率の増加

平成22年度の大学院進学率7%は、昭和35年度の大学進学率 8.2%にほぼ等しい

18歳人口の減少を見据えた準備の必要性

平成21 32年度はほぼ横ばいで推移するが、平成33年度から 再び減少することが予測される

基調講演「学士課程教育の構築にむけた現状と 課題」ポイント②

【近年の動向】

人材養成目的と成績評価基準の明示義務化

どのような人材を育成するか明確化し、それに沿ったカ リ キュラムを組み、厳格な成績評価をすること

カリキュラム改革

過去5年間において約9割の大学がカリキュラム改革を実施

初年次教育の実施

約8割の大学が入学生に対する初年次教育を実施 技能=文章作法・口頭発表技法・情報処理… 動機=大学教育とは何か・学問とは何か… 態度=メンタルヘルス・学修習慣…

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基調講演「学士課程教育の構築にむけた現状と 課題」ポイント③

【機能別分化と大学間連携】

大学の有するさまざまな機能のうち、どこにどう 比重を置くか、社会にわかりやすく見せる必要が ある

平成17年中央教育審議会答申(将来像答申)の提言による

大学の機能別分化は、大学間連携と表裏一体の関 係にあり、大学を「面」としてとらえ、複数の大 学で同一の教育プログラムを実施することも模索 すべきである

山口大学+鹿児島大学の共同獣医学部構想… 四国地域におけるSD拠点としての愛媛大学…

→大学・学部・学問分野の淘汰につながる危険性?

基調講演「学士課程教育の構築にむけた現状と 課題」ポイント④

【学士課程教育の構築にむけた課題①】

大学のミッションを明確にし、教育の内容と機能 をわかりやすく示すこと

学校教育法施行規則等の改正による、平成23年度 以降の情報開示の必要性

教員組織・教員数・教員の業績

山口大学では教員DBがこれに対応?

教育課程を通じて修得が期待される知識・能力 体系

山口大学ではグラジュエーションポリシー およびカリキュラムフローチャートの公開が これに対応?

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基調講演「学士課程教育の構築にむけた現状と 課題」ポイント⑤

【学士課程教育の構築にむけた課題②】

学生の将来を見通した体系的な指導と効果的な支 援

大学生の「就業力」の育成

近年の就職内定状況の厳しさが提言の背景にある

就職活動早期化・長期化の原因の半分は大学の閉鎖性にある

大学側が学生に身につけさせた力を社会に対してわかりやす く発信することができれば、就職活動早期化・長期化の問題 は改善されるはずである

「就業力」とは、資格取得のようなことがらを意味せず、社 会で役立つ汎用的な能力のことである

「就業力」というタームの設定は、学生や社会が資格の取得 を偏重する流れを牽制するためのものでもあり、大学の存在 意義を保証するものとして、むしろ好意的に理解すべきか

基調講演「学士課程教育の構築にむけた現状と 課題」ポイント⑥

【学士課程教育の構築にむけた課題③】

卒業までに修得すべき能力を明確にし、学修成果 を保証するシステムの構築

到達目標を設定した授業設計

広島大学「新世代目標型教育プログラム」

山口大学「目的達成型大学教育改善プログラム」

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基調講演「学士課程教育の構築にむけた現状と 課題」ポイント⑦

【特に強調されていたことがら】

学士課程教育の構築は、入口の問題として考えるより、出口の問題 として考えるべき

多様な学生が入学してくる以上、出口も多様になっている 大学と社会の距離が縮まっている以上、社会と隔絶したところで大 学は存在できない

社会や企業は、学生が大学で学んだ個別具体的内容そのものに興味 があるわけではない。就職活動とは、学生にある負荷をかけ、その 負荷を乗り越えてくる人材を採用しようというテストでもある。例 えば、大学時代に、各人が、どのように困難や苦手を克服したか、

わかりやすく示してほしい

大学と社会との対話の場が必要である。そのために、卒業生という リソースをよく活用されたい

山口大学人文学部で学んだどのようなことが、社会に出て、ど のように役立ったか。あるいは役に立たなかったか。大学時代 にどういうことをやっておけば良かったか…

広い意味での「教養教育」の重要性

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【第1部】  他大学の試みから学ぶ      神奈川工科大学の例

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神奈川工科大学主催シンポジウム 

「大学の授業を改善する」 

リポート 

ジュマリ・アラム

  大学レベルで行われている(模索されている)三つのFD活動の試み: 

① 「DVD授業ライブラリー」 

② 「授業評価に対するフォローアップ活動」 

③ 「授業を教育 業績 として見るための模索」 

【DVD授業ライブラリー】 

全学レベルの「教育開発センター」が、FD活動の一環として 行っている。 

全国の、「ベストティーチャー賞」「教育賞」等を受賞した先 生、あるいは大学側から推薦を受けた先生の、実際の授業を、

1・2コマ分収録するという企画。 

ここ10年間、約100本のビデオ/DVDが制作された(タ イトルのサンプルを参照)。 

大学関係者への部分的な配布(有料)を行っている。 

一見、映像教材(丸善、放送大学、かつてのジエムコ社等が行 っている事業)に似ているものと思われるが、現時点では、教 材という位置づけではない。「見本/手本」と「評価」という 意味合いが重視されている。 

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【授業評価に対するフォローアップ活動】 

教育開発センター」が実施する、全学レベルのFD活動(専任20 0名弱+非常勤280名)。10年目を迎える。 

「学生授業アンケート」と、それにこたえるかたちの「各先生によ る学生宛てのコメント作文」を実施。 

先生によるコメント集から、みなにも有用と思われるものを選んで 編集し、『授業を良くしませんか!!』という小冊子を刊行(年 刊)。 

マンネリ化の傾向にある学生授業アンケートを活性化するだけでな く、継続的に、実際の授業の改善に広く役立たせる試み。授業改善 に取り組む教員への「評価」と「モチベーションの向上」につなが る。「授業改善」を、学生授業アンケートも含めた、一つのサイク ル(絶え間ない循環的な活動)として行うこと。 

【授業を 教育業績 として見るための模索】 

大学が教員を通して世に提供するプロダクトは、「研究」と「教育」

である。とりわけ学生が得る、もっとも明確かつ直接的な 商品 は、後者(教育)の媒体としての「授業」である。 

しかしながら、教員評価に関する現状の大学制度は、授業を、量のみ ならず質までを評価の対象にするというシステムを、備えていない。 

何らかの評価システムが必要と思われるが、その場合、教員自身が、

自らの努力で到達した「授業成果」を、 業績 としてアピールする ことも必要ではないか。 

こうしたシステムとアピールの仕組みが、大学の授業改善に関する今 後の、重要課題であろう。なおアピール方法に関しては、「映像化

(DVD媒体化)」は、一つの有力な選択肢と思われる。 

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