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本校が求める『よい授業』の本質を目指して

ドキュメント内 D.o...p_ ec5 (ページ 116-119)

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1.目的

(1)授業のねらいをより明確にし、指導者が自分自身 の授業をもっと深く理解したうえで、さらなる工 夫を重ねる。

(2)年間を通じた研究活動から、本校の道徳における 3年間のシラバスが、使用する学習材や読み物資 料なども併せて、より具体的に提示できるような 成果を得る。

2.方法

 授業改善の取り組みを更に充実したものとするために、

本研究活動においては、以下の2点に重点を置き実践と 検討を進めていく。

(1)道徳授業の研究

 「より柔軟性を持たせることを可能にする道徳授業の 年間計画」について、各学年での実践を記録し、夏期合 宿で検証、討議した上で、2学期以降の道徳授業の組み 立て及び、日頃の道徳教育のあり方や道徳授業との連携 のあり方を探る。

(2)公開授業

 公開授業のより一層の充実を図るために、研究係会に よる授業検討とマイクロティーチングを更に充実させ、

授業改善に生かす。

3.実施

(1)研究会(第134〜137回)

 5月12日(土) 6月28日(木) 11月2日(金)

 11月30日(金)

(2)公開授業

① 6月28日(木) 第6限 中等部1年C組 道徳 学習内容「集団生活の向上」

テーマ 「道徳の授業における『よい授業』の本質 を目指して」

授業者 岡田 有希子 教諭  

 「よい授業」を実現する手だてとして教材や学び方を工

夫する上で、特に「身近な題材を用いること」、「班活動 を取り入れること」の2点に焦点を絞って研究を進めた。

コミュニケーションの手段である「ことばの選び方」の 大切さに気づき、自分の気持ちをきちんと伝えるために 気をつけたいことは何かを、生徒と共に考えながら授業 を進めようとした。

② 11月2日(金) 第6限 中等部1年B組 道徳 学習内容「生命の尊重」

テーマ 「思考を深める授業づくり 〜生き物への 愛情をとおして〜」

授業者 中野 容子 教諭  

 生徒一人ひとりが生命についてじっくり考えることが できる授業づくりを目指して、「資料の選定」、「授業展開 の工夫」「発問の工夫」の3点について研究を進めた。身 近な動物の生命を扱った資料から感じたことを意見とし て出し合い、お互いの意見をすり合わせる過程を経て、

さらに自分の考えを深めることのできる授業を進めよう とした。

③ 11月30日(金) 第6限 中等部3年B組 道徳

学習内容「理想の実現 〜将来の自分について考え よう〜」

テーマ 「生徒が自然に授業へと集中していける導 入の工夫」

授業者 平川 理基 教諭  

 授業の成否を左右する上で大きな要素となる「しかけ」

を工夫することによって、「よい授業」へと展開するきっ かけがつかめると考え、特に「話し方」、「立つ位置」に 着目しながら研究を進めた。日頃は何気なく行っている 授業者の話法や所作までを見直し、生徒の集中をうなが すことのできる授業を目指した。

(3)第25回研究発表会

① 日時

  2月19日(火)

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  午前11時50分〜午後4時30分

② 研究授業 第4限 中等部2年B組 道徳

学習内容「健全な男女関係の構築 〜『みんなのな やみ』から望ましい男女関係について考 える〜」

テーマ 「系統性を見すえた道徳の「よい授業」を 考える 〜生徒の「性」に関する意識に 着目して〜」

授業者 サルバション 有紀 教諭  

 人間関係を構築するとはどういうことかについて学び、

より良い人間関係を作るためには、自分を知り、自分の 生き方を考えなければならないことに気づく機会を作り、

それぞれが自分を大切にする気持ちをしっかり持つきっ かけとなる授業を目指した。

 「生きる力」を養うという観点から、生徒の「性」に関 する意識に着目した道徳のあり方を考察し、本校におけ る道徳の系統的な学習に、性教育をどう組み込んでいけ ば良いかについてシラバスの私案を示した。

③ 研究発表

1)今年度の研究について

・本校が求める「道徳」におけるよい授業について

・本校の道徳における全体計画について 発表者 福田 誠 教諭

2)「系統性を見すえた道徳の「よい授業」を考える   〜生徒の「性」に関する意識に着目して〜」

発表者 サルバション 有紀 教諭

(4)夏期研究合宿

① 日程

  8月6日(月)〜8月8日(水)

② 訪問地   三重県菰野町

③ 研究討議

  本校道徳教育の全体計画作成についての検討と討議

4.成果と課題

(1)道徳における「よい授業」について

 3度の公開授業と研究授業を通じて、授業としての道

徳におけるよい授業のあり方を模索し、具体的な姿の例 を提示することができた。

 各教科においてそうであるように、道徳においても、

授業の焦点を明確にし、学年間の系統性や前後の授業と のつながりを意識しながら授業づくりを進めていくこと が大切であるという認識を、教員間における共通認識と することができた。

 授業研究を進める上では、研究係会のメンバーはもと より、中等部教員全員で「よい授業」に向けての検討が 加えられる。中でもマイクロ・ティーチングは、授業を よりよいものにしていこうとする過程で大きな役割を果 たしてきた。

 今後、更に「よい授業」の研究を深めていく上におい て、このマイクロ・ティーチングの手法やあり方をこれ まで以上に充実させていくべきではないかと考える。

(2)本校の道徳における全体計画について

 本校における授業としての道徳は、各学年とも担任団 が相談をしながら共通の内容で進めていることが多いた め、年度当初より各学年での実践を記録し、夏期研究合 宿に持ち寄って全体計画の土台作りに役立てようと計画 し、その旨をお願いしていた。

 夏期研究合宿においては、3日間の集中協議を通じて、

本校の道徳における全体計画作成に向けて、基本的な考 え方や方向性、作成手順等についてさまざまな角度から 検討を加えながら、共通理解を得るところまで到達する ことができた。

 今後、この成果を土台として全体計画と授業シラバス を完成させるためには、3学年の発達段階に応じた系統 性や教科とのつながりを明確にし、具体的な学習資料

(読み物資料、学習材等)の提示までを含めた計画とし て完成させる必要があると考える。

 そうすることで、従来は、ややもすれば学年間でのつ ながりを意識することなく計画されてしまう傾向も見ら れた道徳の授業づくりにおいて、縦のつながりを意識し た、しっかりとした学習を進めることができるように なっていくであろう。また、道徳教育の全体計画を完成 させることによって、授業以外の場面での具体的な道徳 教育のあり方についても共通認識を図ることができてい くものと考える。

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公開授業 (岡田教諭) 公開授業 (中野教諭)

研究発表 (福田教諭)

研究授業 (サルバション教諭)

マイクロティーチング (平川教諭) 公開授業 (平川教諭)

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1.目的

 今年度から高等学校においても、総合科学研究所と連 携した形での研究活動を開始することとなった。

 さてテーマに掲げた「高校生の学力向上に関する研究」

はかなり大きな幅のあるテーマである。「学力とは何か」

と問えば、いくつもの意見があり、議論はつきないとこ ろである。そして今回われわれがまず取り組むことにし たのは、進学指導に重点を置いた「学力」の向上である。

現在、高等学校ではⅠ類・Ⅱ類・Ⅲ類の3つのコースに 分けられ、それぞれ特色のある教育を展開している。中 でもⅠ類は国公立大学・難関私立大学への進学を目指し た授業を展開し、その結果として大学入試センター試験 で7割〜8割の得点を取る学力の育成が急務になってい る。進学指導重点校を指定して学力向上を進めている他 府県の学校の実情を、講演を伺ったり、視察をしたりし て探究すると同時に、公開授業を通して研究を進めてい きたいと考えたのである。そしてまず英語・数学など大 学進学で力を入れるべき科目にしぼり考えていきたい。

2.方法

 今年度の取り組みをより確実なものとするために、以 下のことに重点を置き具体的な検討を進めていく。

①【公開授業】

 テストに現れる実力作りをどうつけていくか、授業実 践を行う。今年度はその中でも数学と英語の学力向上の ねらいから計画する。

②【講演・学習会】

 学力向上・進学実績の改善などの分野で功績を挙げた 学校および研究者を招き、自分自身の指導の中に生かせ るよう検討・学習する。また場合によっては、実際にわ れわれがその現場(学校・予備校)を訪問し、学習する。

3.結果

① 研究会(研究授業)

・日時:11月29日(木)

    14時20分から17時  ・研究授業 第5限

  高校2年4組 数学

      単元 数学ⅠA演習 テーマ

  受験力を養う「演習授業」のあり方について 授業者  安藤 友一 教諭

 本校のカリキュラムの中には、「演習」と名のつく授業 がたくさんある。もちろん、受験に向けて実践力を養う ことを目標として設置されているが、その実施の仕方に ついて、研究・協議されることは少ない。もっと本校生 徒の現状に即した、効率のよい授業展開があるのではな いか。そこに注目をして研究テーマを『受験力を養う「演 習授業」のあり方について』とした。もちろん受験力とは、

一般受験で必要な力のことではあるが、今回はこの受験 力を「センター試験で高得点がとれる力」に限定し、セ ンター試験で結果が残せるような演習授業を考えた。

 現在、高等学校のBⅠ類の2年生は、10月で数学ⅠA・

ⅡBが終わり、ようやく受験への学習がスタートした。

1週間に7時間ある数学の授業はすべて受験レベルの問 題を扱っている。しかし、大半の生徒が、受験レベルに 追いついてない現状で苦しい思いをしている。原因を一 言でいうならば「経験値不足」である。その経験値をセ ンター試験に絞り、マーク式回答に慣れさせるためのプ リントを配布し、解かしている。徐々に慣れてきた生徒 が増加し、得点も取れるようになってきたが、効果は現 れないので現在いろいろと策を講じている。

 まずそもそも、数学においてセンター試験で高得点を 取るために必要な力を葉なんだろうかと考えてみた。そ れは次の二つが考えられるであろう。

 第一に「時間を意識し、複雑な計算も解答にたどり着 ける計算力」である。これは正確に解けるだけではなく、

速く解けるような訓練が必要である。

 第二に「問題のパターンやツボを読み取り、どの公式 を使うのかを瞬時に判断する力」である。これは問題と 対面したときに、そのパターンを考え、あとは計算を効 率よく行う。瞬時に判断できれば時間の余裕にもつなが る。そこで受験力の中の特に計算力と判断力に大きく意 識した授業作りを提案したのがこの授業であった。

 この授業のなかで、時間を意識して計算力を向上させ るチェックシートを配布し、記入させながら展開した。

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