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−初年次教育についての授業法の開発−

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遠山佳治・伊藤太郎・宇野民幸・白井靖敏・竹尾利夫・谷口富士夫・原田妙子・幸 順子

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3.結果および考察

 本稿では、4月中下旬に行ったアンケート調査の一部 の結果と分析について、9月19日に行われた中間報告会 用に作成した資料を、次ページ以降に紹介したので、結 果はそちらを参照していただきたい。

 ここでは、現在審議中ではあるが、本学用初年次教育 のテキスト案を紹介したい。

1)名古屋女子大学・短大および各学部学科の教育理 念、名古屋女子大学・短大の教育モデル(初年次 教育・教養教育・専門教育・キャリア教育などの 関連性)

2)名古屋女子大生としての意味、名古屋女子大生の 一年サイクル

3)授業の種類(講義科目・演習科目・実習科目)

4)さまざまな先生(クラス指導、学科専攻の先生、

学部の先生、他学部の先生、非常勤講師)

5)学内ネットワークの使用方法(WebCT、Web履修、

ネット上モラルなど)

6)授業の受け方、聴き方(欠席した場合の対応も含)、 ノートの取り方

7)授業の予習と復習 8)課題への取り組み

*情報収集の方法

*レポートの書き方

*プレゼンテーションの仕方

*間違えやすい漢字の読み・書き 9)試験対策と授業の成績について 10)生活と学習計画

*アルバイト、朝食、サークル活動、資格取得な ど

  以下、基本的な作成方針を述べておく。

(1)教学的内容に限定

 アンケート調査結果にみる学生の不安は、1位に試験 対策、2位にノートの取り方、3位に予習・復習という 順位で、教学的内容に集中している。詳細にみると短期 大学部では、黒板を単に写す人が多く、ノートの取り方 のわからない人が多い。短期大学部学生へのノートの取 り方指導は急務であろう。家政学部・短期大学部学生で は、授業内容の理解について、あきらめが早い学生の率 がある程度いる。授業についていけない学生をどのよう にフォローするのか、テキスト内でも考慮していかない といけないことであろう。また、全学部ともに授業の予 習・復習を行わない学生の率が高いため、家庭学習にお けるモチベーションの上昇を考慮しつつ、予習・復習の やり方を指導しなければいけないだろう。

 大学では学習活動が基本であり、また本研究員つまり

教員が中心となって作成するテキストである以上、教学 的内容でまとめていく方がよいと話し合われている。 

(2)オリエンテーションや1年前期の授業で使うこと ができる内容

 テキストの実際の使用については、教務委員会・教授 会などの別組織の決定であるが、本研究ではオリエン テーション時(越原研修も含め)や1年前期の授業でど のような時間であっても使用できるように作成していき たいと考えている。但し、自分の時間割作成、履修の仕 方などのオリエンテーションで必須の教学事務的内容は 除くものにしたい。

(3)学生が見やすい工夫、使いやすい工夫

 説明文ばかりでなく、図・絵を多く採用したり、ワー クシート部分を加えたり、コラムなどで学生の生の意見 を取り入れたりする工夫が必要と考えている。また、バ インダー方式を採用することで、学部学科で必要な情報 のみを配付して使用できるとともに、その後に加除を 行って使いこなしていくことも可能であると思う。

(4)今後の課題

 今回は除くことになったキャリア教育的内容や生活面

(事務的内容も含)の扱いを、今後どのように対処する のかという課題は残っている。

4.おわりに(来年度の課題) 

 来年度は各学部学科専攻の事情に合わせた本学用初年 次テキストの作成とその教育理念の検討を進め、本研究 の総括としたい。

  (文責 遠山佳治)

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 平成19年度の第1回会議は6月に開催され、今後の方 針等が話し合われた。

 その結果、上半期は個々の研究員による個別活動期と し、下半期から発表形式の研究会を毎月二名前後で開催 することとなった。また、基本的な共通のテーマは強い て設けないが、個々の研究員が掲げるキーワードを共通 認識とすることにより将来的に共通テーマが模索し得る のではないかと認識された。

 なおまた、共通の研究活動に関しては現段階では具体 例が無く、提案を待って検討することとし当座は見送る こととなった。

 なお、平成17・18年度の論文作成に関する事項も当面 する重要な案件だけに種々意見が論議され、事前の打ち 合わせを持つことの必要性が認識された。

 第2回の会議が10月に開催され、当面の課題となった 第2号に関する話題が済んで後、各研究員から今年度の 研究にかかる進捗状況の報告があった。

 第2号のとりまとめとして、総論執筆者への各論の報 告が必要であるとして、11月30日に前年度の研究員を あわせて招集し打ち合わせ会をもつこととなった。また、

総論は序論的記載方式が相応しいことを確認した。

 なお、掲載の順序に関しても個々の論考が全体として の体裁を必要とすることから整合性あるものとした。

 下半期の研究会は以下のようであった。記載は、(ア)

研究タイトル、(イ)発表概要、(ウ)発表者名である。

開催日は11月22日である。

1(ア)「名古屋女学校・名古屋高等女学校時期における 建学の精神および教育理念の一考察(2)」  (イ)名古屋咢堂会の分析から、越原春子の思想の形

成と尾崎咢堂からの影響を考えようとした。主 として越原春子の生活改善や洋風化、さらには 政治家への道などに関しての影響である。

 (ウ)遠山佳治

2(ア)「なぜいま、女性原理なのか−英国の『近代化』

のプロセスを辿って−」

 (イ)イギリスの近代化の過程を歴史的に追うー近代

民主主義、産業革命とイギリス帝国主義、父権 制社会、科学万能主義などーことによって、い ま、女子大学に出来ることは何か、何を女子学 生に教えなければいけないのか、を考察する。

 (ウ)伊藤太郎

3(ア)「女子教育がもたらす新たな職業の可能性」

 (イ)新しい女子教育は、従来の実務的職業のほかに、

新たな職業の可能性を与えた。その代表的な事 例として、女性の教育者と作家に焦点を当てて、

その仕事のあり方などを考察した。

 (ウ)羽澄直子

4(ア)「19世紀のイギリスにおける女子教育―少女雑 誌、及び、女性雑誌を中心に―」

 (イ)さきに大正期における女性の職業教育を考察し てきたが、本年度は表題に掲げる雑誌を基軸と して、19世紀の女子教育、わけても家庭と教育、

職業教育、女性と職業、といった視点から考察 した。

 (ウ)木原貴子、依岡道子

5(ア)「創立者生誕期の時代性―幕末維新期の越原―」

 (イ)創立者越原春子の思想の形成に越原の地理的、

歴史的な環境が一定の影響を与えたのではない かとする仮説のものとに、これまで近世以前を 考察してきた。本年度からは越原春子誕生の前 後となる幕末維新期における越原の特質を探る ことによってこの問題を解明したいとの問題提 起があった。

 (ウ)丸山竜平

  (文責 丸山竜平)

研究所機関研究(平成19年度〜20年度)

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