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創立者の思い出を語る

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プロジェクト研究論文

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はじめに

 今日、日本人の国語力の育成について社会的な関心が 高い。たとえば、『実践日本語ドリル』(齋藤孝著、宝島社、

2003年)とか『日本語表現活用辞典』(姫野昌子著、研 究社、2004年)といった実用書から、『日本語の豊かな 使い手になるために』(大岡信著、太郎次郎社、2002年)

とか『大人の女のこころ化粧』(尾崎左永子著、リヨン社、

2002年)といった教養書にいたるまで、さまざまな著 述が刊行されている。さらに、ラジオ・テレビ、あるい は新聞紙上においても言葉に関する企画が組まれ、社会 の各層にさまざまな問いかけがなされている。また、

「教職採用試験」や「公務員採用試験」など各種の就職 試験問題をみても、そこで要求されている国語力は決し て低くはない。今日、社会的に要請されているのは、一 層深くて豊かな、磨きのかかった国語力であるように思 う。

 教育現場に目を向けて、大学の現状を見てみると、学 生の国語力の現状はかならずしも十分ではないし、著し く低下しているという評価もある。したがって、その力 の育成について心ある教員間で<学生の国語力を高めな ければならない>という必要性の認識や課題意識が強 まっているだけでなく、学生の側でも<漢字の習得>や

<敬語の使い方>、<語彙の獲得>など日本語運用力を 高めることも含めて、渇望にも似た幅広い要求がある。

それは、自覚的で真摯な要求であると言ってよい。

 したがって、学生たちは、適切なアドバイスや指導・

支援のコメントがあれば、「日本漢字能力検定試験」や

「日本語文章能力検定試験」などを受検することに意欲 を示すし、それらに積極的に挑戦しようとする姿勢は 年々強まっているように見受けられる。

 本学文学部でのカリキュラムを見ても、2001年度のカ リキュラムから、1・2年次を対象とした文学部共通科 目に「文章作法」と「日本語学入門」という講義科目が 新設された。これは原則として選択科目であったが、英

語英米文化学科の学生にとっては、その二つの科目のど ちらか一つ以上を履修しなければならない選択必修科目 であった。また、同じ年度から文学部日本文学科専門科 目に「文章表現演習1・2」という演習科目が開設され るようになった。これは従来の4年次必修演習科目「文 章表現法」から変更したものであるが、1年次の必修科 目となった。そして2004年度に日本文学科と英語英米 文化学科を改組して国際言語表現学科を設置したのを機 に、文学部共通科目に「日本語運用1・2」を開設した。

これは先に挙げた「文章作法」と「日本語学入門」から 変更したものであるが、授業形態が講義から演習へと変 わり、さらに文学部全体の必修科目になった。

 これらのカリキュラム変更は、基本的には、大学教育 を受けるうえで必要な日本語運用力が入学時までに育ま れておらず、初年次において改めて学習しなければなら ないという状況の生じたことが背景にある。すなわち、

大学の初年次教育において日本語運用力の育成が必要に なったがゆえの対応であると言うことができる。

 こうした学内外の動きの中で、名古屋女子大学文学部 および名古屋女子大学中学校・高等学校の有志により、

2005年10月3日に「中高大連携のための国語教師の会

(略称:国語教師の会)」が始まった。2006年度にはこ の会を承けた本研究が、総合科学研究所プロジェクト研 究として認められた。プロジェクト研究が終了した 2007年度にも、ほぼ毎月1回の割合で研究会は続いてい

る。

 その間に、当初からのメンバーである大森北義が退職 したり、他のメンバーが研究会に参加するなど、若干の 出入りがあった。なおプロジェクト研究共同研究者以外 の研究会参加メンバーは次の通りである。

安藤春代・林和利・丸山竜平(以上、大学)、奥村彰敏・

近藤裕次・澤村美香・鈴木幸子・森泰一・吉川晃代(以 上、中学校・高等学校)、川地由見子(大学院人文科学研 究科日本文化専攻修了生)

<国語力の育成>をめざす中・高・大連携課題の基礎的検討

A Basic Study on Cooperation

among Junior High School, Senior High School and University Teachers Concerning Japanese Language Education 

大森北義・大西裕人・加藤 隆・谷口富士夫・辻 和良

Kitayoshi OMORI, Hiroto ONISHI, Takashi KATO, Fujio TANIGUCHI, Kazuyoshi TSUJI

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