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パルスパターン発生器は,データを発生するために基準クロックを使用します。

基準クロックの供給源を次から選択します。

・ BERTWave内部で発生するクロック

・ 正面パネルのExt Clk Inコネクタから入力されるクロック

・ 背面パネルのExternal 10 MHz Inputコネクタから入力されるクロック 内部クロックの確度は,電源を投入して1時間後で±10 ppmです。

外部クロックは次の場合に使用します。

・ 他の機器とクロックの同期をとるとき

・ 内部クロックよりも確度が高いクロックを使用するとき

・ 内部クロックを使用した場合では,発生できないビットレートを使用するとき Ext Clk Inコネクタは,交流結合されています。

Ext Clk Inコネクタには,ビットレート規格 [Variable] に表示されている周波数 範囲の1/16クロックを入力します。

本器から出力される信号のビットレートは,次の式で求めます。

R f

BrEXT16 Br:ビットレート (kbit/s)

fEXT: Ext Clk Inコネクタに入力されるクロックの周波数 (kHz) R:分周比 (1/1,1/2,1/4,1/8,1/16,1/32,1/64)

例: ビットレートを9953280 kbit/sにするには,周波数622080 kHzのクロックを 入力して分周比を1/1に設定します。

External 10 MHz Input コネクタは,直流結合されています。

External 10MHz Inputコネクタには,正弦波または矩形波の10 MHzクロック を入力します。

MP2100A-001, MP2100A-005,MP2101A-012ではチャネル1とチャネル2の 基準クロックを別々に設定することができます。この場合外部クロックは,Ext Clk Inコネクタから入力されるクロックになります。

表5.4-1 Reference CLKの設定

Reference CLK PPG1 PPG2

Internal 内部クロック 内部クロック

External 外部クロック 外部クロック

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パ ル ス 信 号 を 発 生 す る

SynchronizedによるPPG間位相差の改善

MP2100A-005,MP2101A-012でReference ClockをInternalに設定すると,

PPG1とPPG2のデータレートは同じになりますが,データに位相差が発生します。

ビット誤りを測定する場合,PPG1 とPPG2 間の位相差は測定結果に影響しませ んが,波形観測では実際には存在しないジッタとして観測されることがあります。

Synchronizedに設定すると,このデータの位相差が改善されます。

PPG1 のデータに同期したクロックをオシロスコープのトリガに使用して,観測した PPG2のアイパターンを以下に示します。

図5.4-1 アイパターンの観測系

図5.4-2 Reference ClockがInternalの場合のアイパターン

Sync Out Trigger

Clk In

PPG2 DataOut Data

In(A in) Sync OutputはPPG1_1/1 Clkに設定

図5.4-3 Reference ClockがSynchronizedの場合のアイパターン 2つの被測定物の波形を同時に観測する場合は,次のとおり接続してください。

被測定物2 Ext

Clk In Sync Out

Trigger Input オプション052無し MP2100A-005

または MP2101A-012

RF Output 基準クロック

被測定物1

オシロスコープ

Ch A Input Ch B

Input Referecnce Clkを

Externalに設定

被測定物2 Ext

Clk In Sync Out

Trigger Input オプション052有り MP2100A-005

または MP2101A-012

被測定物1

オシロスコープ

Ch A Input Ch B

Input Referecnce Clk

Synchronizedに設定

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パ ル ス 信 号 を 発 生 す る

手順

1. 画面サイズ変更ボタンをタッチして,[Expand] にします。

2. Reference CLKのボタンをタッチします。選択画面が表示されます。表示さ れるボタンの数はオプション構成によって異なります。

3. 表5.4-1を参照して基準クロックのボタンをタッチします。

4. 手順2で [External] を設定したときは,External CLK のボタンをタッチ します。クロック選択画面が表示されます。

5. ボタンをタッチして基準クロックを入力するコネクタを選択します。

[1/16 Clk]: 正面パネルのExt Clk In コネクタ

[10 MHz]: 背面パネルのExternal 10 MHz Inputコネクタ

注意

・ Ext Clk Inコネクタ,およびExternal 10MHz Inputコネクタのイ ンピーダンスは50です。インピーダンスが50でない同軸ケ ーブルを使用すると正しく測定できないことがあります。

・ Ext Clk Inコネクタに入力する信号の振幅は1.6 Vp-p以下にし てください。正弦波信号の場合,1.6 Vp-pは+8 dBmに相当しま す。この電圧以上の信号を入力すると内部回路が焼損する恐 れがあります。

・ Ext Clk Inコネクタには振幅が0.2 Vp-p以上のクロックを入力し てください。正弦波信号の場合,0.2 Vp-pは–10 dBmに相当し ます。この電圧以下の信号を入力すると正しく測定できないこと があります。

・ External 10MHz Input コネクタに入力する信号の振幅は 2 Vp-p 以下にしてください。正弦波信号の場合,2 Vp-p は+10 dBm に相当します。この電圧以上の信号を入力すると内部回 路が焼損する恐れがあります。

・ External 10MHz Inputコネクタには振幅が0.7 Vp-p以上のク ロックを入力してください。正弦波信号の場合,0.7 Vp-pは0.9 dBm に相当します。この電圧以下の信号を入力すると正しく測 定できないことがあります。