第5章 介護保険事業計画
第8節 地域支援事業の充実
(1)介護予防事業の充実
この事業は、生活機能が低下した虚弱高齢者を対象とする「特定高齢者施策」とすべての高齢者 を対象とする「一般高齢者施策」の2つに大きく区分され、その対象者に対して生活機能の維持・
向上を図るための介護予防サービスを提供します。
1. 介護予防特定高齢者施策
①特定高齢者把握事業
【現状と課題】
基本健康診査と併せて行う生活機能に関する状態のチェックや、訪問活動を行う保健師等との連 携、本人、家族や関係機関等からの相談等により、特定高齢者(生活機能が低下している虚弱高齢 者)を把握する事業です。当初、国の示した選定基準が厳しくほとんど特定高齢者が決定されませ んでしたが、平成19年度からの選定基準の見直しがあったため、徐々に増加傾向にあります。
【実績】
区 分 平成18年度 平成19年度 平成20年度 特定高齢者数 62人 203人 212人
*平成20年度は見込み値
【今後の取り組み】
引き続き、関係機関の協力を得ながら、特定高齢者の把握に努めます。
【目標・見込み】
区 分 平成21年度 平成22年度 平成23年度 特定高齢者数 230人 240人 250人
②通所型介護予防事業
②−1 運動機能向上事業
【現状と課題】
日常生活上の機能回復に重点を置いた、基本型リハビリ事業を実施しています。
平成20年度には、身近な地域で実施することにより参加人数、実施日数が大幅に増加しました。
【実績】
区 分 平成18年度 平成19年度 平成20年度 参加延人数 170人 512人 710人
実施回数 55回 59回 142回
*平成20年度は見込み値
【今後の取り組み】
転倒骨折の防止及び加齢や肥満などによる運動器の機能低下の予防・向上を図ることを目的に、
運動器の機能向上事業を実施します。
今後は、介護予防や生活習慣病対策などの観点から虚弱高齢者や閉じこもりがちな方、肥満など の方に対する積極的な働きかけを行います。
【目標・見込み】
区 分 平成21年度 平成22年度 平成23年度 参加延人数 750人 800人 850人
実施回数 142回 142回 142回
②−2 栄養改善事業
【現状と課題】
高齢者の低栄養状態を早期に発見するとともに、個別的な栄養相談や集団的な栄養教育を行う事 業です。平成19年度からの選定基準の見直しはありませんでしたが、徐々に増加傾向にあります。
【実績】
区 分 平成18年度 平成19年度 平成20年度
参加延人数 11人 15人 98人
実施回数 12回 8回 26回
*平成20年度は見込み値
【今後の取り組み】
関係機関の協力を得て、対象者の早期発見に努め、適切な相談・指導を行います。
【目標・見込み】
区 分 平成21年度 平成22年度 平成23年度 参加延人数 120人 135人 150人
実施回数 30回 30回 30回
②−3 口腔機能向上事業
【現状と課題】
高齢者の摂食・嚥下機能の低下を早期に発見し、その悪化を予防するため口腔清掃の指導、摂食・
嚥下機能に関する機能訓練の指導などを行う事業です。
平成19年度からの選定基準の見直しがあったため、徐々に増加傾向にあります。
【実績】
区 分 平成18年度 平成19年度 平成20年度
参加延人数 9人 85人 162人
実施回数 6回 21回 40回
*平成20年度は見込み値
【今後の取り組み】
事業の周知に努めるとともに、実施回数を増やし、対象者の早期発見と適切な相談・指導に取り 組みます。
【目標・見込み】
区 分 平成21年度 平成22年度 平成23年度 参加延人数 168人 189人 210人
実施回数 42回 42回 42回
③訪問型介護予防事業
③−1 訪問指導
【現状と課題】
特定高齢者に対する訪問指導については、健診の結果等に基づき、生活習慣改善が必要な方に保 健師、栄養士、理学療法士等の専門職や医療関係機関と連携を図りながら、より効果的な介護予防 を実施します。
【実績】
区 分 平成18年度 平成19年度 平成20年度
訪問延人数 2人 0人 2人
*平成20年度は見込み値
【今後の取り組み】
健診結果等を踏まえ、閉じこもり、認知症、うつ等のおそれがある(又はこれらの状態にある)
高齢者などの対象者の適切な把握と、相談・指導に取り組みます。
【目標・見込み】
区 分 平成21年度 平成22年度 平成23年度
訪問延人数 5人 5人 5人
④介護予防特定高齢者施策評価事業
介護保険事業計画において定めた「介護予防事業の効果による要介護認定者数の目標値」に照ら した達成状況の検証を通じ、事業を評価していきます。
2.介護予防一般高齢者施策
①介護予防普及啓発事業
①−1 健康教育
【現状と課題】
高齢者を対象とした健康教育は、転倒による寝たきり予防の観点から、筋力低下を防ぐための運 動指導を中心に教室を開催するもので、具体的には、「高齢者元気アップ教室」等を実施し、寝た きり、認知症の予防対策を強化していきます。
毎年、2, 000人を超える参加延人数があり、高齢者自身が身体的及び精神的健康に高い関心を持 っていることから利用意向が高い事業です。
【実績】
区 分 平成18年度 平成19年度 平成20年度 参加延人数 2,182人 2,022人 4,357人
実施回数 130回 119回 280回
*平成20年度は見込み値
【今後の取り組み】
引き続き、事業の周知に努めることで、より多くの高齢者の参加を促すとともに、高齢者の疾病 状況に応じた内容の検討を行います。
【目標・見込み】
区 分 平成21年度 平成22年度 平成23年度 参加延人数 4,360人 4,410人 4,460人
実施回数 285回 290回 295回
①−2 健康相談
【現状と課題】
高齢者を対象とした健康相談は、老人クラブ等を対象に、身近な公民館で健康の保持・増進を支 援します。平成18年度、19年度ともに計画を上回る相談を実施し、多くの高齢者の参加を得ました。
平成20年度においては、参加者数、実施回数ともに減少し、高齢者の疾病状況に応じた内容の検 討を行います。
【実績】
【今後の取り組み】
引き続き、老人クラブ等を対象に健康相談を実施し、高齢者に多い疾病である高血圧予防に重点 をおき、健康の保持・増進の支援に努めます。
【目標・見込み】
区 分 平成21年度 平成22年度 平成23年度 参加延人数 1,230人 2,500人 2,600人
実施回数 90回 100回 100回
②地域介護予防活動支援事業
②−1 高齢者食生活改善事業
【現状と課題】
生活習慣病対策の一環として、食生活改善推進員により、健康づくりのための食生活指針の普 及・啓発活動、生活習慣病にならないための予防・実践等幅広く地域に密着した活動を行っていま す。
【実績】
区 分 平成18年度 平成19年度 平成20年度 参加延人数 1,162人 1,610人 1,000人
実施回数 37回 47回 40回
*平成20年度は見込み値
【今後の取り組み】
寝たきりの原因で多い脳卒中予防として、高血圧予防に重点をおき、減塩に向けて意識向上を図 ります。食生活改善推進員や保健師、管理栄養士との連携を図り、地域における食生活改善活動の 普及に努めます。
【目標・見込み】
区 分 平成21年度 平成22年度 平成23年度 参加延人数 1,000人 1,000人 1,000人
実施回数 40回 40回 40回
③介護予防一般高齢者施策評価事業
事業の実施状況や適切にサービスが行われているかなど、達成状況の検証を介護予防一般高齢者
(2)包括的支援事業の充実
包括的支援事業は、以下の3つの事業に分けられます。
①地域包括支援センターの保健師等が中心となり、介護予防プランのアセスメントと事業評価を 行う「介護予防ケアマネジメント事業」
②社会福祉士が中心となり、地域におけるネットワークの構築と総合的な相談業務、高齢者の権 利擁護業務を行う「総合相談及び権利擁護事業」
③主任ケアマネジャーが中心となり、地域の高齢者に対して、ケアマネジャーや医師、地域の関 係機関が連携し包括的・継続的なケアマネジメントを実現するための支援を行う「包括的・継 続的マネジメント事業」
1. 介護予防ケアマネジメント事業
地域包括支援センターの保健師等が中心となり、介護予防に関するケアマネジメント業務と新予 防給付に関するケアマネジメント業務を行います。
介護予防に関するケアマネジメント事業では、特定高齢者が要介護状態等となることを予防する ため、市が決定した特定高齢者の心身の状況等に応じた介護予防ケアプランを作成し、介護予防事 業等が包括的かつ効率的に実施されるように援助を行います。
また、新予防給付に関するケアマネジメント事業では、要介護等認定で要支援1、要支援2と判 定された者に対してのケアプランの作成を行います。
2. 総合相談支援及び権利擁護事業
地域包括支援センターの社会福祉士が窓口となり、医療機関や弁護士、ボランティア団体等との 連携を図りながら相談にあたります。
①総合相談体制の整備
地域の高齢者が住み慣れた地域で安心して生活を継続していくことができるよう、市の健康づく り推進課、福祉事務所を始め、地域における適切な保健・医療・福祉サービス、機関等との連携を 図りながら、初期段階での相談対応及び専門的・継続的な相談と支援体制の整備、充実に努めます。
②高齢者の権利擁護の推進
認知症高齢者など判断能力が不十分な高齢者が、各種サービスを利用できるように、社会福祉協 議会などの関係団体と連携を図りながら、日常生活自立支援事業を推進します。
また、日常生活自立支援事業を幅広く普及させるための広報等の取り組みを行います。