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第 3 章 タール炭田開発状況

4.1 鉱区別の石炭性状分析

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第4章 タール炭石炭性状

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タール炭田全域の石炭品位性状の概要について、プライ試料 6,095 及びコンポジット試料

4,900についてまとめると表4.2のとおりである。

表4.2 タール炭田全域の石炭品位性状の概要(1994-2012年)

サンプル長 硫黄分 低位発熱量(ar)

(m) (ar:%) (ar:%) (ar:%) (Btu/lb) (kcal/kg) (MJ/kg)

プライ プライ コンポジット プライ コンポジット プライ コンポジット プライ コンポジット プライ コンポジット プライ コンポジット

最小値 0.04 5.53 9.4 1.06 1.94 0.01 0.05 751 1,058 417 588 1.75 2.46

最大値 22.23 68.58 67.03 49.51 20.51 15.64 15.64 9,499 9,499 5277 5277 22.09 22.09

平均値 1.52 47.24 47.75 7.34 6.39 1.28 1.13 5,038 5,170 2799 2872 11.72 12.02

標準偏差 1.09 5.98 5.15 4.8 3.75 1.22 0.96 - 461 418 -

出典:Lignite resource estimations and seam modeling of Thar Field, Pakistan (2015)

参考まで世界の褐炭炭田とタール炭の水分および灰分を比較すると、図 4.1 のとおりで、

比較的低水分並びに低灰分に位置づけられる。褐炭の性状品位も炭田ごとに異なる特徴を 有しており、それぞれの特性を見極めた利用を検討する必要がある。

図4.1 世界の褐炭原炭の水分と灰分の関係

出典:Information Memorandum Block IIIA&B, IV, VII&VIIIEnergy Department Government of Sindh

タール炭田全域の灰分、発熱量、水分及び硫黄の特徴について図4.2及び図4.3に示す。

灰分分布図と低位発熱量分布図は、それぞれ良い相関関係を示す。ただしBlock VIのス ポット的に高灰分値点において、発熱量と対応していないことは注意を要する。

水分分布図は、北部及び南部で高いものの、中央部は比較的低い値を示す。

硫黄分布図は、全域でほぼ同じ傾向を示し、ごく局所的に高い数値を示す(水色のポイ ント:Block Iの北西部、Block IIの西側、Block III北東部)。尚、断面図A-Bは、Block III、VI、IVを通り、高さ方向で20倍に強調している。

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図4.2 タール炭田全域での灰分及び低位発熱量

図4.3 タール炭田全域での水分及び硫黄

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Block I及びBlock IIの個々の石炭プライ試料について検討する。性状品位についてBlock

Iは4孔あたり全147プライ試料、Block IIについて26孔あたり297試料を対象とする。

全水分並びに灰分と発熱量の関係について図4.4~図4.7に示す。Block Iについて全水分 が、40%前後で灰分が、10%未満で発熱量 3,000~4,000 kcal/kg付近にグループ化される。

Block IIについて、全水分が50%前後、灰分が10%未満で発熱量 3,000 kcal/kg付近で、

グループ化される。このような全水分と発熱量の差異は、Block IとBlock IIの位置関係に 起因する、すなわち地層は、前述の通り西方に緩く傾斜しており、Block Iの方がより埋没 深度が深く、割合に脱水が進み水分が低いことより発熱量もやや高い。ただしBlock Iにつ いて、実際の試錐の実施数に比して、性状分析値の実施数が少ないので注意を要する。

図4.4 全水分と発熱量の関係(Block I)

図4.5 灰分と発熱量の関係(Block I)

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図4.6 全水分と発熱量の関係(Block II)

図4.7 灰分と発熱量の関係(Block II)

Block VとBlock VIを除くタール炭全体のBlockごと荷重平均した試錐コンポジット数

値について、全水分と発熱量及び灰分と発熱量の関係について図4.8及び図4.9に示す。

全水分が、50%前後で、灰分が、10%未満で発熱量 3,000 kcal/kg付近にグループ化され る。タール炭田全体の発熱量について、Block Iが比較的高く、Block Xが低い傾向がある。

ただし、Block Iの数値は、掘削した試錐孔数に比して比較的、数少ない試料数により高い

結果が出ている。またBlock Xについて、前述した通り炭層の賦存状況が不明なことより、

この発熱量の性状について十分検討できない。これらを除いた場合、炭田全体の性状品位値

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は、あまり変化がないといえる。探査及び開発が精力的に行われデータが蓄積されている

Block IIの試料の分析値を評価することで、タール炭の有効活用を検討することが出来る。

図4.8 各Blockにおける全水分と発熱量の関係

図4.9 各Blockにおける灰分と発熱量の関係

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