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2. 各知財庁・機関のインターネット上の発信

2.9. 中国国家工商行政管理総局( SAIC )

2.8の中国商標局(CTMO)を参照。

(1) 調査項目に基づく調査結果

① 「調査対象の知財庁・機関による発信情報を掲載したソースの調査」

調査項目の情報を収集整理するに際し、SAIC ウェブサイトを調査したところ、国際協調や国際 的な取組を掲載している情報ソースとして、中国語と英語でそれぞれ以下のものが確認できた。

図表 110 ウェブサイトにおけるソース(中国語・英語)

中国語 英語

①ニュース

(News releases/Press releases

局要

103

(総局ニュース)

20171117日現在、201610月から 2017年のニュースリリース約500件が掲載 さ れ て い る 。 こ の う ち 国 際 協 力 に 関 連 す る 記事は38件あった。

なし

②その他 Activities & Speeches」ウェブページ

104

(英語)

「Activities」には2007年の記事が5件、「Speeches」には2006年の記事が5件掲載さ れているだけで、それ以降の更新管理はされていないと思われる。最近5年分の国際 交流や長の挨拶等の英語版の記事はアップされていない。

SIPOが毎年発行している中国IP分野の白書である「中国知識産権保護状況」には、国家工商行 政管理総局(SAIC)の活動状況を含めて報告されており、SAICのウェブサイトには独自の年報や 白書は掲載されていない。

したがって、中国語ウェブサイトの「总局要闻」(総局ニュース)に掲載の記事について記載内 容、国際的な取組についての記載の有無、その内容等について調査を行い、整理を行った。

② 「国際的な取組に関する情報(文章等)の調査」

調査日(2017年11月17日)現在、2016年10月から2017年のニュースリリースのうち国際協 力に関連する記事は38件あった。内容的にはマルチに関するものが7件、バイに関するものが32 件、両方の内容を含むものが1 件あった。情報量は中国語でおよそ350文字から1400文字程の間 で中央値は778文字であった。

図表 111 国際交流に関する記事件数

現地語 英語

2013年 0 0

2014年 0 0

2015年 0 0

2016年 5 0

2017年(~11/17) 33 0 5年間合計 38 0

出所:SAICウェブサイトより作成

103 SAICウェブサイト、http://www.saic.gov.cn/xw/yw/zj/.

104 SAICウェブサイト、http://www.saic.gov.cn/english/ActivitiesSpeeches/.

96

図表 112 国際交流に関する記事件数

出所:SAICウェブサイトより作成

図表 113 記事の単語数に関する情報

現地語 英語

最大文字数 1428 0

最小文字数 351 0

中央値 778 0

出所:SAICウェブサイトより作成

③ 「調査対象の知財庁・機関からみた海外知財庁・機関等の位置づけの比較調査」

以下の表は、ニュースにおける国際的な取組(バイ)に関する発信状況(海外知財庁が登場する 記事件数)を示している。英語の記事はない。

SAICのニュースの5年間合計では、単独ではWIPOが多いが、カテゴリではその他が一番多い。

その他の内訳を見ると、イギリスとネパールがそれぞれ3件の記事があり、最もSAICのニュース で取り上げられた知財庁であった。

0 0 0 5

33

0 5 10 15 20 25 30 35

現地語

97

図表 114 二国間(バイ)に関する情報における海外知財庁・機関等名が登場する記事件数(プレス

リリース)

2017

~11/17

2016 2015 2014 2013 5年間合計

米国

USPTO

現地語 2 0 0 0 0 2

英語 0 0 0 0 0 0

欧州(EPO) 現地語 1 0 0 0 0 1

英語 0 0 0 0 0 0

欧州

(EUIPO、

OHIM

現地語 0 0 0 0 0 0

英語 0 0 0 0 0 0

ドイツ

(DPMA)

現地語 0 0 0 0 0 0

英語 0 0 0 0 0 0

カナダ

CIPO

現地語 1 0 0 0 0 1

英語 0 0 0 0 0 0 オーストラ

リア(IP Australia)

現地語 0 0 0 0 0 0 英語 0 0 0 0 0 0

韓国

KIPO

現地語 0 0 0 0 0 0

英語 0 0 0 0 0 0 台湾

(TIPO)

現地語 0 0 0 0 0 0

英語 0 0 0 0 0 0

シンガポー ル(IPOS)

現地語 0 0 0 0 0 0

英語 0 0 0 0 0 0

タイ(DIP

現地語 0 0 0 0 0 0

英語 0 0 0 0 0 0 インドネシ

ア(DGIP)

現地語 0 0 0 0 0 0

英語 0 0 0 0 0 0

マレーシア

(MyIPO)

現地語 0 0 0 0 0 0

英語 0 0 0 0 0 0

インド

CGPDTM

現地語 0 0 0 0 0 0

英語 0 0 0 0 0 0 ロシア

RUSSIA

現地語 1 0 0 0 0 1

英語 0 0 0 0 0 0

ブラジル

(INPI)

現地語 1 0 0 0 0 1

英語 0 0 0 0 0 0

GCC 現地語 0 0 0 0 0 0

英語 0 0 0 0 0 0

アフリカ

OAPI

現地語 0 0 0 0 0 0

英語 0 0 0 0 0 0 アフリカ

ARIPO

現地語 0 0 0 0 0 0

英語 0 0 0 0 0 0

JPO(日本)

現地語 1 0 0 0 0 1

英語 0 0 0 0 0 0

WIPO 現地語 4 1 0 0 0 5

英語 0 0 0 0 0 0

その他合計 現地語 21 5 0 0 0 26

英語 0 0 0 0 0 0

出所:SAICウェブサイトより作成。

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④ 「調査対象の知財庁・機関からみた海外知財庁・機関等の位置づけの推移調査」

SAICの場合には、ニュースが存在するのが2016年と2017年だけで、かつ2016年の記事は5件 のみであるため推移を見るのは難しい。2107年に関しては、特定の知財庁が多く取り上げられてい るというより、米国、WIPO、日本のみならず、アジア、中東欧、南米諸国まで幅広い国の知財庁 の記事が取り上げられている。

⑤ 「国際的な取組に関する情報(写真等)からの上記③,④の位置づけの調査」

写真が掲載されている記事は38件のうち10件あった。10件の内、9件はSAIC張茅局長と相手 知財庁との対談写真であり、残りの1枚はSAIC張茅局長のスピーチの写真であった。

⑥ 「国際的な取組(マルチ)に関する情報に関する調査」

マルチに関する記事7件は、WIPO関係が3件、BRICS関係が1件、その他として「一帯一路」

イニシアティブによる多国間交流が3件確認された。WIPOの3件の記事は2016年6月29日にSAIC とWIPOが江蘇省揚州市で共同開催した「世界地理表示大会」に関するものである。一帯一路沿線 の20カ国を含む約60の国と地域から300名余りの参加者があったと紹介している。BRISC関係の 1件は2017年11月にSAIC王江平副局長一行がブラジルで開催された「第5回BRICS国際競争大 会」に出席した記事が掲載されている。

「一帯一路」イニシアティブによる多国間交流の3件の記事は、湖南省長沙市で開催された中 国広告協会主催の「一帯一路広告フォーラム」と「2017国際イノベーションマクロ発展サミットフ ォーラム」及び「第24回中国国際広告ウィーク」の開催に関する記事で、「一帯一路」イニシアテ ィブの枠組みのもとで実施され、それぞれ 20 余りの一帯一路沿線国より商標関連機関、広告業界 団体、著名ブランド企業、メディア等から多くの参加者があったと伝えている。

マルチ関係の7件の記事のうち、写真が掲載されていた1件はSAICとWIPO共催の「世界地理 表示大会」でSAIC張茅局長が開会挨拶で李克強総理のメッセージを代読する写真であった。

⑦ 「国際的な取組(バイ)に関する情報に関する比較調査」

バイでの国際交流の内容を含む32件のうち登場回数の多い順に機関、国名を挙げるとWIPOが5 件、イギリスとネパールが3件、アメリカとイスラエルが2件で、その他は各1回であった(ブラ ジル、チリ、ミャンマー、カンボジア、サウジアラビア、キルギスタン、ロシア、モロッコ、カメ ルーン、ジンバブエ、デンマーク、香港・マカオ、台湾、シンガポール、ジョージア等)。日本、

韓国に関する2国間国際交流に関する記事はなかった。

SAICと相手国カウンターパートとの MOU署名に言及した記事は12件が確認できた。MOUの 内容は、独占・トラスト等の反不正競争の取組や消費者保護、商標保護に関する協力が主となって いる。ブラジル、チリとの公正競争協力 MOU、SAIC-カザフスタン経済部競争領域 MOU、 SAIC-大ブリテン及び北アイルランド市場競争管理局協力MOU、SAIC-ネパール消費者保護協力MOU等 に関する記事が掲載されていた。SAIC はアメリカ、EU、ロシア等 24 の国・地域と公正競争領域 の協力MOUを署名済みとの記述があった。

イニシアティブによる沿線途上国に対する関係強化の動きである。例えば、SAIC はミャンマー 教育部と商標分野の協力 MOU、サウジアラビア商業投資大臣と MOU 意向書への署名、キルギス タン司法部と商標保護分野の協力に向けての会談を行うとともに各国と一帯一路イニシアティブ の枠組下での経済発展支援を強調している。また、カンボジア商務部と商標ブランド分野でのMOU を署名するとともに、開発区の整備等のインフラ建設のほか旅行業、農業等の分野での一帯一路イ ニシアティブによるWIN-WIN協力を強調している。

⑧ 「対内的な発信情報と対外的な発信情報の比較調査」

SAIC のウェブサイトは中国語版しかないため、対内的な発信情報と対外的な発信情報の比較を することができない。

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