第3章 帳票が出力できない
3.1 エラーになる
3.1.6 リモート帳票出力機能で以前に出力できた帳票を出力するとエラーになる
原因
以下の条件に該当する場合、帳票出力時に使用している帳票のデータが正しくない(最新のものではない)可能性があります。
・ 出力する帳票と同一名で、かつ内容の異なる帳票を以前に出力したことがある。
・ 帳票出力時に、アプリケーションサーバの帳票が更新されている(新しい)場合のみ帳票定義情報を転送し、帳票を出力する運用 を行っている。
上記の条件に該当する場合、帳票の出力時に、ユーザアプリケーションなどで指定したアプリケーションサーバ側にある帳票と、以前 出力した帳票出力サーバ側にキャッシュされている帳票を比較し、新しい方の帳票を利用して帳票出力されます。
そのため、出力時に指定した入力データと帳票定義情報の内容が一致せずにエラーとなり、出力できなくなる場合があります。
ポイント
・ 帳票が新しいかどうかは、帳票定義情報のファイルの更新日付で判断されます。
・ 転送された帳票定義情報は、帳票出力サーバ側のList Creatorの作業用ディレクトリに配置されます。なお、List Creatorの作業用 ディレクトリは、環境設定で設定します。
対処方法
以下のいずれかの対処を行ってください。
・ アプリケーションサーバ側の帳票を置き換え、ファイル更新日付を帳票出力サーバのデータよりも新しい日付に更新する。
・ コマンド、またはユーザアプリケーションで、リモート帳票出力時の帳票定義情報の転送条件を変更し、出力時に指定したアプリ ケーションサーバ側の帳票定義情報を必ず使用して出力処理を行う運用とする。帳票定義情報の転送条件は、以下のいずれか の方法で変更できます。
- prputprtコマンドの-uオプション
- JavaインタフェースのRemotePropertiesクラスのsetUpdateResourceメソッド
- CFXカスタムタグインタフェースのRMT_UPDATE_RESOURCE属性
上記の対応を行った後、再度、帳票出力処理を実行してください。
帳票定義情報の転送条件の指定については、オンラインマニュアル“アプリケーション作成ガイド”を参照してください。
3.1.7 「通信対象のコンピュータが見つかりません」、または「接続に失敗しました。」の
エラーになる
原因
システムで同時に通信できるプロセス数(セション数)の上限値を超えて、リモート帳票出力/仕分け機能の別コンピュータへの配信処 理を行った可能性があります。
システムで同時に通信できるプロセス数(セション数)の上限を超えた場合、帳票出力処理はエラーとなり中止される場合があります。
ポイント
・ 通信できるプロセス数の上限値は、ご使用のシステムによって異なります。
例)Windows 2000 Professionalの場合:「10」以下
・ 通信できるプロセス数の上限値は、システムの上限値を超えない場合でも、
List Creatorの上限値を超えた運用はできません。
List Creatorでは、1台のアプリケーションサーバに対し、帳票出力サーバが複数台存在する場合は、それぞれの帳票出力サーバ に対して50個まで(帳票出力サーバ台数× 50個まで)同時に通信することができます。また、1 台の帳票出力サーバに対して、ア プリケーションサーバが複数台存在する場合は、それぞれのアプリケーションサーバから同時に通信するプロセス数の合計が50 個まで通信可能となります。
対処方法
以下のいずれかの対処を行ってください。
・ システムで同時に通信できるプロセス数(セション数)の上限値を超えないよう運用を見直す。
・ 帳票出力サーバ、またはアプリケーションサーバのシステムを変更する。
例)Windows 2000 Serverなど
3.1.8 「アプリケーションを正しく初期化できませんでした(0xC0000142)」のエラーにな る
Windows
原因
プログラムが多数実行されている場合は、WIN32 サブシステムのデスクトップヒープを使い果たしている可能性があります。
対処方法
以下のいずれかの対処を行ってください。
・ 不要なアプリケーションを終了し、再度実行してください。
・ デスクトップヒープのサイズを大きくし、再度実行してください。
デスクトップヒープの拡張方法については、マイクロソフトの技術情報を参照してください。
注意
・ この現象が発生すると、エラーメッセージのダイアログボックスを作成するメモリも足りなくなることがあるため、帳票出力処理が何の 通知もないまま失敗する場合があります。
3.1.9 「ローカルコンピュータのListCREATOR RemotePrintサービスを開始できませ ん」のエラーになる
Windows
原因
以下の原因が考えられます。
1. コネクタ連携機能のセットアップ作業が行われていない可能性があります。
2. コネクタ連携機能で使用するポート番号「3914」が、すでに別プロセスで使用されている可能性があります。
このとき、イベントログに以下のメッセージが出力されます。
「2,0,22000010112,Because 'Port number of RMI' is used with a different application, initialization of RMI was failed. Please specify a different 'Port number of RMI', or end that application.」
対処方法
原因に応じて、以下の対処を行ってください。
1. コネクタ連携機能を使用するには、アプリケーションサーバ側と帳票出力サーバの両方で事前にセットアップ作業を行う必要が あります。
セットアップについては、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”を参照してください。
2. コネクタ連携機能で使用するポート番号、または競合しているプロセスのポート番号を変更してください。
ポート番号の変更については、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”を参照してください。
3.1.10 「その他のシステムエラーが発生しました。(XXXXX,While sending files.)」の エラーになる
上記のエラーが通知された場合、メッセージと一緒に通知されるエラー詳細情報の値によって対処が異なります。
エラー詳細情報の値をもとに対処を行ってください。
なお、下記の対処を行ってもトラブルが解決しない場合、当メッセージと操作内容を記録し、当社技術員に連絡してください。
●エラー詳細情報が「(2-0-0,While sending files.)」の場合
原因
以下の原因が考えられます。
1. コネクタ連携機能のセットアップが行われていない。
2. コネクタ連携機能のサービスが起動していない。
3. コンピュータが高負荷な状態である。
対処方法
原因に応じて、以下の対処を行ってください。
1. コネクタ連携機能のセットアップを行ってください。
セットアップについては、以下を参照してください。
- アプリケーションサーバがWindows/Solaris/Linuxの場合 オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”
- アプリケーションサーバがHP-UXの場合
HP-UX版オンラインマニュアル“コネクタ連携機能編”
2. コネクタ連携機能のサービスが起動しているかを確認してください。
サービスの起動については、以下を参照してください。
- アプリケーションサーバがWindows/Solaris/Linuxの場合 オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”
- アプリケーションサーバがHP-UXの場合
HP-UX版オンラインマニュアル“コネクタ連携機能編”
3. コンピュータが高負荷な状態の場合には、しばらく待ってから再度実行してください。
●エラー詳細情報が「(2-0-41000010301,While sending files.)」の場合
●エラー詳細情報が「
(5-0-0,While sending files.)」の場合
原因
アプリケーションサーバで、NIC(Network Interface Card)が複数装着されているときに、このエラーが発生する場合があります。
対処方法
アプリケーションサーバ側で、以下の手順で設定を行ってください。
1. コネクタ連携機能のサービスを停止します。
2. コネクタ連携機能の環境設定ファイルを変更します。
- DaemonPropertyに設定します。
【Windows版】の場合
List Creatorインストールディレクトリ\remoteprint\daemon\bin\DaemonProperty
【UNIX系OS版】の場合
/etc/opt/FJSVoast/remoteprint/daemon/bin/DaemonProperty 以下の内容を追加します。
jp.co.pfu.ardus.model.jom.daemon.responder.rmiHost=アプリケーションサーバのIPアド レス(またはホスト名)
- RequesterPropertyに設定します。
【Windows版】の場合
List Creatorインストールディレクトリ\remoteprint\requester\bin\RequesterProperty
【UNIX系OS版】の場合
/etc/opt/FJSVoast/remoteprint/requester/bin/RequesterProperty 以下の内容を追加します。
jp.co.pfu.ardus.model.jom.requester.rmiHost=アプリケーションサーバのIPアドレス(また はホスト名)
3. コネクタ連携機能のJavaの起動オプションの設定をします。
- javaoption.infに設定します。
【Windows版】の場合
List Creatorインストールディレクトリ\remoteprint\daemon\bin\javaoption.inf
【UNIX系OS版】の場合
/etc/opt/FJSVoast/remoteprint/daemon/bin/javaoption.inf 以下の内容を追加します。
(javaコマンドのパス) -Djava.rmi.server.hostname=アプリケーションサーバのIPアドレス
(またはホスト名) -cp....
4. コネクタ連携機能のサービスを起動します。
ポイント
・ 手順の2.および3.で設定する「アプリケーションサーバのIPアドレス(またはホスト名)」には、同じ値を設定してください。
また、コネクタ連携機能のサービスの起動および停止については、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”を参照してくだ さい。
3.1.11 「設定ファイルへのアクセスに失敗しました。または、設定ファイルの内容が正
しくない可能性があります」のエラーとなる
原因
以下の原因が考えられます。
1. コネクタ連携機能のセットアップが行われていない。
2. JRE/J2SEがインストールされていない。または、JRE/J2SEのインストール状態が不正である。
コネクタ連携機能コマンドは、動作する場合に Javaのランタイムライブラリを使用するため、Javaのランタイムライブラリを検索しま すが、何らかの原因でライブラリが見つからなかった場合にこのメッセージが表示されます。
対処方法
原因に応じて、以下の対処を行ってください。
1. コネクタ連携機能のセットアップを行ってください。
セットアップについては、以下を参照してください。
- アプリケーションサーバがWindows/Solaris/Linuxの場合 オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”
- アプリケーションサーバがHP-UXの場合
HP-UX版オンラインマニュアル“コネクタ連携機能編”
2. Java Runtime Environment(JRE)またはJ2SEをインストールしてください。
JREまたはJ2SEのインストール後も同様の現象が発生する場合、以下の対処を行ってください。
Javaのランタイムライブラリを検索し、コネクタ連携機能コマンドが参照する設定ファイルに追加してください。
設定ファイルは、「List Creatorインストールディレクトリ\remoteprint\prputex.conf」に格納されています。
JREインストールディレクトリを「C:\jdk131」とした場合、設定ファイルの内容は以下の例のようになります。
JAVA_HOME C:\jdk131
JVM_LIB_PATH C:\jdk131\jre\bin\hotspot\jvm.dll 設定項目:
- JAVA_HOME
コネクタ連携機能のセットアップ時に指定した jre インストールディレクトリが設定されています。ここは編集しないでください。
- JVM_LIB_PATH
コネクタ連携機能コマンドで使用する Javaのランタイムライブラリのフルパスが設定されています。キーが存在しない、パスが 書かれていない、または無効なパス(ファイルが存在しないなど)の場合、以下の手順でランタイムライブラリを検索し、パス を記述してください。
1. JAVA_HOME キーに設定されているパス以下から、「jvm.dll」という名称のファイルを検索してください。
2. 1.で検索したファイルのフルパスを、「JVM_LIB_PATH」に続けて半角空白を1文字以上空け、記述してください。