第5章 動作または環境に異常がある
5.3 システムまたはList Creatorの動作異常
ここでは、List Creatorの動作異常、またはList Creatorが動作するシステムで帳票出力時に発生するトラブル事例について記載してい ます。
5.3.1 帳票を出力すると、元の帳票(PDFファイル/Excelファイル/TIFFファイル)が削 除される
原因
指定した帳票のファイル名と同名のファイルがすでに存在したため、ファイル保存に失敗し、元のファイルが削除されてしまった。
対処方法
再度帳票を出力してください。
なお、ファイル保存に失敗した原因としては、ファイルに書き込み権がないなどの要因も考えられます。
5.3.2 ファイル名が途中で切れた空ファイルが作成される
Windows
以下のファイル名に「:」を指定すると、「:」の前までのファイル名の空ファイルが作成されます。
・ 「PDFファイル保存時の格納先ファイル名」
・ 「プレビュー起動」の「雛形作成」
・ 「帳票一覧の出力」の「テキストファイルに出力する」
原因
ファイルのドライブ名とディレクトリ名またはファイル名との区切り文字以外で「:」を指定すると正しくファイルが作成できません。
対処方法
ドライブ名とディレクトリ名またはファイル名との区切り以外では「:」の文字を指定しないでください。
5.3.3 仕分け結果に誤りがある
Windows
原因
仕分け定義が有効になっていない原因として、以下の原因が考えられます。
1. 仕分け条件が間違っている(仕分け条件の比較元と比較先の桁数があっていない)。
2. 仕分け定義情報のデータ定義に誤りがある。
対処方法
原因に応じて、以下の対処を行ってください。
1. 仕分け条件の比較元と比較先の桁数を確認する。
ポイント
- 仕分け条件の設定で、「データ項目名Aが“000”と等しい」のように設定した場合、「3桁のA」(比較元)と比較して処理されま す。
2. 入力データが固定長の場合、仕分け定義情報画面-[データ定義]タブの「スタート位置」の指定に誤りがないかを確認する。
5.3.4 データファイルが到着しても帳票が出力されない
Windows
原因
データ到着監視機能を利用し、監視対象フォルダにデータファイルがコピーされても正常に出力されない場合、アプリケーションやFTP などのファイル転送ツール(またはコマンド)による転送ではなく、NFSやWindowsのネットワークドライブなどの共有フォルダ経由で、監 視対象のフォルダにデータファイルをコピーする運用を行っている可能性があります。
このような運用の場合、データファイルを監視対象のフォルダにコピーしただけでは正常に動作しません。
対処方法
NFSやWindowsのネットワークドライブなどの共有フォルダ経由で監視ディレクトリにデータファイルをコピーする運用の場合、以下の 手順で監視ディレクトリにデータファイルをコピーしてください。
以下の手順で運用しない場合、動作は保証されません。
1. データファイルを環境設定画面の[到着監視]タブの「データファイルの拡張子」と異なる拡張子で作成します。
2. データファイルを「監視ディレクトリ」にコピーします。
3. 2.でコピーしたデータファイルの拡張子を環境設定画面の[到着監視]タブの「データファイルの拡張子」で設定した拡張子に変
更します。
5.3.5 コネクタ連携機能のセットアップがエラーになる
【
Windows版】の場合
以下のメッセージが表示されるトラブル事例について説明します。
xxxx) の使い方が誤っています。
xxxxには、コネクタ連携機能のセットアップ(setupCT.bat)に指定したJavaインストールディレクトリ、または、List Creatorインス トールディレクトリの「)」以降の部分が出力されます。
原因
Java、およびList Creatorが「)」を含むパスにインストールされています。
対処方法
Java、およびList Creatorを「)」を含まないパスにインストールした後、コネクタ連携機能のセットアップを行ってください。
【
UNIX系
OS版】の場合
以下のメッセージが表示されるトラブル事例について説明します。
・ 【Solaris/Linux版】の場合
Java Runtime library (libjvm.so) was not found. Please edit/etc/opt/FJSVoast/conf/prputex.conf and add the full path of Java Runtime library (libjvm.so) to the JVM_LIB_PATH key.
・ 【HP-UX版】の場合
Java Runtime library (libjvm.sl) was not found. Please edit/etc/opt/FJSVoast/conf/prputex.conf and add the full path of Java Runtime library (libjvm.sl) to the JVM_LIB_PATH key.
原因
以下の原因が考えられます。
1. コネクタ連携機能のセットアップに指定したJavaのインストールディレクトリが正しくない。
2. Javaのランタイムライブラリパスが見つからない。
コネクタ連携機能コマンドは、動作する場合に Javaのランタイムライブラリを使用するため、Javaのランタイムライブラリを検索しま すが、何らかの原因でライブラリが見つからなかった場合にこのメッセージが表示されます。
対処方法
原因に応じて、以下の対処を行ってください。
1. コネクタ連携機能のセットアップに指定するJavaのインストールディレクトリを見直してください。
セットアップについては、以下を参照してください。
- アプリケーションサーバがWindows/Solaris/Linuxの場合 オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”
- アプリケーションサーバがHP-UXの場合
HP-UX版オンラインマニュアル“コネクタ連携機能編”
2. Javaのランタイムライブラリを検索し、コネクタ連携機能コマンドが参照する設定ファイルに追加してください。
設定ファイルは、「/etc/opt/FJSVoast/conf/prputex.conf」に格納されています。
設定ファイルの内容は、Javaインストールディレクトリを「/usr/java/j2sdk1.4.2」とした場合、以下のようになります。
JAVA_HOME /usr/java/j2sdk1.4.2
JVM_LIB_PATH /usr/java/j2sdk1.4.2/jre/lib/i386/client/libjvm.so 設定項目:
JAVA_HOME
コネクタ連携機能のセットアップ時に指定したJavaインストールディレクトリが設定されています。ここは編集しないでください。
JVM_LIB_PATH
コネクタ連携機能コマンドで使用する Javaのランタイムライブラリのフルパスが設定されています。キーが存在しない、パスが 書かれていない、または無効なパス(ファイルが存在しないなど)の場合、以下の手順でランタイムライブラリを検索し、パスを 記述してください。
1. JAVA_HOME キーに設定されているパス以下から、次に示す名称のファイルを検索してください。
【Solaris/Linux版】の場合:libjvm.so
【HP-UX版】の場合:libjvm.sl
2. 1.で検索したファイルのフルパスを、「JVM_LIB_PATH」に続けて半角空白を1文字以上空け、記述してください。
注意
・ ライブラリのパスに“classic”という文字が含まれている場合は、正しく動作しない可能性があるため、使用しないでください。
・ 同一のキーが複数存在している場合は、下に書かれている方が優先されます。
5.3.6 「sttyそのようなデバイスもアドレスもありません。」のエラーとなる
Solaris
原因
List Creator Connectorインストール後の再起動時に上記のエラーが通知される場合、rootユーザの.profile設定ファイル(/.profile)に sttyコマンドが設定されている可能性があります。
対処方法
エラーを抑止することはできませんが、運用に影響することはありません。
対処不要です。
5.3.7 ListCREATOR RemotePrintサービスが起動されない
原因
ListCREATOR RemotePrintサービスが起動されず、下記のメッセージが通知される場合、コネクタ連携機能で使用するポート番号
「3913」が、すでに別プロセスで使用されている可能性があります。
「6,19,16777264,The port number is using by other program. Please release the port number, or specify the other port number.」
対処方法
コネクタ連携機能で使用する受信ポート番号、または競合しているプロセスのポート番号を変更してください。
受信ポート番号の変更については、以下を参照してください。
・ アプリケーションサーバがWindows/Solaris/Linuxの場合 オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”
・ アプリケーションサーバがHP-UXの場合
HP-UX版オンラインマニュアル“コネクタ連携機能編”
5.3.8 コネクタ連携機能の帳票出力までの時間が均一でない
Solaris
この現象は、コネクタ連携機能で少量ページの帳票を多重で同時に出力したときに発生します。
なお、発生時、システムのCPU 使用率が上がらない状態となります。
原因
コネクタ連携機能では、内部でJava を使用しています。
Java の仕様により、処理時間が均一にならない現象が発生している可能性があります。
対処方法
コネクタ連携機能のサービスを複数起動することにより、待ち時間が最も少ないサービスを
List Creatorが自動で選んで帳票を出力するため、帳票出力までの時間を均一にできます。
コネクタ連携機能のサービスの複数起動は、以下のすべての条件を満たす場合に有効です。
・ 高性能マシン(マルチCPU、マルチコアにより、多数のスレッドが同時に動作可能なマシン)を使用している
・ アプリケーションサーバ、帳票出力サーバの両方がSolaris で、List Creator V9.3.0 以降を使用している
・ 帳票出力インタフェースとして、Java インタフェースを使用している
コネクタ連携機能のサービスを複数起動するための設定については、オンラインマニュアル
“環境設定・帳票運用編”のコネクタ連携機能の多重性能向上についての記載を参照してください。
5.3.9 メッセージやログが文字化けする
UNIX系OS
原因
メッセージやログに含まれる文字が文字化けしている場合、以下のいずれかの原因が考えられます。
●コマンドオプションで指定した文字のみ化けている場合
1)sh、csh以外のシェルからコマンドが起動された(sh、csh以外のシェルからコマンドを起動した場合、コマンドオプションで指定した 日本語が正しく解釈されないため、正しく動作できない)。
●帳票名などの日本語文字が化ける場合
2)UNIX 系OS環境(リモート帳票出力時/コネクタ連携出力時の場合は、アプリケーションサーバ側)において、LANGなどの環境
変数が正しく設定されていない。
対処方法
原因にあわせて、以下のいずれかの対処を行ってください。
なお、原因の番号と対処の番号は対応しています。
1)の原因の対処
shまたはcshからコマンドを起動してください。
2)の原因の対処
UNIX 系OS環境からの出力の場合、帳票名に日本語は推奨できません。
英数字を使用してください。
ポイント
- Solaris/Linux環境の設定(環境変数の設定)については、オンラインマニュアル
“アプリケーション作成ガイド”を参照してください。
- HP-UX環境の設定(環境変数の設定)については、HP-UX 版オンラインマニュアル“コネクタ連携機能編”を参照してくださ
い。
ポイント
・ イベントログ/ システムログのエラー内容を確認すると、帳票名などの日本語が文字化するのは、以下の条件で帳票出力を行った 場合です。
- Solaris/Linux環境におけるローカル出力
- Solaris/Linux環境からのリモート帳票出力/コネクタ連携出力
- HP-UX環境からのコネクタ連携出力
5.3.10 システムダウンが発生し、帳票出力業務が停止した
原因
List Creatorはフェイルオーバに対応していないため、クラスタ運用時の帳票出力中にフェイルオーバが発生した場合、切り替え先(待 機系サーバ)に帳票出力処理が引き継がれません。