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第3表を見て気づくことは,※印のつかない漢字は概して上位に集中して現 われ,そして※印のついた漢字は概して下位に集中して現われているというこ とである。つまり大まかに言うど,画数比率の大きい漢字ほど新字体が用いら れ,画数比率の小さい漢宇ほど旧字体が用いられているという傾向がみられる のである。
(4) 薪旧二つの字体が使用されたもの
親日二つの字体が使用された漢宇は,全資料を通じて,わずか13字しかなか った。第90表に示す漢宇がそれである。
このうち,「者・者」「当。當」「価・便」「争・畢」の4字は,細字体の使用 された割合が圧倒的に高く,「会・會j「実・實」「独。猫」「団・團」の4字は,
新字体の使用された割合が圧倒的に高い。これに対して,残りの「学・學」
「来。來」「処・塵」「覚・壁」「県・縣」の5字は,新字体の使用された割合が 旧字体の使爾された割合よりも高いことは高いが,その差がそんなに開いては
いない。
それでは,これら13の漢字は,これを通時的にみた場合,新旧二つの字体の 現われかたは,どのようになるか。その様子を示したのが,第91表である。
まず,「者・渚」「当・當」「価・便」「争・争」の4字は,新字体の使用度数 が非常に少ない。しかし,当用漢字字体表の影響という見地からみるならば,
この少ない使用度数が比較的新しい年にかたまって現われれば,当用漢字宇体 表の影響が,使用度数の少ないなりに,あったと認められるわけである。しか し4字とも,このような傾向は,それほどはっきりした形では認めることがで
きない。
次に,「会・會」「実・賢」「独・濁jr団・嗣」の4字は,旧字体の使用度数 が非常に少ない。しかし,,これも少ない旧字体の使用度数が,比較的古い時代 一 180 一
に集中して現われていれば,当用漢字字体表の影響があったと認められるわけ である。だが,「独・猫」の場合を除いては,それほどはっきりした形では認 めることができない。「学・學」「来・來」「処・威」「覚・魔」「県・縣」の5 宇の場合も同じである。
つまり,当用漢字字体表は,この場合でも,八百板氏個人の漢字表記の習慣 にほとんど影響を及ぼしていないことになる。
第90表 新旧混用のもの
瓢llM
使 用 旧混用のもの
陵数i
用 例
心1旧
4
22
3 8
145 66 71 34
使開繊
26−38127
26−3s 1 24 26−36 1 li
27−38i 5
労﹇﹇戦
働選格﹁︻⁝
・﹁米斗 支障﹁﹁配⁝
﹁正物︻ ・﹁﹁議社⁝ 会割竹競
主﹁一﹁婚
27 Q4 P1 T
6 27−38 29 集一・十一・委員一・国一・演説一 3 27−38 21 一力・現一・一体・一挙・同一
3 28−38、 6 一立・一占・一禁法・一回・単一
1 26−38 4 一結・一体・争議一・集一 239
73 50 29
者當償争會蜜撮團
甚 斎 憩 藤 勢 軒 聾
聾者
当野 冊
会実独団
会同緬[
創世習
【
「
科懸子感
10U856 生 る一 一 え奈 ・る置﹁郷 土誌煙 ︸サ・ ⁝ 一 ⁝罰煙管 ﹇一・ ⁝会 ︸理一議 将﹇自一︐ 一﹁一会 一
28−38 27−38 27−38 27−36 36−38
6 4 9 3 2
18 P3 P0
T5
學來庭蝿縣
鱒 赫 興 鱒 曇
学来処覚県
蝋醜1梁縣
当謡紳ト會1実實強陣1麟來
第91衰
劉者者
1
1 1
2 1 1 14 3 1 1 3
2
2 7 1
1
1
1 2 2 7 1 2 1 − nδ
13 Q
3
1 2
1
1 9 8 2 5
3
4
1 1
26P1236
2
1
1318332110 10
2 1 2 11
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Zkghe
5 1256 174
1 22
熊 鼠 卿
軸
6113−謝し
細
711 s 34i23g 61,s1
1 1 1 ・ 3
24343126527 315 2 2
12
P548612276109
2 2
26 Q7 Q8 R0 R1 R2 R3 R6 R7 R8
trt 14 i45122 661
一ユ8i一
(5) いわゆる簡略俗体とあわせて使用されたもの
いわゆる簡略俗体とあわせて使罵されたものは,第92表に示す六つの漢字で ある。この表を見ると,簡略俗体がi新字体,旧字体に比して,いかに多く用い
られているかがよくわかる。
第92表 俗体と混用のもの
1度 数 1親旧膝
杖斗浄﹁痢奉
椹.岡・歴・・
苗 鰻 皆
権闘第一幅卒 315221
KUFOOe90/0// 12.0000
使用年 27−38 26−36 27−38 32−33 38 27
使 用 語
語数i イ列
272111 2 1
政一・一力・主一・ストライキー_一、._争・戦一的・乱一・カー
_4次・次一・一14条・一15国会 一史
大一 一直
(6) ま と め
以上(1)(2)(3)㈲(5)に報告したことを総括すると,漢字の異なる字体の使い方に 関して,八百帯電の場合ほぼ次のことが言えるだろう。
1.当用漢字字体表にも採用されている,字画が旧字体に比して比較的単純 な略体がよく使用されている。字画の複雑な字体は,たとえ小学校時代に 教えられたものでも,使用されていない。ただし,これが当用漢字字体表 の影響によるものであるとは,資料の関係で現在のところ断定できない。
むしろ,そうでないかも知れない。
2.小学校時代に教えられた字体が仮に複雑な字画のものであっても,それ に対応する略体の字画が糧対的に言ってそれほど単純でない場合は,その 小学校時代に教えられた字体のほうが強固な習慣となって,あとあとまで 残るものであるらしい。
3.つまり,小学校時代に教えられた旧字体が用いられるか,それとも字体 表にある新字体が用いられるかは,二つの字体の画数の違いの大小に規定 される場合が非常に多いらしい◎
4。字画の単純な俗体もよく使用されるものであるらしい。
5, つまり,当用漢字字体表それ自身の積極的な影響は,八百板疲の場合,
すこぶる小さなものであるらしい。
一 182 一
4 カ、なつカ1・し、
(1)「現代かなつかい」の細則によって整理した場合
昭和26年から38年にわたる46の資料の中で,八百板氏が用いたかなづかいを
「現代かなつかい」の細則に従って,整理してみると,次のようになる。
細則第1 ゐ,ゑ,をは,い,え,おと書く。ただし助詞のをを除く。
四百板幾の資料の中で,この細員彗に該当するものは,第93表に示すとおり,
わずか3語しかなかった。
この表の読み方は,たとえば,「〜ている」 第93表刑期第1・みゑを一〉
い,え,おという補助動詞は,26年から38年までの闘 に,かなで表記されたものが207間あるが,
それは全部新かなづかいで表記されていて,
旧かなづかいで表記されたものは,1例もな かった,というぐあいに読んでいくことにす
る。(以下同じ。)
つまり,
}新圓使用年
〜ている
〜ておる くらい
20X 0 631 O
].1 o
26 一 38 27 一 38 30
Ell[・語國・26一・8
「〜ているjr〜ておる」「くらい」の3語を合わせて,かなで書か れた271國の用例は,すべて新かなづかいで書かれ,旧かなづかいで書かれた
ものは,1例もなかったのである。
細則第2 くわ,ぐわは,か,がと書くσ これに該当する用例なし。
細則第3 ぢ,づは,じ,ずと書く◎
これに該当するものを第94表に示す。ゴ,ずに関するものが,26年から38年 第94表細則第3 ぢ・づ→じ・ず
}配意使贈・1 ;副旧睡腓
たずねる きずく たずさわる
うなずく はずみ いずれ みずから
まずい ずさん
OGOOOOOGG
43
2
1 1
11 1 31
27−38 26−37 26−28 28 28 26−31 27 28 28
わずか まず おのずと 計ユ2語 いじめる はじ(恥)
けじめ
曇μ
0000
−∩︶−︵︾22
6
28 27−38 28 26−38