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スカラ測定の実行

ドキュメント内 R&S FSH Spectrum Analyzer (ページ 106-109)

スカラ測定では、被測定物の反射特性と伝送特性について、振幅を測定することがで きます。スカラ測定の校正には、ノーマライズのみが使用可能です。

4.2.1 伝送の測定

ここに紹介する例は、2 ポート・フィルタの伝送測定です。このフィルタは、中心周 波数が 2060 MHz、帯域幅が約 11 MHz です。

試験セットアップ

► 被測定物の入力をトラッキング・ジェネレータの出力(ポート 2)に接続します。

► 被測定物の出力を RF 入力(ポート 1)に接続します。

R&S FSH のプリセット

測定手順を開始する前に、R&S FSH をプリセットしてデフォルト設定をリコールし、

テスト・ポートの間にフィルタを接続します。

► “PRESET” キーを押します。

► 被測定物を接続します。

スカラ測定の開始

► “MEAS” キーを押します。

► “Meas Mode” ソフトキーを押します。

► “Scalar” メニュー項目を選択します。

伝送測定の種類の選択

► “Result Display” ソフトキーを押します。

► 順方向での伝送測定の場合は、“Transmission Fwd (Port 12)” メニュー項目を選 択します。逆方向での伝送測定の場合は、“Transmission Rev (Port 21)” メ ニュー項目を選択します。

周波数パラメータの定義

測定を校正する前に、無効な校正によって測定結果が不正確になるのを防止するため に、周波数パラメータを定義する必要があります。

► “FREQ” キーを押します。

中心周波数を設定する入力フィールドが開きます。

► 周波数を 2060 MHz と入力します。

► “SPAN” キーを押します。

スパンを定義する入力フィールドが開きます。

► 結果の分解能を高くするために、スパンを 50 MHz と入力します。

スカラ伝送測定用の測定の校正

スカラ測定ではノーマライズのみが使用可能です。ノーマライズはフル校正の確度に は及ばないものの、かなり正確な結果が得られます。さらに、ノーマライズでは必要 な校正スタンダードが 1 つのみであるため、フル校正よりも校正処理が速くなります。

► “Calibration” ソフトキーを押します。

► “Normalize Transmission Rev

(Port 21)” メニュー項目を選択

します。

► ノーマライズを実行します。詳細 については、“校正の実行” を参照 してください。

► 被測定物を接続します。

フィルタでのスカラ伝送測定の結 果が表示されます。

別の掃引時間や検波器を選択するなど、測定設定を変更しても、測定の確度には影響 しません。ただし、周波数パラメータと減衰量を除きます。

4.2.2 反射の測定

ここに紹介する例は、伝送測定で使用したのと同じ 2 ポート・フィルタに対する反射 測定です。このフィルタは、中心周波数が 2060 MHz、帯域幅が約 11 MHz です。

以下の手順のうち、プリセット、スカラ測定の選択、および周波数の設定については、

この測定用に R&S FSH をすでに設定してある場合は省略することができます。また 校正についても、適切な校正を実行してある場合は省略できます。

R&S FSH のプリセット

測定手順を開始する前に、R&S FSH をプリセットしてデフォルト設定をリコールし、

テスト・ポートの間にフィルタを接続します。

► “PRESET” キーを押します。

► 被測定物を接続します。

スカラ測定の開始

► “MEAS” キーを押します。

► “Meas Mode” ソフトキーを押します。

► “Scalar” メニュー項目を選択します。

反射測定の種類の選択

► “Result Display” ソフトキーを押します。

► ポート 1 での反射測定の場合は “Reflection Port 1” メニュー項目を選択し、ポー ト 2 での反射測定の場合は “Reflection Port 2” メニュー項目を選択します。

周波数パラメータの定義

測定を校正する前に、無効な校正によって測定結果が不正確になるのを防止するため に、周波数パラメータを定義する必要があります。

► “FREQ” キーを押します。

中心周波数を設定する入力フィールドが開きます。

► 周波数を 2060 MHz と入力します。

► “SPAN” キーを押します。

スパンを定義する入力フィールドが開きます。

► 結果の分解能を高くするために、スパンを 50 MHz と入力します。

スカラ伝送測定用の測定の校正

スカラ測定ではノーマライズのみが使用可能です。ノーマライズはフル校正の確度に は及ばないものの、かなり正確な結果が得られます。さらに、ノーマライズでは必要 な校正スタンダードが 1 つのみであるため、フル校正よりも校正処理が速くなります。

► “MEAS” キーを押します。

► “Calibration” ソフトキーを押します。

► 該当するメニュー項目(1 ポート または 2 ポートでのノーマライ ズ)を選択します。

► ノーマライズを実行します。詳細 については、“校正の実行” を参照 してください。

► 被測定物を接続します。

フィルタでのスカラ反射測定の結 果が表示されます。

別の掃引時間や検波器を選択するなど、測定設定を変更しても、測定の確度には影響 しません。ただし、周波数パラメータと減衰量を除きます。

ドキュメント内 R&S FSH Spectrum Analyzer (ページ 106-109)