4.1 エネルギー消費構造と二酸化炭素排出量 (1) エネルギー消費構造の推計方法
①エネルギー最終消費区分(需要側)
エネルギー最終消費の大分類は、国のエネルギー統計と同様に、産業、民生、運輸の 3 部門としました。また、中分類として、産業は農業、建設業、製造業に、民生は家庭と業 務に、運輸は旅客と貨物に、それぞれ分割しました(表 4.1‑1)。
表 4.1‑1 エネルギー最終消費区分(需要側)
大分類 中分類 概要
農業 第一次産業におけるエネルギー消費 産業部門 建設業
製造業 第二次産業におけるエネルギー消費 家庭 一般家庭におけるエネルギー消費 民生部門
業務 第三次産業の業務(公共施設、ホテル、病院、スーパー等店舗、飲食 店、企業の事務所等)におけるエネルギー消費
旅客 乗用車、バス、タクシー等でのエネルギー消費 運輸部門
貨物 貨物自動車、トラック等でのエネルギー消費
②エネルギーの種類(供給側)
供給エネルギーの区分は、本市の地域特性を踏まえつつ、国のエネルギー統計に準じて、
電力、都市ガス、LPG、石油製品とし、石油製品は、ガソリン、灯油、軽油、重油に区分し ました。
③推計対象
①と②より、エネルギー消費構造の推計対象は以下のとおりとします(表 4.1‑2)。
表 4.1‑2 エネルギー消費構造の推計対象
産業 民生 運輸
農業 建設業 製造業 家庭 業務 旅客 貨物
電力 ‑ ‑ ○ ○ ○ ‑ ‑
都市ガス ‑ ‑ ○ ○ ○ ‑ ‑
LPG ‑ ‑ ○ ○ ○ ○ ‑
ガソリン ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ○ ○
灯油 ○ ○ ○ ○ ○ ‑ ‑
軽油 ○ ○ ○ ‑ ○ ○ ○
石 油 製 品
重油 ○ ○ ○ ‑ ○ ‑ ‑
*○が推計対象。
④エネルギーの単位
エネルギーの単位は、エネルギー源により異なるため、共通の単位である標準単位系(J:
ジュール)を用います。平成 11 年(1999 年)10 月の計量法改正により、国内のエネルギ ーバランス表等に用いられる共通の単位がカロリーから J(ジュール)に変更しています。
なお、1kcal=4.18605KJ(1KJ=0.23889kcal)です。また、各エネルギーとの熱量換算 は、表 4.1‑3 のとおりです。
表 4.1‑3 J(ジュール)の補助単位・各エネルギーとの熱量換算 1PJ (ペタジュール) = 1,000,000,000,000,000 J 1TJ (テラジュール) = 1,000,000,000,000 J 1GJ (ギガジュール) = 1,000,000,000 J 1MJ (メガジュール) = 1,000,000 J 1KJ (キロジュール) = 1,000 J 1J (ジュール) = 1 J
電力 1kWh = 3.6 MJ 都市ガス 1m
3= 41.1 MJ LPG 1kg = 50.2 MJ ガソリン 1 リットル = 34.6 MJ 灯油 1 リットル = 36.7 MJ 軽油 1 リットル = 38.2 MJ 重油(A) 1 リットル = 39.1 MJ
*普段の生活におけるエネルギー消費量をジュールに熱量換算してみると・・
1世帯あたりの1年間の電力消費量を5,985kWh
(1)とすると、
熱量換算では、 21.5GJ となります。
自動車燃料として、1年間で720リットル
(2)のガソリンを 消費したとすると、
熱量換算では、 24.9GJ となります。
冬場のヒーターやストーブの燃料として、灯油を1年間で 245リットル
(3)消費したとすると、
熱量換算では、 9.0GJ となります。
参考
*普段の生活におけるエネルギー消費量をジュールに熱量換算してみると・・
1世帯あたりの1年間の電力消費量を5,985kWh
(1)とすると、
熱量換算では、 21.5GJ となります。
自動車燃料として、1年間で720リットル
(2)のガソリンを 消費したとすると、
熱量換算では、 24.9GJ となります。
冬場のヒーターやストーブの燃料として、灯油を1年間で 245リットル
(3)消費したとすると、
熱量換算では、 9.0GJ となります。
1世帯あたりの1年間の電力消費量を5,985kWh
(1)とすると、
熱量換算では、 21.5GJ となります。
1世帯あたりの1年間の電力消費量を5,985kWh
(1)とすると、
熱量換算では、 21.5GJ となります。
自動車燃料として、1年間で720リットル
(2)のガソリンを 消費したとすると、
熱量換算では、 24.9GJ となります。
自動車燃料として、1年間で720リットル
(2)のガソリンを 消費したとすると、
熱量換算では、 24.9GJ となります。
冬場のヒーターやストーブの燃料として、灯油を1年間で 245リットル
(3)消費したとすると、
熱量換算では、 9.0GJ となります。
冬場のヒーターやストーブの燃料として、灯油を1年間で 245リットル
(3)消費したとすると、
熱量換算では、 9.0GJ となります。
参考
(1)藤岡市の 1 世帯あたりの年間電力消費量(推計値)(エネルギー消費構造調査の結果より)
(2)1 ヶ月に 60 リットルのガソリンを使用すると仮定した場合
(3)藤岡市の 1 世帯あたりの年間灯油消費量(推計値)(エネルギー消費構造調査の結果より)
(2) エネルギー消費構造の推計結果
①本市のエネルギー消費構造
平成 17 年度(2005 年度)の本市の総エネルギー消費量を、電力二次エネルギー換算で 推計すると、5,825.9TJ となっています。
エネルギー源別では、電力が 34.4%で最も多く、次いで、ガソリン 32.2%、重油 8.6%、
灯油 7.7%、軽油 7.1%、都市ガス 5.3%、LPG4.7%の順です。
消費部門別では、運輸部門が 38.6%で最も高く、次いで産業部門 27.7%、民生家庭部門 18.1%、民生業務部門 15.6%となっています(表 4.1‑4)。
【本市のエネルギー消費量の推計結果】
エネルギー消費量 5,825.9 TJ
産業 27.7%
民生業務 15.6%
民生家庭 18.1%
運輸 38.6%
電力 34.4%
重油 軽油 8.6%
7.1%
灯油 7.7%
LPG 4.7%
都市ガス ガソリン 5.3%
32.2%
図 4.1‑1 本市のエネルギー消費構造(左図:エネルギー源別・右図:消費部門別)
表 4.1‑4 本市のエネルギー消費構造
産業 民生 運輸
(単位:TJ)
農業 建設業 製造業 家庭 業務 旅客 貨物
合計 構成比
(%)
電力
‑ ‑ 1,091.8 507.5 404.6 ‑ ‑ 2,003.9 34.4
都市ガス‑ ‑ 1.6 219.4 89.4 ‑ ‑ 310.4 5.3
LPG‑ ‑ 68.6 113.6 44.4 48.4 ‑ 275.0 4.7
石油製品 ガソリン‑ ‑ ‑ ‑ ‑ 1,295.0 583.5 1,878.5 32.2
灯油17.5 17.2 41.3 212.1 159.9 ‑ ‑ 448.0 7.7
軽油4.9 42.5 3.6 ‑ 36.5 47.4 275.4 410.3 7.1
重油
73.6 16.2 234.2 ‑ 175.8 ‑ ‑ 499.8 8.6
合計96.0 75.9 1,441.1 1,052.6 910.6 1,390.8 858.9 5,825.9 100.0
構成比(%)1.6 1.3 24.7 18.1 15.6 23.9 14.7 100.0
*電力二次換算。
②全国とのエネルギー消費構造等の比較
全国のエネルギー消費構造と比較すると、本市は、エネルギー源別構成では、電力とガ ソリンの消費量の割合が高く、消費部門別構成別では、運輸部門・民生部門の割合が高く なっています。
③本市の二酸化炭素排出量
これまでに推計した本市のエネルギー消費量をもとに、平成 17 年度(2005 年度)にお ける本市の二酸化炭素排出量を推計しました。その方法は、エネルギー消費量に各エネル ギー源別の二酸化炭素排出原単位(表 4.1‑5)を乗じることで計算しました。この結果、
平成 17 年度(2005 年度)における本市の二酸化炭素排出量は、56 万 267t‑CO
2と推計され ました。消費部門別では、産業部門が 36.3%で最も高く、次いで、運輸部門が 27.0%、民 生家庭部門が 19.7%、民生業務部門が 17.0%となっています(表 4.1‑6) 。なお、平成 18 年度(2006 年度)に藤岡市役所では、温室効果ガス排出量調査を実施しており、市役所に おける温室効果ガス排出量は、二酸化炭素換算で 19,376t‑CO
2となっています。
【本市の二酸化炭素排出量の推計結果】
二酸化炭素排出量 56 万 267 t‑CO
2表 4.1‑5 使用した二酸化炭素排出係数
電力 0.555 kg‑CO2/kWh都市ガス 0.0138 kg‑C/MJ LPG 0.0163 kg‑C/MJ ガソリン 0.0183 kg‑C/MJ 灯油 0.0185 kg‑C/MJ 軽油 0.0187 kg‑C/MJ 重油 0.0189 kg‑C/MJ
*二酸化炭素排出量の算出は、
「各燃料使用量×単位発熱量×排出係数×44/12」
で算出
*電力は、東京電力による平成 18 年度(2006 年度)販売電力量当たり排出係数は0.339 kg‑CO2/kWhですが、
平成19年9月に策定した藤岡市地球温暖化対策実行計画では上記数値を用いており、整合を図るために、この係数 を使用。(出典:「地球温暖化対策の推進に関する法律施行令第三条」(平成 18 年 3 月 24 日一部改正)・
「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル(平成 19 年 6 月:環境省・経済産業省))
表 4.1‑6 本市の二酸化炭素排出量
産業 民生 運輸
(単位:t‑CO2)
農業 建設業 製造業 家庭 業務 旅客 貨物
合計 構成比
(%)
電力
‑ ‑ 168,322 78,246 62,372 ‑ ‑ 308,940 55.1
都市ガス‑ ‑ 79 11,099 4,523 ‑ ‑ 15,701 2.8
LPG‑ ‑ 4,101 6,792 2,651 2,892 ‑ 16,436 2.9
石油製品 ガソリン‑ ‑ ‑ ‑ ‑ 86,893 39,152 126,045 22.5
灯油1,184 1,167 2,800 14,387 10,847 ‑ ‑ 30,385 5.4
軽油335 2,914 246 ‑ 2,501 3,249 18,880 28,125 5.0
重油5,103 1,120 16,227 ‑ 12,185 ‑ ‑ 34,635 6.2
合計6,622 5,201 191,775 110,524 95,079 93,034 58,032 560,267 100.0
構成比(%)1.2 0.9 34.2 19.7 17.0 16.6 10.4 100.0
(3) エネルギー消費動向
①電力
本市の電力関連の資料は公開されていないため、EDMC データバンクの群馬県電力消費量 データをもとに、電力消費の全体傾向を示します。
a)年間消費量
平成 16 年度(2004 年度)の群馬県の電力消費量は、166 億 9,300 万 kWh であり、電灯(主 に家庭用)が 43 億 1,200 万 kWh、電力(主に事業用)が 123 億 8,100 万 kWh となっていま す。また、平成 2 年度(1990 年度)を 100 とした場合の指数は、電灯は 154、電力は 129 であり、特に電灯の増加率が高くなっています(図 4.1‑3)。
(100 万kWh)
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000
平成2年度 平成3年度 平成4年度 平成5年度 平成6年度 平成7年度 平成8年度 平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度
電力 電灯
154
100
129
平成2年度 平成3年度 平成4年度 平成5年度 平成6年度 平成7年度 平成8年度 平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度
電灯 電力
図 4.1‑3 【上図】群馬県の電力消費量の推移・【下図】平成 2 年を 100 とした場合の指数
(出典:EDMC データバンクより作図)
b)月別変動
平成 16 年(2004 年)の群馬県内の電力消費量は、5 月には一年で最も消費量が低くなり、
6 月以降、再び消費量が増加し、7〜8 月に年間のピークを迎えます(図 4.1‑4)。
1,100,000 1,150,000 1,200,000 1,250,000 1,300,000 1,350,000 1,400,000 1,450,000 1,500,000 1,550,000
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
(千 kWh)
図 4.1‑4 群馬県電力県内消費量の月別変動(平成 16 年)
(出典:群馬県ホームページより作図)
②都市ガス
藤岡市・高崎市ガス企業団ご提供によるデータをもとに、本市における都市ガス消費の 全体傾向を示します。
a)年間消費量
平成 18 年度(2006 年度)の都市ガス消費量は、前年を下回っていますが、平成 2 年度
(1990 年度)と比較すると 17%高い水準にあります。
全体の内訳では、家庭用が約 7 割を占め、最も多くなっています(図 4.1‑5)。
(m3)
0 1,000,000 2,000,000 3,000,000 4,000,000 5,000,000 6,000,000 7,000,000 8,000,000
平成2年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
その他 家庭用 商業用 工業用
工業用 0.3%
家庭用 71.5%
商業用 11.1%
その他 17.1%
図 4.1‑5 【左図】本市都市ガス消費量の推移・【右図】平成 18 年度の内訳割合
(出典:藤岡市・高崎市ガス企業団ご提供によるデータ作図)
b)月別変動
月別の消費量の推移をみると、1 月〜2 月の冬場が最も高くなり、5 月以降 10 月くらい までは消費量が減少しています(図 4.1‑6)。
0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000 800,000 900,000 1,000,000
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
その他 家庭用 商業用 工業用
(m3)
図 4.1‑6 平成 18 年度(平成 18 年 4 月〜平成 19 年 3 月)の消費量の推移
(出典:藤岡市・高崎市ガス企業団ご提供によるデータ作図)