2C18NAZOCOOH
モ一一一
議討 舌平
本 研 究 を 遂 行 す る に あ た り 、 終 始 あ た た か い ご 指 導 ご 鞭 援 を 賜 り ま し た 斎 藤 省 吾 教 授 に 厚 く 御 礼 申 し 上 げ ま す 。
本 論 文 を ま と め る に あ た り 、 貴 重 な ご 意 見 を 頂 き ま し た 総 合 理 工 学 研 究 科 材 料 開 発 工 学 専 攻 高 見 沢 撤 一 郎 教 授 、 工 学 部 応 用 物 質 化 学 科 谷 口 宏 教 授 、 総 合 理 工 学 研 究 科 分 子 工 学 専 攻 入 江 正 浩 教 授 に お 礼 申 し 上 げ ま す 。
研 究 、 実 験 の 詳 細 に わ た り ご 助 言 頂 い た 筒 井 哲 夫 助 教 授 に お 礼 申 し 上 げ ま す 。 第 5章 で 用 い ま し た フ ェ ニ ル ピ ラ ジ ン 誘 導 体 を 提 供 し て い た だ き ま し た 工 学 部 応 用 物 質 化 学 科 谷 口 宏 教 授 に 感 謝 し た し ま す 。
ま た 本 研 究 室 の 福 田 誠 君 ( 現 電 気 化 学 工 業 ) 、 岩 崎 尚 久 君 ( 現 ダ イ セ ル 化 学 ) 、 山 下 雄 大 君 ( 現 大 日 本 印 刷 ) 、 中 村 謙 一 君 ( 現 富 士 フ ィ ル ム ) 、 川 藤 寿 君 に は 実 験 の 面 で 協 力 い た だ き ま し た 、 こ こ に 感 謝 い た し ま す 。
‑130 ‑
付 録 1 二 次 の シ ュ タ ル ク 効 果 を 用 い た 励 起 状 態 と 基 底 状 態 の 双 極 子 モーメントの 差 Aμの評価
&μの 値 は 分 子 が 等 方 的 に 分 布 し て い る 系 に お け る 二 次 の シ ュ タ ル ク 効 果 か ら 求 め ら れ る 。 こ こ で は 試 料 と し て 、 測 定 対 象 の 分 子 を 分 子 分 散 し た 高 分 子 薄 膜 を 用 い た 場 合 を 考 え る 。 試 料 の 作 製 法 お よ び 測 定 系 は 2章、 3章 に 述 べ た 通 り で あ り 、 正 弦 波 電 場 を 印 加 し そ の 二 倍 の 周 波 数 に 同 期 し た 信 号 を 測 定 す る こ と に よ り 二 次 の 効 果 の み を 測 定 し 、 そ の 測 定 結 果 を 以 下 の よ う に 解 析 す る こ と に よ っ て&μ を得るこ
とカまできる0
W. Liptayに よ り 分 子 が 等 方 的 に 分 布 し て い る 媒 体 に 電 場 を 印 加 し 、 印 加 電 場 と 垂 直 方 向 の 電 気 ベ ク ト ル を 有 す る 光 を 入 射 し た 際 の 吸 収 特 性 は 以 下 の 式1)の様に表さ れることが示されている。
m α
α n
ρ
+
1・ ﹂
門ζμ m
q九v q︐ι μ
rB
L
qL
n ρ
13一 f i
‑ ‑
ーに
ド一山
ν D
ν 一 一
D A
1 dln(D/ν) +(R(1)‑R(2))μ+
一 一
h c a v.
x {2s [2(μ&μ) 一(mμ)(m dμ) ] + 6~α-ðαm+ (4R (1) ‑ R (2)) dμ}
+
1 [dln(D/ν) 2 d2 1 n (D /ν) ](hC)2 d ν d ν
+
x [2 (dμ) 2ー (mL'.IL)2
J ]
川ここで s = k T、mは遷移モーメント方向の単位ベクトル、 μは 基 底 状 態 の 双 極 子 モーメント、 Aαおよび Aαmは 基 底 状 態 と 励 起 状 態 の 分 極 率 の 差 お よ び そ の 遷 移 モ ー メ ン ト 方 向 成 分 で あ る 。 ま た R(1)、 R(2)は 遷 移 モ ー メ ン ト の 電 場 依 存 性 に 関 す
る 量 で あ る 。 こ の 式 か ら 、 以 下 の 仮 定 を お く こ と に よ り 、 高 分 子 分 散 膜 に お け る 二 次 の シ ュ タ ル ク 効 果 を 表 す 式 (A2)を得ることができる。
仮 定 1) 遷 移 モ ー メ ン ト の 方 向 と &μ お よ び 励 起 状 態 と 基 底 状 態 と の 分 極 率 の差 Aα の方向が一致している。(企 μ=mðμ 、企 α=~αm)
仮 定2)遷移モーメントは電場に依存しない。 (R(1)=R(2)=O)
仮 定 3) 測 定 の た め 印 加 さ れ る 交 流 電 場 に よ り 高 分 子 分 散 膜 中 の 分 子 の 配 向 は 変 化 し な い 。 (s = 0 )
‑131 ‑
~ T (2ω) 2.303 (企 μ)2 d D
一
一 F(ω) 2 ( 2λ2D + 4λ3
T 10J2 h2c2 dλ
d2D 5~α d D
+λ4 (λD+λ2 (A2)
dλ2 hc dλ
ここで F(ω)は 周 波 数ωの 交 流 電 場 で Onsagerの 局 所 場 補 正 を し た も の で あ る 。 こ の 式 を 用 い る こ と に よ り 二 次 の シ ュ タ ル ク 効 果 の 実 測 値 か ら 企 μ、Aα を決定する ことができる。簡単には、 2λ2D、4λ3 (dD/dλ)がλ4 (d2D/dλ2) に 比 べ 小 さ く 、 ま た λ Dが λ2 (dD/dλ)に比べ小さく無視できることから、 ( d
D/dλ)
=
0の 波 長 で のδ T / T、 (d2D/dλ2)の 値 お よ び (d2D/dλ2)=0 の波長での ~T/T 、 (d D / dλ)の 値 か ら そ れ ぞ れ 企 μ、Aα を決定でき る。
参 考 文 献
l)W.Lipty. 'Dipo1e Moments of Mo1ecu1es in Excited States and the Effect of External Electric Fie1ds on the Optica1 Absorption of Molecules in Solution ' • in • Modern Quantum Chemistry'. ed by O.Subabiglu. Academic Press. New York. p45. 1965.
‑132 ‑
付 録2 第 二 次 高 調 波 発 生 に よ る 非 対 称L B膜 の 二 次 非 線 形 光 学 定 数dijおよび 分 子 配 向 の 評 価
Fig.3.9に 示 す よ う に 強 度 P1の 基 本 波 を 角 度 0で 入 射 し た 際 、 薄 膜 媒 体 か ら の S Hの 強 度P2は一般的に以下の式で表される。
P2 =
512π3 P 12 A(n12‑ n22)2
t 1 4 T 2 ( d eff ( 6 ) ) 2 P ( 6 ) 2sin 2φ (
e )
ここで、 Aは基本波のビームスポットの面積、 deff ( 6 )はその測定条件における二 次非線形光学定数の実効値、 n1、n2はL B膜 の 基 本 波 波 長 お よ び 第二次 高 調 波 波 長における屈折率であり、 φ(6 )は
π 4 L
φ(6 ) = 一 一一一 (n 1 COS 6 1 ‑ n 2 COS 6 2) 2 λ
で表される関数である。 61、62はL B膜 中 で の 基 本 波 お よ び 第二次 高 調 波 の 屈 折 角 で あ る 。 ま た t1は基本波に対する透過率であり、 p偏光に対して、
2cos
e
七1 =
n 1 COSθ‑ cos 6 1
s偏光に対して、
2cosθ
t1
=
n 1 COS 6 1 ‑cos 6
である。 T2は第二次高調波の透過率であり、以下の式で表される。
T 2 = 2 n 2 COS
e
2(n1cos6 + cos6 1) (n2cos6 1 + n1cos62) ( n 2 COS 6 2 ‑ COS
e )
3こ の 式 を 用 い 、 実 験 条 件 に お け る deff (
e )
と di jと の 関 係 を 導 き 、 標 準 試 料 と のSH強 度 の 比 か ら di jを 求 め る 。 こ こ で は す べ て の 関 係 式 を 二 次 非 線 形 光 学 定 数 d i jで表すが、 di jとχ::iはdi j k =χ;:;/2なる関係があり等価な量である。
1. C∞vの 対 称 性 を 有 す る 薄 膜 媒 体 に お け る dijの決定法 C∞vの対称性を有する場合、 dijの テ ン ソ ル 成 分 は
。 。 。
d 31。
。 。
d 31。 。
d 31 d 31 d 33
。 。 。
となる。 Y軸 を 中 心 に 回 転 し な が ら メ ー カ ー フ リ ン ジ 法 に よ り SHGを 測 定 す る 場
‑133 ‑
合 の 種 々 の 基 本 波 の 入 射 条 件 、 高 調 波 の 測 定 条 件 に お け る 実 効 d値 deffを表す式を 求めてみる。
a) p偏光基本波入射、 p偏 光 高 調 波 測 定
p偏 光 基 本 波 に よ る 高 調 波 分 極 成 分 pは以下のように表される。
E2sin281
。
( 2d~1Sjθ1
I Zd31S1nt11COSり 1 I
=
I
0I
E2~ ‑ ・ ・ ‑,~
l d31COSLθ 1+ d33S1nLt11 ̲)
d . ︐
‑ si
d
一 一
﹁1
11
11
11
ノ1
x y z
nrnrnr
fl li li
‑‑ L
一 一
p
。
E2sin281
2E2sin281cosθ1
。
deff(8)E2=PXcos82 + Pzsin82であるので、
deff(8) =2d31Sin8 lcos8 lcos8 2 + (d31COs28 1 + d33sin2 8 l)sine 2 となる。
b) s偏光基本波入射、 p偏 光 高 調 波 測 定
s偏 光 基 本 波 に よ る 高 調 波 分 極 成 分pは以下のように表すことができる。
nunununU EL 円L
﹁i
ll 11 11
ノqJ
nu
nu
︐o
re
ll
﹄l
11
1l
L
‑ z
一 一
. d︐ ム
d
一 一
﹁l
il
‑‑
ll
lJ
X Y z
nrnrnr
fI ll 11 1L
一 一
p
E2
この場合も、
deff(8)E2=PXcos82 + Pzsin82であるので、
d eff ( 8 ) = d 31 sin 8 2 となる。
以上の deffに関する 2つの式から 2つの dテンソルを決定することができる。
2. C ooVの 対 称 性 を 有 す る 薄 膜 媒 体 に お け る 分 子 配 向 性 の 評 価
C∞vの 対 称 性 を 有 す る 薄 膜 の 場 合 、 二 次 非 線 形 光 学 定 数d31とd33との比 a = d31/d33から配向角 φを も と め る こ と が で き る 。 膜 厚 が コ ヒ ー レ ン ス 長 よ り 十 分
‑134 ‑
に小さく (L (Lc=λ/4(nl ‑ n2))、 屈 折 率nl、n2が ほ ぼ 等 し い と 仮 定 で き る場合、 p偏 光 お よ び s偏 光 基 本 波 入 射 の 際 の S H強 度 の 比 pp/Psから aを求め、
さらにこの aの 値 か ら 配 向 角 φが 概 算 さ れ る 。 こ の 条 件 下 で aは 以 下 の よ う に 表 す ことカまできる。
sin 2 8 1 a
=
f (8) (pp/PS)1/2 ‑3cos28 1
i
(cos 8 1 + cos 8 ) (n 1 COS 8 + COS 8 1 ) f(8)=1L
(cos 8 + COS 8 1) (n 1 cos 8 1 + COS 8 )また LB膜 の よ う に 分 子 の 配 向 角 φの分布が非常に小さい場合、 aは次のようにも あらわすことができ、
a
=
くsin2φ cosφ 〉2くcos3φ 〉
sin2くφ>cosくφ〉
=
tan2くφ>/22cos3くφ〉
以 上 の 結 果 よ り 、 配 向 角 の 平 均 値
<φ>
を以下の式を用いて求めることができる。くφ
>
= tan ‑1 ( (2 a ) O. 5)‑135 ‑
3. C 2Vの 対 称 性 を 有 す る 媒 体 に お け る dijの 決 定 C 2Vの対称性を有する場合、 dijのテンソル成分は、
o
d 24 0 0司d
n u n u A u r‑
‑l l1 11
1に
一 一
・唱
d
.唱 ム
d
。 。 。 。
d 15d 32 d 33 0
となる。 y軸 を 中 心 に 回 転 し な が ら メ ー カーフリンジ法により SHGを 測 定 す る 場 合 の 種 々 の 基 本 波 の 入 射 条 件 、 高 調 波 の 測 定 条 件 に お け る deffを 表 す 式 を 求 め て み
る。
a} p偏光基本波入射、 p偏 光 高 調 波 測 定
p偏 光 基 本 波 に よ る 高 調 波 分 極 成 分pは以下のように表すことができる。
E2sin2
e
1p = [:] = dij
。
[2d i o o l E 2sin 2
e
1o
I E2。
d31COS2e1+ d33Sin2e1 2E2sin2 B lCOSθ1。
deff(B)E2=PXcosB2 + PzsinB2であるので、
deff(B)=2d15sinB1COSelCOSe2 + (d31COs2B1 + d33Sin2Bl)sinB2 となる。
b) s偏光基本波入射、 p偏 光 高 調 波 測 定
S偏 光 基 本 波 に よ る 高 調 波 分 極 成 分pは、以下のように表すことができる。
nunununu うιEL
﹁1
11 11 11 1i J
ヘ4
qJ
nu nu
︐o
f‑ Il l1 1L
一 一
‑冒
d. ︐
i d
一 一
﹁I ll 11 11 10
ノ
χ y z
nrnrnr
fI ll 11 1l lL
一 一
p
E2
この場合も、
deff(B)E2= PXcosB2 + Pzsine2であるので、
deff(e) =d32SinB 2
‑136 ‑
c) p偏光基本波、 s偏 光 基 本 波 同 時 入 射 、 す な わ ち 、 入 射 光 の 電 気 ベ ク ト ル が 入 射 平 面 に 対 し て 45。 の 角 度 を 持 つ 場 合 、 高 調 波 分 極 成 分 pは以下のように表せる。
E2sin2B1/2
d . ︐
‑t
よd
一 一
﹁l
l i l i
‑ ‑ J
X Y Z
nrnrnr
fl il i‑
‑L
一 一
P
E2/2
E2sin281/2 E2sinBl
2E2sin2
e
lcosB 1E2cosB1 fi
ll
‑‑ Bに
一 一
d15sinB1cos81 1
d24sin B 1
I
E2d31COS2 B 1/2 + d32/2 + d33Sin2 B 1/2 )
p偏光を測定する場合、 deff(B)E2=PXcosB 2 + PzsinB 2であるので、
d eff ( B ) = d 15 sin B 1 COS 8 1 cos 8 2 +
(d31COS2 B 1 + + d32 + d33Sin2 B d sin B 2/2 となる。
s偏光を測定する場合、 deff(8)=d24SinB 1であるので、
deff(8)=d24sin81
以 上 でdテ ン ソ ル と 高 調 波 に 関 す る 4つの式が導出されたわけだが、 5つ の テ ン ソ ル 量 を 決 定 す る に は 式 が 1つ足りない。よって、 X軸 回 転 で p偏光・ s偏 光 基 本 波 同時入射、 s偏光高調波測定の場合を考えてみる。
この場合、 d1 5がY軸 回 転 の 場 合 のd24と等価になる。よって、
d eff ( 8 ) = d 15 sin
e
1これにより 5つ の 式 が そ ろ っ た こ と に な る 。 こ れ ら の 式 に も と づ き dテ ン ソ ル 量 を 決定できる。
‑137 ‑