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現代インド研究 (2013), 3

現代インド研究 第 2 号 頁 2011 年 Contemporary India, Vol. 2, 2011, pp 榎木 : インド南部の仏教徒運動における僧侶の役割 研究ノート インド南部の仏教徒運動における僧侶の役割 ボディ ダンマ僧侶の活動事例 榎木美樹

現代インド研究 第 2 号 頁 2011 年 Contemporary India, Vol. 2, 2011, pp 榎木 : インド南部の仏教徒運動における僧侶の役割 研究ノート インド南部の仏教徒運動における僧侶の役割 ボディ ダンマ僧侶の活動事例 榎木美樹

... 1) インドにおける仏教徒について述べるとき、常にひとつの議論となるのが、仏教徒に対する呼称である。 概して 1956 年以降、アンベードカルに従って仏教へ改宗した人々のことを、既存の仏教と区別する意図 から「新仏教徒」と呼称することが多い。またインド仏教徒のマジョリティは「不可触民」からの改宗 者であるため、非「不可触民」を出自とする仏教徒が自分たちを単に仏教徒と呼称するのに対し、下層 ...

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南アジア研究 第26号 013書評・藤森 梓「柳澤悠『現代インド経済─発展の淵源・軌跡・展望─』」

南アジア研究 第26号 013書評・藤森 梓「柳澤悠『現代インド経済─発展の淵源・軌跡・展望─』」

... インドの場合、本書の中でも指摘されている通り、農村市場の規模が 非常に大きい。農村人口の規模について、世界銀行のデータ 2 を用いて 中国とインドを比較してみると、2013年時点ではインドの農村人口比率 は68%と、中国の47%に対して高い割合となっている。1990年時点で は、中国、インド両国ともに農村人口比率は74%であったことから考え ...

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現代社会文化研究

現代社会文化研究

... 市町村数は現在約3万7千であり、そのうち2万5千は人口700人未満である 1 ) 。この基礎的自治 体の数はドイツ、スペイン、イタリア、英国など他のヨーロッパ諸国と比較してきわめて多い。 (表1、2) フランスの市町村が有する均一性は、革命時代の平等主義から生じたものであって、現在に 至るまで都市・農村、人口の多寡にかかわらず事務管轄に差異を設けるなどの特段の改革は図 られていない。例外として 1946 年憲法第 89 ...

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南アジア研究 第28号 012書評・名和 克郎「三尾稔・杉本良男(編)『現代インド6 環流する文化と宗教』」

南アジア研究 第28号 012書評・名和 克郎「三尾稔・杉本良男(編)『現代インド6 環流する文化と宗教』」

... 第12章(三尾稔)は、異なる宗教を架橋する宗教実践が行われる特 定の場に着目し、それをカリサーズのポリトロピー(向複性)概念を 用いて論じている。宗教的アイデンティティの曖昧さや複数性への着目 の重要性に評者は賛同するが、「生活から生じる苦悩を解決し望みをか なえる実践こそ宗教性の根本」(330頁)だという本質論が、それに必 要だとは思えない。また、向複性をもった宗教実践の存在と、暴力的 ...

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現代社会文化研究

現代社会文化研究

... 9) 文献 1、p.134。 10) キャンペーンの参謀長は、広告代理店「J・W・トンプソン」副社長のロバート・ホールドマンで、彼 の部下のロン・ジーグラー、ドワイト・チャピンも加わった。ジーグラーは、報道陣にニュースを発表 する報道係をつとめ、チャピンは、遊説進行を担当した。CBS テレビ副社長フランク・シェークスピア は、テレビ演出を担当して「ニクソン・フォーマット」を作った。広告代理店 J・W・トンプソン副社長の ...

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南アジア研究 第28号 010書評・友澤 和夫「水島司・柳澤悠(編)『現代インド2 溶融する都市・農村』」

南アジア研究 第28号 010書評・友澤 和夫「水島司・柳澤悠(編)『現代インド2 溶融する都市・農村』」

... も多いが、その反面第4巻が研究対象としている自動車や ICT などの外 資や大企業の役割が軽視されている印象も伴う。農村に由来するもの と外来のもの双方に目を向けたフレームワークを構築することが、今後 の我々の仕事となろう。また、本書では溶融の空間として郊外を位置 づけているが、直接の研究対象としてはデリー NCT ( National Capital Territory ...

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南アジア研究 第22号 011テーマ別発表2 インド近現代史のなかの社会運動  石坂 晋哉「趣旨と全体的報告」

南アジア研究 第22号 011テーマ別発表2 インド近現代史のなかの社会運動  石坂 晋哉「趣旨と全体的報告」

... 農民運動の展開過程とその歴史的意義を、社会運動のサイクル理論( S ・ タローら)によって捉え直すものであった。ビハールのキサーン・サバー 運動はもともとカースト団体から発展した自律的な運動だったものが、 民族運動という政治的機会を捉えて組織が拡大し、 1934 年から 38 年に かけてピークに達した。小嶋氏はこの時期以降のキサーン・サバー運動 の「終息・衰退」過程を、サイクル理論の「制度化」と「急進化」とい ...

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南アジア研究 第27号 007書評・三輪 博樹「近藤則夫『現代インド政治―多様性の中の民主主義―』」

南アジア研究 第27号 007書評・三輪 博樹「近藤則夫『現代インド政治―多様性の中の民主主義―』」

... 第1章~第3章の内容をまとめると以下のようになる。インド国民会 議派(以下、「会議派」と略)による一党優位体制モデルは、農村に おいて急進的な改革を行えないという制約や、会議派内部の様々な勢 力の均衡を維持するという制約の組み合わせの中で機能したモデルで あった。この状況は政党システムに安定性を与えたが、その一方で、強 い権力を用いて急進的な政策を行うことは困難であった。歴代の会議 ...

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現代社会文化研究30

現代社会文化研究30

... 北朝鮮に入国し、トヨタのマイクロバスに乗ってでこぼこの道を走った。両側の山には木と いえる木はほとんど見られなかった。あるのは潅木だけであった。3 月は観光のシーズンでは なく、バスの乗客 12 人のうち私以外はギャンブルに行く人びとだった。宿泊施設は立派な5つ 星のホテルで、1階はカジノ室とレストランであった。部屋に入ってみると、テレビの番組は ほとんど中国の番組で、ハリウッドフィルムチャンネルと日本の BS-2 ...

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南アジア研究 第28号 018書評・三宅 博之「鈴木真弥『現代インドのカーストと不可触民―都市下層民のエスノグラフィー―』」

南アジア研究 第28号 018書評・三宅 博之「鈴木真弥『現代インドのカーストと不可触民―都市下層民のエスノグラフィー―』」

... 清掃カーストの概念分析と動態の把握を行っているのが第3章であ る。清掃カーストが不可触民の範疇に含まれるので、その集団概念を DC 、 BC 、 SC に分けて説明している。歴史的にはイギリス植民地期に不 可触民という社会的身分が政治的なカテゴリーとして植民地政策によ って位置づけられ、不可触民側も積極的に受け入れた。その結果、独 立後の SC 概念が憲法の制定と福祉政策の実施に組み入れられたと述 ...

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南アジア研究 第25号 013書評・中津 雅昭「ラーマチャンドラ・グハ(著)、佐藤宏(訳)『インド現代史─1947-2007─』(上巻・下巻)」

南アジア研究 第25号 013書評・中津 雅昭「ラーマチャンドラ・グハ(著)、佐藤宏(訳)『インド現代史─1947-2007─』(上巻・下巻)」

... うな知力と人格を備えた稀有の指導者たちが同時代に長く生存した点 を幸運であったとし、インド民主主義の育成段階における彼らの功績を 高く評価した。 傑作というべき本書にもいくつかの課題がある。著者は、自らが民主 主義の「ハードウェア」と表現する民主制度の確立や定着についての考 察に重点を置くあまり、民主主義の機能面すなわち民主主義が現在のイ ンドに何をもたらしたのかという点に関する検討が不十分である。確か ...

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南アジア研究 第28号 028学会近況・杉本 大三「日本語テーマ別セッションIV  現代インドの消費変動と社会システム」

南アジア研究 第28号 028学会近況・杉本 大三「日本語テーマ別セッションIV  現代インドの消費変動と社会システム」

... 階層間格差を伴っていることである。この点については特に、次の3点 を指摘できる。第1に、食品の摂取量は社会階層間で大きく異なる。第 2に、総食事回数に占める外食回数の割合は、所得水準の上昇とともに 高くなる傾向にある。第3に、近年では所得水準の低い階層の人々も、富 裕な階層の人々とそれほど変わらない量の米や小麦を消費するように なっているが、購入する米の価格差を考慮すると貧困な階層の消費する ...

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南アジア研究 第28号 005書評論文・小川 道大「岡橋秀典・友澤和夫(編)『現代インド4 台頭する新経済空間』」

南アジア研究 第28号 005書評論文・小川 道大「岡橋秀典・友澤和夫(編)『現代インド4 台頭する新経済空間』」

... な農村であった。しかし12 - 13年には、 SEZ 計画による土地収用の結果、 小規模農地世帯数が激減して土地無し世帯が急増し、 「大土地所有」か 「土地無し」かという農地保有の二極化が進んだ。農業外職業ではドラ イバー、不動産業など職業の都市化が進み、農村内の所得や教育に大 きな変化が出ており、2000年代に近郊村が(2)都市の新経済空間に 組み込まれていったことがよくわかる。第12章「都市環境問題と環境 ...

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南アジア研究 第28号 023学会近況・藤田, 浅田, カマル・ ヴァッタ, 佐藤, スレッシュ・ クマール「英語テーマ別セッションI  現代インドにおける資源環境問題」

南アジア研究 第28号 023学会近況・藤田, 浅田, カマル・ ヴァッタ, 佐藤, スレッシュ・ クマール「英語テーマ別セッションI  現代インドにおける資源環境問題」

... は不明である。近年、国際的に注目を集めている食料-水―エネルギー 連環のような学際的研究の蓄積により、この問いに対する答えは明らか になるものと考えられる。 4 Growing Manufacturing Industries and Water - related Issues in India : Case of Tiruppur , Tamil Nadu ...

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南アジア研究 第28号 009書評・松浦 正孝「田辺明生・杉原薫・脇村孝平(編)『現代インド1 多様性社会の挑戦』」

南アジア研究 第28号 009書評・松浦 正孝「田辺明生・杉原薫・脇村孝平(編)『現代インド1 多様性社会の挑戦』」

... 例えば、第1章(佐藤・杉原)では、インドが熱帯において例外的 に人口稠密を維持した事実を指摘した上で、人口は農業・医療の発達、 環境によって大きな影響を受けることを確認し、さらに環境の制約に 適応できた結果人口増大が可能になり、宗教と言語という文化の多様 性を支えることができた結果として、生存基盤的発展図式が成立した と述べている。しかし、インドに環境の多様性があるということと、文 ...

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南アジア研究 第28号 004書評論文・佐藤 宏「長崎暢子・堀本武功・近藤則夫(編)『現代インド3 深化するデモクラシー』」

南アジア研究 第28号 004書評論文・佐藤 宏「長崎暢子・堀本武功・近藤則夫(編)『現代インド3 深化するデモクラシー』」

... として考えられるのは、直接に第3編に規定された基本権それ自体の解 釈を豊富化する道である。とくに近年の「権利解釈」が第19条(“ right to freedom ”)と第21条(“ right to life ”)に集中していることが重要だ ろう。なかでも本来は第20 ~ 22条の「人身の自由」条項の一部である 第21条が、「生命への権利」として読みかえられ、労働の権利、環境の ...

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現代社会文化研究

現代社会文化研究

... 。表 3 は 1986 年と 1990 年の比較をまとめたもの である。この数字をさらに 1993 年と比較してみれば格差が拡大の一途をたどっていることが 明確に見てとれる。ベトナム政府は明らかに国営企業の民営化支援のみならず、その投資の割 合を北に厚く、南に薄く配分しているものの、実際には南の方が成長が早く、投資効果が高く 現れるという結果になっている。 ...

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08現代インドの国際関係-6章.indd

08現代インドの国際関係-6章.indd

... 連主義」外交政策にもつ意味を明らかにする。第 3 節では,インドの PKO の特徴を,軍事的側面から検討する。第 4 節では,PKO と国連外交の新し い結合の様相を明らかにすることによって,問いに対する答えとしたい。 インドの PKO における「国連主義」に含まれる,欧米諸国主導の軍事行 動を抑制したいという要素が,PKO 自体の性質の変化によって弱まったの ではないか。インドが ...

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南アジア研究 第27号 002研究ノート・田中 鉄也「現代インドにおける「公益の仕事」としてのヒンドゥー寺院運営」

南アジア研究 第27号 002研究ノート・田中 鉄也「現代インドにおける「公益の仕事」としてのヒンドゥー寺院運営」

... たなパトロンの登場を促したと断定できないだろう 3 。ヴァイッドらの説 に対して、カルカッタに移住した寺院運営者たちの「故郷喪失」に注目 したアン・ハードグローヴの主張は、同寺院の登場の社会的背景を示唆 した点で幾分説得的である。彼女は寺院運営者たちがサティーマーター とクル・デーヴィーとを同一視している点に着目する。それは家庭の〈外 側〉と〈内側〉との両領域を象徴する存在として、コミュニティの「公 ...

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南アジア研究 第24号 008書評・小島 眞〔石上悦朗・佐藤隆広(編著)『 現代インド・南アジア経済論』〕

南アジア研究 第24号 008書評・小島 眞〔石上悦朗・佐藤隆広(編著)『 現代インド・南アジア経済論』〕

... 21世紀を迎えて、インド経済は中国に次ぐ高い経済成長を遂げてお り、その躍進振りに世界の熱い視線が寄せられている。インドのみなら ず、南アジア各国にも高い経済成長の波が押し寄せており、停滞と貧困 の代名詞でもあった南アジアはグローバリゼーションという潮流の下で 大きな経済的変容に晒されている。従来、インド、南アジアを対象にし た経済的議論においては、その地域的特殊性に囚われ、そこでの発展の ...

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