博士(医学)岩崎 博 学位論文題名
CD7 陽性白血病細胞の細胞生物学的特性に関する研究
―樹 立せるHSM 911株化 細胞による検討一
学位論文内容の要旨
目的
白 血 病 は 未 熟 な 造血 前 駆 細 胞 レ ベ ル で の腫 瘍化と 考え られ てい る.最 近,T細 胞 に 特 徴 的 と 考 え ら れ て き たCD7を 表 現 し て い るCD7陽 性 急 性 白 血 病と い う 亜 型 が 報 告 さ れ , リ ンパ 球 系 と 骨 髄 球 系 と に 分 化す る 以 前 の 未 熟 な 多 能 性 幹細胞 の 腫 瘍 化 で , 化 学 療 法 に 抵 抗 性 と さ れ て い る .CD7陽 性 白 血 病 細 胞 株 に 関 す る 報 告 は わ ず か に 散 見 さ れ る の み で , 詳 細 な 検 討 は 認 め ら れ て いな い . 今 回 , 私 tま 急 性 骨 髄 性 白 血 病(AML)の 患 者 よ り CD7陽 性 白 血 病 細 胞 株 を 樹 立 し , CD7陽 性 白 血 病 細 胞 の 特 徴 を 明 ら か に す る た め に , そ の 細 胞 生 物 学 的 特 性 , 抗 癌 剤 に対 す る 反 応 性 な ど を 検 討 した .
材 料 と 方 法
1.患者
1986年発 症のAML( Ml)の2回 目の 再発 と診断され,1990年7月,当科に入院した.
自 血 病細 胞 は べ ル オ キ シダ ーゼ 染色 陽性で ,表 面形 質ではCD2,CD13.CD33が認 め られた.
2.細胞株の樹立
1991年1月14日 の 末 梢 血 ( 白 血 球数6,900/,u1, 白 血病 細胞90%)よ り比 重遠 沈 法 に よ ヮ て 単 核 球 を 分 離 し ,20%FBS加Iscove smodified Dulbecco Smedium
(IMDM)と 種 々 の サイ ト カ イ ン と を 加 え て 培 養し た.GMーCSFで 培 養 し て い た細 胞 より.細胞株が得られHSM911と命名した.
3.細胞学的特徴
(1)細胞化学:メイギムザ(MG),periodic―acld Shiff(PAS),ペルオキシダー ゼ(PO), ズダ ンブ ラッ クB(SBB),a−naphthyl butyrate est,erase(ロ−NBE),
naphthol AS―Dchloroacetate esterase(NACE)染色を施行した.
(2)細 胞 表 面 マ ー カ ー :FACScanに て 検 討 し た . モ ノ ク ロ ー ナ ル 抗 体 はOKT6
(CD1),OKT11(CD2),OKT3( CD3),OKT4(CD4),Leul(CD5),T55( CD7),OKT8(CD8),J5
(CD10),My7(CD13),My4(CD14),B4(CD19),Bl(CD20),My9(CD33),HPCA−1(CD34),
0KT10(CD38),0KIal(HLAーDR),抗GPnb//皿a抗体(CD41a),17Fll(抗C―たff抗体),
抗VLAl〜VLA5抗 体 ,BBA3( 抗ICAMl抗 体 ) ,SPV―L7( 抗LFAl抗 体 ) ,Leu44( 抗CD44抗 体),Leu8(抗LAMl抗体)を用いた・
(3)T細 胞 受 容 体 (TCR) , 免 疫 グ 口 ブ リ ン (Ig)遺 伝 子 再 構 成 の 検 討 : 細 胞 よ り 高分子DNAを抽出後,サザンブ口ット法により解析した.
4.サイトカイン反応性の検討
細 胞 増 殖 は3― (4,5−dimethylthiazol―2―y1) ―2,5ーdiphenyltetraZ01ium bromide(MTT) を 用 い て 検 討 し た . リ コ ン ビ ナ 、 ン 卜 ヒ ト イ ン タ 一 口 イ キ ン −1
(rhIL―1),rhIL―2,rhIL―3,rhIL−4;rhIL−5,rhIL−6,顆粒球コロニーー刺激因子
(rhG−CSF) , 顆 粒 球 / マ ク 口 フ ァ ー ジ コ 口 ニ 一 刺 激 因 子(rhGM―CSF) ,マ クロ ファ ー ジ コ ロ ニ 一 刺 激 因 子 (nhやCSF) ,StemCe11factor(rhSCF) , エ リ ス 口 ポ エ チ ン (rhEpO) , イ ン タ ー フ ェ ロ ン ー ア (IFN−r) ,tranSforminggrOWth士aCtor一 声
(TGF―ロ ), ポリ クロ ーナ ノレ 抗ヒ トGM−CSF抗体 ,抗 ヒトG−CSF抗 体, 抗ヒ トIL−3抗 体を用いた.
5.サイトカインレセプターの検討
(1)12゜IGM―CSF( ま た は12゜IIL―3) を ,50倍 濃 度 のGM, −CSF( また はIL−3) 存 在 下 ま た は 非 存 在 下 に 加 え て 培 養 後 , シ リ コ ン オ イ ル に 重 層 ・ 遠 沈 し , 上 清 ・ 細 胞をr−カウンターにて測定した・
(2)fluoreSCeiniSOthiOCyanate(FITC) 標 識G−CSF,GM−CSF,IL一3を 用 し ヽ て FACScanにて検索した.
6.分化能の検討
DimethylSulIOXide(DMSO) ,12―O―tetradeCanoylphorb0113―aCetate(TPA),
bovi.neheminChloride,CytOSinearabinOSide,G―CSF,M―CSF,IL−2を 添 加 し て 培 養 し た 後 種 々 の 染 色 を し , 光 学 顕 微 鏡 に て 観 察 し た . さ ら に ,GM−CSF存 在 下 に TPAを加え培養後,FACScanにて表面抗原の変化を検討した.
7.抗癌剤に対する反応
細 胞 増 殖 に お よ ぽ す 抗 癌 剤 の 影 響 をMTT法 を 用 い て 検 討 し た . 抗 癌 剤 は , DaunorubiCin,DOXOrubiCin,MitOXantron,EtopOSide,CytOSinearabinOSide, Amethopterin,VindeSineを用しヽた・
結 果
1.細胞学的特徴
lrtG染 色 では , ほ ぼ円 形 で中 型 のN/C比 が 中等 度 の 細胞 と ,大 型で多核の 巨核球 様細 胞とが混在 していた.PAS,PO,SBB,ば―NBE,NACE染色は陰性で,GP且b/皿a染 色 て は 陽 性 細 胞 が 巨 核 球 様 細 胞 だ け で な く 中 型 の 細 胞 に も 認 め ら れ た . 細 胞 表 面 マー カ ー では , 患者 白 血病 細 胞で認めら れたCD2,CD13,CD33の他にCD7,CD34, CD38,CD41a,HLA―DRが 陽 性で ,TdT活性も陽性 であり,骨 髄球系だけ でなく,Tリ ン パ 球 系 , 巨 核 球 系 の 形 質 を も 有 し て い る こ と が 示 唆 さ れ た .TCR,Ig geneは germ lineを 示 し た . 接 着 因 子 発 現 は , 検 討 し 得 た 接着 因 子は 全 て陽 性 であ っ た が,VLAJ̲,VLA2,VLA3の発現は低かった・
2.サイトカイン反応性
MTT法 を 用 い た 細 胞増 殖 の検 討 では ,GM−CSF,IL−3及びSCFに 濃度 依 存 性に 増 殖 を 示 し た が , 他の サ イト カ イ ンに は 反応 を 示さ ず ,GM‑CSF,IL−3あ る いはSCF との 相加・相乗 作用は認め られなかっ た.Glrt−CSF,IL―3による細胞増殖は,それ ぞ れ抗GNf−CSF抗体, 抗IL−3抗 体によって 濃度依存性 に阻害され たが,抗G−CSF抗 体 や異なる抗 体では阻害 されなかっ た.GM一CSF,IL−3,SCFの間で 相加・相乗 効果 は 認 め ら れ な か っ た .TGF‑p,IFN‑ア は 濃 度 依 存 的 にHSM911のGlal‑CSF依 存性 増 殖を抑制した.
3.サイトカインレセプターの検討
GM一CSF,IL−3の レ セプ タ ーはscatchard解析に より2相 性を示し, レセプタ一 数 解離定数(Kd)はGkt−CSFで高親和性約30個,lOpM,低親和性約1,900個,900pld,IL―3 で高 親和性約50個,40pM,低親和性 約1,6000個 ,1,900pMと考えられた.FACScanを 用い たレセプタ ーの検討で は,GM−CSF,IL−3レ セプターはGNI‑CSF,IL−3によって 発 現 の 低 下 を 認 め ,SCFに よ りIL―3レ セ プ タ ー の み そ の 発 現 が 低 下 し た . 一 方 c‑kitは,SCFに よ り著 明 に発 現 の低 下 を,GM‑CSF,IL―3に よっ て若干の 抑制を認 めた.G―CSFレセプターはほとんど発現していなかった.
4.分化能
TPAに よ りMG染 色 で 形 態 学 的 に は マ ク ロ フ ァ ー ジ 様 細 胞 に 分 化 し た が , ぱ‑NBE染色 陰 性で あ ヮた . さら にTPA処 理に よ り,CD13,CD34,CD38の発現が 増加 しCD7が低下したが,CD14には変化が認められなかった.
5.抗癌剤に対する反応
各 種 抗 癌 剤 に 対 し て は 濃 度 依 存 性 に 増 殖 抑 制 が 認 め ら れ た.AML(M1) 患 者 よ り 得 た 白 血 病 細 胞 とPhl陽 性 急 性 リ ン パ 性 白 血 病 (ALL)細 胞 株(HSPI931)を用 い て 比較 検 討 した が ,LD50はAk{L細胞の2‑‑‑1.O倍 以上であり ,HSM931とは薬剤に よ る感受性の差が認められたものの,HSM911の方が高かった.
考 案
本 研 究 で 用 い た 細 胞株 は ,3系 統 に ま た が る 表 面形 質 を 発 現 し ,TCRの 再 構 成 を認めず,LFA1,LAMl,CD44,VLA4,VLA5が強陽性で,G一CSFレセプターを発現せず,
未 熟 な造 血 前 駆 細 胞 の 増 殖 を 刺 激するIL―3,GM‑CSF,SCFに反 応し ,比較 的成 熟 した 前駆細 胞の 増殖 を刺 激するG―CSF,M‑CSF,Epoには反応しないなどの点から,
幼 若 な 前 駆 細 胞 の 腫 瘍 化 で あ る こ と が 示 唆 さ れ た . 本 細 胞 株 に お い て , SCF処 理 に よ る IL― 3レ セ プ 夕 一 の 発 現 低 下 , あ る い は GM― CSF・ IL−3処 理 に よ るSCFレ セ プ タ ー の 発 現 低 下 が 認 め ら れ た が , シ グ ナ ル 伝 達 に お い て3者 と も チ ロ シ ン キ ナ ー ゼ を 介 レ て い る こ と が 知 ら れ て お り , レ セ プ タ ー 間 で の 何 ら か の 制 御 機 構 の 存 在 が 示 唆 さ れ る が , そ の 詳 細 は 不 明 で あ る . 抗 癌 剤 に 対 す る 反 応 性 は , 新 鮮 AML細 胞 や 治 療 抵 抗 性 と さ れ る Phi陽 性ALL由 来 細 胞 株 と 比 較 し て 耐 性 を 示 し た . 本 細 胞 株 は ,IFNT ‑ア , TGF ‑ロ に よ っ て そ の 増 殖 が 濃 度 依 存 的 に 抑 制 さ れ , CD7陽 性 自 血 病 の 治 療 に こ れ ら の サ イ ト カ イ ン が 有 効 で あ る 可 能 性 が 示 唆 さ れ た . 結語
GM‑ CSF,IL−3,SCFに 依 存 し て 増 殖 す るCD7陽 性 自 血 病 細 胞 株 を 樹 立 し , 1. 多 能性 造 血 前 駆 細 胞 の 腫 瘍 化 と考 え ら れ た .
2. 各 種抗 癌 剤 に 対 す る 反 応 性 が 悪く , 臨 床 的 にCD7陽 性 白 血 病が 治 療 抵 抗 性 で あ る とす る 報 告 に 矛 盾 し な い こ と が示 唆 さ れ た .
3.IFNーア に よ っ て 濃 度 依 存 的 に 増殖 が 抑 制 さ れ ,CD7陽 性 白 血病 のIFN‑ァ に よ る 治 療の 可 能 性 が 示 唆 さ れ た .
以 上の 結 果 か ら ,CD7陽 性 白 血 病の 治 療 法 の みなら ず, 自血 病細 胞の増 殖と 分 化 と を検 討 す る 上 で 有 用 な 細 胞 株 と考 え ら れ た .
学位論文審査の要旨
学 位 論 文 題 名
CD7 陽 性 白 血 病 細 胞 の 細 胞 生 物 学的 特 性 に関 す る 研 究
一 樹立 せるHSM 911株化細 胞による検 討一
目的
白血病は造血前駆細胞の腫瘍化と考えられている。最近、CD7陽性急性白血病 という亜型が報告され、多能性幹細胞の腫瘍化で、化学療法に抵抗性とされてい る。CD7陽性自血病細胞株の報告は少なく、詳細は検討されていない。本研究で は、CD7陽性自血病細胞の特徴を明らかにするために、急性骨髄性自血病(AbIL) 患者よ り樹立され たCD7陽性白血病細胞株の細胞生物学的特性を検討した。
材料と方法
1)患者: AML( Ml)の2回目の再発で、自血病細胞はペルオキシダーゼ・(PO)染色 陽性て、表面形質ではCD2、CD13、CD33陽性であった。
2) 細 胞 株 の 樹 立 : 末 梢 血 よ り 単 核 球 を 分 離 ・ 培 養 し 、GblーCSF'依 存 性 細 胞株 が樹立され、HSM911と命名した。
3)細胞学的特徴:(1)細胞表面マーカ一: FACS canにて測定した。(2)T細胞受 容 体 (TCR)、 免 疫 グ 口 ブ リ ン (Ig)遺 伝 子 再 構 成 の 検 討 : 細 胞 よ り 高 分 子DNAを 抽出後、サザンブ口ット法により解析した。
4)細 胞 増殖 の検 討:bITT(3−(4,5一dimethylthiazol―2―yl)―2,5ーdiphenyl tetrazolium bromide)法 に て 測 定 し た 。 リ コ ン ビ ナン トヒ ト イン ター 口イ キン ―1
(thIL一1)、thIL‑2¥ thIL−3、thIL―4、thIL―5、thIL‑6顆粒球/マク ロファージ コ口ニ一刺激因子(thGhl−CSF)、rhG―CSF、nhAI一CSF、stem cell factor(rbSCF)、 工 リ ス ロ ポ ェ チ ン (thEpo) 、 イ ン タ ー フ ェ 口 ン ―r(IF.N一r) 、transforming growthfactor− 」8(TGF― 」8) 、Daunorubicin(DM) 、D0xorubicin(ADR) 、 Mitoxantron(Mit) 、Etoposide(ETP) 、Cytosinearabinoside(CA) 、 Amethopt£rin(MTX)、Vindesine(VDS)を用L、た。
5)サ イ トカ イン レセ プタ ー: (1)1251GM―CSF(ま たは12511L−3)を 、5畊 音濃 度 のGMーCSF( ま た はILー3)存 在 下ま たは 非存 在下 に加 えて 培養 後、 シリ コン オイ ル に 重 層 ・ 遠 沈 し 、 上 清 ・ 細 胞 をrー カ ウ ン タ 一 ( ア 口 力 社 製 、 東 京 ) に て 測 定 し、scatchard解析 を行 った 。(2)fluoresceinisothiocyanate(FITC)標 識サ イト カインにて染色後、FACScanにて検討した。
保敬 光
利 崎木 出 宮吉 上 授授 授 教教 教
『 査査 査 主副 副
6)分化能:Dimethrrlsulfoxide(DbISO)、12−0−tetradecanoyl phorbol 13− acetate(TPA)、bovine hemin chloride、CA、G―CSF'、MーCSF、ILー2と共に3H問 培養後、種々の染色を施行して検討した。
結果
1) 細胞学的特徴:メイギムザ(MG)染色ては、中型でほぼ円形のN/C比が中等度 の 細胞と、大 型で多核 の巨核球 様細胞と が混在していた。periodic―acid Shiff
(PAS)、PO、ズダンブラックB(SBB)、aーnaphttlyl butyrate esterase(ロ‑NBE)、 naphthol ASーDchloroacetate esterase(NACE)染 色陰 性 で 、GPHb/ma陽性 細 胞は巨核球 様細胞の ほかに中 型の細胞 にも認められた。表面マーカーは、CD2.
CD7、CD13、CD33、CD34、CD38丶CD41a、HLA―DRが陽性であった。TCR、Ig遺伝子 はgerm lineを 示 し た 。 接 着 因 子 は 、CDlla、CD441 CD54、LAAI1、VLA4、 VLA5が強陽性であった。
2)サイトカイン反応性:GMーCSF、IL―3及びSCFに濃度依存性に増殖を示したが、
3者 間で相加・ 相乗効果は認められなかった。、他のサイトカインには反応を示さ ず 、Gll‑ CSFなどとの相加・相乗作用も認められなかった。TGF‑ロ、IFN‑rは濃度 依存性に、GH‑CSF依存性増殖を抑制した。
3) サイトカイ ンレセプ ター:ヨ ードラベ ルサイト カインを 用いた検討では、
GM−CSFレセプター(GM−CSF/R)、IL−3/Rは2相性を示し、高親和性及び低親和性 レ セプタ の 存在が示されたo FACScanを用いた検討では、GM―CSF/R、IL−3/Rは GM―CSF、IL‑3によって発現の低下を認めた。G―CSF/Rは殆ど発現していなかった。
4)分化能:TPAにより、hIG染色で形態学的に1まマク口ファージ様細胞に分化し た が 、 ロ ― NBE染 色 陰 性 で 、 CD14に は 変 化 が 認 め ら れ な か っ た 。 5) 抗癌剤に対する反応:AIIL(H1)患者の自血病細胞とPh1陽性急性リンパ性自 血病細胞株(HSH931)とを用いて比較検討した。本細胞のLD50はAML細胞より高く、
HSbl931と はCA、MT)【 以 外はHSbl911の 方が 高 く、 薬剤抵 抗性と考 えられた 。 考案及び結語.
1)本細 胞株は、骨髄球系、Tリンパ球系、巨核球系の3系統の表面形質を有し、
TCRの再構 成を認めず、幼若な造血前駆細胞に発現している接着因子が強陽性で、
未熟な 造血前駆 細胞に作 用するIL−3、GM−CSF、SCFに 反応し、比較的成熟した 前駆細 胞に作用 するG―CSF、M−CSF、Epoには 反応しな ぃなどの点から、幼若な 前駆細胞の腫瘍化であることが示唆された。
2)各種 抗癌剤に 対する反 応性が悪 く、臨床的にCD7陽性白血病が治療抵抗性で あるとする報告と一致していた。
3) IF.N―アによって濃度依存的に増殖が抑制され、CD7陽性自血病のIFN−アに よる治療の可能性が示唆された。
以 上 の結 果 から 、CD7陽性白 血病の治 療法のみ ならず、 白血病細胞 の増殖と 分化とを 検討する 上で有用 な細胞株 と考えられ た。
以上より 、本研究は博士(医学)の学位論文として妥当なものと判断される。
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