凸多角形の互 いに相似な直角三角形へ の
分割 につ いて
一 体論の素朴な図形問題への応用 として一
兵 庫 教 育 大 学 大 学 院 教 育 内容 ・方 法 開 発 専 攻Nl 1 2 1 4 1 B
学 校 教 育 研 究 科 認 識 形 成 系 教 育 コ ー ス 石井
聡
目 次
第1章
1.1 1.2 1,3 1.4 1.5 第2章
2.1 2.2 2.3 2.4 体 に関す 体 の定義 る基本理論 代数 的 な元 と多項式 体 の拡 大 体 の同型 体 の超越 拡 大 凸 多角形 の三角形へ分割 した ときの座標 問題 提 起 と主定理 分割辺 の傾 き 線 形代数 分割 ′点の座 標 第3章
有向三角形 に沿 つた積分 と主定理 の証明3.1
三角形 の向 き3.2
三角形 の境 界 に沿 つた積 分3.3
主 定理 の証 明 謝辞 参考 文献6
6 9 12 16 2329
29 32 38 4149
49 55 59 6 7 6 6研究
1987年
L,Posaに
よつて 「正方形 は有 限個 の30° -60° -90° の直角 三 角形 に分害1できるか」 とい う問題 が提案 され た。直角 を挟 む2辺
の比が無理数 √ で あ るこ とか ら、直観 的 に不可能 であ る と感 じるか も しれ ない が、そ の推論は間違ってい る。実際、tan 15°=2-ν
5で
あるか ら、15°-75° -90° の直角三角形で も直角 を挟む2辺
の比は無理数 であ るが、図1の
よ うに 直角三角形 を配置す る と、正方形 は15°-75° -90° の互いに相似 な直角三角 形 に分割 で きる。 つ ま り、正方形 を互いに相似 な直角三角形 に分割す る とき、直角 を挟 む2辺
の比 が満 たすべ き条件 は無理数性 よ りも弱 い条件 のはずである。 図1:正
方形 の159-75°-90° の直角三角形べの分害1 上記の問題 の解決 は1990年
、M.Laczkovicll B]に より得 られてお り、そ の内容 が本論 文のテーマの、有理 凸多角形Pが
互 いに相似 な直角三角形 に分害1できる とき、直角 を挟む2辺
の比が満 たすべ き条件 を調べ ること である。結論 としては、次 の定理 が成 り立つ。′ 「有理凸多角形 を鋭角 αをもつ互いに相似 な直角三角形 に分割 で きる な らば、,cot αが
Q上
代数的かつcot αのQ上
の最小多項式 の実根 がすべ て正 となる。」 ´3 実際、cOt 30°
=ν
題であ り、νTの
最小多項式の実根 は 土額 で あるこ とか ら、 この定理 に依れ ば次の結果 が得 られ る。 「正方形 は30°-60° -90° の互いに相似 な有限個の直角三角形 に分害1でき ない。」 この定理 の証明 を行 うことが本論文の 目的であ る。 尚、問題提起 自体 は幾何学的な ものであ るが、結論 を見れ ばわか るよ うに体 の拡大 とい う代数 的な内容 と密接 に関係 してい る。 その証 明 には 大まかに2つ
の概念 を用い る。1つ
は体の理論であ り、も う1つ
は有向三 角形 である。体 の 理 論
0に よる除法を除く有理数 どうしの四則演算を行つた結果は有理数であ
る。 このように、体 とは四則演算のできる集合のことで、有理数の集合
Qや
実数の集合
Rは
体である。体に関する事項は第 1章 にまとめた。
有理数 α
,bを用いてα
+颯
だ と表 される数の集合 も体となり、これは
Q
と額 を含む最小の体である。このように体 κ と数 αを含む最小の体を
Kに
αを付加 した体とい う。例えば、″
2+1=0の
解 りを実数体
Rに
付加
した 体
R(を)を考えると、
R(づ)は複素数体
Cの
ことであることがわかる。
体
Qに
複素数 αを付カロ
するとき、αを解にもつ
Q係
数の方程式が存在
するかどうかで付力日した体の様子は大きく異なる。そこで、そのような方
程式が存在するときαを代数的な数、存在 しないときαを超越数 という。
また体の構造
(カロ
法 と乗法
)を
保つ体の間の写像である同型 も重要で
ある。2つ の体 κ
,五の間の写像 φ
:κ→ 五が
Kの
任意の元 α
,bに
つい
て、φ
(α+b)=φ
(α)十φ
(b),φ
(α×
b)=φ
(乙)×φ
(b)を満たす とき、φを
Kか
ら五への中への同型 とい う。 さらにφが全単射のときφを体の同型
とい う。
有 向 三 角 形 有向辺 И3と
は、線分 の両端点の一方 ス を始点、 も う一方 の3を
終点 と定 めた線分 の ことをい う。 この とき有向辺 ス3に
対 して、この"有 向辺 に沿 ァた積うソ/iB
α″とい うものを定めること1` で 育る。点
A,3,θ
が三角形 の境界上で反時計回 りに並ぶ とき正の向き といい、 計回 りの とき負 の向き とい う。 この よ うに頂 点 の順 序 (円順列)の
情報 を含 めた三角形 を有 向三 角形 とい う。つ ま り、図形 としては三角形 スBσ
と三角形 スσBは
同 じものだ が、有 向三角形 としては異 な る。 有 向三角形 の境界 は3つ
の有 向辺 スB,3θ
,θス の集 ま りとな る。 この と き3つ
の辺 に沿 つた積分五
Bα
″+I:σ
γα″+icA
α″ 蕉 △ABθ
?境
界 に沿 った積 分 といい、そ の値 は △A3θ
が正 の向 きの とき面積 の(-1)倍
とな るこ とがわか る。また有 向三角形 スBθ
の頂点 の座標 が あ る体F⊂
R
に含 まれ て い る とき、頂 点 の座標 を体 の 同型 φ:F→
Rで
動 か した有 向三 角形 を △〃3′θ′とす る と、cot(∠A′)=土
φ(cot(∠ス))と な り、符号は △ス
Bσ
,△″B′θ′の 向 きで決 ま る こ ともわか る。 上記 の 内容 は第3章
1節
、2節
で扱 う。主 定 理 の 証 明 の概 略
上記の理論や考え方を使って主定理を証明していく。以下その証明の
概略を述べる。
有理凸多角形
Pが
互いに相似な内角αをもつ直角三角形 △
1,△2,∴・
,△Ⅳ
に分割されるとする。このときまず、三角形 △
1,△2,…・
,△Nの
頂点の座標
が
Q(COtα
)に含まれることを示すことができる。この内容は2章 で扱 う。
次に、φ
:Q(COtα
)→
Rを
中への同型 とする。また、△
1,△2,… ,,△Ⅳ
及び
Pを
正の向きと定め、o:Q(COt α
)× Q(COtα)→ R×
Rを
Φ
(",ν)=
(φ (″),φ(ν))と定める。このとき、プ
=1,2,…
・
,Ⅳに対して、三角形 △プの
頂′
点を反時計回 りに、可
分
,可ガ
,可分とするとき、Φ
(可の
),Φ(何分
),Φ(可′
))をこの順で頂点とする有向三角形をΦ
(△′
)とする。
ここで有向三角形の境界に沿った積分 と面積の関係を用いて、Φ
(△1),Φ
(△2),… .,Φ (△N)の
うち
1つ
は正の向きであることを示すことができるし
これをΦ
(△s)とする。このとき、△
sとΦ
(△s)の内角の関係を考えるj△
sの内角をα,,一 α,3と しヽΦ
(△s)?対
応する内角をα
l,βl,γ:とすると、
5
△
s,Φ (△3)の向きは共に正であることから、
COtα
:=φ
(COtα
) COtβ
:==φ(C9t(3-α
)) COtγ
:=φ
(COt::) を省:litT姦
ユぶ 罵 長 与::ふ
し機'議
現 場(蠍
つま りtφ(cot α)>0と
なる。任意 の同型 φについて、φ(COt α)>0が
成 り立つ ことか ら、体論 に よつてcot αが代数的な こ と及び 、cot αの共役 が正 であることがわか るのである。本章では体 (たい
)に
関す る基本的な内容 を用語 の説 明 も交 えなが ら 述べ る。 これ は第2章
以降のための準備 で ある。体 と│ま四則演算 ができ る集合の ことである。代数学においては群・環・体 といつた演算 を もつ集 合 を扱 うが、体論 はその中の代表 的な一分野であ る。ただ し、 ここで述 べ るのはその初歩の部分である。 1。1
体の定義
定義1.1.1集
合 κ とK上
の2つ
の演算 、加 法 “+"と
乗 法 “×"が あ る と す る。 κ 上 の演算 が以 下 の6つ
を満 たす とき、κ を体 とよぶ。1,κ
は加 法 、乗 法 で 閉 じてい る。2.加
法 、乗法 は可換 で あ る。 つ ま り、任 意 の元 α,b∈ κ につ い て,
αtt b=b+α
α×
b=b×
α が成 り立つ。3.加
法 につ いて も乗法 につ いて も結合律 が成 り立つ。つ ま り、Kの
元Qb,cに
≪)いて、 α十(b+C)=(α
tt b)十 C α×(b×6)=(α
×b)× C_
が成 り立つ。4.加
法,乗法 につ いて分配律 が成 り立つ。つ ま り、Kの
元 α,b,cに
つ い コ〔、 (α tt b)×C=α
×C tt b× c が成 り立つ。,第 1章
体 に関す る基本 理 論7
5,十
に関す る単位 元0及
び、×に関す る単位 元1が
存在 す る。つ ま り、0,1で
表 され るKの
元 が あうて、任 意 の κ の元 αについて 、0+α
=α
+0=α
l× α=α × 1=α が成 り立つ。 また 0≠ 1 で あ る。6.Kの
す べ ての元 は加 法 につ いて逆元 を持 ち、Kの
0以
外 のす べ ての 元 は乗 法 につ いて逆元 を持 つ。つ ま り、任意 のXの
元 αにつ いて、 あ る κ の元 ―αが あつて、 α+(Tα )=(一
α)+α
=0
が成 り立 ち、o以
外 の任 意 の元 α∈ κ に対 して あ るKの
元alが
あつて 、 α × α l圭 α l× α=1 が成 り立つ。 有理数 の集合Qや
実数 の集合Rは (通
常の加法,乗
法 に関 して体 の例 となってい る。 補題 1,1。2κ
の元 αとKの
加法 に関す る単位元0に
おいて、 0× α=0
である。 証明Kの
乗法 に関す る単位元1を
用い る。 α×0+α
=α
×0+α
×1=α
×(0+1)
=α × 1 =α両辺 に加 法 に 関す る逆 元 (―α)をカロえて (α ×
0+α
)十 (―α)=α +(―
α) よ り、 α×0=0
を得 る。 □ 補 題 1。1.3体
Kに
お い て は 、加 法 の単位 元 も、乗 法 の 単 位 元 も唯 一 で あ る。 証明 α,β を κ 上の乗法の単位元 とす る。α,β は単位元 なので、 α=α
×β=β
よって乗法 の単位 元 は唯一である。 γ,δ は κ 上 の加法 の単位 元 とす る。γ,δ は単位元 なので、 γ=γ
+δ=δ
よってカロ法 の単位元 は唯一 である。□ 補題 1。
1.4体
Kに
おいてKの
元 αの加法 ,乗法の逆元は存在す るな ら唯 一である。 証明 α,β を κ の元 αの乗法 の逆元 とす る。α,β は逆元 なので、 α=α
×1=α
×(α ×β)=(α
×α)× β=1×
β=β
`
よつて乗法 の逆元は存在す るな ら唯一である。 γ,δ はK上
の元bの
加法 の逆元 とす る。 γ=″
キ0=γ
+(b tt δ)=(γ
+b)+δ
=0+δ
=δ
よって加法 の逆元 は唯一 である。□
定義
1。1.5Eを 体とする。Eの部分集合
Kが
Eの 演算
o日法
,禾法
)に関
して体 とな ってい る とき、
Kを
Eの
部分体 とい う。以下 、本論 文 で は体 とい えば原 則 として
Cの
部 分体 の こ とに限 る。 た だ し、Cは
複素数全体 の集 合 であ る。また体 の乗法 の記 号 は省 略 して α×b第
1章
体 に関す る基本理論 1。2
代数的な元 と多項 式
定義 1.2。lKを
体 とす る。πを不定元 とす るκ 係数多環式 の集合 を κレ] と表す。 定義1.2.2体
κ ⊂ C,α ∈Cに
対 して αを解 とす る κ 係数多項式 がある とき、α をK上
代数的 とい う。α を解 とす る κ 係数多項式がない ときt α を κ 上超越 的 とい う。 定義 1。2.3α
∈Cが Q上
代数的な とき単に代数的な数 とい う。α∈Cが
Q上
超越的 な とき超越数 とい うも 自然対数 の底cや
円周率 πは超越数 の例 となってい る。 定義1.2.4K上
代数的な数 αについて、αを根 とす るκ 係数多票式(≠ 0) の うち、次数が最小のものを αのK上
の最小多項式 とい う。 定義1.2,5最
大次数 の係数 が1の
多項式 をmOnicで
ある とい う。 本論文では最小多項式 とい うと最小多項式の うちmonicな
もの を さす こととす る。定義
1.2.6バ
″
)∈κ
[″]とする。∫
(■)がκ上既約であるとは、∫
(″)はT
次以上であり、「
P(■ ),g(″)∈κ
[″]に対して∫
(")=P(″
)g(″)ならば
p(″)または
9(″)が定数になる」が成り立つときにいう。
補題 1。2,7κ
上代数 的な数 αを解 に持つ最小多項式 を ∫(″)とす る,こ
のとき、多項式バχ
)はκ上既約である。
証明
バ″
)は
既約でないと仮定する。つまり、定数でないκ上多項式
P(χ ),9(″)が存在し、∫
(″)=P(“
)g(″)となると仮定する。∫
(α)≡0な
の
で、
p(α )9(α)=0で
ある。よつて
P(α)=0ま
たは
9(α)=0と
なるが、い
ずれにしても∫
(π)よ
り小さい次数なのにαを解に持つことになり、最小
多項式の定義に矛盾する。よつて、最小多項式は既約である。
□補題
1。2.8α
∈Cと し、∫
(")がαを根に持つ
K上
既約で
mOnicな
多項式
とすると、∫
(″)は
αの最小多項式となる。
証明
αのκ 上の最小多項式を
g(″)とする。
g(″)の次数はバ″
)の
次数
以下である。このとき、∫
(″)をθ
(″)で割った余 りを考えるとく
∫
(″)=θ
(″)P(″)+r(″
)であるので、
∫
(α)=g(α
)p(α)十 r(9)となる。このとき、
r(″)≠
0で ないとすると、
r(%)は
余 りであるから、
deg g(″)>deg r(″ )である。ノ
(α)=0,g(α
)=0な
ので、γ
(α)=0と
なる。
これは
g(″)がαの最小多項式であることに矛盾する。よつて、
r(″)≡ 0であり、∫(")=g(″
)P(″)で
ある
6∫
(″)は
既約なので、θ
(")か P(")が
定
数となる。
g(″)はαの最小多項式なので、
P(π)は定数である。∫
(″),θ(″)はmonicよ りP≡ 1で ∫
(″)=g(π
)となる。
□
定義
1。 2。9α
,β∈
Cと
する。あるκ上既約な多項式 ∫
(″)があつて、α
,βが共にバ″
)=0の
解 となることをα
,βが
K上
共役であるという
R次に
K上
既約な多項式は重解をもたないことを示したい。そのために
いくつかの定義や補題を準備する。
定義
1.2.10C[″]∋∫
(χ)=αれ
″れ
+απ
l″れ1+… ・
+αl″+α
Oに 対 して、
∫
′
(″)=η
α
れ
″π
1+(η
-1)απ
_1″れ
2+…
.+α
lとおき、∫′
(")∈CI"]を
∫
(")の微分という。∫
(″)がN″
]の元ならこれは
解析 的な微分 に一致す る。補題
1.2.11∫
(″),g(″)∈Cレ
]に対して、
1:(ノ(π)+g(″
))′=∫
′
(″)+g′(″) 2.(ノ(″)g(″))′=∫
′
(″)g(″)+ノ
(″ )θ′
(″) が成 り立つ。 証 明 直接 計算 で確 か め る こ とがで きる。□
第
1章
体 に関す る基本理 論 とくに、補題 1.2.11よ り、 ((″_α
)2)′ =(″ ―α)′(″ ―α)+(″
―α)(″ ― α)′=2("―
α)であることがわかる。
′
補題
1.2.12∫
(″)cC回
,α∈
Cに
対して、∫
(″)が
(″―α
)2で
割 り切れ
るとき、∫
(α)=0,ノ
′
(α)=0が
成 り立つ。
証明
g(″)∈ CI″]に対して、
∫
(″)=(“ ―α
)2g(")とすると、∫
(α)=0で
ある。また、
ノ
′
(″)=2(″ ―α
)θ (″)十 (■―α
)2θ′
(″)となるので、∫′
(α)=0で
ある。
□
補題
1。2.13∫
(″)∈ CI″l,α∈
Cに
対して、∫
(α)=0,∫
′
(α)=0で
あると
き
tバ
″
)は
(″―α
)2で
害
1り切れる
証明
ノ
(α)=0よ
り、∫
(″)=(″ ―α
)ん (″)となるん
(″)cC[“
]が存在する
:このとき、∫
′
(χ)=ん
(″)+(″―α
)ん′
(″)なので、∫′
(α)=0よ
り、ん
(α)=0
である。ゆえに、ん
(π)も (″―α
)で
割 り切れて、∫
(″)は (″―α
)2で割り
切れる。
□
定理
1。2.14∫
(″)∈K国
に対して、∫
(″)がκ上既約なとき∫
(″)は
重解
をもたない。
│
証明
バ″
)をご次多項式とする。仮にノ
(″)が重解αをもつとすると、補
題
1,2,12より、バα
)=0,∫
′
(α)=0と
なる。特に、∫
(a)=oか
っバ″
)はκ上既約なので、補題
1.2.8より、∫
(″)の最高次の係数をた
(≠ 0)とす
ると、
:∫(″)はαの最小多項式であ
段し鍵ム
「
菖冒頻侯象
I母
RTF
∫
′
(″)∈κ
[″]であり、ノ′
(″)はα
-1
島 ノ。
)は
ノ。
)より次数が低く、αを解にもつから、∫
(π)が最小多項式
であることに矛盾する。よつてバ″
)は重解をもたない。
□この節 を終わるまえに、後に使 うユー ク リッ ドの互除法 を応用 した結 果 について述べてお く。
定義
1.2.15∫
(″),g(・)∈κ回 について、バ″
)と g(″)を両方とも害
1り切
るmonicな κ上の多項式のうち次数が最大のものを
“
DK(バ
″
),g(″))という。
′
ユ ー ク リッ ド互除法 に よ り得 られ る次 の定理 は大変有名 で あ る。証明は例えば
p]の
p.75を参照されたい。
定理
1,2.16∫("),g(π)∈κ回 であり、σθ
Dκ(∫ (″),θ(Z))=α
(″)とす
る。このとき、あるα
(″),b(″)∈κ
[″]があつて、バπ
)α (″)+g(″)b(■)=α
(″)が成り立つ。
1。3
体 の拡大
定義
1.3.lEを
体とする。Eの 部分集合
Xが
Eの 演算
o日法
,乗法
)に関
して体 となってい る とき、
Eを
κ の拡大体 とい う。Kを
Eの
部分体 とす る と、補題 1.1.3よ り、κ とEの
加 法 に関す る単 位元 は一致 し、κ とЁ の乗法 に関す る単位 元 も一致す る。 命題 1,3。2Cの
部分体Kは
Qを
含む。 証明 κ はCの
部分体なので κ の加法に関す る単位元は数0に
一致す る。 また、κ の乗法 に関す る単位元 も自然数1に
一致す る。 よつて κDO,1
である。κ ∋0,1よ
り、任意 の η∈Nに
ついて η圭1+1+… .+lcκ
である。任意の有理数 "こQに
つい下″=:(α
∈Z,b∈N)と
表す ことが できる。ただ し、Zは
整数全体の集合であ り、Nは
自然数全体の集合であ る。 ここで"=(土
lαl)×blで
あ り、lαl,b∈N⊂
κ であ るか ら ″∈K
である。ゆえに
Q⊂
κ である。
補題
1,3.3Cの
部分体
K,κ
′についてκ∩κ′も体である。
証 明 κ ∩κ′∋α,bと す る。κ ∋α,ら なので、κ ∋α+0,αbで
あ る。 ま たK′ Dα,ら なの で、κ ′∋α tt b,αbで
ある。 よつてK∩
K′ ∋α tt b,αbと な る。 つ ま りκ ∩κ′は加法、乗法 で閉 じている。第
1章
体 に関す る基本理論13
また κ ∩κ′はCの
部分集合だか ら加法 、乗法 にお いて可換 であ り、結 合律 、分配 律 は成 り立つ。 また、K,κ
′は0,1を
含 む ので 、κ ∩κ′も0,1を
含 む。最後に加法、乗法に関する逆元の存在を示せばよい。κ∩
K′∋
cとする。
(c≠0)こ
のとき、
c 1,一cを
考える
:κ
,κ
′
は体なので
c 1,一ccκ
,κ′
である。よつて
c 1,一c∈κ∩κ′
である。以上よりκ∩κ′は体である。
□ 上記 は2つ
の体 κ,K′ の共通部分 を考 えたがC内
の無 数 の部分 体 の族ヤ亀
lα∈五
}に
ついても∩α∈
A KαはCの 部分体となる。′
このことから
次 の定義 を考 え る。 定義 1。3.4Cの
部 分 体Kと
al… .α"∈
cを
考 え る。κ と αl_,αmを
含むすべての体の族ヤ
t(α∈劫
}に
ついて、その共通部分∩α∈
4καを
K(αl.,,αれ)と 表 し、Kに
αl… .αれを付加 した体 とい う。 定義か らK(αl.… αれ)は κ とαl・ …αれを含む最小 の体 とい うことができ る。次に体 κ に元 を付カロした体を具体的な集合 として表す ことを考 える。印
={粥
FO,ク
0∈
証明
まず
印
⊃
{粥
FO,gO∈
K回
,gO≠
0}
を
示
す
。
そ
の
た
め
に
帰げ
0,90∈
KDを
考
え
る
。
補 題1.3.5体
κ ⊂ れ る。 とす る と、Cに
α ∈Cを
付加 した体 κ(α)は
以 下 の よ うに表 さ (1,1) ノ(Z)=α
o+…
・+αれ″π(αづ∈κ) g(χ)=bO+・
…+bm″
m(bづ ∈」r)
∫(α)=α
o+…
・+αれα η g(α)=bo+・
…+輛
m
ヽ t r リ 0 ≠ α θ ″ ヽ κとな り、κ(α)は κ の元 とαを含み和 と積で閉 じているので、∫(α),g(α)は
Koに
含 まれ る。KOは
体であ 味 ズ→ ≠0な
ので帰
=胴
ズ04
も κ(α)に 含 まれ 、(1.1)が成 り立つ9
こ こ で 、
E={粥
いθ
O∈
K回
,gO≠
0}
とお く。 もしも
Eが
体であれば、K(α)はKと
α を含む最小の体 なので、 K(α)⊂Eと
な り、K(α)=Eで
ある。 よって、Eが
体で あることを示す。Eの
元
妾
器
争器けし
て
ヽ
器
キ
器
=重
重二整
Jl告tJ譜
;量生些立
器器
=士
蹴〓
と
」
こ
Fg稚
退
羹
象
月
邸
飛
曇
客
采
″
:ヵ、
:│ま暑
暮
層
F巽
よ
晟二Ъ
立
つ
こ とは 明 らか で あ り、0=:, 1=:
を含み、カロ
法に関する逆元を含む。乗法に関する逆元は、∫
(α)≠0の
と
き
★針
が
妾器
の逆元となぅ。積の逆元は
0以
外の任意の元に村して
の
み考えるのでこれでよい。以上より
Eは
体である。
□
定理
1.3.6α∈
Cを
K上
代数的とする。αの
K上
の最小多項式
′
をノ
(″)とし、∫
(″)の次数をηとする。このとき、
K(α)={bo+blα
+…
・十硫
_lαπ
llらを∈Й
]
とな る。 証明Z={bo+blα
+,…
+硫
lαη
llbを∈κ
} とす る。κ(α)は
Kと
αを含 む最 小 の体 なので κ(α)⊃ んで あ る。 一方 、ι⊃ κ,L∋
αは明 らかだか ら、Lが
体 で あれ ば κ(α)⊂Lと
な。 り、
K(a)=五
とな る。 以下 、Lが
体 であ る こ とを示す。第
1章
体 に関す る基本理論15
五が和 で 閉 じて い る こ とは明 らか なので 、まずLが
積 で 閉 じて い るこ とを示す。五の任意 の元 は、η-1次
以下 の κ 上 の多項式P(″ ),9(″)を 用 いてP(α ),c(α)と 表 され る。,(″ )g(π)を ∫(")で害1っ て、 p(″)g(″)=∫
(")g(″)十r(″) (1.2)とおく。ただ し
g(″)が商で
r(■)が余 りである。このとき、多項式の割 り
算の性質か ら、θ
(″),r(″)はκ 上の多項式で
r(")の次数はη未満である。
(1.2)にαを代入すると、
P(α)g(α)=ノ
(α)g(α)十 r(α)となり、∫
(α)=0よ
り
P(α )9(α)=r(α
)を得る。
T(α)∈Lな
ので、
Lは
積で閉じている。
五⊂
Cで
あるか ら、カロ
法、乗法で可換であり、結合律、分配律が成 り
立つことも明らかである。
0,1∈Lよ り、単位元も存在する。加法に関す
る逆元が存在することも明らかなので、最後に乗法に関する逆元が存在
することを示す。
0で ない任意の
Zの
元βに対して、η
-1次
以下の
g(″)∈κ回 があつ
て、β
=θ
(α)と表される。∫
(″)はαの最小多項式なので既約である。ま
た、
g(″)は∫
(″)より次数が低いから、θ
O駆
∫
("),g(″))=1に
なる。よつ
て適当なバ″
),3(″ )∈κ
[″]を用い、ス
(″)∫(″)十 B(″)g(″)=1と
なるよ
うにできる。β
(″)をバ″
)で
害
1って、
B(■)=∫
(″)σ(″)十 D(″ )とする。
(deg D(″)≦η-1)∫
(α)=0よ
り、
1=バ
α
)バα
)十 (∫ (α)σ(α)十 '(α))θ(α)=D(α
)g(α)となる。よつてθ
(α)の逆元は
'(α)となり、逆元が五に含まれる。
ゆえに、
Lは
体となり、
K(α)={bo+blα
+…
・
+われ
lαπ
llろを∈κ
}と な る: □定理
1.3。7α ∈
Cと
する。αの κ 上の最小多項式を∫
(■),degノ(″)=η
とする。このとき、κ
(α)の任意の乖はα
O_,απ∈
Kを
用いて、α
O+αlα+
・…
+αη
_lαれ
1と
意
的 に表される。
証明 β∈κ(α),αじ∈K,bを ∈κ とす る6 β
=α
o+α
l α+…
・+α
π_lα れ1 β=bO+blα
十・・・十bり lαれ 1 と2通
りの方法で表せ る と仮定す る。 この とき、0=α
O―bO+(al一
bl)α+…
・十(απ l― 硫_1)αつ1 を考 える と、αO一bO,・ …,απ_1-bれ 1の 中に0で
ない ものが あれ ば αを解 に 持つ η次未満 の κ 上 の多項式 が存在す ることにな り、∫(″)が 最小多項式で あるこ とに矛盾す る。よつて、κ(α)の任意 の元は α。+αl α+…
・+αれ_lα n_1 と一意 的 に表 され る。 □1.4
体 の 同型
体 は加 法 、乗法 の2つ
の演 算 を持 つ集 合 なので 、体 の間 の写像 と して'
これ ら2つ
の演算 を保 存す るよ うな写像 が重 要 とな る。'
定義1.4.lκ
,五 を体 とす る。写像 φ:κ
→ 五 が任 意 の α,│∈ κ につ い 口〔、φ
(α+b)=φ
(α)十φ
(b)
、
φ
(乙×
b)=φ
(α)×φ
(b)を満たす とき、φを
Kか
ら
Lへ
の体の準同型または中への同型 という。
また、ψが全単射のときφを体の同型または上への同型とい う。
定義
1,4。2κ
,Lを
体 とする。K,ル の2つ の体が同型であるとは、κ
,L
の間に同型な写像が存在するとい うことである。
Kと
五が同型であるこ
とをκ
tt Lと表す。同型写像の合成や同型写像の逆写像 も同型写像であ
るので体の同型 αは同値関係である。
補題
1.4。3φ が体 κ から五への準同型であるとき次の4つ が成 り立つ。
1・φ
(0)=0で
ある。
2.φ(1)=0ま
たは φ
(1)=1が
成 り立つ。
第
1章
体 に関す る基本理論 3.φ(1)=0な
らば、任意のα∈κ についてφ
(α)=0で
ある。
4.φ(1)=1な
らばφは単射である。つま り、α
,b∈Kに
ついて φ
(α)=
φ
(b)ならば α
=bで
ある。
証明
1.φ
(1)=φ
(0+1)=φ
(0)+φ
(1)であり、両辺か らφ
(1)を引い
.て、φ
(0)=0を
得る。
2.φ(1)=φ
(1×1)=φ
(1)×φ
(1)なので φ
(1)(φ(1)-1)=0と
なる。
よつて φ
(1)=0ま
たは φ
(1)=1と
なる。
3.α=1×
αよりφ
(α)=φ
(1)×φ
(α)で
ある。いま、φ
(1)=0な
ので
φ
(α)=0
4.ま ず、φ(1)=1,φ (0)=φ
(1+(-1))=φ
(1)十φ(-1)よ り、
φ
(-1)=-1 (1.3)
である。いま、φ
(α)=φ
(b)と仮定すると、φ
(α)+φ
(-1)φ(b)=0な
のでφ
(α―
b)=0で
ある。いま仮にα≠
bとすると、
φ
(1)=φ
((α―
b)(α―
b) 1) .
=φ
(α―
b)φ((α―
b) 1)=0×
φ
((α一
b)丁 1)=0
で矛盾す る。 ゆえに α―b=0と
な り、φは単射 とな る。 □ 以上の ことか ら、φ(1)=0と
す る とφは 自明な写像 になって しま うの で、体 の準 同型 φ:κ →Zの
定義 に φ(1)=1と
い う条件 をカロえるものと す る。 この ことか ら、特 に体の準同型 は常 に単射 となる。 定理 1.4。4κ
,Lを
Cの
部分体 とす る。写像 φ:κ →Zが
体 の同型 な らば任意のα∈
Qに
おいてヽφ
(α)=α
となる。
証
明
φ
(0)=0,φ
(1)=1よ
り
、
φ
(η)=η
(η∈
N)で
あ
う
。
(1・3)よ
り
、
任
意
罐数祠こ
つ
い
て
まφ
O=η
で
あ
乙ば
⇒
=く
り
α
〉バ
⇒
=
Lべ
→
=η
よ
り
次
わ
=れ
≠
の
で
あ
乙よ
つ
て
、
備の
里∈
Qに
つ
ηいて φ
(讐)=讐
といえる。
□
17例
1.4。5準
同型である写像φ
:Q(v5)→
Cは
2つ
しかない。
証明
/5は
Q上
代数的な数なので定理
1.3.6より、
Q(ν5)に
含まれる任
意の元は有理数α
,bを用いて、α
tt b、落 と表せる。このとき、
φ
(α+bν
5)〒
φ
(α)十φ
(b)φ(ντ
)=α
tt bφ(V5)
となる。また、φ∝仁
)φ6層
)=φ
(3)〒3で
あるから、φ←層
)≡土√ であ
る必要がある。
、
1・φ←層)=ャ
Cの
とき
φ
(α+れC)=φ
(乙)十φ
(b)φ(√)=α
+^だ
となり、φは恒等写像と
なる。よつてこの場合のφは一つに決まり、φは準同型となる。
2.φ←編
)=―
ντのとき
φ
(α+仏
月
)=φ
(α)+φ
(b)φ64)=α
一れ
Cと
なり、この場合もφ
は一つに決まる。このときのφが準同型となることを示す。
Q(ντ
)に含まれる任意の2元 、
p十
ぃだ
,r十ぉん に対して、
φ
((P tt gV5)十(r+sャ
4))=φ
((P+r)十 (9+S)ν
5) =P tt r一(g+s)ντ
φ
(P tt gν3)+φ
(γ+Sν 3)=(p―
gν3)+(γ一
Sντ
)=p+r―
(g+s)ν写
なので、
:
φ
((P tt gャξ
)+(r+SVτ
))=φ
(p+gV5)+φ
(γ+Sν短
)`
である。また、
φ
(0+9ν
億)(r+Sν5))=φ
((pr+3gs)+(gr+pS)ν
τ
)=pr+39s―
(gr+PS)V写
φ
((p+9V5)φ
(γ+SV5))=(p―
し
ν
5)(r_sν
3)=pr+395-(gr+PS)桁
なので、
φ
((P tt gVτ)(r+sv値 ))=φ
((ρ+gντ
)φ(r+Sν
5))である。また、φ
(1)=1で
あることから、φは準同型である。
第 1章
体に関する基本理論
19
よって準同型であるφ
:Q(ャ6)→ Cは
ちようど2つ 存在する。
□ 上 の例 の考 えを一般化 す る と次 を得 る。 補 題 1.4。6α
∈Cを
Q上
代数 的 な数 とし、αの最 小 多項式 の次数 を ηと す る。 この とき、Q(α)か
らCへ
の準同型 の個数 は、η個以下であ る。 証明Q上
代数的 な数 α の最小多項式 をg(")=″
つ+αη_1″れ1+…
。十αl“ 十αO(αO,1-,αれ_1∈Q)
とす る。特 に、deg g(″)=η
とす る。/
ここで、定理 1.3.6よ り任意のz∈ Q(α)は
、z〒
CO+Cl α+…
・+Cη二lαり1と一意的に表せる。いま、φ
:Q(α)→
Cを
準同型とすると、定理
1,4,4より、任意のα∈
Qに
対してφ
(α)=α となる。φ
(α)=β
とおくと、準同型
の性質から、
φ(Z)=Co+Clβ 十・…
+%_lβ
れ
1となり、βの値でφは決まってしまう。いま、
g(α)=0な
ので、
φ
(g(α))=φ
(α)n+α
れ
lφ (α)π1+…
・
+αlφ(9)+α
o=0
である。よつてφ
(α)は
θ
(χ)=0の
解である。ゆえに、φ
(α)の取 りうる
値βは高々η個であり
(φ
の個数も高々η個である。
□ 次 に、補題 1.4.6の 準 同型 φは実際 η個存在す る こ とを示 したい。 その た めに次 の定理 1.4.7を 用 意す る。 次 の定理 1,4・7で
は、Cの
部分体 ではな く、抽象 的 な体 と して拡 大体 を 構成 す る。(実際 には、C自
体 もRか
らこの よ うに抽 象的 に構成 され た も ので あ る。) .
定理
1.4.7Kは
体、″を不定元、∫
(″)をκ 上既約なη次多項式 とする。
このとき、
L平
{απ
_1″れ
1+・…
+αl″+αOlαパ κ
} とす る。つ ま り、Lと
は η次未満 の κ 上の多項式 の集合 である。 このL
上 に次 の よ うに演算 を定めるとLは
体にな る。p(″ ),9(″)∈Zに
対 して、1・ P(″
)+g(")∈
Lを
,(″)と 9(″)の 和 とす る。 2,P(″)9(・)を
∫
(″)で
害
1って
' P(")g(π
)=∫
(″)g(″)十r(″)(ただし
deg(r(″))<η
)となるとき余りの
r(“)をP(“)と g(″)の積とする。
証 明 和 につ いて可換性 、結 合律 、単位 元 の存在 、逆元 の存在 は 明 らか で、積 につい て可換性 、単位 元 の存在 は明 らかであ る。まず積 の結 合律 に つ いて述べ る。α(″),b("),C(″ )∈Zに
つい て、「α(″)と b(″)の積 」 とc(π) の積 をs(″)とす る と、∫(π)で害1る多項式 の害1り 算 が2つ
成 り立 ち、α
(″)b(κ)=∫
(″)gl(″)+rl(″):
γ
l(″ )C(″)=∫
(π)g2(″)+S(″)となるので、
α
(″)b(")C(″)=∫
(π)gl(″)C(″)+∫
(″)g2(″)+S(・
)=∫
(″){gl(″)C(")+g2(π)}+S(″
)となる。つまり、
s(″)は (α (″)b(″))C(″)を∫
(“)で
害
1った余 りである。
α
(″),b(・ ),C(″)∈Lに
ついて、α
(″)と「
b(″)と C(″)の積
Jを
す
(″)とす
ると、ノ
(″)で
害
1る多項式の害
1り算が
2つ
成 り立ち、
b(″ )C(″)=∫
(″)g3(")+r2(χ) r2(″)α (″)=∫
(")g4(″)十j(″) となるので、α
(χ)b(″)ι (″)三∫
(″)g3(″)α (″)十∫
(″)g4(″)十t(α)=∫
(″){■(″ )α (″)十θ
4(π)}十ι
(“)となる。つまり、
t(″)はα
(″)(b(")C(″))を∫
(″)で
割った余 りである。
よって、
s(″)とι
(″)はどちらもα
(″)b(″)C(")を∫
(″)で
害
Jった余 りとな
り、結合律 が成 り立 つ。 次 に積 の逆 元 につ い て考 える。 任 意 に0で
ないP(″)∈ 五 を一 つ とる。∫
(″)は既約で、
P(")は
バ″
)より次数が低いから、
P(″)と∫
(κ)は
互いに
素 とな り、定理 1.2.16に よ り、ρ
(″)g(・)十∫
(″)ん (″)=1
第
1章
体 に関す る基本理論となる
g(″),ん(″)∈ κ回 が存在するも
9(″)を
∫
(″)で 害
1って、
9(χ)=
∫
(″)g5(″)十r3(″)とする。 このとき、
′
P(″)(∫(″)g5(″)+r3(″))+ノ
(・)ん (π)=1
とな り、変形すれば、
P(χ )r3(″)=∫
(″)(一 P(″)g5(") ん(″))+1
となるから、
P(″)と r3(″)の積は 1で ある。
最後に分配法則について示す。α
("),b(″ ),C(″)∈五について、α
(z)c(π), b(・ )C(″)を∫
(″)で
割つた商、余 りを
α
(″)C(″)=∫
(χ)g6(″)+鶴
(") b(″ )C(″)=∫
(″)g7(π)+υ
(″)とお くと、
(α(%)十 b("))C(")=ノ(″)(g6(″)十ル
(″))十七
(″)+υ
(″)である。このとき、
deg(z(″ )十υ
(■))≦η
-1な
ので、υ
(■)+υ
(″)が余
りとなる。よつて、α
(″)十 b(")と C(″)のLで
の積はじ
(″)十υ
(")である。
以上より
Lは
体である。
□
系
1.4.8α∈
Cを
κ上代数的、αのκ上の最小多項式をノ
(″)とするι
このとき、∫
(″)か
ら定理
1.4.7の五を構成すると、
K(α)笠五となる。
証明 deg∫
(・)=η
とする。φ
:L→
K(α )を次のように定める。
P(■)∈五
に対して、φ
(P(χ))=P(α
)とする。このときφが体の同型であればょい。
まず φ
(1)=1は
明らか。
p(π),9(%)∈五に対し、
P(")と 9(″)のLで
の和
を
s(“)とおくと、
S(″)=P(″
)+9(″
)であるから、
φ
(P(″)+9(″))=ψ
(S(″)) =S(α) =P(α)十g(α)=φ
O("))十
φ
(9(″)) 21となる。次に、
P(″)と 9(")のんでの積を
r(″)とお くと、
いて、
P(″)g(")=ノ
(")t(″)+r(″)と表せる。このとき、
P(a)9(α)=∫
(α)ι(a)十 r(α) =r(α ) あ る ι(″)を用である。よつて、
φ
(r(″))=r(α
)=p(α
)g(α)=φ
(P(″ ))φ (9(″ )) とな るか ら、φは体 の準 同型である。あ とは φが全射 であれ ばよいが、任 意 の αO+α
l α+…
・+αη_lα π l∈ K(α)に
対 して、P(")=α
o+α
l″+…
.十 απ-1■れ1∈Lと
す る と、φ(P(″))〒 αo+…
・+αれlαれ1で
あ る。 よつて φ は全 射 で あ る。 ゆ えに、K(α)と んは同型 で あ る。 □系
1.4。9α
,β∈
Cが
Q上
共役なとき、
Q(α)2Q(β
)⊂Cで
あるど
証明
α
,βの最小多項式を∫
(π)とする。このとき、補題
1.2.7より∫
(″)は既約なので、バ″
)か
ら定理
1.4.7の体 五を構成することができる。系
1.4.8より、
Q(α)蟹ι
,Q(β )蟹んなので、
Q(α)α Q(β )となる。このと
き、
Q(α )壁 Q(β)を示す同型写像はαをβに移す。
□系
1.4。10Q上
代数的な元 α∈
Cの
Q上
の最小多項式を ∫
(″)としたと
き、
Q(α)か
ら
Cの
中への同型の個数は ∫
(")の次数に等 しい。
証明 degノ
(″)=η
とする。すると、∫
(″)=0の
解 α
l… .αれが存在する。
このとき、定理
1.2.14より、∫
(″)は
重解をもたないので、α
l…・αれは全
て異なる。
Q(α)∼ Q(αづ
)⊂Cよ
り、φ
:Q(α)→
Cで
φ
(α)=α
jとなる
ものが存在する。
ゆえに、φは少なくともη個存在するから、補題
1,4.6より、ちょうど
η個存在する。
□系 1,4.1l Q上 代数的な元α∈
Rの
最小多項式を∫
(″)としたとき、
Q(α)→
Rの
同型は∫
(″)=0の
実解の個数に等しい。
第
1章
体 に関す る基本理論23
証明Rは
Cの
部分体だか ら、 φ:Q(α)→
R⊂
C
と考 えれ ば、Q(α)か
らRへ
の準同型 φはCへ
の準同型 と考 えることも できる。 ゆえに、系1.4.10の準同型の うち像 がRに
含 まれ るものの個数 に等 し いので主張は明 らかに正 しい。 □1.5
体 の超越拡大
この節では超越数を
Qに
付加 した場合 どうなるのかを考えたい。
定義
195。1″ を不定元として、
Q上
の有理式の集合
QO={粥
FO,gO∈
Q即
,し0≠
o}
ゲえ
,。こ
の
と
き
、
QO∋
粥
,帰
けし
て
ヽ
バ
→
ノ
0=ノ
リズ
→
の
と
き
は
、
;静│
夕
静
│ とい うよ うに同 じ有理 式 と考 える。補題
1.5。2α
(″),b(″ ),C(″),α(″)∈ Q[″]、 b(・)≠ 0、ご
(″)≠
9に
対して、
Qし
)の2元
釜霧
と
袋審
の不
日と積を
器十
器
=塑
鵠譜塑
南
器×
器
=誌
粥
面
と定めたときこれらは
wel卜deinedで
あり、
Q(″)は
体となる。
証 明 まず、式(1.4)と 式 (1.5)が well―
deinedで
あ る こ とを示す。 α(%) α′(") b(″)
夕(″) C(″)
σ(″). d(″ )♂
(″) つ ま り、 α(")b′(″)=α
′(″)b(″) (1・
6) C(″)αl(″)=び
(″)α (″) (1,7)
な らば、 α(″)α (″)十b(″ )C(・)α
′(″)α′(″)+b′(″)C′(・) b(″)α (″) b′
(″ )α′(″) α(″)C(″)
α′(″)C′(″) b(″)α (″) b′
(″)♂(") つ ま り、 (α(″ )α(")十 b(■ )C(″))b′ (″ )α ′ (″)=(α
′ (″ )α ′ (″)+b′(″)ご(″))b(″)α (″) α(″)C(″)b′(″)α′(″)=b(″
)α (″ )α′(″)C′(″)であることを示せばよい。
式
(1.6)より、
α
(″)b′(″ )α (・ )α′
(″)=α
′
(″)b(″)α (″)♂(Z) (1.8)
である。また、式
(1.7)より、
, b(″
)b′(″)C(″)α′
(″)=b(″
)b′(″)C(″)α (π) (1,9)
である。式
(1.8)と式
(1.9)の両辺をたして、
(α (″)α (″)+b(″)C(″))b′ (χ )α ′ (″)=(α
′ (″ )d′ (″)十 b′(ケ)C′(″))b(″)α(1) とな るので、 α(″)α (″)+b(″)C(π)α
′(″)α ′ (″)+b′(″)Cl(″) b(″)α (″) b′(″)α′(π)第
1章
体 に関す る基本理論25
で あ る。 ま た、式 (1,8)と 式 (1.9)の 両辺 をか けて、 α(″)b′(″ )ι (生 )α′(″)=α
′(″)b(″)C′(・ )α (″) とな るので、 (α (″)C(″))(b′(")α′(″))=(α ′ (″)C/(″))(b(・)a(Z)) で あ る。 よつて、α
O)∝
→
″し
)σO)
bO)<→
υ
O)♂
(→であ る。ゆえに、式 (1.4)と式 (1.5)がwell―de■
nedで
あるこ とが示 され た。 次 に 単位 完 を考 え 乙 事:∈
。 → 猪 える と 0 一 1 1 一 1+器
=・
半鵠静響
=器
×
器圭
姜器〒
器
よ り加法、乗法の単位元が存在す る。 また、(器
十
器
)十
需
=
α(″ )α (″)十 b(″ )C(″) b(→α
し
)十
テ
::
となるか ら、器
+(器
十
需
)=
加 法 の結合律 は成 り立つ。(器
×
器
)×
需
=
器×
(器
×
需
)=
α
(″)α (″)バ″
)十b(″)C(″)∫(")十 b(″)α (″ )θ(")bO)<→
ノ
0)
器十
塾鵠寄塑
α
(・)ご (″ )∫ (″)+b(″)C(″)∫(″)+b(″
)α (″)C(・)∝→
<→
∫
0)
さらに、器需×
需
αし
)∝″
)θ(→ b(")α(″)∫(″)器
×
誌 器
α
O)∝
→CO)
b(″)α (“)∫(″)とな るか ら、乗法 の結合律 が成 り立つ。 また、
(器
年
器
)×
需
=∠
幾畿器塑×
需
α(″)d(″)C(″)+b(″)C(・)C(″)×
テ
:;=誌
器十
誌器
α(″)d(π)0(″)+b(″)C(″ )C(・) b(″)α (″ )∫ (″) よ り、分酉己律 が成 り立つ。 最後 に逆 元 を考 える。器×
テ
:;十
器
器十
評
α(″)b(")一 α(″)b(″)∝″
)2 0 一 1 〓 よ り、加 法 に関す る逆元 は存在す る。器×
器
=
である。
以上より、
Q(″)は
体である。
補題
1,5。3z∈
Rを
Q上
超越的 と
Q(″)か
らの写像 φ
:Q(■)→
Q儘
)を対 して、
器≠
0?と
き
く
→
α
(″)∝″
)1
α(・)b(″) 1
≠0な ので、
□ し、″を不定元 とす る。有理 式 の体 需 ∈QOげ 0,gO∈ Qり
にφ
(多券
│)=粥
とおくと、φは体の同型である。
証
明
ま
ず
φ
が
写
像
で
あ
る
こ
と
を
示
す
。
∫
(“),g(″)∈Q回
(θ (″)≠ 0)に対
し
て
、
し
は
超
越
的
な
の
で
、
go≠
0とな
る
こ
と
か
ら
、
粥∈
Qoで
あ
る
。
ま
た
、
器
,帰
∈
。
→に
対
し
下
、
需二
帰め
と
き
ヽ
バ
→
貞
→
=
ノ
′
(χ )θ (χ)で
あ
る
。
よ
つ
て
∫
(し)g′(Z)=∫
′
(し)g(鶴)で
あ
る
。
g′(υ),g(Z)≠ 0第
1章
体 に関す る基本 理論27
なので、 需=器
で あ る。 ゆ えに、夕 ま臀 か 呼写像 と して定義 され てい る。次に、φが体の準同型であることを示す。α
(″),b(″),C("),α(″)∈Qレ
]、 b(″)≠ 0、α
(″)≠ 0としたとき、
φ
(器
す
器
)=φ
(塑
器黒響
2).
α(%)α(し)+b(%)C(鶴) b(し)α(%)〒
器
+器
,(器
)+φ
(器
)
が成 り立つ。また、
φ
(:::×
器
)=φ
(器
)
α(鶴)C(包) ヽ b(Z)α(し)=器
×
器
=φ
(:::)×
′
(::3) │
も
成
り
立
ら
。
す
た
、
■
=:=l毒
r亀
雀
l.:.∫fal厖
識
F[S(b
最後に、φが全射であることを示
1に
つ
い
て
、
α
=器
と
表
チ
こ
と
が
で
き
る
。
こ
の
と
き
、
β
=粥
∈
Qり
とおくと、φ
(β)=α
である。よつて、φは全射である。
ゆえに、φは体の同型である。
′
□
定理
1.5。4Q上
超越的な実数α
,βに対して、
φ
:Q(α)→
R
という中への同型でφ
(α)=β
となるものが存在する。
証明
φ
:Q(α)→
Q(β )とい う体の同型で φ
(α)=β
となるものがあれば
よ い 。実際、補題
1.5.3より、″を不定元とすると、体の同型
φ
l:Q(″)→
Q(α)φ
2:Q(″)→
Q(β)でφ
l(″)=α
,φ2(″)〒βとなる体の同型があるから、φ
2・「
φ
1:Q(α
)→
Q(β )も体の同型で、φ
2・「
φ
1(α)=β
となる。
□29
第
2章
凸多角形の三角形へ分割
した ときの座標
「正方形 は有限個 の30° -60°・90° の直角 三角形 に分割 で き るか」 とい う 問題 が あ る。 直角 を挟 む2辺
の比 が無理数 で あ る こ とか ら、直観 的 に不 可能 で あ る と感 じるか も しれ ないが 、そ の無理数 性 は不 可 能 の根 拠 とは な らない。 実 際 、正方形 を互 い に相似 な直 角三角 形 に分割 す る とき、三 角形 の直角 を挟 む2辺
の比 が満 たすべ き条件 は無 理 数性 よ りも弱 い条件 なので あ る。 本 章 で は 、そ の条件 を調 べ るた めの準備 として 、有理 凸 多角形 を三角 形 に分害」した ときの分割 点 の座標 が、有理 数 に各 三 角形 の 内角 の余正接 を付カロした体 に含 まれ る こ とを示 九2.1
問題提起 と主定理
以 下、凸多角形 は頂 点 、辺 と内部 を合 わせ た平 面上 の集 合 と考 え る。 定義 2.1。1座
標 平 面Nに
お いて 、″座標 、ν座標 が共 に有 理数 の 点 を有 理 点 とい う。 また 、頂 点 が有理 点 の凸多角形 を有 理 凸 多角 形 とい う。 定義 2。1.2凸
多角形P,三
角形 △1._△
Nに
対 して 、Pが
△1.… △Ⅳに分 割 され る とは、以下 の2つ
の条件 が成 り立 つ こ とと定義す る。1,P=△
1∪ …・∪△N
2.1≦
を
<ノ≦Ⅳ の任意の △を
,△」に対 して、△を∩△′は △を
,△プの境
界に含まれる。つま り、2つ の三角形は辺、頂点の一部 しか共有し
ない。│
今回は「
Pが
△
1,…△Ⅳに分害
1される」 とい うとき、「
Pや
△をどうし
で辺を共有 しなければいけない」とは仮定 しない。だから例えば、図
2,1の △
1,△2の
ように辺の言部のみを共有 しているものも許容 される
`図 2.1:辺 を共有 しない例
1987年
L,Pogaに
よつて 「正方形 は有限個 の30° -60° -90° の直角三角形 に分害Jできるか」 とい う問題 が提案 され た。直角 を挟む2辺
の比 が無理 数 √ であることか ら、直観 的に不可能であると感 じるか もしれ ないが、 その推論 は間違 ってい る。実際、半角公式 か ら、 l l cos30° cos2 15° == sin2 15°=ギ
よ り、であ り、
2 ν写十 νり 桁 ― ψ cos 15°=
sin 15°=
=2-ν
ξ
4 tan 15°=
sin 15° cos 15° となる。つ ま り、15°-75° -90° の直角三角形 でも直角 を挟 む2辺
の比 は無 理数2-√
であるが、図2.2の よ うに、この三角形 の斜辺 を底辺 におき、 斜辺 の長 さを1と した ときの高 さは、面積のう考察か ら、cos 15° sin 15°=:
である。 よって、図2.3の よ うに直角三角形 を配置す ると、正方形 は15°― 75°-90° の互 い に相似 な直角三角形 に分割 で きるこ とがわか る。つ ま り、 正方形 を互い に相似 な直角三角形 に分割す るとき、直角 を挟 む2辺
の比 が満 たすべ き条件 は無理数性 よ りも弱い条件 のはず であ る。 本論文 のテーマは、有理 凸多角形Pが
互いに相似 な直角 三角形 に分害1 で きるとき、直角 を挟む2辺
の比が満たすべ き条件 を調べ ることである。 つま り、有理凸多角形Pと
正 の実数 αに対 して、直角 を挟 む2辺
の比が αとなる有 限個 の直角三角形 にPを
分割 できるとき、αの満 たす 条件 を 調べ た。 自然 に考 えれ ば、αの条件 はPに
依存す る と思 われ るが、実はPに
依 らない条件 を αは満 たす必要がある。つま り、次が成 り立つ。第
2章
凸多角形 の三角'形へ分割 した ときの座標sin 15。
図 2.2:15°-75° -90° の直 角三角形
図 2.3:正方形 の15°-75° -90° の直 角三角形 へ の分割
定理
2.1.3有
理 凸多角形Pが
直角三角形 △ と相似 な三角形 に分害1でき るな らば、△ の直角 でない内角 αについてcot αがQ上
代数的かつcot α の最小多項式 の実根がすべて正 となる。 cot 30°=√
であ り、√ の共役 な数 は 一√ で あるこ とか ら、 この定 理 に依れ ば次の結果 が得 られ る。 系2.1.4正
方形 は30°-60° -90° の互いに相似 な有限個の直角三角形 に分害1 できない。 以下 、定理 2.1.3の 証 明 を行 うこ とが本論 文 の 目的 であ る。証明 はFlの もの を参考 に したが 、その内容 は とて も一般化 され た内容 となってお り、 初 学者 に向 けた書 き方 とはなって い ない。 ここで は頂 点 の座標 が有理数 の凸多角形 を相似 な直角三角形 に分割す る場 合 に限定 して整理す る。 尚、 問題 提 起 自体 は幾何 学 的 な もので あ るが 、結論 を見れ ばわ か るよ うに体 の拡 大 とい う代数 的 な内容 と密接 に関係 してい る。2.2
分割辺の傾 き
有理凸多角形 が三角形 に分割 され るときの分割辺 の傾 きについて調べ る。実際、分割辺 の傾 きは各三角形 の内角 の余正接 と有理数 を用 いて四 則演算で表す こ とができる。 定義2.2.1線
分 の両端点の二方 を始点、他 方を終 点 と定 め るとき、線分 に向 きを定め る といい、向きを定 めた線分 を有向辺 とい う。 また、有向 辺 スBと
書 くときは ス を始点、β を終点 とす る。 有 向辺ABに
対 し、 浦 〒(r cos θ,r sin θ) となるr>0,θ
∈Rを
選ぶ とき、θを有向辺 スBの
偏角 とい うことにす る。 ただ し偏角 は2π の整数倍 のあいまい さを もつ。 補題2.2.2多
角形Pは
三角形 △1,… .,△Ⅳ に分割 され る とす る。Pの
一 つの辺 に向きを定めた有向辺 を ∫とし、△J(1≦ J≦ Ⅳ)の1つ
の辺 に適 当 に向きを定 めた有 向辺 をcとす る。 この とき、(cの 偏角)― (∫ の偏角)は △1,… .,△Nの
い くつかの内角の和 である。第