ふ り が な
氏 名
はまだ よしひろ
濵田 吉宏
学 位 の 種 類 博士(歯学)
学 位 記 番 号 甲 第 874 号 学 位 授 与 の 日 付 令和 2 年 3 月 6 日
学 位 授 与 の 要 件 学位規則第 4 条第 1 項に該当
学 位 論 文 題 目 Detection of biomarkers on aging and vascular senescence in saliva
(加齢と血管老化に関する唾液中バイオマーカーの検出)
学 位 論 文 掲 載 誌 Journal of Osaka Dental University 第 54 巻 第 1 号 令和 2 年 4 月
論 文 調 査 委 員 主 査 髙橋 一也 教授 副 査 志水 秀郎 教授 副 査 橋本 典也 教授
論文内容要旨
血管は全身の組織を維持する重要なインフラとして機能し,血管老化が循環器障害に深く関わる事 が明らかになっているが,老化を示すバイオマーカーの探索は未だ黎明期にある.一方,非侵襲的に採 取できる唾液を用いた診断は,患者への負担も軽く血液や尿検査に代わる診断方法として大きく期待 されている.本研究では、複数のパブリックデータベースを駆使し,唾液を用いた簡易加齢・血管老化 診断法の開発を視野にいれ,唾液内で加齢や血管老化を特異的に示す
mRNA
の探索を目的とした.
本研究は,大阪歯科大学医の倫理委員会の承認のもと行った(承認番号:大歯医倫 第
110988
号).唾 液を採取する対象者は大阪歯科大学高齢者歯科外来通院患者(以下高齢患者とする)および健康成人 とした.実験
1(候補遺伝子の探索, In silico):数ある候補遺伝子の中から,複数のパブリックデータ
ベースを組み合わせて候補遺伝子を
In silico
で
20
個選択した.更に絞り込んだ遺伝子候補をクラス 分けし
5
個に絞り込んだ.実験
2(候補遺伝子の発現確認, In vivo)
:少数の高齢患者,健康成人から 採取した唾液を用いて,絞り込んだ
5
個の遺伝子の唾液内発現動向を調査した.実験
3
(加齢に関する バイオマーカーの同定,In vivo) :
5
つ候補遺伝子の中で唾液内でも十分な発現が確認出来た遺伝子
2
つ について対象患者数を増加させて,高齢患者群と健康成人群間での発現動向を比較した.実験
4
(血管 老化との関連調査,In vivo) :実験
3
で加齢と相関し,血管老化との関連性が高いと予想される遺伝子 について,血管老化検査(脈波伝播速度,足関節上腕血圧比)と頸部エコーを測定し相関を調査した.
唾液からの遺伝子抽出・測定は,定法に従い
mRNA
を抽出後,逆転写反応を行い,Taqman gene
expression assay(Thermo Fisher Scientific)と、StepOnePlus(Applied Biosystems)を用いてリアル
タイム
PCR
を用いて評価した.統計解析については
Mann-Whitney U test
を用い,有意差は
P<0.05
とした.