• 検索結果がありません。

学 位 の 種 類 博士(歯学)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "学 位 の 種 類 博士(歯学) "

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

ふ り が な

氏 名

ふくはら たかひさ

福原 隆久

学 位 の 種 類 博士(歯学)

学 位 記 番 号 乙 第 1630 号 学 位 授 与 の 日 付 令和 2 年 12 月 23 日

学 位 授 与 の 要 件 学位規則第 4 条第 2 項に該当

学 位 論 文 題 目 Evaluation of early caries activity and risk by the International Caries Detection and Assessment System (ICDAS) for deciduous dentition

(International Caries Detection and Assessment System

(ICDAS)による乳歯初期齲蝕の活動性評価と発生リスク 判定に関する研究)

学 位 論 文 掲 載 誌 Journal of Osaka Dental University 第 55 巻 第 1 号 令和 3 年 4 月

論 文 調 査 委 員 主 査 三宅 達郎 教授 副 査 山本 一世 教授 副 査 有田 憲司 教授

論文内容要旨

本研究は初期齲蝕や齲蝕の発生進行プロセスや活動性を視診によって評価する International Caries Detection and Assessment System(ICDAS)による乳歯初期齲蝕の活動性評価と健全な歯面 からの発生リスク判定法とを構築するために,京都府内の保育園児 31 名(平均年齢 3.7±0.7 歳)を 対象に 6 か月間隔で 18 か月間の追跡調査を行った.対象は隣接面を除くすべての歯面(1476 面)と し,ICDAS の診査基準で初期齲蝕や齲蝕の状態(Caries code)と活動性(Activity code)との診査 を行った.次に,初期齲蝕(Caries code 1-2)と判定した歯面の 6,12 および 18 か月後の初期齲蝕 の変動を progression,recovery および arrested に分類し,Activity code と初期齲蝕の変動との関 連を観察した.なお,本研究は大阪歯科大学医の倫理委員会の承認を得て行った(大歯医倫第 110906 号) .

ICDAS の Caries code 分布を検討した結果,すべての診査で 90%以上の歯面が健全(Caries Code 0)であり,初期齲蝕(Caries Code 1-2)は 4.5~7.0%であった.また,初期齲蝕と判定された歯面 の活動性を評価した結果,Active と判定された活動性の高い初期齲蝕の割合は 76.7%から 88.9%で あった.しかし,初回診査時の活動性の判定結果と初期齲蝕の変動との間に関連性は認められず,

Activity code から初期齲蝕の進行や回復を予測することが困難であることが分かった.

初回診査時に健全(Caries Code 0)と判定された 1369 面の 18 か月間の Caries code の変動を追

跡した.1312 面は 6 か月診査でも健全を維持し,12 か月診査でも健全を維持した 1245 面は,12 か月

(2)

診査で初期齲蝕が検出された 62 面に比べて,18 か月診査で Code 0 の占める割合が 95%と有意に高 かった(p < 0.001) .また,初回診査で健全,6 か月診査で初期齲蝕(Caries Code 1-2)が検出され た 54 面では,12 か月診査で健全に回復した 43 歯面は 12 か月診査でも初期齲蝕であった 11 面に比べ て,18 か月診査で健全な歯面の占める割合が有意に高かった(p < 0.05).一方,初回診査で初期齲 蝕(Caries Code 1-2)と判定された 99 面では,86 面が 6 か月診査で健全に回復した.さらに 12 か 月後も健全を維持した歯面では,12 か月後に再び初期齲蝕が検出された歯面よりも 18 か月診査で健 全な歯面の占める割合が有意に高かった(p < 0.05) .

18 か月診査で健全(Caries Code 0)と判定された 1337 面を初回,6 か月および 12 か月診査の Caries code 別に分類した結果,1183 面は初回から 12 か月診査まで健全(Caries Code 0)を維持し,46 面は 12 か月診査のみ,44 面は初回診査のみ,39 面は6か月診査のみ初期齲蝕と判定された.そこで,初回

,6か月および 12 か月の3回の診査で健全(Caries Code 0)と診査された回数別に 18 か月診査時の Caries Code 分布を比較した結果,健全(Caries Code 0)と診査された回数が多いほど,18 か月診査 で健全歯面(Caries Code 0)の占める割合が有意に高かった(p < 0.001).

以上の結果から,ICDAS の Activity Code から乳歯初期齲蝕の進行や回復を予測することは困難であ った.しかし, ICDAS の Caries Code 変化をモニタリングすることによって,健全な歯面に対する初 期齲蝕の発生リスクを判定できる可能性が示唆された.

論文審査結果要旨

本研究は,視診による歯の診査基準である International Caries Detection and Assessment System

(ICDAS)による乳歯初期齲蝕活動性評価方法と初期齲蝕発生リスク判定方法とを検討する目的で,

保育園児を対象として追跡調査を行なった論文であり,以下のことを明らかにした.

1. ICDAS の Activity Code から乳歯初期齲蝕の進行や回復を予測することが永久歯とは異なり 困難であること.

2. 継続的に ICDAS の Caries Code の変化をモニタリングすることによって,健全な歯面に対す る初期齲蝕の発生リスクを判定できること.

以上,現在の歯科臨床では初期齲蝕の進行・回復の予測や,齲蝕活動性の評価,初期齲蝕の発生リス クを判定するためには,歯の診査だけでなく唾液検査,歯口清掃状態の診査,食生活や生活習慣に関す る問診など,多様な診査を行う必要がある.本研究によって ICDAS による乳歯のモニタリングを行う ことによって,健全な歯面に対する初期齲蝕の発生リスクを判定できることを明らかにし,より積極 的な乳歯の齲蝕予防の確立に寄与したことにおいて,本論文は博士(歯学)の学位を授与するに値する と判定した.

なお,外国語1か国語(英語)について試問を行った結果,合格と認定した.

参照

関連したドキュメント

以上の結果から肺がんで発現が亢進しているものとして報告されている miR-22,miR-150 および

GR 患者の歯科治療に静脈内鎮静法を適応した患者の歯科治療時の不安やストレスの変化について 検討したものである.Y-G

材料学的評価から、α-Ph は、ヘパリン-ペプチドが修飾されているものの、α-TCP

その結果、SS、NS、TD の DW 群では、塗布直後の透過抑制率に比べ、1 ヵ月後、3 ヵ月後の透過 抑制率は有意に高い値を示した。 SS、NS の

その結果,表面性状に関しては,対照群のフラットな構造に対し実験群はフラットな表面に一様に傷

顎顔面骨格の計測では,∠SNB および∠MP については A-1 群と A-2 群間でわずかに増加す る傾向がみられたが有意差はなかった.咽頭気道に影響する部位の計測では,HSN と S-H

HApS 添加率は 18%が至適であることが示された。実験 2 では、AIC 薄切切片の SEM 観察によ り、AIC のマトリックスには HApS

結果:サンゴは多孔性で直径50~300㎛