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学 位 の 種 類 博士(歯学)

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Academic year: 2021

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全文

(1)

ふ り が な

氏 名

ひらい ちかこ

平井 千香子

学 位 の 種 類 博士(歯学)

学 位 記 番 号 乙 第 1627 号 学 位 授 与 の 日 付 令和 2 年 6 月 24 日

学 位 授 与 の 要 件 学位規則第 4 条第 2 項に該当

学 位 論 文 題 目 Study of the Caries Management with Diode Laser Used the Experimental Caries-detecting Dye Solution

(試作齲蝕検知液を併用した半導体レーザーによる齲蝕管理)

学 位 論 文 掲 載 誌 日本レーザー歯学会誌 第 30 巻 第 1 号 令和 2 年 5 月 29 日

論 文 調 査 委 員 主 査 山本 一世 教授 副 査 前田 博史 教授 副 査 橋本 典也 教授

論文内容要旨

半導体レーザーは歯科領域で代表的なレーザー装置のひとつである.一方,医科では半導体レーザ ーの光感受性物質として,インドシアニングリーン(indocyanine green:ICG)が検査や診断に使用さ れている.今回,半導体レーザーを齲蝕管理に使用することを想定し,試作

ICG

配合齲蝕検知液を併 用した半導体レーザー照射が齲蝕象牙質に与える影響について検討した.

本学附属病院歯科口腔外科で抜去され,-40℃で冷凍保存したヒト大臼歯から厚さ

1

㎜の象牙質試 料(デンティンディスク)を作製し,20mM 乳酸溶液に

10

分間浸漬して脱灰し,ヌープ硬さが

30-

40HKN

となったデンティンディスクを人工齲蝕象牙質試料とした.その後,人工齲蝕象牙質試料に

各齲蝕検知液を滴下し,10 秒放置後,水洗,エアー乾燥を行ったものを染色試料とした.齲蝕検知液 として

ICG

配合齲蝕検知液(試作)と赤と青のカリエスチェック(日本歯科薬品)を実験に供試し た.染色試料に半導体レーザー発振装置として

S

レーザー(昭和薬品化工)を

CW

モードで照射した.

レーザーパワーメーターの測定面からそれぞれ

1.0mm離した距離からレーザーを照射し得た数値

をコントロールとし,染色していない人工齲蝕象牙質試料と染色した試料の比較から透過抑制率を算 出し,齲蝕検知液による吸収特異性を検討した.次にヌープ硬さ測定は,カリオテスターSUK-971

(三栄エムイー)を用いてレーザー照射前後に行った.試料数は各条件につき

3

試料とし,各測定値

Tukey

の検定を用いて統計処理を行い,有意水準を

1%以下とした.

なお,本研究は大阪歯科大学医の倫理委員会の承認(大歯医倫

100502

号)を受けて行った.

今回の実験結果から、試作

ICG

配合齲蝕検知液を併用し半導体レーザーを照射した場合,照射エネ

ルギーの表面での吸収が可能となり、齲蝕象牙質のヌープ硬さが向上したことから,齲蝕管理に応用

できる可能性が示唆された.

(2)

論文審査結果要旨

半導体レーザーは歯科領域で代表的なレーザー装置のひとつである。本研究では、著者らは半導体 レーザーを齲蝕管理に使用することを想定し,医科領域において検査や診断時の半導体レーザーの光 感受性物質として使用されているインドシアニングリーン(indocyanine green:ICG)に着目し、試作

ICG

配合齲蝕検知液を併用した半導体レーザー照射が齲蝕象牙質に与える影響について検討してい る。

実験に使用した試薬の吸光度について,ファストグリーンとカリエスチェック(赤および青)につ いては吸光度が低く、ICG 配合齲蝕検知液は

800nm

近くに最大ピークがあり、ICG 単体の約

1/2

の吸 光度であること、さらに

ICG

単体と

810nm

に対する吸光度が顕著に高いことを確認している。また 齲蝕検知液で染色した試料の透過抑制率について,カリエスチェック(赤)の染色前後の透過抑制率 に有意差は認められず、カリエスチェック(青)と試作

ICG

配合齲蝕検知液の透過抑制率は染色前後 で有意に向上したことを確認した。

さらに齲蝕検知液で染色した試料のレーザー照射前後のヌープ硬さを測定し、カリエスチェック

(赤および青)のレーザー照射前後のヌープ硬さに有意差が認められないこと、試作

ICG

配合齲蝕検 知液のレーザー照射前後のヌープ硬さは照射前後で有意に向上することを見出した。これによって、

組織透過型レーザーである半導体レーザーであっても,表面に特異的に吸収される

ICG

配合齲蝕検知 液を併用することで,齲蝕象牙質表面でのエネルギーのコントロールが可能となり,齲蝕象牙質の改 質が可能となることを明らかにした。

以上、試作

ICG

配合齲蝕検知液を併用して半導体レーザーを照射した場合,照射エネルギーの表面 での吸収が可能となって齲蝕象牙質のヌープ硬さが向上し、齲蝕管理に応用できることを証明した点 において,本論文は博士(歯学)の学位を授与するに値すると判定した。

なお、外国語1か国語(英語)について試問を行った結果、合格と認定した。

参照

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