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レ ー ザ と 放 電 衝 撃 破 砕 を 用 い た 実 岩 盤 の 制 御 破 砕 実 験

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Academic year: 2022

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(1)III-A286. レーザと放電衝撃破砕を用いた実岩盤の制御破砕実験 北海道開発土木研究所*) 北海道開発土木研究所 住友重機械工業株式会社 日立造船株式会社 株式会社地層科学研究所. 正会員 非会員 非会員 非会員 ○正会員. 池田憲二 渡辺一悟 吉川光昭 前畑英彦 里 優. 1.はじめに 北海道開発局では、岩盤の切り取りにレーザを応 用することを試みている。レーザは、騒音や振動を 発生しない、反力が必要ないなどの特徴を有し、高 所での穿孔作業や施工機械の軽量化に適している。 例えば、巨大な岩盤を切り取る際には、レーザによ り複数の孔を開け、ここに破砕材などを挿入しブロ ック状に割ることで、反力を必要とせず、かつ不要 な破壊を避け得る制御破砕が実現できる。これまで に、基礎的な研究の他、凝灰岩を対象とし、6kw の YAG レーザを用いた屋外穿孔実験を行った 1)2)。この 結果、10 分の照射で、直径 20mm、深さ 230mm の 穴を開けることができ、レーザ穿孔が実用可能であ ることを確認した(図-1)。本研究では、これをさら に進め、レーザにより穿たれた孔に放電衝撃カート リッジを挿入し、岩盤をブロックに割る方法を、現. 図-1. 場において実証的に検討した。. 岩石ブロックのレーザ穿孔. (上:レーザ照射、下:穿孔断面). 2.放電衝撃破砕法. 作業1.レーザの出射光学系を自走式高所作業台車 に搭載して、穿孔作業を行う。穿孔は縦方. 日立造船(株)が開発した放電衝撃破砕法 3)は、媒. 向に 300mm ピッチ、4孔を基本とした。. 体中に浸漬した金属細線に一気に高電圧大電流を流. 作業2.穿孔箇所に放電衝撃カートリッジを装着す. し、細線と媒体の爆発的な気化現象により発生する. る。. 高い衝撃圧力を利用する方法である。これにより、 火薬を用いることなく岩石やコンクリートの破砕を. 作業3.破砕箇所を飛散防止シートで覆い破砕する。. 行うことができる。カートリッジは小型・軽量であ. 作業4.破砕状況を確認して穿孔位置を定める。. り、装置の開発により自動装填を行うことも可能で. 作業5.作業1に戻り、作業を繰り返す。. ある(図-2)。 レーザには、住友重工業(株)製の 4kwYAG レー ザ(MW4000)を2台用いた。これらのレーザ光は、. 3.現場における岩盤制御破砕実験 実験は、北海道積丹半島の日本海側の凝灰岩から. 光ファイバーにより伝送し、作業台車に設置された. なる斜面で行った。現場における各種機器の配置を. 合成器によって重ね合わせ、8kw の出力を得た。こ. 図-4に示す。対象岩塊は、周囲に比べ突出している. のような大出力レーザを屋外で用いることは、調査. 部分(図-5参照)で、これを2m四方、深さ 30cm の範囲で除去することを目標とした。. した範囲では世界で唯一の事例である。レーザは 10 分間照射し、事前の検討どおり 250 〜300mm の深さ. 破砕作業手順は、以下のとおりである。. に穿孔することができた。. キーワード:岩盤斜面、レーザ、放電衝撃破砕、制御破砕 * 連絡先:〒062-0931. 札幌市豊平区平岸一条3丁目 北海道開発土木研究所. -572-. Tel. 011-841-1111㈹. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) III-A286. 破砕は、特殊充填材5cc 入りカートリッジを用い、. 4.まとめ. 充電電圧 6,000Vで行った。岩盤は大きく垂直方向に. 岩石の制御破砕を目的とし、実際の岩盤斜面にお. 破断され、分離した岩塊は細かい小片に破砕されて. いて、レーザ穿孔と放電衝撃法による破砕実験を実. いた。. 施した。結果は、低振動・低騒音で岩石の破砕が可. 破砕点から 1.5〜2m の距離で計測された最大加速. 能であることが実証された。今後の課題は、レーザ. 度は 1.5G 程度であり、通常の発破に比べ桁違いに小. の照射方法を工夫し、穿孔速度の向上を図ること、. さい値となっている。これは、放電衝撃破砕に用い. 小型軽量化やロボット化についての検討を進め実用. た破砕材が、衝撃力の小さなものだったこと、およ. 性を高めていくことである。. び、岩盤に亀裂が多く、衝撃の伝搬が十分行われな かったことに原因があると考えられる。しかしなが. 参考文献. ら、予定された岩塊の破砕は行われており、レーザ. 1)池田 他:レーザと放電衝撃破砕を用いた岩盤の制御破砕法. 穿孔と放電衝撃破砕の組み合わせの有効性を示した ものと考える。. の研究,土木学会年次学術講演会,2000 2)池田 他:レーザを用いた岩盤の制御破砕法に関する基礎研. また、振動や騒音は、レーザ照射、放電衝撃破砕を とおしてドリルや発破などにくらべ小さく、また破. 究,土木学会年次学術講演会,2000 3)荒井 他:放電衝撃発生技術とその性能,岩盤力学に関する. 砕領域の制御性も確認できた。. シンポジウム論文集,1999. 山側. 破砕岩石. クローラ 式 昇降台車 10 tonウイング車. 4 tonウ イング車 高所 作業車. 100mm. 4 tonウ イング 車. 放電 電撃 破砕. 装置4 ton 車. 発電機 海側. 図-2. 図-3. 放電衝撃カートリッジ. 現地におけるレーザ機器の配置. 1.5 (G). 0.5. 加速度. 1. 0. 破砕方向. -0.5 -1 -1.5 0. 0.05. 0.1. 時間(s ) レーザでの穿孔箇所. 図-4. 加速度波形の一例(距離 2m). 図-5. -573-. 放電衝撃による岩盤の破壊. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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