亜硝酸によるアゾ染料の脱色 亜硝酸によるアゾ染料の脱色 亜硝酸によるアゾ染料の脱色 亜硝酸によるアゾ染料の脱色
D D D
Decolorization of azo dyeecolorization of azo dyeecolorization of azo dyeecolorization of azo dye by nitrous acid by nitrous acid by nitrous acid by nitrous acid
土木工学専攻
34号 原 朗之
Akiyuki Hara 1.1.
1.
1.
はじめに はじめに はじめに はじめに
近年、公共施設の評価に際してアメニティー要素も重 要視されており、臭気・泡立ち・色など、人の感覚に依 存する要因が水の清浄さを判断する上で重要になって きている。染色工場などの放流水の脱色技術はこれまで に各種検討されてきている。その中で、オゾン処理に注 目し研究を行ったが、その過程で亜硝酸を添加するとそ れ単独でアゾ染料の色を低減させる効果があることを 見出した。酸性域でアゾ染料に顕著に効果があったこと から、遊離状の亜硝酸が発色基であるアゾ基(
N=N)を破壊し、脱色を引き起こしているのではないかと考え た。しかし、
T-N値が減少していたことから亜硝酸が触 媒となり脱色作用に関与している可能性と亜硝酸自身 による脱色の二つが考えられた。ここではそれを確認す るために行った実験を紹介し、特徴について考察を行う。
2.
2.
2.
2.
実験方法・測定方法 実験方法・測定方法 実験方法・測定方法 実験方法・測定方法
発生槽、反応槽、回収槽を用い実験を行った。 (図-1)
発 生 槽 に は 純 水
4ℓ に 亜 硝 酸 ナ ト リ ウ ム を
1g(
NO2-N=50mg/ℓ)溶解させpH=3にし、遊離状の亜 硝酸を発生させた。そして、ポンプ(空気流量
2.5ℓ/min)を使い反応槽に遊離状の亜硝酸を送り込んだ。反応槽に は純水
4ℓにモノアゾ染料
OrangeⅠ(図
-2)
=0.1g溶解 させ、pH=3 にし、効果を確かめた。回収槽には
6.86リン酸緩衝液を
500ml用い、反応槽からの排気ガス中 の亜硝酸を回収槽で回収した。発生槽の液体が直接反応 槽に注入されないようにするため、反応槽との間にトラ ッパーを置いた。
pHは
pHコントローラーを使い、水 酸化ナトリウム水溶液と硫酸を随時添加することで維 持した。吸光度の測定には、吸光光度計(各種染料に合 わせた) 、各槽の亜硝酸量と硝酸量(ともに
as/N表示)
はイオンクトマトグラフを用い測定した。測定時間は各 実験により変化させた。
3.
3.
3.
3.
実験結果 実験結果 実験結果 実験結果
3333----1 1 1 1
物質収支の実験 物質収支の実験 物質収支の実験 物質収支の実験
反応槽の亜硝酸量が増加しており、発生槽から遊離状 の亜硝酸が送り込まれていることがわかる。回収槽の亜 硝酸量も増加しており、亜硝酸回収に成功した。また、
各槽の亜硝酸量・硝酸量は時間ごとに変化したが、 発生槽、
反応槽、回収槽の合計
T-N値は一定となった。 (図
-3)こ のことから、亜硝酸が別の物質に変化していないことがわ かり、吸光度も低下していることから、脱色作用には亜硝 酸消費が確認されなかった。 (図
-4)このため、亜硝酸は 触媒としての作用と、分析に表示されない程度少量が消費 されている可能性が考えられた。
図-1 物質収支実験装置図
図
-2 OrangeⅠ化学構造式0 10 20 30 40 50 60
0 500 1000 1500 2000
時間(分)
mg/l 亜硝酸量(発生槽) 硝酸量(発生槽)
亜硝酸量(反応槽) 硝酸量(反応槽)
亜硝酸量(回収槽) 硝酸量(回収槽)
T-N
図-3 各槽の窒素酸化物の変化
0 0.5 1 1.5 2
0 500 1000 1500 2000
時間(分)
吸光度 吸光度
図-4 反応槽の吸光度
N N OH
NaO3S NN NN OH NaO3S
助色団 発色基
攪拌機 攪拌機 攪拌機 攪拌機 発生槽 発生槽 発生槽 発生槽
▽
○ ○
○ ○
○ ○ ○
○
○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○
AirAirAirAir攪拌機 攪拌機 攪拌機 攪拌機 反応槽 反応槽 反応槽 反応槽
▽
○ ○ ○
○
○ ○
○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○
○ ○
HNO HNOHNO HNO2222HNO HNO HNO HNO2222
HNOHNOHNO
HNO2222 HNOHNOHNOHNO2222
トラッパー トラッパー トラッパー
トラッパー 回収層 回収層 回収層 回収層
HNOHNOHNO HNO2222▽
○ ○ ○
○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○
HNO HNO HNO HNO2222排出 排出 排出 排出
pH pH pH
pH コントローラーコントローラーコントローラーコントローラー pH pH コントローラーpH pH コントローラーコントローラーコントローラー
P P P P
攪拌機 攪拌機 攪拌機 攪拌機 発生槽 発生槽 発生槽 発生槽
▽
○ ○
○ ○
○ ○ ○
○
○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○
○
AirAirAirAir攪拌機 攪拌機 攪拌機 攪拌機 反応槽 反応槽 反応槽 反応槽
▽
○ ○ ○
○
○ ○
○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○
○ ○
HNO HNOHNO HNO2222HNO HNO HNO HNO2222
HNOHNOHNO
HNO2222 HNOHNOHNOHNO2222
トラッパー トラッパー トラッパー
トラッパー 回収層 回収層 回収層 回収層
HNOHNOHNO HNO2222▽
○ ○ ○
○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○
HNO HNO HNO HNO2222排出 排出 排出 排出
pH pH pH
pH コントローラーpH コントローラーコントローラーコントローラー pH pH
pH コントローラーコントローラーコントローラーコントローラー pH pH コントローラーpH pH コントローラーpH pH pH pH コントローラーコントローラーコントローラーコントローラーコントローラーコントローラー
P P P P
33
33----2 N2 N2 N2 N2222
実験 実験 実験 実験
3-1
の実験より、亜硝酸消費は確認されなかったが吸 光度は低下した。これにより、亜硝酸が触媒として脱色 作用に関係している可能性が考えられた。特に、大気中 の酸素と反応し、酸化力を向上させ脱色を行っている可 能性が強まった。その影響を調べるため、
N2ガスで曝 気(1.5ℓ/min)し、水槽内の酸素を取り除いた脱色実験 を行った。 (図
-5)水槽を反応槽の一つにし、N2ガスで 十分に曝気し直接亜硝酸を反応槽に投入した。採水時に 空気中の酸素を混入させないためにトラッパーを設置 した。その他の条件は、
3-1の実験と同様である。また、
比較対象として空気曝気での実験も同様に行った。吸光 度は空気曝気と同様に急激に落ち、その後ほぼ横ばいと なった。 (図-6)亜硝酸・硝酸量も両実験とも同様の挙 動を示した。 (図
-7)このことから、空気中の酸素が脱 色反応に関与している可能性はないと考えられる。
N2ガス実験、
0分での亜硝酸量が低いのは、亜硝酸投入後 攪拌が十分にされずに採水したためだと考えられる。亜 硝酸が触媒として反応し酸化反応により脱色作用を引 き起こしている可能性は薄くなった。そのため、亜硝酸 自身による作用を調べるため脱色に亜硝酸が消費され ているのかを調べた。
図
-5 N2ガス曝気の脱色実験装置図
0 0.5 1 1.5 2 2.5
0 100 200 300 400
時間(分)
吸光度 N2 Air
図
-6 N2ガス曝気と空気曝気の吸光度
0 10 20 30 40 50 60
0 100 200 300 400
時間(分)
mg/l
亜硝酸量(N2) 亜硝酸量(Air)
硝酸量(N2) 硝酸量 (Air)
図
-7 N2ガス曝気と空気曝気の亜硝酸と硝酸量
3333----3 3 3 3
亜硝酸消費を調べる 亜硝酸消費を調べる 亜硝酸消費を調べる 亜硝酸消費を調べる実験 実験 実験 実験
3-1
の実験で亜硝酸消費が確認されなかったのは、染料 の濃度が薄すぎたためだと考えられた。そのため、
OrangeⅠの量を
1.0g、亜硝酸ナトリウムを1.0g(約
50mg/l)直接投入し遊離状の亜硝酸を発生させ、亜硝酸量の変化を調 べた。 (図
-8)
N2ガスで曝気を行い、回収槽(
6.86リン酸 緩衝液=500ml)を設け、反応槽からの排気ガス中の亜硝 酸を回収した。その他の条件は、
3-1と同様である。吸光 度は
60分までに急激に低下し、その後
180分まで緩やか に減少し、
360分までほぼ横ばいであった。 (図-9)反応 槽内の亜硝酸量も同様に
60分まで急激に低下し、その後 緩やかに減少している。回収槽内の亜硝酸量は、吸光度低 下が止まった
180分より徐々に回収された。反応槽、回 収槽の合計
T-N値は、60 分よりほぼ一定の値を保ってお り吸光度低下後の亜硝酸消費は確認されなかった。 (図
-10)また、回収槽を設けずOrangeⅠ、Methyl Orange、Metanil Yellow
を
0.5g~
5.0g用い同様の実験を行った。
(図-13)実験結果の一例を示す。 (図-11)吸光度が低下 し、亜硝酸量が減少していることが確認できる。亜硝酸量 は、染料の濃度が濃いほど減少している。実験終了時間の 吸光度は、どの染料でも染料の濃度が濃いほど高い値を示 していた。吸光度の低下を百分率で比較するとほぼ同じ値
図
-8 亜硝酸消費を調べる実験装置図攪拌機 攪拌機 攪拌機 攪拌機 反応槽 反応槽 反応槽 反応槽
▽
HNO2 HNO2HNO2 HNO2 N
N N
N2222 NNNN2222
NN NN2222
pH pH pH
pH コントローラーコントローラーコントローラーコントローラー
排出 排出 排出 排出
回収槽 回収槽 回収槽 回収槽
▽
攪拌機 攪拌機 攪拌機 攪拌機 反応槽 反応槽 反応槽 反応槽
▽
HNO2 HNO2HNO2 HNO2HNO2 HNO2HNO2 HNO2 N
N N
N2222 NNNNNNNN22222222
NN NN2222
pH pH pH
pH コントローラーコントローラーコントローラーコントローラー pH
pH pH
pH コントローラーコントローラーコントローラーコントローラー
排出 排出 排出 排出
回収槽 回収槽 回収槽 回収槽
▽
攪拌機 攪拌機 攪拌機 攪拌機 反応槽 反応槽 反応槽 反応槽
▽
HNOHNO HNOHNO2222
N N N N2222
N2 N2 N2 N2
OO OO2222
N N N N2222
N2N2N2 N2
pH pH
pH pH コントローラーコントローラーコントローラーコントローラー
排出 排出 排出 排出
トラッパー トラッパー トラッパー トラッパー 攪拌機 攪拌機
攪拌機 攪拌機 反応槽 反応槽 反応槽 反応槽
▽
HNOHNO HNOHNO2222
HNOHNO HNOHNO2222
N N N N2222
N2 N2 N2 N2 N2 N2 N2 N2
OO OO2222
N N N N2222
N2N2N2 N2
pH pH
pH pH コントローラーコントローラーコントローラーコントローラー pH pH
pH pH コントローラーコントローラーコントローラーコントローラー
排出 排出 排出 排出
トラッパー
トラッパー
トラッパー
トラッパー
0 20 40 60
0 100 200 300
時間(分)
吸光度
0.5g 1.0g 2.0g 3.0g 4.0g 5.0g
0 20 40 60 80 100
0 100 200 300
時間(分)
%
0.5g 1.0g 2.0g 3.0g 4.0g 5.0g
NNN N NNNN NN
NN SSSS
O O O O
OO OO OH OH OH OH NNN
N NNNN NN
NN SSSS
O O O O
OO OO OH OH OH OH SSS S O O O O
OO OO OH OH OH OH
NNN
N NNNN NNNN H H H H N
N N N SO SO SO SO3333NaNaNaNa
NNN NN NNNN NN
N NNNN NNNN H H H H N
N N N SO SO SO SO3333NaNaNaNa
発色基
助色団 発色基
Metanil Yellow Methyl Orange
0 20 40 60 80 100
0 100 200 300
時間(分)
吸 光 度
0.5g 1.0g 2.0g 3.0g 4.0g 5.0g
0 10 20 30 40 50
0 100 200 300
時間(分)
m g/ l
0.5g 1.0g 2.0g 3.0g 4.0g 5.0g
0 5 10 15 20 25
0 100 200 300 400
時間(分)
吸光度
OrangeⅠ
図
-9 亜硝酸消費実験 吸光度の変化0 10 20 30 40 50
0 100 200 300 400
時間(分)
mg/l
亜硝酸量(反応槽) 硝酸量(反応槽)
亜硝酸量(回収槽) 硝酸量(回収槽)
T-N
図-10 亜硝酸消費実験 各槽の窒素酸化物の変化
図
-11 Methyl Orangeの吸光度変化(左)
Methyl Orange
の亜硝酸量の変化(右)
図
-12 Metanil Yellowの吸光度変化(左)
Metanil Yellow
の脱色率(右)
図-13 各染料の化学構造式
を示していることがわかる。 (図
-12) これらのことから、
遊離状の亜硝酸が消費されて脱色が行われていることが わかった。また、染料の濃度によって吸光度の収束する 値は異なっていると考えられる。
333
3----4 4 4 4
脱色後の生成物を同定する 脱色後の生成物を同定する 脱色後の生成物を同定する 脱色後の生成物を同定する実験 実験 実験 実験
亜硝酸によるアゾ染料の脱色は、助色団を持たない
Metanil Yellowにも効果があったことから、 発色基である アゾ基(N=N)を破壊・変形することにより生じている と考えられる。そのため、脱色後の生成物にカップリング 剤(N-エチレンジアミン溶液)を加えアゾ基が復元する かを確かめた。 (表-1)また、
N-(1-ナフチル)エチレンジアミン吸光光度法を用い、生成物の吸収スペクトルを比較し た。 (図-14) なお、 試験法は下水試験方法に従った。
OrangeⅠを用いた実験結果を示す。 (図
-15)脱色後、全ての波長で吸光度が低下している。カップリング剤投入後、桃紅色
に発色し
545nmを中心に山形に復活していることがわかる。その後
NaOHを加えた結果、吸収スペクトルは
490nm
を中心に左に推移していることがわかる。
N-(1-ナフチル)エチレンジアミン吸光光度法による生成物も同 様に桃紅色を発色し、脱色後にカップリング剤を加えた生 成物と比較すると、その吸収スペクトルはよく一致してい ることがわかる。 (図-16)吸光光度法では、アゾ染料が含 まれていないことから、亜硝酸による脱色後の生成物はジ アゾ化剤であるスルファニル酸のジアゾニウム塩である 考えられる。脱色後の生成物をジアゾニウム塩だと仮定し、
亜硝酸によるアゾ染料の脱色のメカニズムを次のように 考えた。 (図
-17)まず、亜硝酸が強酸性域で遊離状態にな り、アゾ基の切断を行う。 (ⅰ)その後、遊離状の亜硝酸 は
OHと
NOに分解される。 (ⅱ)分解により生じた
NOは核ニトロソ化反応により、ニトロソ体を形成する。 (ⅲ)
また、アゾ基を切断された脱色後の生成物は、N-(1-ナフ
チル)エチレンジアミン吸光光度法の逆反応を起こし、ジ
アゾニウム塩を生成すると考えられる。 (ⅳ)
H HH
H2222NNNN SOSOSOSO2222NHNHNHNH2222++++HNOHNOHNOHNO2222
スルファニルアミド
(無色)
N NN
N NNNN++++ SOSOSOSO2222NHNHNHNH2222
ジアゾニウム塩
(無色)
NHCNHCNHCNHC2222HHHH4444NHNHNHNH2222ナフチルエチレンジアミン
(薄い黄色)
NNN N NNNN NHCNHCNHC NHC2222HHHH4444NHNHNHNH2222
SO SO SO SO2222NHNHNHNH2222
アゾ色素
(桃紅色)
H HH
HH2222NNNN SOSOSOSO2222NHNHNHNH2222
HH
H2222NNNN SOSOSOSO2222NHNHNHNH2222++++HNOHNOHNOHNO2222
スルファニルアミド
(無色)
N NN
N NNNN++++ SOSOSOSO2222NHNHNHNH2222
ジアゾニウム塩
(無色)
N NN
N NNNN++++ SOSOSOSO2222NHNHNHNH2222
N NN
N NNNN SOSOSOSO2222NHNHNHNH2222
N NN
N NNNN++++ SOSOSOSO2222NHNHNHNH2222
ジアゾニウム塩
(無色)
NHCNHCNHCNHCNHCNHCNHCNHC22222222HHHHHHHH44444444NHNHNHNHNHNHNHNH22222222ナフチルエチレンジアミン
(薄い黄色)
NNN N NNNN NHCNHCNHC NHC2222HHHH4444NHNHNHNH2222
SO SO SO SO2222NHNHNHNH2222
NNN NN NNNN NN N NNNN NHCNHCNHC NHCNHC2222HHHH4444NHNHNHNH2222
NHCNHC NHC2222HHHH4444NHNHNHNH2222
SO SO SO SO2222NHNHNHNH2222
SO SO SO SO2222NHNHNHNH2222
アゾ色素
(桃紅色)
表
-1 同定実験の条件図
-14 吸光光度法の原理0 0.5 1 1.5 2
400 450 500 550 600
波長(nm)
吸 光 度
脱色前 脱色後
カップリング剤投入後 カップリング剤+NaOH
図-15
OrangeⅠの吸収スペクトルの変化0 0.5 1 1.5
400 450 500 550 600
波長(nm)
吸 光 度
エチレンジアミン吸光光度法 亜硝酸脱色
cc
図-16 亜硝酸脱色と吸光光度法による生成物の比較
図-17 アゾ染料の脱色のメカニズム
4.4.4.
4.
結論と課題 結論と課題 結論と課題 結論と課題
本実験より以下の
4点が確認された。
① アゾ染料の脱色には遊離状の亜硝酸が関係してい る可能性が強い
② 遊離状の亜硝酸には、触媒的な作用ではなく、亜硝 酸それ自身が脱色現象を引き起こしている
③ 染料の濃度によって吸光度の収束する値が異なっ ている
④ 亜硝酸による脱色の生成物は、スルファニル酸のジ アゾニウム塩である可能性が強い
亜硝酸によるアゾ染料の脱色は、遊離状の亜硝酸が発色 基であるアゾ基を破壊・変形することにより生じている と強く考えられるが、アゾ基を破壊する機構は解明され なかった。そのため、より詳しく検討していく必要があ る。
参考文献 参考文献 参考文献 参考文献
1)中山 直美、木戸 紀子、瀬口 和義:酸性雨モ
デルとしての希硝酸によるアゾ染料の異常退色 武庫 川女子大学紀要(自然科学)
53 p29-35(
2005)
2
)
Yoshizumi, K . and Koshikawa, J., Seni’s Gakkaishi, 48, 663-666(
1992)3)浅見晶,亜硝酸による脱色現象,中央大学大学院
理工学研究科土木工学専攻修士論文, (2007 )
4)
社団法人日本下水道協会、 下水試験方法 上巻 第
2章 水質試験
p168-170 (1997)亜硝酸脱色 純水 :1 l 染料 :0.025g 亜硝酸Na :0.002g
pH
:
33M・NaOH
:10ml カップリング剤:10ml
(N-エチレンジアミン溶液)
吸光光度法 純水 :1 l 亜硝酸Na :0.002g
pH
:3
ジアゾ化剤 :
10ml (スルファニルアミド溶液)カップリング剤:10ml
(N-エチレンジアミン溶液)
XX XX
N N N
N NNNN++++ XXXX N
N N
N NNNN XXXX HNO
HNO HNO HNO2222
N N N
N NNNN XXXX
X XX X
NO NO NO
NO HOHOHOHO
X X X X NONO NONO2222
( (
( (ⅰ ⅰ ⅰ ⅰ) ) ) )
(
(
(
(ⅱ ⅱ ⅱ ⅱ) ) ) )
( (
( (ⅲ ⅲ ⅲ ⅲ) ) ) ) ( ( ( (ⅳ ⅳ ⅳ ⅳ) ) ) )
OO O O
ニトロソ体 ニトロソ体 ニトロソ体 ニトロソ体
(黄色)
(黄色)
(黄色)
(黄色)
ジアゾニウム塩 ジアゾニウム塩ジアゾニウム塩 ジアゾニウム塩
(無色)
(無色)
(無色)
(無色)
アゾ色素アゾ色素 アゾ色素アゾ色素
XX XX XX XX
N N N
N NNNN++++ XXXX N
N N
N NNNN XXXX N
N N
N NNNN++++ XXXX N
N N
N NNNN XXXX N
N N N NNNN N N N
N NNNN XXXXXXXX HNO
HNO HNO HNO2222
N N N N NNNN N N N
N NNNN XXXXXXXX
X XX XX XX X
NO NO NO NO NO NO NO
NO HOHOHOHO
X X X X NONO NONO2222
X X X X NONO NONO2222
( (
( (ⅰ ⅰ ⅰ ⅰ) ) ) )
(
(
(
(ⅱ ⅱ ⅱ ⅱ) ) ) )
( (
( (ⅲ ⅲ ⅲ ⅲ) ) ) ) ( ( ( (ⅳ ⅳ ⅳ ⅳ) ) ) )
OO O O O O O O
ニトロソ体 ニトロソ体 ニトロソ体 ニトロソ体
(黄色)
(黄色)
(黄色)
(黄色)
ジアゾニウム塩 ジアゾニウム塩ジアゾニウム塩 ジアゾニウム塩
(無色)
(無色)
(無色)
(無色)
アゾ色素アゾ色素 アゾ色素アゾ色素