奈良教育大学学術リポジトリNEAR
精緻化の指標としての虚再認に及ぼす決定困難性の 効果
著者 豊田 弘司
雑誌名 奈良教育大学紀要. 人文・社会科学
巻 43
号 1
ページ 181‑187
発行年 1994‑11‑25
その他のタイトル Effects of Decision Difficulty on False
Recognitions as an Index of Elaboration
URL http://hdl.handle.net/10105/1665
奈良教育入学紀要 第43巻第1号(人文・社会) ‑、†'l成6年
Bull. NaraUniv. Educ., Vol.43. No. 1 (Cult. &Soc.). 1994
精微化の指標としての虚再認に及ぼす 決定困難性の効果
Il'l H 蝣'. mJ
(奈良教育大学心理学教室) (平成6年4月4日受理)
Jacoby, Craik, &Begg (1979)は、 2つの選択語のうち、どちらが別のある語(fo 語) と意味的関係が強いかを判断させる方向づけ課題を用い、その判断が困難な場合(2つの選択語 ともにfocus語からの連想語である場合)の方が、判断が容易な場合(2つの選択語のうち、一 方のみがfocus語からの連想語である場合)よりも再生成績の良いことを示した。また、ある語 が一定のカテゴリーに属するか否かを判断させる方向づけ課題を用い、その語のカテゴリー連想 頻度の低い場合(判断が困難な場合)の方が、高い場合(判断が容易な場合)よりも再生成績の 良いことも示している。このように、方向づけ課題での判断が困難になるにつれてその再生成績 が上昇することを決定困難性(decision difficulty)の効果と呼び、この他にもいくつかの研究 (Gardiner, Craik, & Bleasdale, 1973 ;北尾・金子, 1981 ; Ellis, Thomas, & Rodriguez, 1984) で兄いだされている。
この決定困難性の効果が何故生じるのかについては、いくつかの説明がなされている。まず、
第1に挙げられるのが、処理時間による説明である。決定困難な場合には、その困難性に対応し て処理時間が長くなり、それが再生成績に反映するというものである。しかし、処理時間と再生 成績の対応しないことは、 Craik&Tulving (1975)以来、多くの研究で明らかにされているので、
妥当な説明であるとはいえない。第2に挙げられるのが、認知的努力(Tyler, Hertel, McCallum,
&Ellis, 1979)による説明である。すなわち、決定困難になればなるほど、そこに多くの認知 的努力が費やされるので、再生成績が良くなるというのである。しかし、認知的努力が確かに費 やされたことを示す指標がない限り、単なる説明概念の域を脱しえないであろう。北尾・金子 (1981)は、上述した2つの説明に触れた上で、決定困難性の効果は、 Jacobyetal. (1979)が 主張するように、符号化の差異性や精微化などの意味的処理の特質によって説明されるべきであ ろうと述べている。ただし、 Jacobyらは、決定困難な場合にはその記銘語が正確に記述され、
記憶痕跡がより一層差異的になると考えていた。しかし、北尾と金子は、決定困難な処理が求め られると、記銘語に関連するあらゆる知識が総動員され、その中から決定に役立つ手がかりが探 索されるという。そして、その結果、決定困難な処理に比べ、記銘語により多くの情報(手がか り)が付加され、そのような情報の付加(精微化)によって決定困難性の効果が生じると考える べきだと主張している。この主張を裏付ける実験的証拠として、彼ら自身の行った実験において 年少児(幼児、小学2年生)では決定困難性の効果は現れず、年長児(小学6年生)ではその効 果が現れたことをあげることができる。すなわち、年少児では精教化の前提となる認知構造が未 発達であるため、決定困難な課題が与えられても多くの情報が付加されず、精赦化が生じなかっ たために決定困難性の効果が現れなかったと考えられるのである。
ただし、精微化研究の問題点として精敏化の指標のないことが指摘されており(Baddeley, 1978)、
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ittl. Ill ,'/、 ..jこの決定困難性についても、記銘語に多くの情報が付加されたことを示す精微化の指標を設ける ことが必要であろう。豊田(1987)は、精微化の有効性を規定する要因として、記銘語に付加さ れる情報の量と質をあげている。上述したJacobyetal. (1979)は、記銘語に付加される情報の 質の重要性を強調し、精微化に対して差異性(distinctiveness)という概念を提唱している。差 異性とは、ある記銘語を他の記銘語と区別しやすいようにする特性ということで、差異性の高い 情報を付加された記銘語は、記憶表象の中で他の記銘語から弁別しやすくなり、その結果、検索 されやすくなる。したがって、決定困難性の効果は、記銘語に付加された情報の差異性の違いに よってもたらされるという解釈になる。一方、北尾・金子(1981)の主張は、決定困難性の効果 が記銘語に付加される情報の量によって生じるという考えである。すなわち、決定困難な処理は、
容易な処理に比べて多くの情報が付加され、その情報量の違いが反映されるというものである。
Collins & Loftus (1975)の関連ある語がお互いに結びついている記憶表象を考えるならば、
北尾・金子の主張するように、決定困難な場合に記銘語に対して多くの情報が付加されるのであ れば、その情報の中に連想語も当然含まれているはずである。それ故、再認テストで記銘語から の連想語が呈示された場合には決定困難な場合には連想語に対する虚再認が生じる可能性が高く なり、決定が容易である場合は、その可能性は低くなるであろう。したがって、正再生率と虚再 認率の相関関係が兄いだせるであろう。一方、決定困難性の効果が記銘語に付加される情報の質 によって生じるのであるならば、両者の相関関係は兄いだせないであろう。この仮説はいまだ検 討されておらず、決定困難性が生じる機構を解明する上で重要な検討課題であるといえよう。
そこで、本研究では、決定困難性の効果が記銘語に付加される情報の量によって生じるものな のか、あるいは情報の質によって生じるものなのかを明らかにするために、上述した仮説を検討 することを目的とする。
方 法
実験計画 決定困難性の水準を被験者内要因とする1要因の要因計画であり、決定困難と容易 という2つの水準を含んでいた。
被験者 被験者は、短期大学の女子生54名であり、平均年齢は19歳6か月(18歳0か月〜21 歳8か月)であった。
材 料 記銘語は、梅本(1969)の連想表から選ばれた語が用いられた。これらの語の例は、
対応する連想語とともにTablelに示されている。なお、連想語の平均連想頻度は、 17.70%
(5.70%‑68.80% であった。
Table1本研究で用いられた記銘語対と対呈示 された連想語の例
間 轍 U Vj
記銘語対 連想語 記銘語対 連想語 暖かい 春 赤い 花 季節 設計
方向づけ課題は、 Jacobyetal. (1979)と北尾・金子(1981)を参考にしてつくられた。すな
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わち、記銘語2語とそれに対応する連想語を同時に呈示し、 2つの記銘語のうちどちらが連想語 と連想関係が強いかを選択させるものであった。その際、決定困難条件では、 2つの記銘語から の共通の連想語を呈示し、選択が難しいもの(Tablelの左欄)、容易条件では、 2つの記銘語の
うちの一方の連想語を呈示し、その選択が容易であるもの(Tablelの右欄)が作成された。方 向づけ課題で用いる記銘リストは、記銘語に対する決定困難の水準を考慮して2種類作成された
(A、 Bリスト)。各リストにおいて困難及び容易条件に割り当てられる記銘語対はそれぞれ10 対(20語)であり、それにフィラ一対10対及び初頭、新近位置効果を除くためにバッファー対が
2対つけ加えられた。これらのリストはB 6判の用紙に印刷され、表紙をつけた32枚の小冊子に された。小冊子の各ページには、上部に記銘語が2つ大きく印刷され、その下に連想語が記銘語 よりもやや/トさく印刷されていた。
再認テスト用紙はB 5判の大きさで、標的刺激(記銘語)が10語、記銘語からの連想語(対呈 示された連想語以外の連想語)が20語(困難条件が10語、容易条件が10語)、及び無関連な語が 10語がランダムに配列されていた。そして、各語の右横に"確かにあっだ'から"確かになかっ だ'までの6段階確信度評定尺度が印刷されていた。自由再生テスト用紙はB 5判の大きさで、
上部に氏名を記入する欄があり、その下に記銘語と対皇示語を記入する欄が設けられていた。ま た、方向づけ課題と再認テストの間に挿入課題を行うが、そのための用紙も用意された。この用 紙はB 4判で、有意味なひらがな文字列と無意味なひらがな文字列が印刷されているものであっ た。
手 続 実験は偶発記憶の手続を採用し、被験者の所属する大学の一室で集団的に実施され た。 1)方向づけ課題 被験者の半数ずつに2種類の記銘リストのうちのどちらか一方の小冊子 を配布した。そして、実験者が表紙に印刷された課題に関する記述を読み上げ、小冊子の各ペー ジの上部に印刷された2つの語(記銘語)の内、下の語が連想される程度の強い語を九で囲むよ
うに教示を与えた。そして、黒板に具体的な例を記入して、評定の仕方を説明した。被験者全員 が評定の仕方について理解したことを確認した後、実験者の合図に従って1ページにつき10秒間 で丸の記入をさせた。 2)挿入課題 方向づけ課題の終了後、上述の用紙を配布して、 3分間の 挿入課題を行った。そこでは、ひらがな文字列の中から3文字以上で構成される名詞を見つけて 丸印をつけていくことが求められた。 3)再認テスト 挿入課題終了後、上述の再認テスト用紙 を配布し、再認テストを5分間実施した。再認テストでは、用紙に印刷された各語に対する記憶 の確信度に基づき、 6段階のいずれかに丸印をつけるように求めた。 4)自由再生テスト 再認 テスト終了後、上述した自由再生テスト用紙を配布し、筆答による自由再生テストを10分間実施 した。被験者は、記銘リストの小冊子において呈示された記銘語及び対呈示語を再生するように 求められた。 5)決定困難性評定最後に、決定困難性の実験的操作が妥当か否かをチェックする ために、被験者に小冊子の各ページについて、方向づけ課題における連想の強さの決定が困難で あった程度を5段階で評定してもらった。
結 果
方向づけ課題において丸印の記入もれがあった被験者はなく、記銘の意図を持った者もいな かった。また、決定困難性の実験的操作が妥当であるか否かをチェックするための決定困難性の 5段階評定値の合計の平均(滴点50)は、リストAの困難条件が20.00 (SD :7.74)、容易条件
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巴 = JJT∴ .蝣蝣が15.74 (SD :3.56)、リストBの困難条件が19.56 (SD :7.39)、容易条件が14.07 (SD :4.12) であった。この評定値について、 2 (リスト) ×2 (決定困難性;難、易)の分散分析を行った ところ、決定困難性の主効果(F( ,52)‑22.34, p<.OOl)のみが有意であった。したがって、
決定困難性の実験的操作は妥当であるといえる。
正再生率 方向づけ課題において、被験者が丸印をした記銘語を選択語とし、丸印をしなかっ た記銘語を非選択語としてカウントした。 Table:の上欄には、決定困難性の条件ごとの正再生
Table2 各条件における正再生率及び虚再認率 決定困難性 困 難 容 易 選択・非選択 選択語 非選択語 選択語 非選択請
正再生率 18.98 16.48 13.15 8.24
(8.03) (8.61) (7.42) (6.95)
虚再認率 22.44 19.40 20.45 19.81
(20.29) (21.20) (20.20) (20.52)
( )内は、 SD
率が示されている。この正再生率を角変換して、 2 (決定困難性) ×2 (選択、非選択)の分散 分析を行ったところ、決定困難性の主効果(F(1,159)‑54.72, p<.001)が有意であり、決定困 難条件に割り当てられた語の方が決定容易条件の語よりも正再生率の高いことが示された。また、
選択・非選択の主効果(F(i,159)‑20.70, p<.001)も有意であり、選択語の正再生率が非選択 語のそれよりも高いことが示された。さらに決定困難性×選択・非選択の交互作用(F(i,159)‑
3.14, p<.10)に有意な傾向があったので、下位検定を行ったところ、決定困難条件では、選 択語の正再生率と非選択語のそれとの間に有意な傾向が認められたが(t(,59)‑1.85)、決定容易 条件においてはその差が0.1%水準と大きかった(t(i59)‑4.60)。
虚再認率 Table2の下欄には、各条件における平均虚再認率が示されている。この虚再認率 を角変換して、 2 (決定困難性) ×2 (選択、非選択)の分散分析を行った。その結果、決定困 難性の主効果(F‑.05)、選択・非選択の主効果(F‑.70)及び両者の交互作用(F‑.21も 有意ではなかった。
正再生率と虚再認率の関係 正再生率(角変換債)と虚再認率の関係を調べるために、両条件 ごとに両者の相関係数(r)を算11Lたところ、困難条件が.07、容易条件が.06であった。し たがって、正再生率と虚再認率の間に有意な相関関係は認められなかった。
考 察
正再生率において決定困難条件の語が容易条件の語よりも正再生率が高く、従来の研究(Jacoby etal., 1979;北尾・金子, 1981)と同様に、決定困難性の効果が認められた。しかし、決定困 難条件の記銘語からの連想語に対する虚再認率と容易条件の記銘語からの連想語に対するそれと の間に有意な差はなく、記銘語の正再生率と虚再認率の間にも有意な相関関係は兄いだせなかっ た。この結果は、決定困難性の効果が記銘語に付加される情報の量によるのではなく、情報の質 によることを示唆するといえよう。
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北尾・金子(1981)は、決定困難な処理を求められると、その記銘語に関連するあらゆる知識 が総動員され、その中から決定に役立つ手がかりの探索が行われると主張している。そして、そ の結果、決定容易な処理に比べてより多くの情報が付加され、そのような情報の付加によって決 定困難性の効果が生じると考えているが、虚再認率に反映される記銘語に付加される情報の量は 困難条件と容易条件に差はないのである。それにも関わらず、正再生率に差が生じたのは、決定 困難な処理を求められると、これらの付加された情報の中に記銘語の検索に貢献する情報が含ま れているためであるといえよう。決定困難判断の場合には2つの記銘語はともに対皇示された語 との連想関係のあるものである。それ故、どちらかを選択するために両者を区別するような差異 的な情報が付加されることになる。一方、容易判断の場合には、 2つの記銘語の内の1つだけが 対呈示された語と連想関係があるので、両者の違いは歴然としており、この判断においてあえて 両者を区別するような情報が付加される可能性は困難条件よりもはるかに低いといえよう。それ 故、この差異的な情報の有無が決定困難性の効果を生み出していると考えられるのである。
Jacoby etal. (1979)は、情報のもつ差異性が決定困難性によって重要であるという主張をし ているが、本研究の結果は、その主張を支持するものであろう。彼らの研究では、精微化の指標
をとっていなかったし、記憶成績を手がかり再生及び再認テストで査定していたので、差異性の 重要性を指摘するのには、やや説得力に欠けた。しかし、本研究で、精赦化によって記銘語に付 加される情報の量では、決定困難性が説明できないことが明確にされたことで、差異性による説 明が有力になったといえる。
したがって、北尾・金子(1981)において明らかになった決定困難性の効果における発達的な 違いは、記銘語に付加される情報量が決定困難性の効果に貢献してい・ることを示す証拠としてと らえるのではなく、記銘語に付加される情報の質が発達的に変化し、それが決定困難性の効果に 貢献していると考える方がよいといえる。すなわち、年少児では認知構造が未発達であるために、
決定困難な課題が与えられた場合には、その課題に適切な情報(差異的な情報)を付加できなかっ たために決定困難性の効果が現れなかったと考えられるのである。
ところで、処理水準説(Craik & Lockhart, 1972)から発展してきた精微化の概念を最初に提 唱した、 Craik & Tulving (1975)では、記銘語が枠組み文に適合するか否かの判断を求める課 題(文適合性判断課題)を方向づけ課題として用いた。そして、記銘語が適合する場合が適合し ない場合よりも記銘語の再生成績が良いという適合性効果(congruityeffect)を兄いだした。こ の適合性効果は、次のように解釈された。すなわち、記銘語が枠組み文に適合する場合には、記 銘語が認知構造に統合され、その結果、記銘語に多くの情報が付加され、精赦化されることにな る。一方、記銘語が枠組み文に適合しない場合には、記銘語は認知構造に統合されず、精練化が 生じないというのである。このように、彼らの主張は、記銘語が認知構造に統合されることによっ て記銘語に付加される情報量の違いによって適合性効果が生じると考えた。しかし、豊田(1994) が記銘語に付加される情報量の指標として、記銘語からの連想語に対する虚再認を検討し、正再 生率との対応関係を検討したところ、両者の間に相関関係は兄いだせなかった。したがって、適 合性効果は、記銘語に付加される情報の量でなく、質によるものであると考察された。この適合 性効果と同じく、本研究で扱った決定困難性の効果も、記銘語に付加される情報の量よりも、質
によって生じることが示された。
筆者は、上述したような被験者の認知構造内において生じる精微化を内的精赦化、実験者によっ て設定された情報が記銘語に付加される精敏化を外的精教化と呼び、この両者を区別している。
1 8ti
豊 田 弘 司そして、豊田(1987)が指摘したのは、後者の外的精微化の有効性が記銘語に付加される情報の 量と質に規定されるということであった。しかし、本研究及び豊田(1994)において、認知構造 によって生じる内的精教化の指標(虚再認率)と記銘語の正再生率の対応関係がなかったことは、
認知構造内で生じる内的精微化の有効性を規定するのは、記銘語に付加される情報の質であると いえよう。
最後に、本研究の主な関心ではないが、決定困難性×選択・非選択の交互作用が有意であった。
この交互作用については、次のように考察できよう。すなわち、困難条件では、 2つの記銘語に 対呈示された語はどちらの記銘語にとっても連想関係のある語であり、記銘語の検索に有効な情 報である。したがって、どちらの語にもこの検索に有効な情報が付加される可能性が高い。それ 故、両者の間にほとんど差は認められないO一方、容易条件では、対呈示される語は片方の記銘 請(選択語)のみの連想語であるので、選択語にとっては、有効な情報であるが、非選択語にとっ ては有効でない情報になる。このように、対呈示される情報が選択語にとっては有効であり、非 選択語にとっては有効でないということが正再生率の差として生じてきたといえよう。
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187
Effects of Decision Difficulty on False Recognitions as an Index of Elaboration
Hiroshi Toyota
(Department of Psychology, Nara University of Education, Nara 630, Japan) (Recieved April 4, 1994)
The present study was carried out to investigate the effects of decision difficulty on the frequency of false recognition to the associates of targets as an index of the quantity of elab‑
orations. The experiment involved orienting task, recognition and free recall tests in inciden‑
tal paradigm. In the orienting task, subjects were required to judge which of two alternatives held the storonger associative relationship with a target. The difficulty of the decision was varied by manipulating the degree of association between each of the alternatives and target.
The main results were as follows. Difficult judgement led to a better free recall of targets than easy one, namely, the difficulty of decision had a positive relationship with the recall performance of targets. However, the difficulty of decision had no relationship with the frequency of false recognition to the associates of targets. The above results were interpreted as showing that the effect of decision difficulty on free recall (difficult>easy) was caused by the quality of informations added to the elaborated targets rather than by the quantity of those. Moreover, the effect of decision difficulty was discussed in terms of distinctiveness of informations added to the elaborated targets.