発達障害児を含む学級集団に対する授業支援について-教科学習に組み込んだ社会的スキル訓練の効果-
2
0
0
全文
(2) 適宜リハーサルやフィードバックを行い、最後のまと. 児童自己評定の学級平均について分散分析を行った. めで目標スキルについての出来栄えも伝えた。. 結果、測定時期の違いによる有意差は見られなかった。 A児はC S S T実施直後に全ての因子の得点が上がり、. 皿.結果. フォローアップ期には下がった。. 1.ケス・フー・テスト. 教師評定の学級平均について分散分析を行った結果、. 評定得点(理論値はO∼207)の学級平均値とADHD. 攻撃性因子と引っ込み思案因子の2因子はべ一スライ. 児の得点の結果をFig1に示した。. ン期からC S S T実施直後にかけて有意に下降し、そ. 18. こからフォローアップ期にかけて向社会性因子と引っ. 11−11■■一1■止一1−I−1一■ 一一I−1一一一一一一■. 16. 込み思案因子の2因子は有意に上昇した。A児も同様. 14. の変化を示しているが、攻撃性因子については、徐々. 4. 12. に下降していた。. 点. 10. IV.考察. 8 6. ケス・フー・テストでは対象児の社会的スキル能力. べ一スライン観 CSST実真真書 フォロー7ツブ順. の向上が認められた。社会的スキルは他者に向かって. Fig1ケス・フー・テストの学級平均とA児の㍍点. 発揮されるため、周囲の者が有効であると評定するこ. 学級平均について分散分析を行った結果、べ一スラ. とは社会的妥当性が高いと考えられている(國分. イン期からC S ST実施直後に有意に上昇し、フォロ. ら,1999)。したがってこの結果は、C S STを教科学. ーアップ期にも維持されていた。A児の得点も徐々に. 習に組み込んで実施することの有効性を示唆するもの. 上昇していた。. と言える。. 2.社会的スキル能力尺度による評定. 児童の自己評定に変化が起こらなかった原因として. 尺度の因子毎の平均得点(満点5点)をべ一スライ. は、自己評定の高かった児童の中で、C S S Tによっ. ン期とC S ST実施直後それぞれについて、学級平均. て社会的スキルに対する意識が高まったことにより自. と㎜血児の得点の結果を示した(Fig2,Fig3)。. 己評定を下げたこと、目標スキルに平均的なスキルを. 1㎞¶一服. 取り上げたため、児童一人一人が必要性を感じている スキルではなかったこと、などが考えられる。. 教師評定については、対象児の社会的スキル能力を 下げる結果となった。しかしながら、向社会性因子に. ついては学級平均は全く下がらず、A児はむしろ上昇. 〆ぺ〆 〆4. していた。つまり、向社会性スキルについては効果が 認められた。これについては目標スキルが関連してい. ÷○平均 ^0・・I0児. 冊2社会的スキル絶カω児童自己評定. ると考えられる。本研究の目標スキルには向社会性因. 子に関するものが3つあった(Tab1e1②③④)。した. :引. 曝ヨ. 111. 1::. がって、焦点をあてたスキルについては有効に作用し たとも考えられるのである。いづれにしても、教師評. l1:. 定の客観性には課題が残った。今後は評定の具体的な. 1.0. 観点を引き継ぐ・複数の教員で評定するなど、教師評. 炉4 炉4. 定の客観性を高める工夫が必要である。. 字.■平均 ^D・・10!児. 主任指導教員 鳥越隆士. Fi‘3社会的スキル銅カの徴夢認定. 指導教員 高野美由紀 一201一.
(3)
関連したドキュメント
SST 終了以降での社会的スキルの維持にど う影響するかを検討した。まず、訓練前後に おける SE 得点の変化(訓練後の SE 得点−
マンガ表現スキルの獲得に特化したディジタル教材の設計
一NPM型組織マネジメントに注目して一
高機能広汎性発達障害青年に対する就職準備支援プログラムの検討
一家庭トレーニングにおける指導効果に関する研究一
知的障害特別支援学校の性教育における家庭や関係機関との連携のあり方
発達障害児における授与動詞を用いた表現の指導に関する研究
発達障害児の「登校しぶり」へのコンサルテーション