通常小学校における聴覚障害理解授業の実践とその効果に関する研究
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(2) 質問3:聞こえなくて困ること. し合い活動を通して、障害について理解を深めていっ. 情報保障に関しては、TVや電話に関する回答が主で、. た過程だと考える。. 日常の友人同士の会話等に関する回答は見られなかっ. 3.3事後調査. た。また手話に関しては、手話を獲得することは困難. ①児童へのアンケート. なことであり、手話がなければ友だちにはなれないと. 事前調査の段階では、手話や補聴器にだけ関心が向. 考えていた。. き、それを使用する聴覚障害児とは、別の存在として. 質問4:知っている手話・指文字. 捉えていた。しかし、事後調査では、「手話」「補聴器」. rあいさつ」・r自分の名前」・「指文字」・r動物の名. とr聴覚障害児」というように別のカテゴリーとして. 前」に関する単語が収集できたが、各カテゴリーとも. 捉えるのではなく、聴覚障害児というカテゴリーの中. ごくわずかな単語数であり、日常的に活用できる単語. に、彼ら一が使うツールとして手話や補聴器が存在する. はほとんどなかった。. と捉えていた。このことから手話や補聴器といった外. ②児童へのアンケート「遊びについて」. 的要素への視線から、聴覚障害児個人へと関心が移っ. 聴児の遊びとA児の遊びとして挙がっているものは、. たことが例えた。. 全く合致しておらず、A児と聴児は、十分に遊びを共. ②担任へのインタビュー. 有できていないことが例えた。. 授業で実施した内容が、その時間内だけにとどまら. ③担任へのインタビュー. ず、維持されていたことが確認できた。聴児の中で、. 多くの聴児はA児に対して、責めもしないが歩み寄. 聴覚障害に対する理解が生まれ、A児のことを意識す. りもしないという態度であった。結果として、A児は. ることができるようになってきた。しかし、支援する. 同じ空間にいるだけの状態であり、通常学校に入って. ことこそ最善の方法だと捉え、A児の意志を無視した. きた本来の目的を果たせていないと担任は考えていた。. 押し付け的な行動をとる聴児がおり、今後、A児にと. 3.2授業実践. って必要な支援が何か取捨選択できるようになる授業. ①学習1:聴覚障害について知る. の提案が必要と考える。. 授業の序盤では、聴覚障害に対して、r季語」r補聴. 3.4参与観察. 器」といった漠然としたイメージしか持っていなかっ. 事前調査時には、両者が同じ遊びを共有する場面が. た。しかし講義が進んでいく中で、r手話」やr補聴器」. 少なかったが、事後調査の時点では、局し遊びを共有. がどういうものなのか知り、それをA児の様子とつな. し、また聴覚障害児が参加できる時間が増加していた。. げて考えていた。その後、自分たちのA死との日頃の. 4.今後の課題. コミュニケーション場面を振り返り、それが正しい方. 多くの障害児及び、それを取り巻く健常児たちは、. 法であったのか検証し、今後についての意見が出てい. その年齢や環境に応じて、様々な問題に直面する。そ. た。講義をすることによって、漠然としたイメージだ. ういった問題に対処できるような力を育む教育が今後. った聴覚障害がより具体化され、自分たちの生活へと. も必要となってくるだろう。本研究で行った遊びの場. つなげていくきっかけになったと思われる。. 面をテーマに行った話し合い活動は、その第一歩に過. ②学習2:遊びの場面について考える. ぎず、今後も継続して、子どもたちの成長段階や置か. 話し合い活動の中で出てきた発言を分析した、①聴. れている状況に応じたテーマを設定し、取り組んでい. 覚障害児の責任として考える、②第三者に依頼する、. くことが必要だと考える。. ③自分たちの問題として捉える、④穂覚障害児の立場. 主任指導教員 鳥越 隆士. で考える、という4つのカテゴリーに分類することが. 指導教員 鳥越 隆士. できた。これらは時系列的な傾向が見られ、聴児が話.
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