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高機能広汎性発達障害幼児における感情理解の指導-家庭トレーニングにおける指導効果に関する研究-

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Academic year: 2021

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(1)  高機能広汎性発達障害幼児における感情理解の指導. 一家庭トレーニングにおける指導効果に関する研究一  学校教育学専攻 臨床心理学コース     1M107084B.    廣瀬 央恵. 本研究の目的. の表情を尋ねる質問をした。.  本研究では、高機能広汎性発達障害幼児の感情理解の. ② 練習問題:対象幼児にPC画面で上記の4つの. 指導を実施する前段階として、まず就学前の定型発達幼. 表情図と、設定場面図のスライド牽提示した。その後、rあ. 児に対し、How正皿,Ba旧。n・Cohen&Haawi【1(1999). なたは今どんな気持ちですか。」と自己の感情を尋ねる質. のレベル3(状況を基にした感情の理解)のテストと高階. 問をし、ここで対象幼児の回答が不正解等の場合は適切. (2006)の研究をもとに、筆者がコンピューターを用い. な答えをフィードバックした。. てオリジナルで作成した感情理解のテストを実施した。. ③  自己・他者感情理解テスト PC画面で上記の. その後、高機能広汎性発達障害幼児に対して日常生活で. 表情図4つと、8つの設定場面図のスライドを使用した. 利用可能な教材の開発と、保護者が家庭で実施可能なト.  これらを対象幼児に提示し、その後場面の図が示す内. レーニング方法を検討し、未訓練場面での感情理解、表. 容について教示してから、rO○(対象幼児/たろうくん). 出の般化と、トレーニングの効果を明らかにすることを. は今どんな気持ちでしょう。」と主人公(自己・他者)の. 目的とした。. 感清を尋ねる質問をした。.           【研究I】. 皿.結果.  定型発達幼児に筆者が作成した感情理解プログラムを.  自己感情理解に関して有意差は見られなかったものの、. 実施し、課題の妥当栓を検討するとともに、年齢や性に. 他者感情理塀においては’年齢による有意差が見られた. よって、達成率に違いがあるかを検討する。. 自己感情理解のスキルは、年少児ですでに獲得している. I.方法. が、他者感情理解に関しては、年長児の方が、年少児よ. 1)対象幼児:公立幼稚園に在籍する年少児28名(M:. りも推測しやすいということが示された。. F=13:15)、年長児23名(M:F=15:8)であった。. 皿.考察. 年少児では、自己の経験による特定の感情が、他者感. 2)手続き. ①前段階:PC画面で「うれしい」「かなしい」. 情を推測する際に大きく影響したり、混同してしまった. 「おこっている」「こわい」の4つの表情図を対象幼児に. 結果であると考えられるのではないだろうか。しかし年. 提示してからrうれしいと思う顔はどれですか。J等と図. 長児になると、自分自身の経験に関する記憶の操作が巧. 104_.

(2) みになり、自身の特定の経験や感情に引きずられること. 皿・.結果. がなくなることで、自己と他者の感情の弁別ができるよ.  トレーニングの結果、対象児全員が自己・他者感情理. うになったと考えられる。. 解がともに上昇した。また日常生活場面における行動の.           厭究1I】. 般化においても、エピソードの記述訓練場面で適切な反.  高機能自閉症幼児において、保護者による自己・他者. 応が可能になったと報告された。. 感情理解指導が、未訓練課題への般化および日常場面に. 皿.考察. おける自己および他者の感情理解・表出に効果をもたら.  本トレーニングにおいては、対象幼児にとって最も身. すかどうかを検討する。. 近な存在である保護者が、家庭でトレーニングを繰り返. I.方法. し、対象幼児に応じた強化(言語・身体捧触など)を行. 1)対象幼児:4名【高機能広汎性発達障害幼児(診断有・. ったり、トークンによる強化を実施したため、効果が上. 4∼5歳児・3語文以上が理解できる)とその保護者. がったのではないかと考えられる。また、トレーニング. 2)手続き. 課題を作成するにあたり、予め対象幼児の保護者に聞き. ①効果測度. 取りを実施して、これを基に幼児一人一人に応じた課題. (1)自己・他者の感情理解課題:研究Iで実施した課題. を設定した。その結果、設定場面がより対象幼児の日常. (2)保護者による評価:日常場面でのエピソード(日常. 場面に即したものとなりr日常場面での自己および他者. 場面での自己及び他者の感情理解・表出テスト). の感情理解・表出の事後テスト」においても、般化効果.  上記(1)と(2)を②保護者によるトレーニングの事. をもたらしたといえるのではないだろうか。. 前と事後に実施し、比較検討した. 今後の課題. ②保護者によるトレ㌣ニング. ①束1臓性帝脚の観点で課題内容分析をすると、トレーニ.  それぞれの対象児に応じた課題を作成し、(標準問題4. ングで使用した場面内容と事後テストの内容が類似性に. 問・オリジナル問題4問)、添付ファイルで送った。また. 欠けていた②対象児の誤答に対する拒否や回避行動の. 達成率チェックシートとトークンを郵送し、家庭でトレ. 問題への対応。③トレーニング課題構造の問題、軋④家. ーニングを実施して頂いた。実施期間は2週間続けて毎. 庭トレーニング・コンピューター課題における限界と問. 日実施し、セッション時間は20分程度であった。各手続. 題点などが挙げられ、今後検討を行う必要がある。. きの段階ごとに記録を取り、メールでやりとりを行った。. 80%以上の正反応率が連続3セッション続いた時点、ま. 主任指導教員 大野裕史. たは2週間経過した時点でトレーニングを終了とした.   指導教員 岡村寿代. 105.

(3)

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