集団社会的スキル訓練が児童のセルフ・エフィカシーに与える影響
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(2) べ一スラインの測定 両群ともSSTを実施する. 行研究(後藤ら,2000)で見られた引っ込み思案. 3日前に3つの尺度を実施した(プリテスト).. 行動の減少効果が見られ,高学年を対象にして. 事後測定 訓練から3日後に,両群とも3つの. もSSTの引っ込み思案改善効果を示すことがで. 尺度を実施した(ポストテストI).. きた.引っ込み思案が改善された理由として,. フォローアップ測定 訓練から約5週問後に,. SSTの経験が成功モデルとなり,その後の対人. 訓練群にのみ,3つの尺度を実施した(ポストテ. 関係づくりの認知に肯定的な変化をもたらした. ストII)、. 可能性が示唆された.. 目標スキルとセルフ・エフィカシーについ. 結果. て,児童の自己評定に変化が起こらなかった原. 1.訓練群と統制群の比較. 因としては,第1に目標スキルの選定の問題が. 各尺度得点について,ポストIの値を従属変. ある.より有効な標的スキルを選択するために,. 数,プリテストの値を共変量,群を独立変数と. 選定前の集団アセスメント導入の必要性がある. した共分散分析を行った結果,引っ込み思案得. だろう.第2にプログラム内容の問題がある.. 点は,訓練群のほうが有意に低かった. アイスブレーキングなどを取り入れ,子どもが. (F(1,58)=4.41,p〈、05).その他の得点ついては. 安心して活動に参加できるような配慮がもっと. 有意な主効果,交互作用は得られなかった.. 必要だろう.第3にSST実施期問の短さによる. 2.フォローアップ測定による訓練効果の維持の. 児童の不慣れが考えられ,ある程度長期にわた. 検討. った計画の必要性がある.第4に,SST実施後. 訓練効果の維持を検討するため,各尺度得点. の訓練効果の消失が示唆される.第5に般化促. を従属変数として,測定時期を被験者内要因と. 進の不足が考えられ,振り返りの設定や,学校. した1要因分散分析を行った.その結果,仲間. 全体や家庭を巻き込んで般化促進の機会を増や. の誘い方・入り方得点は,時期の主効果がみら. す方策が必要である.第6に訓練成果に関する. れ(F(2,26)=19.98,pく.05), 5週間後に児童自. 評価の問題があり,日常場面での行動観察や,. 己評定が低下したことが示された.また,r引っ. 日常の文章分析など,より妥当性の高い方策を. 込み思案行動」得点においては,時期の主効果が. 用いる必要性が考えられた.. みられ(F(2,26):3.94,p<.05),訓練前よりも訓. 本研究では,仮説を実証するまでには至らな. 練1週間後に有意に得点が減少しており,引っ. かったが,高学年児童を対象とした短期的な. 込み思案行動の改善がみられた.しかし訓練5. SSTの効果を検証できた点は意義深いといえる. 週問後については有意差がなく,訓練効果が維. 今後は,本研究での不備を改善してSSTをさら. 持されているとはいえなかった.. に効果的なプログラムに高め,その効果を実証 していく必要がある.. 考察 目標スキル児童自己評定尺度と対人的自己 主任指導教員 古川雅文. 効力感尺度の結果は,仮説を支持しなかった.. 指導教員秋光恵子. 一方,児童用社会的スキル尺度の結果では,先 一87一.
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