知的障害特別支援学校の性教育における家庭や関係機関との連携のあり方
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(2) 皿.研究皿:インタビュー調査. 関係機関との連携を行っている学校と行っていない. 1.日的:性教育に関する指導の現状、情報共有や研修・. 学校の違いとして大きく懇談会の実施の有無の差がみ. 学習の機会の状況、家庭や関係機関との連携の現状を. られた。連携を行っている学校では家庭向けの懇談会. より詳細に現状を把握し、考察することを目的とした。. や講演会の実施が行われている。懇談会や講演会を行. 2.方法. うことで保護者が抱いていた悩みや問題を保護者同士. 1)調査対象・調査方法. で共有し、安心感を得て解決の手立てを得ることが期. 質問紙調査の結果から性教育の現状について異なっ. 待でき、関係機関の外部専門家による子ども性に関す. た3つの学校を調査対象とし、質問紙調査で回答を行. る知識や学校での指導の実態、家庭での性に関する子. った教員に対してインタビューを実施した。. どもへの指導の仕方など保護者が学ぶ機会として非常. 2)調査期間:2012年9∼10月であった。. に有効的である。. 3)調査内容=. r共通理解」、r研修・学習の機会」、r家庭との連携」、. 「関係機関との連携」の4項目であった。. V.総合考察 1.家庭や関係機関との連携の必要性. 3.結果および考察. 性教育実践を向上させるためには、2点を推奨する。. 1)情報共有. 1点目は、「教育課程の見直し」である。指導の目的や. 情報共有が十分に行われていない学校では、教員間. 計画を明確にすることにより、実践上の問題や課題の. で情報共有を行う機会や意見交換する機会がないため、. 克服が期待できる。2点目は、r教員の性教育の意識や. 教員によって対処法に違いが生じ、結果的に児童生徒. 専門性の向上」である。1点目の教育課程の見直しに. が混乱を抱いてしまいかねない。情報共有が行われて. より性教育が教員にとって理解が容易なものとした上. いる学校では、情報共有が行われた内容が学部の会議. で、関係機関による研修・学習の機会を設け、教員間. やケース会議などにより性教育の実践に反映され、指. での共通理解を図ることにより意識や専門性の向上を. 導内容や指導方法の再検討の機会が必要である。. 図ることが期待できる。. 2)研修・学習の機会. 教育課程の見直しや関係機関による研修や学習の機. 研修・学習が行われていない学校について、行われ. 会により教員が知的障害児における性教育の重要性、. ない要因は、研修・学習の必要性を教員が認識できて. 必要性を充分認識した上で、知的障害児の性に関する. いないことと研修・学習を行うきっかけを作る中心と. 保護者や家庭との共通理解を図る必要性がある。家庭. なる教員が不在であることであると考える。研修・学. との共通理解を深め、連携をすすめることにより、子. 習が行われている学校では、教員の意識やきっかけと. どもの実態や二一ズに即した、子どもを中心とした性. なる教員が存在することから、学部会やケース会議な. 教育を実現することが可能となる。. どの共通理解を図る機会が設けられており、共通理解. 2.今後の課題. を図ることで教育課程を見直し、性教育の実践をより. (1)教育課程の再編成. 精選するために家庭からの意見や関係機関からの意見. 性教育指導の統一性や一貫性を実際の性教育実践か. を得るといった広い視点で性教育を向上させることに. ら検討を行い、編成案を考えていく必要がある。. つながると考える。. (2)性教育の研修・学習の機会の提案. 3)家庭との連携. 今後、研修・学習の機会と教員の性教育への認識の. 懇談会を行うことで、学校は家庭の性教育の捉え方. 変化と具体的な性教育実践の変化の関係について、実. を薩忍することができ、児童生徒の性に関する正確な. 証的に研究する必要がある。. 実態をより把握することができる。家庭と性教育の捉. (3)本人・保護者の二一ズの検証. え方を共有し、児童生徒の実態を共有することで、共. 家庭との共通理解を深めるために、本人や保護者ヘ. 通理解を図り、性教育の目的・内容・方法について検. ニーズを調査し、性教育の方法や内容の再検討が必要. 討することが期待できる。そして、学校と家庭とで相. である。. 互的に性教育を行っていくことが期待できる円. 主任指導教員 芝田裕一. 4)関係機関との連携. 指導教員 芝田裕一.
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