発達障害児の「登校しぶり」へのコンサルテーション:―子どもと母親の関係の再調整をめざして―
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(2) A児の居場所として設定した。教室に復帰でき. の積極的な関わりや承認があった月と重なって. るまで、断続的に利用された。. いる。これらのことが睡眠時間にも影響を与え. (4)母親の変化17・8月は、A児の言動が醐翠. ていたと考えられる。. できず、適切な関わりが難しかった。9月にA. (2)母子関係:母親へのコンサルテーションでは、. 児の行動に変化が見られたことから、A死への. A児に対する適切な関わり方をアドバイスして. 関わりが変化し、自らの対応を振り返れるよう. いった。望ましい行動が見られるようになった. になった。12月には、A児の状態をありのまま. ことで、A児に対する見方が変わり、母子関係. 受け入れる言動が見られた。1月におこなわれ. が安定していった。母子関係の安定は、登校行. たマラソン大会にA児が参加できたことを「う. 動の土台になったと考えられる。. れしい」と表現し、プリクラを一緒に撮ろうと. (3)学校における友だち関係11月終わり頃から、. 誘いに来たA児を「かわいい」と感じた。A児. クラスメートからの積極的な関わりをA児は受. のイライラ度は、2・3月に「少ない」の比率. け入れるようになった。これはA児の行動が落. が高かった。. ち着いたことが翻系していると考えられる。ク. (5)A児の変化=夏休みに服薬の時刻を一定にし、. ラスの雰囲気がA児に対して受容的になったこ. 生活リズムを整えたことで、落ち着いた夏休み. とも登校への動機づけの要因と考えられる。. を送ることができた。9月は運動会に向けて得. (4)登校への動機づけ支援:PCSやトークンエ. 意な係を頑張り、先生方に認められたことで嫌. コノミー法の効果は限局的であった。PCSに関. がらずに登校できた。10月になり、再び登校し. しては、A死へのフィードバッターが難しいかっ. ぶりを示すようになった。10月終わり頃に学級. たことが考えられる。トークンエコノミー法①. でのトラブルで初めて欠席した。その後トラブ. は、報酬を受け取るまでに1週間が必要であっ. ルの度に数日間欠席をした。12月ごろから徐々. たため、AD皿Dの遅延嫌悪が考えられた。ま. にしぶらずに登校する姿が増えた。1月に不登. た報酬のチケットヘの固執が少なかったのは、. 校状態になったが、トークンエコノミー法②や. 同時におこなわれていた母親からの言説勺賞賛. 居場所づくりなどで再び登校するようになった。. が社会的強化につながったと考えられる。. 2月にクラスメートが迎えに来てくれるように. (5)学校での配慮、:A児の登校支援だけでなく、. なり、登校しぶりは減少していった。. 学級内の人間関係づくりや母親支援など多岐に. (6)登校の様子:しぶらずに登校した日は、7月. わたっている。筆者がおこなった学校の取り組. の35%から9月には75%に上昇した。10月に. みへのねぎらいと言語的賞賛は、取り組みの継. 30%以下に減ったが、次第に上昇していった。. 続を図る一助になったと捉えられる。. 2・3月は主体的に登校する姿が多く見られた。. (6)今後の課題:本研究を母子脚系の再調整とい. 1V考察. う視点で進めてきた。その結果、母親だけでな. (1)目部民時間:9・2・3月は平均魑民時間が比. く、教師や友だちなどの関係の再調整の重要性. 較的少なく、ばらつきも小さかった。これは、. も和菱された。今後は、家庭や学校での人間関. 運動会や卒業式といったA児にとって興味のあ. 係の再調整という視点に立ったコンサルテーシ. る行事があった月、友だちの粘り強い説得やク. ョンについて深めていきたい。. ラスメ』トの自主的な迎えといった他の人から. 主任指導教員 宇 野 宏 幸. 一213一.
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