A 鋼橋I桁端部にき裂が発生した後のせん断耐荷力に関する基礎的研究
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(2) Ⅰ-7. 第37回土木学会関東支部技術研究発表会. ガセット. ソールプレート. 解析で設定したソールプレート周辺のき裂 形状とその方向 表-2 解析モデルの内訳 き裂の有無(mm) 下フランジ 腹板 なし なし なし 270 270 270 270 270 270 270 270 270 270. 0.6 S-I S-C 45° 90° 135°. 0.3 0 0. 5. 図-5. 60 60 60 120 120 120 180 180 180. このように,き裂長さの増加に対して終局せん断 力の減少量が少ないのは,き裂がない場合では,ソ ールプレートと下フランジの取付け部近傍と上フラ ンジに塑性ヒンジが発生し,終局せん断力に至るが,. 10 15 き裂の長さ(%). 20. せん断座屈力. 1.2 0.9 0.6 S-I S-C 45° 90° 135°. 0.3. 5. 図-6. 下フランジ. S-I-G S-C き裂方向 45° 90° S-C-5 135° 45° S-C-10 90° 135° 45° S-C-15 90° 135°. 0.9. 0 0. 垂直補剛材. 図-4. 1.2. せん断力比. 本解析で対象としたき裂の形状と解析ケースの内 訳を図-4 および表-2 に示す.図に示すように,対象 としたき裂の方向は下フランジを中心として時計回 りに 45°,90°,135°である.また,き裂長さは腹板 高さを基準にそれの 5%,10%,15%までを考慮した. 一番大きなき裂の長さはソールプレート部から支 点部の垂直補剛材までき裂が進展すると高さの 15% に至ることから決めた.解析結果のまとめを図-5 と 図-6 に示す.図の縦軸は健全なモデルと損傷がある モデルのせん断力を比率で表したものである.き裂 が下フランジを貫通するモデルではせん断座屈力 4%が減少した.また,いずれの角度においてもき裂 長さが長くなるとせん断座屈力は減少し,その低下 の割合は,45 度の時,顕著であった. この場合,き裂時のせん断座屈力の減少率はき裂 長さ 5%,10%,15%のそれぞれに対し,3%,7%, 10%減少した.しかし,終局せん断力についてはき 裂がない場合とき裂がある場合とで,斜張力場が形 成される部位は異なるが,その大きさはき裂長さに よらず大きな差異は見られなかった.. き裂が下フランジを貫通している場合,下フランジ には塑性ヒンジが形成されず,代わりに支点上垂直 補剛材の下部が塑性化し,終局せん断力に至ってお り,崩壊モードが異なるためであることがわかった.. せん断力比. 3.ソールプレート周辺のき裂損傷. 10 15 き裂の長さ(%). 20. 終局せん断力. 4.まとめ 本研究では桁端部にき裂損傷がある場合の,き裂 損傷発生時の補修・補強判断のための残存耐荷力の 目安の提供を目的としている.そこで,桁端部にお けるき裂発生が多い事例を取り上げ,き裂がある場 合のせん断座屈力および終局せん断力を FEM 解析 により検討した.本研究により得られた主な成果を 示す. 1) ソールプレート周辺からき裂が発生し,下フラン ジを貫通して,腹板まで進展するき裂の場合,下フ ランジに対して 45°方向に進展するき裂がせん断座 屈力の減少率が高い. 2) ソールプレート近傍を起点とするき裂がある場合, き裂の方向によっては終局せん断力時に下フランジ に塑性ヒンジが形成されず.支点上垂直補剛材下部 が塑性化することがわかった.したがって,設計時 には,き裂損傷の発生による影響も考慮して,支点 上垂直補剛材の設計を行う必要があると考えられる. 参考文献 1) (財)日本鋼構造協会:土木鋼構造物の点検・診 断・対策技術‑2009 年度版‑,2009,8. 2) (社)日本道路協会:鋼橋の疲労,1997.5. 3) (社)日本道路協会:道路橋標準設計図集解説(2), 1963.11. 4) USSP ユーザーズ・マニュアル,Ver.5.0,JIP テ クノサイエンス(株),2001.3..
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