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学 位 の 種 類 博士(歯学)

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Academic year: 2021

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全文

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ふ り が な

氏 名

ひらた ゆうや

平田 裕也

学 位 の 種 類 博士(歯学)

学 位 記 番 号 甲 第 870 号 学 位 授 与 の 日 付 令和 2 年 3 月 6 日

学 位 授 与 の 要 件 学位規則第 4 条第 1 項に該当

学 位 論 文 題 目 Analysis of changes in upper airway pressure with high-resolution manometry

(高感度マノメトリーによる上気道内圧変動の解析)

学 位 論 文 掲 載 誌 Journal of Osaka Dental University 第 54 巻 第 1 号 令和 2 年 4 月

論 文 調 査 委 員 主 査 百田 義弘 教授 副 査 髙橋 一也 教授 副 査 合田 征司 教授

論文内容要旨

気道閉塞のメカニズムを高感度マノメトリー

(STAR MEDICAl, 東京, 日本)(high-resolution manometry 以下 HRM)を用いて明らかにする. HRM の圧センサーが全身麻酔下で人工呼吸中の吸気と呼 気を検出し, 圧波形として表示されることに着目した.頭部の前後屈の角度による気道開通性の変動 を陽圧換気中の気道において軟口蓋から喉頭蓋下の 4 部位で測定した.その圧波形が気道内圧と粘膜 との接触圧のどちらによる変動であるかをデータから算出し, HRM が気道の開通性の変動において有 用であるか検討した.

全身麻酔下に歯科治療を受けた満 20 歳以上の患者 24 名を対象とした.本研究は, 研究実施規則に基 づき, 医の倫理委員会で承認された(大歯医倫 第 110958 号).今回, 高さ 6cmの円座を用いて頭部 を上昇させ, 仰臥位にて電子分度計で中立位を決定した.喉頭展開を行い, HRM のセンサー①が軟口 蓋, センサー②・センサー③を舌根部粘膜, センサー④が喉頭蓋下に固定した.マスクに内圧を測定 できるように AG カーフィル

をセットした.マスクは EC 法で行い, リークが少ないように努めた.測 定は頭部の屈曲角度を 8 段階に分類し, 30 秒間ずつ行った. 測定項目はマスク圧, HRM による気道内 圧, 粘膜との接触圧とした.統計は一元配置分散分析を用いた.センサーが受ける圧力は人工呼吸中の 吸気時に上昇し, 呼気時に基線に戻る. 吸気時のピークの高さの平均を気道内圧とし, 基線の高さは 粘膜との接触圧を表した.測定終了後, HRM のセンサーを抜去しその後気管挿管を行った.

対象の年齢, 性別, BMI はそれぞれ, 39.5±14.8 歳, 男 12 人, 女 12 人, BMI22.3±3.3 であった.

気道内圧は, 前屈時では軟口蓋,舌根粘膜部と喉頭蓋下において,中立位では軟口蓋と喉頭蓋下におい

て有意差を認めた. すべてのセンサーにおいて, 測定結果は前屈時, 中立位, 後屈時の順に低値とな

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った. 各角度における粘膜との接触圧は, 前屈,中立位では軟口蓋と舌根粘膜部において有意差を認 めた. すべてのセンサーでも前屈時が一番高く, 中立位, 後屈時の順となった. 前屈時のセンサー

②, ③の接触圧が一番高く, 5°以上は有意な差はなかった.

舌根部において粘膜との接触圧が最も大きく, 4 部位中最も早期に気道が閉塞されることが明らかと なった.後屈 5°以上では粘膜との接触圧は減少し, 気道は開通し始めた. 後屈 20°以上が最も気道 の開通性が良く, 換気が可能となる事が示唆された. HRM は気道の開通性の変動を捉える手法として 有用であると考えられた.

論文審査結果要旨

HRM は摂食嚥下の分野で上部食道括約筋の粘膜と嚥下圧との圧力を調べた研究に用いられる事

が多いとされる.しかし,今まで HRM が,気道の状態を解析する研究に使用した報告はない.著者

は,頭部の前後屈の角度による気道開通性の変動を陽圧換気中の気道を4部位に分け,気道内圧と

粘膜との接触圧の解析を行っている. 高感度マノメトリー(HRM)が,気道の開通性の変動に有効

であるかどうか検討している.患者は,24 名とし,麻酔導入後換気条件を従量式で行い,頭部の角

度を前・後屈の8段階に分け,測定した.測定項目はマスク圧,マノメトリーによる気道内圧と粘

膜との接触圧とした.その結果、粘膜との接触圧が,高い順から舌根部粘膜,喉頭蓋下,軟口蓋とな

った事から,気道閉塞もその順で起きやすいことを明らかにした.また,後屈5°以上で粘膜との

接触圧は減少し,気道は開通し始め,後屈 20°以上が最も気道の開通性が良く,換気が可能となる

事が明らかになった.以上、HRM は,気道の開通性の変動を詳細に測定できることを証明した点に

おいて,本論文は博士(歯学)の学位を授与するに値すると判定した.

参照

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