ふ り が な
氏 名
やまと まこと
大和 麻琴
学 位 の 種 類 博士(歯学)
学 位 記 番 号 乙 第 1616 号 学 位 授 与 の 日 付 平成 30 年 9 月 26 日
学 位 授 与 の 要 件 学位規則第 4 条第 2 項に該当
学 位 論 文 題 目 Effectiveness of 3D-CT imaging in frontal cephalometric diagnosis
(顎顔面部の正面形態診断における正面 3D-CT 規格画像の有 用性について)
学 位 論 文 掲 載 誌 Journal of Osaka Dental University 第 52 巻 第 2 号 平成 30 年 10 月
論 文 調 査 委 員 主 査 松本 尚之 教授 副 査 岡崎 定司 教授 副 査 中嶋 正博 教授
論文内容要旨
矯正歯科治療では、顎顔面の対称性を評価する際、顎顔面部の正面からの形態についての診断は重 要である。さらに、正確な診断には、頭部正面の撮影画像の規格精度が重要となる。しかし、イヤー ロッドで頭部を規格する従来の正面頭部エックス線規格撮影法では、撮影時に、規格精度が決まって しまい、また、撮影時の頭位とフィルムとの位置関係により、撮影のたびに投影される拡大率が変わ るという課題がある。一方、ほぼ実寸で描出される
3D-CT画像データは、頭部エックス線規格写真と 違い、撮影後にその撮影データを用いて頭部正面を規格し、必要に応じ修正できるという利点がある。
そこで、顎顔面部の正面形態の診断に利用されている正面頭部エックス線規格写真と、従来のイヤー ロッドによる規格法に準じて頭位を規格する軸を用いた規格法(規格
1)、および、解剖学的基準面を 用いた規格法(規格
2)により作成した正面3D-CT規格画像の規格精度について比較検討を行った。
資料には、大阪歯科大学附属病院を受診した、満
20歳以上の下顎のみの手術を行った顎変形症患者 の正面頭部エックス線規格写真と
3D-CTデータを用いた。3D-CT 画像の規格には、定位三次元画像 処理システム
Imagnosis VE(Imagnosis, Kobe, Japan)を使用した。前記患者5名の手術前後の正面 頭部エックス線規格写真について、また、前記患者1名で撮影された
3D-CTデータを用い、2 通りの 規格法で、矯正歯科医
3名が、3 回規格し、作成した各正面
3D-CT規格画像について、計測および重 ね合せを行い、各々の規格精度について比較検討を行った。
結果、正面頭部エックス線規格写真では、術前後で最大
11.5㎜の大きな誤差を認め、重ね合わせで
も、すべての症例で頭部の規格位置が、上下、左右方向に大きく偏位していることが認められた。
3D-CT規格法では、
2通りの規格法ともに、頭位の偏位は正面頭部エックス線規格写真に比べて少なく、規格
2
は最大誤差
0.5㎜で、規格
1の最大誤差
3.5mmに比べ少なかった。また、重ね合せでも、規格
2の 方が、頭位の偏位が少なく、ほぼ一致していた。
以上のことから、撮影時に頭部正面を規格する正面頭部エックス線規格撮影法に比べ、撮影後に、
3D-CT
データから顎顔面骨の画像を描出し、直接、骨表面上の基準点を用いて頭部正面を規格できる
正面
3D-CT規格画像の方が、規格精度に優れており、中でも、規格
2は正面
3D-CT規格画像の規格 精度を高める上で、大変有用であることが確認された。
論文審査結果要旨
顎顔面部の機能的かつ審美的な治療結果を目標とする矯正歯科治療において、顎顔面部の正確な診 断は重要である。そして、顎顔面の対称性を評価する際、顎顔面部の正面からの形態についての診断 は重要である。さらに、正確な診断には、頭部正面の撮影画像の規格精度が重要となる。著者は、こ の研究で、顎顔面部の正面からの形態についての診断に利用されている正面頭部エックス線規格写真 と、従来のイヤーロッドによる規格法に準じて頭位を規格する軸を用いた規格法(規格
1)、および、
解剖学的基準面を用いた規格法(規格
2)により作成した正面3D-CT規格画像の規格精度について比 較検討を行い、それぞれの規格精度について明らかにしている。
本研究では、下顎のみの手術を行った顎変形症患者の正面頭部エックス線規格写真と
3D-CTデータ を用いて、手術前後の正面頭部エックス線規格写真について、また、前記患者の
3D-CTデータを用い、
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