職員集団のあり様と保育者の成長過程に関する事例研究
一保育者のライブヒストリーの語りを通して一
学校教育専攻 幼年発達支援コース 伊藤恵子
1 .
問題の背景と研究目的少守イヒ社会における保護者の多様なニーズは、
保宵努が果たすべき責務をますます大きいものに している白産附月けという低年齢児の受け入れ、
長時笥保育、一時保育、在宅で育児をしている家 族への育児相談、子育てサロン、母親講座など、
従来の「保育jと「子育て支援活動jがトータル に保育所に求められる時代となったo
保育所に働く私たちは、未来の社会を担う大切 な人づくりを課せられている。保育所は人間形成 の基礎を育む施設であり、生きる力の基礎を作る 場所である。子どもの割舌が担会と共に変化する 中、保育者は子どものより良い保育環境を創り出 すために、常に成長することを求められている。
しかし、保護者や社会のニーズ、に対応した保育所 の変化ゃあり様は、はたして子どもの動サ浪の幸 福を倒摩することであり 適切な機能だと言える
のだろう治、
以も、保育所稿場で働く職員の高齢化は著し く、保育のマンネリ化を防ぐためにも、経験年数 や価値観の異なった個人が助け合い、圏全体で子 どもを見つめ、共に育てていくことが求められて いるという現実も、
i
むにな問題を投げかけているoそこで本海院では、職員集団が保育士の成員晶 程にどのような影響を及ぼしているのかを、保育 士のライフヒストリーの語りを通して明らかにす ることとした。具偽拘には、保育士は日頃の保育
指 導 教 官 橋 川 喜 美 代
の問題を担任が一人で抱え込まず、職員会議の中 で関全体のこととして、共通認識しているのれ》
所長や主任が職員会議をただの事務連絡の場では なく、職員集団のコミュニケーションを図り、継 鰯怜職員研修を行っていく場としていくことを どの程度期待しているのれそして、それが保育 士の成商品程にとって、し、かに重要だと認識して いるのかを明らかにすることである。
2 .
研究方法と対象者(1)対象者:T県の私立・公立保育所に勤務する
1 0
名の保育士ω
調査方法A.
開き取り調査:2 ∞ 2
年3
月‑‑6
月【質問項目】『以前、担任した幼児の中で、対応(指 導が難しいと感じた幼児を上げてください
J
①その幼児のプロフィール、②何年目に何年担任 したか、@瀬併句なエピソード、④どこに問題が あったか、⑤どのように理解したカヘ@溺応はう まくいったか、⑦その対応経験は何をもたらした か、③その経験の前後で自分の保育は変化したと 思うか、⑨今、振り返ってその経験や対応をどう 思うか
B. 第 1回目:アンケート調査質問項目
『保育者としての転機について~ (自由記主)
①子どもとの出会い、②
L
、に残った先輩@印象 に残った文献、笹渉加した集会、などρhu
円ベU
c .
第2
回目:アンケート調査質問項目 確化、②民主的な話し合い、③菊践の方向づけ、I養成期切迫ら職業劃夫、蹴普育児~ (自由記お ④実践の手だての明確化、であるぽずだが、現実
①学生時代について、倒哉業溜宍理由、@職業・ には不必生よりも、公立保育所において不十分だと 職場の条件、④働く女性として 指摘している。
(3)調査対象者の属性 若し、保育士は、所長や主任に管理責任者として
・明~ 20歳代1名、加才代5名、 40歳代1名、 50歳代3名 の意識と責任感を求めており、実践の方向づけや
・出身校保育帯q学校2名、手盛期大学7名、大朝境1名 実践の手だてを明確に示すリーダーとして併交割
・職権保育士5名、主任4名、所長1名 を期待している。そして、保育士個人の努力では 物 骨 瞬 時6名、未瞬時 成し遂げられない実践での問題を職員集団で民主
3 .
結果と考察(1)子ども観・保育観の変容
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名の対象者たちが養成学校において学んだ 子ども観・保育観は、①子ども中心の保育観、② 机上の子ども観向③保育者主導の保育鉱④記憶 にない、という4
類型に分けられたが、保育士として数年後に出会った指導困難な子どもとのかか わりから、次のように変容している。
「大人の枠で子どもを見なしリ「批判jではなく、
理解後情)をもって子どもにも大人にも接するj
f自の前の子どもの姿は自分自身の姿だ)という 観的も全面受容し、部分ではなく全体の苅庶で 保育のあり様を考える必要を語っている由 (珍職場環境と人間関係、
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名の対象者の内の8
名が、自分の保育への反 省繍楊事情などで湖哉・転識を考えたことがあ るが、菊子したのは2
名だ、けで、あった。全榊句に 職場環境は良好だと答えているが、職場で苦労し ていることの内容には寺省綾部見られた3 0
代以 下が子ども理解ヰ幌護者との連携をあげているの に対して、50
代の主任キ所長は年代差による保育 観の違いや保育iJmへの意識の希薄さ、人間関係、をあげており、若し、保育土の自己府績を求めてい るようである。
職員会議の運営を成功させる鱒土、任課題の明
的に話し合い、支援してくれることを希望してい る。とはし、え、こうしたオ」プンな職員会議での 実践特話しあいだけでは保育の質の向上には不十 分であり、外部での研究・研修の機会が重要だと いった指摘は留意しておく必要がある。
民説句な職員会議の運営と保育の質的発展は、
図
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のような関係、にあると言えよう。の 発 プ 々 │ 二 i f L
達図1.民卦句な職員会議の運営ど保育の質的発展
殆どの保育土たちは職場の教育力によって、成 長過程にある。保育は一人では成しえな川保育 者たちが互いに認め合って自己表現できる関係の 中でこそ、充実した保育環境が整う。大人たちが いきいきと生きる中で子どもも育ち合うのではな いれ保育現場で働く保育者たちはそれ舶が自 分の仕事を認識し自覚を持つことで職員集団が高 められ、保育の質が高められるのだと言えよう。
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