保育所・幼稚園と家庭をつなぐ食育の推進
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(2) い、これを資料として給食の内容を調査した。回収. の約5書1」であった。保育士が教論よりも実践してい. 率は100%であり、分析対象となった昼食は2128食. ないのは、食事前に配膳等の業務に追われ、ピアノ. であった。. を弾くなどの時間的余裕がないためと思われる。実. 2.結果と考察. 践の具体的な方法としては、保育士・教諭とも「食を. 保育所の昼食は、1食あたり平均4.3品目で構成. テーマとする絵本や紙芝居を読む」、「食物の栽培」. されているのに対し、幼稚園児の家庭での昼食は. が多くあげられていた。. 3.6品目であった。保育所給食の方が、幼稚園児の. 保護者に家庭で行ってもらいたい食育は、保育. 家庭の献立よりも品数が多いことから、保育所給食. 士、教諭の82%が「朝食を食べる」『規則正しい生. は、家庭の食事の栄養摂取の調整に寄与している. 活習慣を身に付ける」という基本的なことを望んでい. と思われる。しかし、献立の組み合わせでは、『良. ることがわかった。保育士よりも教諭の方が多く回答. 好」が44.9%と半数以下であり、保育所でも“日本型. していたのは「栄養バランスが良い食事を与える」で. 食生活”が崩れつつあることがわかった。また、味付. あり、このことは、幼稚園では弁当持参が多いことに. けご飯の出現率は白ご飯よりも多かった。現行の保. よる結果であると推察する。. 育所給食は、経済面が優先されること、調理に時間. 今後、昼食時間外に、絵本や紙芝居をより有効. と手間のかからないものが多いこと、子どもが喜んで. に活用した食育を行うための支援や保護者への具. 手早く食べてくれるものが主となっており、給食を生. 体的な指導に関する情報等を保健所などが提供し、. きた教材とするためには、献立の見直しや調理師の. 支援することが必要であろう。そして施設の特性に. 技術向上につながる研修会への参加を促すことが. 応じた食育計画の作成が求められる。. 必要であると考えられる。. V.まとめと課題. lV.保育所・幼稚園における食育実施状況調査. 幼児の家庭での食事内容は、料理構成から見る. L調査方法・内容. と必ずしも良好ではなく、特に平日の朝食の内容は、. 市内の保育所・幼稚園に勤務している66圓の保. 子どもの食習慣や保護者の食意識等と関連してい. 育士及び教諭のうち、4歳児及び5歳児の担任201. ることから、保護者への働きかけが必要である。まず、. 人(保育所35園の76人、幼稚園31圓の125人)を. 子どもから家庭へ食情報を発信し、家庭での食育を. 対象に質問紙調査を実施した。回収数は189(回収. 推進することが求められる。しかし、保育所給食は、. 率94.O%)、その内訳は、保育士71人(回収率. 栄養基準は満たしているものの料理構成には問題. 93.4%)、教諭118人(回収率94.4%)であった。調査. もあり、給食を生きた教材とするためには改善を要. 内容は、食育の実践内容や方法、食育に対する意. する。そこで、保育所・幼稚園での給食を含めた食. 識等である。. 育実践を充実させることが、子どもが自分の体や食. 2.結果と考察. に関心を持ち、子どもの健全な育成につながり、ま. 食育実践の有無を尋ねると、保育士・教諭ともに. た、保育所・幼稚園の食育実践を通して、家族の食. 90%以上が実施していると回答した。具体的な内容. 習慣が見直され、改善されることが期待される。その. は、「食事前の手洗い」、「食事前後の挨拶」、「箸・. ためには、保育所・幼稚園の指導者への支援のあり. スプーンの使い方」等であり、食に関する基本所作. 方が課題である。. が多くあげられていた。食事の前にピアノを弾いたり、. 歌を歌ったりする事は、食事を楽しくし、気持ちを落. 主任指導教員岸日ヨ恵津. ち着かせる効果があると考えている保育士・教諭が. 指導教員岸田恵津. 多かったが、実施している保育士は37%であり、教諭. 一507一.
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