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中学校の教科担任と特別支援教育支援員の連携の促進 : A市の特別支援教育支援員の実態調査を踏まえて

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Academic year: 2021

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(1)中学校の教科担任と特別支援教育支援員の連携の促進. 一A市の特別支援教育支援員の実態調査を踏まえて一 事 攻 コース. 特別支援教育 特別支援教育コーディネーター. 学籍番号. M11116K. 氏 名. 北岡 理恵.  I 問題と目的.  2007年4月から特別支援教育が本格的に開始. に、それを踏まえた教員と特別支援教育支援員. されたことにともない、政府は全国の公立小・. の連携を促す実践の効果を検討することを目的. 中学校への特別支援教育支援員配置の地方財政. とする。そのために本研究では2つの研究を実. 措置を講じている(文科省,2007)。特別支援教. 施する。まず、研究Iでは、特別支援教育支援. 育支援員(以下、支援員と略す)の活用につい. 員と中学校や教科担任との連携状態を知るため. ては、導入段階から試行錯誤しているのが現状. に、A市の中学校における特別支援教育支援員. である。. にアンケート調査を行う。研究Hでは、A市の.  支援員の成果として、書くことが苦手な児童. 中学校における特別支援教育支援員の実態(研. に、子どもの実態に基づいた支援を行うことで、. 究I)を踏まえ、B中学校において教科担任と. 学習の定着が図られ、自信をもち積極的に授業. 特別支援教育支援員間の連携を促し、支援場面. に取り組むようになったと報告されている(北. での困難さを解消するための支援を行うことと. 海道教育委員会,2009)。また、支援員が入る. する。. ことにより、職員室内で対象生徒への話題が多. II 研究1. くなり、それに伴い、特別支援教育への理解を. 1.目的. 深めるきっかけとなったとの指摘がある(本.  A市の中学校における支援員にアンケート調. 間・本間,2009)。. 査を行い、学校や教科担任と支援員の連携状態.  一方、支援員活用の現状に関する調査研究. を明らかにすることを目的とする。. (庭野,2008)からは、支援員は直接子どもへ. 2.方法. の支援にあたっているため、必要な情報を共有.  A市小・中学校支援員研修会終了後に、対象. することや支援員からの情報を取り入れること. となる支援員15名に、質問紙を配布し、その場. が必要である。また、支援員との連携において. で回収を行う集合調査の手法を用いた。設間内. は、多くの学級担任が打ち合わせの重要性をあ. 容は、①性別や年齢、支援員歴などの属性、. げている。これらのことから、支援員との打ち. ②支援員の受け入れ状況③支援場面での実際④. 合わせや情報交換の機会を設けることと支援員. 支援員を経験しての印象評定⑤具体的な内容を. がスムーズに学校にとけ込むことができるよう. 記述するための自由記述であった。②から④に. なシステムの構築が、円滑な支援活動の展開に. 関しては、 「当てはまる、やや当てはまる、や. つながると考えられる。. や当てはまらない、当てはまらない」の4件法.  そこで、本研究では、中学校において教員と. で尋ねた。. 特別支援教育支援員の実態を明らかにすると共.

(2) 3.結果と考察. 支援内容が明確化され、生徒の実態把握、支援.  教員と支援員の連携に困難性があることが. 員の活動を全職員が周知できたなどの効果があ. 明らかになった。一方で「対象生徒に良い変化. り、教員と支援員の連携が促された。これらの. が見られた」、 「学校や生徒にとって役に立て. 効果から、生徒への支援の充実にもっながり、. た」、 r支援員を継続したい」などの印象評定. 生徒のよい変容が見られる結果となった。よっ. が高いことが明らかになった。これらのことか. て、地域や学校の実態を把握し、教員に適した. ら、支援員は教員や生徒との関係も悪くなく、. 連携方法を用いることは、教員と支援員の連携. 仕事にやりがいを感じていることが推測できた。. の促進に有効であると実証できた。. 支援内容が不明確で、役割分担ができていない.   (回) 目し醐  介入1期  介λ螂    FU期. ことなどから、学校側が支援員を有効に活用で きず、十分な連携に結びついていない現状があ.        11い1!. ると考えられた。この現状を改善するためには、.        1、:  l. 支援員の殺害■1を明確化し、教科担任と連携でき.        I   1      l. るシステムを構築することが必要であると推察.          l      l. された。.    1 1:ヨ 4  0 0  τ 呂 010 H121014蝸(過). 皿 研究2.   Fig.1教員と支援員のコミュニケーション数. 1.目的. V1総合考察.  研究1の実態を踏まえ、B中学校において教.  教員と支援員の連携促進には、実態調査や校. 科担任と支援員の連携を促し、支援員を有効に. 内研修会などのソフト面とカスタマイズされた. 活用するための校内研修会を行い、学校や支援. 支援ツールを活用し学校内のシステムを構築す. 員の実情に合った支援ツールを活用した。これ. るハード面両面からのアプローチが必要である.  ・ill・…   1 ・   1.          .一 .、..、 ...1−. らの介入の効果を確認するとともに、教員と支. と考えられた。. 援員のコミュニケーションの変化が、教員と支.  特別支援教育が本格的に始まり6年目を迎え、. 援員の活動や生徒への支援に与える影響につい. 今後ますます支援員の配置を望む声は増大する. て検討することを目的とする。. であろう。教員以外の支援員、スクールカウン. 2.方法. セラーなどの導入が進んでいる学校において、.  参加者は、支援員と10名の教員であった。. 「職種間連携カ」を身につけておくことが、必. 支援員の役割の明確化、教員との連携の必要性. 要であると荒川(2008)が述べている。このこと. を伝えるために、校内研修会を行った。教員へ. からも、特別支援教育コーディネーターが支援. のインタビューから、教員によって継続できる. 員等の外部スタッフをマネージメントすること. 連携方法が違っていたため、複数の支援ツール. が不可欠である。そのためには、特別支援教育. を作成した。支援員が、授業前に支援内容を把. コーディネーターをバックアップする校内体制. 握し、教員と情報交換することと、配慮を要す. を構築することが前提となるだろう。. る生徒の支援を明確にし、教員と支援員が共通 理解することを目的とした。. 3.結果と考察. 主任指導教員(宇野 宏幸).  教員と支援員のコミュニケーション数の週.   指導教員(岡村 章司). ごとの結果をFig.1に示した。介入の効果から、 排昌し古短昌(rミ_一.片一“ノr・ノベ噌十■n1払. 松只し人恢只)ノー 、一一ノ   / コ /〃一I’日ノ川レ’」O.

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