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連結納税制度の見直しに関する法人税法等の改正 目一連結納税制度の見直し 見直しの経緯及び概要 損益通算 欠損金の通算等 損益通算及び欠損金の通算のための承認 通算制度の開始又は通算制度への加入に伴う資産の時価評価等 通算制度から

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連結納税制度の見直しに関する法人税法

等の改正

目    次 一 連結納税制度の見直し 821 1  見直しの経緯及び概要 821 2  損益通算 830 3  欠損金の通算等 851 4  損益通算及び欠損金の通算のための 承認 892 5  通算制度の開始又は通算制度への加 入に伴う資産の時価評価等 906 6  通算制度からの離脱等に伴う資産の 時価評価等 939 7  通算子法人株式の取扱い 947 8  事業年度 955 9  税効果相当額の授受 963 10 会社更生等による債務免除等があっ た場合の欠損金の損金算入 965 11 法人税率 968 12 特定同族会社の特別税率(留保金課 税) 970 13 中小企業向け措置が適用されない通 算法人 976 14 所得税額控除 979 15 申告 980 16 欠損金の繰戻しによる還付 990 17 青色申告 996 18 推計による更生又は決定 1000 19 行為又は計算の否認 1000 20 仮装経理に基づく過大申告の場合の 更正に伴う税額の還付の特例 1001 21 連帯納付の責任 1002 22 罰則 1003 二 連結納税制度の見直しに伴う租税特別 措置法等の改正 1003 1  改正の概要 1003 2  試験研究を行った場合の法人税額の 特別控除制度(研究開発税制) 1009 3  地方活力向上地域等において特定建 物等を取得した場合の特別償却又は法 人税額の特別控除制度及び地方活力向 上地域等において雇用者の数が増加し た場合の法人税額の特別控除制度(地 方拠点強化税制) 1048 4  通算法人の仮装経理に基づく過大申 告の場合等の法人税額の特例(創設) 1061 5  被災代替資産等の特別償却制度 1074 6  準備金等制度 1077 7  新鉱床探鉱費又は海外新鉱床探鉱費 の特別控除 1084 8  沖縄の認定法人の課税の特例 1088 9  国家戦略特別区域における指定法人 の課税の特例 1098 10 土地の譲渡等がある場合の特別税率 及び短期所有に係る土地の譲渡等があ る場合の特別税率 1104 11 特別勘定の取崩し事由の整備等 1106 12 認定特定非営利活動法人に対する寄 附金の損金算入等の特例 1108 13 特別新事業開拓事業者に対し特定事 業活動として出資をした場合の課税の 特例 1109 14 特定の医療法人の法人税率の特例 1110 15 その他 1111 16 震災税特法関係 1114 三 連結納税制度の見直しに伴うグループ 法人税制等の見直し 1122

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はじめに

 令和 2 年度税制改正においては、持続的な経済 成長の実現に向けた特別新事業開拓事業者に対し 特定事業活動として出資をした場合の課税の特例 の創設、投資及び賃上げを促すための法人税額か ら控除される特別控除額の特例等の見直し並びに 連結納税制度の見直しを行うとともに、経済社会 の構造変化を踏まえた未婚のひとり親に対する税 制上の措置及び寡婦(寡夫)控除の見直し並びに 非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及 び譲渡所得等の非課税制度の見直し並びに消費税 の申告期限を延長する特例の創設等を行うことと されました。  このうち連結納税制度の見直し関係については、 連結納税制度の適用実態やグループ経営の実態を 踏まえ、損益通算の基本的な枠組みは維持しつつ、 企業の事務負担の軽減等の観点から簡素化等の見 直しを行うこととされました。  これらの改正を含む「所得税法等の一部を改正 する法律」は、去る 3 月27日に参議院本会議で可 決・成立し、同月31日に令和 2 年法律第 8 号とし て公布されています。また、次の関係政省令につ いても、それぞれ次のとおり公布されています。 ・ 法人税法施行令等の一部を改正する政令(令 2 . 6 .26政令第207号) ・ 法人税法施行規則等の一部を改正する省令 (令 2 . 6 .30財務省令第56号)

一 連結納税制度の見直し

1  見直しの経緯及び概要

⑴ 見直しの経緯  連結納税制度に関して、平成30年10月23日の 税制調査会総会において、次のような議論が行 われました。 ・ 我が国企業のグループ経営の実態に即した 連結納税制度のあり方について、引き続き議 論を行っていく必要がある。 ・ 連結納税の対象となる「完全支配関係にあ る企業グループ」といっても、経営形態はさ まざまであるし、現状、分権的な意思決定の 実態も多く見受けられ、親法人への情報や意 思決定の集約を想定していた、平成14年の創 設当初の制度設計にそぐわない部分も出てき ているのではないか。もう少し制度を簡素化 するなどの視点から検討を行っていく必要が あるのではないか。 1  受取配当等の益金不算入 1122 2  寄附金の損金不算入 1129 3  貸倒引当金 1131 4  資産の譲渡に係る特別控除額の特例  1133 四 連結納税制度の見直しに伴う国際課税 関係の改正 1134 Ⅰ 法人税法関係の改正 1134 1  外国税額控除 1134 2  外国子会社配当益金不算入制度 1166 3  適用関係及び経過措置 1166 Ⅱ 地方法人税法関係の改正 1167 1  外国税額控除 1167 2  外国税額の還付規定の創設等 1170 3  税額控除の順序 1172 4  適用関係及び経過措置 1172 Ⅲ 租税特別措置法関係の改正 1172 1  過大支払利子税制 1172 2  その他の国際課税関係 1173 3  適用関係及び経過措置 1173 五 連結納税制度の見直しに伴う国税通則 関係の改正 1174 1  国税通則法の改正 1174 2  国税徴収法の改正 1175 3  電子帳簿保存法の改正 1176 4  国税オンライン化省令の改正 1176

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・ 連結納税制度がよりよい形に見直されるこ とは、日本の企業グループが、より一層、国 際競争力を発揮できるようになることにつな がるのではないか。 ・ 同時に、企業の事務負担の観点から、実際 の企業の税務申告の実務も考慮して検討する 必要。租税回避の防止といった観点からの検 討も必要。 ・ 少数株主の問題など、大きな問題になり議 論が錯綜する可能性もあることから、現行の 「完全支配関係にある支配グループ」を前提 としながら検討していくことが必要なのでは ないか。 ・ 技術的・専門的な論点が多岐にわたるテー マなので、まず、租税・経済の専門家、経済 界・実務家の方々で専門家会合を開催し、外 部の方の御意見も聞きながら議論の素材を前 もって整理してはどうか。  この議論を踏まえ、税制調査会に「連結納税 制度に関する専門家会合」が設置され、平成30 年11月 7 日、平成31年 2 月14日、平成31年 4 月 18日、令和元年 6 月26日及び令和元年 8 月 5 日 の 5 回にわたって開催された後、令和元年 8 月 27日の税制調査会総会に「連結納税制度の見直 しについて」(以下「報告書」といいます。)が 提出されました。  報告書においては、連結納税制度の見直しの 意義に関する総論として、次のように記載され ています。 「一 連結納税制度の見直しの意義 1 .総論  連結納税制度については、導入から15 年余りが経過し、企業のグループ経営を巡 る環境等も変化してきており、この間、税 制においても、組織再編税制の改正やグル ープ法人税制の創設など累次の改正が行わ れてきた。連結納税制度は、グループ内の 事業再編を後押しするなど、企業グループ の一体的経営を進展させ、競争力を強化す る中で有効に活用されてきた。  その一方で、連結納税制度の対象となる 「完全支配関係にある企業グループ」とい っても、経営形態はさまざまであり、現状、 分権的な意思決定が多く行われている実態 も見受けられ、親法人への情報や意思決定 がそれほど集約しているわけではない。  また、現行制度は各法人の税務情報を連 結グループ内で集約し、一体としてまとめ て申告するとともに、各法人の個別帰属額 を記載した書類も提出することとなってい るため、所得計算及び税額計算が煩雑にな る上、連結法人間での連絡・調整手続も煩 雑で、特に税務調査が行われた後の修正申 告又は更正・決定(以下「修更正」とい う。)に時間がかかり過ぎるという指摘も ある。  このため、連結納税制度の適用実態やグ ループ経営の実態を踏まえた上で、事務負 担の軽減を図るための簡素化やグループ経 営の多様化に対応した中立性・公平性の観 点からの見直しを行うことにより、日本の 企業がより効率的にグループ経営を行い、 競争力を十分に発揮できる環境を整備する ことができると考えられる。  本会合では、完全支配関係にある企業グ ループ内における損益通算を可能とする基 本的な枠組みを維持するという前提に立っ て、こうした観点から議論を重ね、見直し 後の制度の考え方や基本的仕組みについて 以下のとおり論点を整理した。」  また、連結納税制度を取り巻く状況と税制の 変化及び現状の課題等として、次のように記載 されています。 「 3 .連結納税制度を取り巻く状況と税制の 変化  連結納税制度は平成14年度に創設され、 その後、平成18年度税制改正において、適 格株式交換による連結加入が時価評価の対 象から除外され、また非適格株式移転前の 子法人の欠損金が連結納税に持ち込めない

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こととされた。平成22年度税制改正では、 連結子法人の連結開始前の欠損金について 持込み制限を緩和する改正が行われ、平成 29年度税制改正では、連結開始・加入時の 時価評価対象資産から帳簿価額が1,000万 円未満の資産が除外され、スクイーズアウ トによる完全子会社化が、組織再編成に位 置付けられたことにより、適格要件を満た すことを条件に、その完全子法人が時価評 価の対象から除外されるとともに、欠損金 の持込みも可能とする等の改正が行われて きた。 4 .現状の課題等 ⑴ 連結納税制度により損失等を共同利用 するメリットがあるにもかかわらず、連 結納税制度を選択していない企業グルー プもいまだ多く存在している。  現行制度は、子法人の税務情報を連結 グループ内で集約し、一体として申告す るとともに、各子法人の個別帰属額等を 記載した書類を提出するという方式であ ることから、制度設計が複雑で納税者に とって理解が難しい場合もある上、グル ープ調整計算を行う必要がある。  このため、法人間での連絡・調整も煩 雑で、申告のための事務負担がかなり大 きいとの指摘があり、例えば、連結グル ープ内の一法人が所得金額の計算を誤っ た場合、連結グループ内の全法人につい て再度調整計算を行う必要があるため、 後発的に修更正事由が生じた場合の納税 者及び課税庁の事務負担が過重になって いる。  この事務負担により、各企業グループ の事務処理能力の差が連結納税制度の選 択に影響を与え、同様の経営を行ってい る企業グループ間での課税の中立性・公 平性が少なからず損なわれていることが 指摘されている。  したがって、企業における事務負担の 軽減の要請や、課税庁の事務負担の増加 等に対応するためにも、制度の簡素化を 図る必要がある。 ⑵ 連結納税制度導入時は、連結会計制度 の改訂等により連結情報を中心とするデ ィスクロージャー制度への転換が図られ、 税制・会計制度等が相乗的に働き、企業 グループの意思決定や会計情報の親法人 への集約化が進むものと考えられた。  しかしながら、こうした意思決定や会 計情報その他の情報の親法人への集約化 の程度は一 1 .でも述べたとおり企業に より差が生じている実態があり、そうし た状況の下で、グループ経営は一定の進 展・定着をみている。こうした現状を踏 まえれば、現在の我が国においては、企 業グループを一つの納税単位とすること は必ずしも経済社会の実態を十分に反映 していない部分もあると思われる。 ⑶ また、税制面でも、グループ法人税制 の導入(平成22年度)により、完全支配 関係にある企業グループ内では、個別申 告における資産の譲渡等に係る調整計算 が定着してきている。  グループ法人税制も連結納税制度と同 様に、企業グループの一体性に着目した 制度であり、企業グループ内での法人間 の損失及び繰越欠損金の共同利用(以下 「損益通算」という。)を可能にするとし ても、必ずしも企業グループ全体を一つ の納税単位とする必要はなくなってきて いるとも考えられる。 ⑷ 課税上あたかも一つの法人であるかの ように捉えることができる連結納税制度 の開始及び連結グループへの加入と、組 織形態を変更して一つの人格となること は、税制上中立であることが望ましいと 考えられるが、現行の連結納税制度と組 織再編税制とでは様々な違いがある。  連結納税制度は平成13年度税制改正で

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導入された組織再編税制を前提としてい たが、その後の新会社法の制定等、企業 法制が見直されるとともに、スクイーズ アウトによる組織再編成も多くみられる ようになってきたなど、企業の組織形態 に関する環境の変化が続いている。  このような経済社会の変化に伴い、組 織再編税制において対象とする範囲や適 格要件の見直しが続けられてきた結果、 現状では、完全子法人化により連結納税 制度に加入する際、適格組織再編成とし て行う場合と適格組織再編成以外の方法 として行う場合とで、含み損益及び欠損 金について課税上の取扱いが異なってお り、中立的でなくなっていることは否め ない。」  上記を踏まえ、見直しに当たっての基本的な 考え方として、次のように記載されています。 「二 見直しに当たっての基本的考え方 ⑴ 上記一 4 で述べたような企業における グループ経営の進展の実態や連結納税制 度を取り巻く状況の変化を踏まえれば、 連結納税制度からより実情に即した制度 に見直し、事業再編の円滑化を図ること により、我が国企業がより効率的にグル ープ経営を行い、国内外の市場で競争力 を十分に発揮できる環境を整備すること が適当である。  見直しに当たっては、企業グループの 一体的運営が行われているという実態を 踏まえ進めていく。 ⑵ 具体的には、企業グループの一体性に 着目し、完全支配関係にある企業グルー プ内における損益通算を可能とする基本 的な枠組みは維持しつつ、制度の簡素化 により、企業の事務負担の軽減を図るこ とで、企業グループの事務処理能力の差 が制度の選択に与える影響をできる限り 小さくし、同様の経営を行っている企業 グループ間での課税の中立性・公平性を 確保する必要がある。  あわせて、後発的に修更正事由が生じ た場合にはできる限り事務負担が生じな いよう、制度の簡素化を図る必要がある。  なお、地方税では、地域における受益 と負担の関係等に配慮し、損益通算を可 能とする仕組みとはなっておらず、今般 の検討は、現行の地方税の基本的な枠組 みを見直すものではない。 ⑶ 企業の経営形態として、法人格を一つ のままで事業展開を図ったり、特定の事 業部門を子会社として分社したり、持株 会社形態へ移行したりすることが行われ ているが、税制はこれらの経営形態の選 択に対しできる限り中立であるべきと考 えられる。また、完全支配関係があれば、 株主や親法人から見た投資リターンは単 一法人でも企業グループでも基本的に同 じである。  このため、法人による完全支配関係に ある企業グループ内で損益通算を行うと しても、企業グループといえども複数の 法人の集まりであることから、納税申告 を企業グループ全体で一つとするか法人 ごととするかは、あくまで申告手続の問 題でしかないと捉え直すこともできる。  このことは、諸外国の類似の制度をみ ても言えることであり、企業グループ全 体を一つの納税単位として一つの課税所 得金額及び法人税額を計算して申告する 方法だけでなく、各法人を納税単位とし て各法人が個別に課税所得金額及び法人 税額を計算して申告する制度とした上で、 別途企業グループ内での損益通算等を可 能とする方法も採り得ることを意味して いる。」 「⑷ 以上を踏まえると、見直し後の制度 は、企業グループ全体を一つの納税単位 とする制度に代えて、法人格を有する各 法人を納税単位として、課税所得金額及

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び法人税額の計算及び申告は各法人がそ れぞれ行うこと(以下「個別申告方式」 という。)を基本とすることが適当と考 えられる。同時に企業グループの一体性 に着目し、課税所得金額及び法人税額の 計算上、企業グループをあたかも一つの 法人であるかのように捉え、損益通算等 の調整を行う仕組みとすることが適当と 考えられる。 ⑸ グループ調整計算の多くは、連結グル ープを一つの納税単位と捉えることに基 因したものと考えられることから、連結 グループ全体を一つの納税単位とする制 度に代え、各法人それぞれを納税単位と する個別申告方式とすることで、一定程 度簡素化が可能となる。  また、後発的に修更正事由が生じた場 合についても、各法人それぞれを納税単 位とする個別申告方式とすることで、企 業グループ内の一法人の事後的な課税所 得金額又は法人税額の修正が、その企業 グループ内の他の法人の課税所得金額又 は法人税額の計算に波及しない仕組みを 構築することが可能になると考えられる。 ⑹ さらに、上記一 4 ⑷で述べたとおり、 連結納税制度と組織再編税制とでは様々 な違いがあり、課税の中立性が損なわれ ている面があることから、見直し後の制 度は、現行の組織再編税制と整合性がと れた制度を目指し、課税の中立性を確保 することが適当である。  なお、制度の適用の開始・加入時にお ける時価評価課税・欠損金等の持込み制 限については、租税回避防止の観点も重 要である。 ⑺ 今般の検討に当たっては、上記の考え 方に沿って、事務負担の軽減を図るため の簡素化及びグループ経営の多様化に対 応した中立性・公平性の観点から現行制 度を見直すことを目的とし、検討を行っ た。」  また、個別制度の見直しの方針について、次 のように記載されています。  「グループ調整計算の複雑さが事務負担にな っているなどの指摘がある中、できる限り制度 の簡素化を図ることが考えられる。  他方、グループ調整計算の見直しに当たって は、企業経営の実態や制度趣旨・目的、濫用可 能性等を勘案した調整計算の必要性等について も考慮する必要があり、これらの点と、調整計 算をやめることによる事務負担の軽減効果を比 較衡量の上、検討を行うことが必要である。  以上を踏まえると、個別制度ごとに、①グル ープ調整計算の事務負担の軽減を図る観点、② 企業経営の実態や制度趣旨・目的からみた調整 計算を行うことの必要性、③制度の濫用その他 趣旨・目的を超えた税負担の減少可能性、④制 度を選択していないグループ法人との公平性、 といった基準に基づき検討することが必要であ る。  この際、グループ調整計算は、企業グループ の一体的経営に影響を及ぼすことから、現行制 度を前提とした企業経営を行っている企業グル ープに対する影響に配慮が必要である。」  この見直しの方針を踏まえた見直しの結果、 グループ法人税制に移行したものや、単体納税 制度の見直しが行われた制度が、受取配当等の 益金不算入制度等です。これについては、後述 「三 連結納税制度の見直しに伴うグループ法 人税制等の見直し」をご参照ください。 ⑵ 見直しの概要  上記⑴の議論を踏まえ、連結納税制度が見直 され、法人格を有する各法人を納税単位として、 課税所得金額及び法人税額の計算並びに申告は 各法人がそれぞれ行うこととし、同時に企業グ ループの一体性に着目し、課税所得金額及び法 人税額の計算上、企業グループをあたかも一つ の法人であるかのように捉え、損益通算等の調 整を行う仕組み(以下「グループ通算制度」と

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いいます。)とされました。これに伴い、連結 納税義務者及び各連結事業年度の連結所得に対 する法人税に関する規定(旧法法第 1 編第 2 章 の 2 及び第 2 編第 1 章の 2 )は削除されました。  グループ通算制度の適用は、連結納税制度と 同様に、納税者の選択によることとされ、損益 通算等の適用を受けるための承認すなわち法人 税法第64条の 9 第 1 項の規定による承認(以下 「通算承認」といいます。)を受けることが必要 とされています。 (注 1 ) 通算承認を受けた親法人を「通算親法人」 といい(法法 2 十二の六の七)、通算承認を 受けた他の内国法人(子法人)を「通算子 法人」といい(法法 2 十二の七)、通算親法 人及び通算子法人を「通算法人」といい(法 法 2 十二の七の二)、通算親法人と通算子法 人との間の完全支配関係(通算子法人にな れない法人及び外国法人が介在しない関係 (下記 4 ⑴①ニ参照)に限ります。以下 1 に おいて同じです。)及び通算親法人との間に 完全支配関係がある通算子法人相互の関係 を「通算完全支配関係」といいます(法法 2 十二の七の七)。  また、修更正事由が生じた場合についても、 企業グループ内の一法人の事後的な課税所得金 額又は法人税額の修正が、その企業グループ内 の他の法人の課税所得金額又は法人税額の計算 に波及しない仕組みとされるなど、事務負担の 軽減を図るための簡素化がされました。  さらに、時価評価課税及び欠損金の切捨て等 について、組織再編税制と整合性がとれた制度 とし、課税の中立性の確保が図られました。 (注 2 ) 租税特別措置法関係については、後述「二  連結納税制度の見直しに伴う租税特別措 置法等の改正」をご参照ください。 (参考) 令和 2 年 2 月21日の衆議院財務金融委員 会における日吉委員の質問に対する矢野政 府参考人の答弁  「連結納税制度は、企業グループの一体性 に着目をいたしまして、企業グループを一 つの法人であるかのように見立てて、法人 税を一括して課税する仕組みでございます。  この制度は、平成十四年度の導入から十 数年たっておりますけれども、企業グルー プがみずからの一体的経営を進展させ、競 争力を強化する中で有効に活用されてきた と認識しておりますけれども、一方で、親 法人に情報等が集約していないですとか、 税額計算が煩雑で修正、更正に時間がかか り過ぎるですとか、あるいは、組織再編税 制と若干の違いがあって中立性が損なわれ ている部分があるといった御指摘がござい ました。  こういったことを踏まえまして、今回、 連結納税制度の適用実態ですとかあるいは グループ経営の実態を踏まえまして、日本 の企業が効率的にグループ経営を行い、競 争力をより十分に発揮できるように見直し をすることといたしたものでございます。  その見直しによりまして、一体的な、効 率的な経営を後押しすることで、企業の国 際競争力の維持強化が図られることを期待 しております。その観点から、持続的な経 済成長に資するものと考えております。」

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⑶ 適用関係及び経過措置 ① 原則  上記⑵の連結納税制度の廃止及びグループ 通算制度への移行に関する改正は、原則とし て、法人の令和 4 年 4 月 1 日以後に開始する 事業年度(連結子法人の連結親法人事業年度 が同日前に開始した事業年度(以下「旧事業 年度」といいます。)を除きます。)の所得に 対する法人税及び同日以後に開始する課税事 業年度(旧事業年度を除きます。)の基準法 人税額に対する地方法人税について適用し、 法人の同日前に開始した事業年度(旧事業年 度を含みます。)の所得に対する法人税及び 連結法人の連結親法人事業年度が同日前に開 始した連結事業年度の連結所得に対する法人 税並びに法人の同日前に開始した課税事業年 度(旧事業年度を含みます。)の基準法人税 額に対する地方法人税については、従来どお り適用することとされています(改正法附則 14、令和 2 年 6 月改正法令等附則 2 、令和 2 年 6 月改正法規等附則 2 )。 ② 連結納税の承認に関する経過措置 イ 令和 4 年 4 月 1 日前にされた連結納税の 承認の申請であって、改正法(連結納税の 見直しに係る部分に限ります。)の施行の 際、承認又は却下の処分がされていないも のは、次のロの適用がある場合を除き、通 算承認の申請とみなすこととされています (改正法附則15①)。  すなわち、連結納税の承認を受けていな い法人が令和 4 年 4 月 1 日以後に開始する 事業年度について通算承認を受けようとす る場合において、同日前に申請をしようと するときは、連結納税の承認の申請をする ことにより、通算承認を受けることができ ることとなります。 所 得 金 額 所 得 金 額 所 得 金 額 調整前法人税額 調整前法人税額 調整前法人税額 税  額  調  整 法 人 税 額 法 人 税 額 法 人 税 額 <子会社b> <親会社A> <子会社c> 調整前所得金額 (単体所得金額) 調整前所得金額 (単体所得金額) 調整前所得金額 (単体所得金額) 損  益  通  算  等 申告・納付 申告・納付 申告・納付 【見直し後イメージ】 修更正による他の法人への影響を遮断  連結納税制度は、企業グループ内の個々の法人の損益を通算するなど、グループ全体を一つの納税主体と 捉えて課税する制度。制度の適用実態やグループ経営の実態を踏まえ、損益通算の基本的な枠組みは維持し つつ、企業の事務負担の軽減等の観点から簡素化等の見直しを行う。 ◆ 個別申告方式   企業グループ全体を一つの納税単位とし、一体として計算した法 人税額等を親法人が申告する現行制度に代えて、各法人が個別に 法人税額等の計算及び申告を行う。 ◆ 損益通算・税額調整等   欠損法人の欠損金額を所得法人の所得金額と損益通算する。   研究開発税制及び外国税額控除については、企業経営の実態を踏 まえ、現行制度と同様、グループ全体で税額控除額を計算する。 ◆ 組織再編税制との整合性   開始・加入時の時価評価課税・欠損金の持込み等について組織再 編税制と整合性が取れた制度とし、通算グループの開始・加入時 の時価評価課税や繰越欠損金切り捨ての対象を縮小する。 ◆ 親法人の適用開始前の欠損金の取扱い   親法人も子法人と同様、グループ通算制度の適用開始前の繰越欠 損金を自己の所得の範囲内でのみ控除する。 ◆ 地方税   現行の基本的な枠組みを維持しつつ、国税の見直しに併せて、所 要の措置を講ずる。 ◆ 適用時期   企業における準備等を考慮し、令和 4 年 4 月 1 日以後に開始する 事業年度から適用する。 ◆ 中小法人判定の適正化   通算グループ内に大法人がある場合には中小法人特例を適用しない。 連結納税制度のグループ通算制度への移行

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(注) 連結納税の承認を受けている法人がグ ループ通算制度を適用する場合又はグル ープ通算制度を適用せず単体法人となる 場合の手続等の経過措置に関しては、下 記 4 ⑶①及び②をご参照ください。 ロ 連結親法人となる内国法人の連結申請特 例年度が令和 4 年 4 月 1 日前に開始した事 業年度である場合におけるその内国法人及 び他の内国法人(時価評価法人及び関連法 人を除きます。)、他の内国法人の連結親法 人との間に完全支配関係を有することとな った日(加入時期の特例の適用を受ける場 合には、同日の属する月次決算期間の末日 の翌日)が同月 1 日前に開始した連結親法 人事業年度の期間内の日である場合におけ る当該他の内国法人並びに他の内国法人 (時価評価法人及び関連法人を除きます。) の親法人との間に完全支配関係を有するこ ととなった日(加入時期の特例の適用を受 ける場合には、同日の属する月次決算期間 の末日の翌日)が同月 1 日前に開始した連 結申請特例年度の期間内の日である場合に おける当該他の内国法人に対する連結納税 の承認については、従前どおりとされてい ます(改正法附則15②)。  この場合において、これらの他の内国法 人のその承認の効力が生ずる日の前日の属 する事業年度(令和 4 年 4 月 1 日以後に開 始するものに限ります。)は、上記①の旧 事業年度とみなして、次の規定を適用する こととされています(改正法附則15②後段、 令和 2 年 6 月改正法令等附則 5 )。 イ 旧法人税法第61条の12(連結納税への 加入に伴う資産の時価評価損益) ロ 旧法人税法第61条の13第 4 項(完全支 配関係がある法人の間の取引の損益のう ち、連結納税への加入に伴う譲渡損益調 整額の計上措置) ハ 旧法人税法第63条第 3 項(リース譲渡 に係る収益及び費用の帰属事業年度の特 例のうち、連結納税への加入に伴う繰延 長期割賦損益額の計上措置) ニ 旧租税特別措置法第64条の 2 第10項 (旧租税特別措置法第65条第 3 項におい て準用する場合を含みます。)(収用等に 伴い特別勘定を設けた場合の課税の特例 のうち、連結納税への加入に伴う特別勘 定の取崩し) ホ 旧租税特別措置法第65条の 8 第10項 (特定の資産の譲渡に伴い特別勘定を設 けた場合の課税の特例のうち、連結納税 への加入に伴う特別勘定の取崩し) ヘ 旧租税特別措置法第66条の13第 8 項 (特別新事業開拓事業者に対し特定事業 活動として出資をした場合の課税の特例 のうち、連結納税への加入に伴う特別勘 定の取崩し) ト 旧震災税特法第20条第10項(特定の資 産の譲渡に伴い特別勘定を設けた場合の 課税の特例のうち、連結納税への加入に 伴う特別勘定の取崩し) チ 平成29年改正前の租税特別措置法第65 条の 8 第10項(特定の資産の譲渡に伴い 特別勘定を設けた場合の課税の特例のう ち、連結納税への加入に伴う特別勘定の 取崩し) リ 平成30年改正前の法人税法第63条第 3 項(長期割賦販売等に係る収益及び費用 の帰属事業年度の特例のうち、連結納税 への加入に伴う繰延長期割賦損益額の計 上措置) (注) 上記により旧事業年度とみなされた事 業年度において旧法人税法第61条の12第 1 項の規定の適用がされた棚卸資産の評 価額及び有価証券の 1 単位当たりの帳簿 価額については、従前どおりとされてい ます(令和 2 年 6 月改正法令等附則10、 19③)。  すなわち、設立事業年度等の承認申請特 例を適用する場合における連結申請特例年

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度が令和 4 年 4 月 1 日前に開始した事業年 度である場合や、同日前に開始した連結親 法人事業年度の中途に連結親法人との間に 完全支配関係を有することとなった場合に は、同日以後に申請をする場合又は同日以 後に承認(みなし承認を含みます。)若し くは却下をする場合には、連結納税の承認 の申請又は連結納税の承認若しくは却下と して行うこととなります。ただし、令和 4 年 4 月 1 日の属する連結申請特例年度の時 価評価法人及び関連法人(旧法法 4 の 3 ⑨ 一⑪一)については、承認の効力が生ずる 事業年度が新制度適用年度であることから、 連結納税の承認ではなく、通算承認の規定 が適用されます。 ③ 連結納税の承認の取消し等に関する経過措 置 イ 令和 4 年 4 月 1 日前に開始した連結親法 人事業年度が終了していない連結法人につ き旧法人税法第 4 条の 5 第 1 項各号に掲げ る事実がある場合におけるその連結法人に 対する国税庁長官の職権による連結納税の 承認の取消しについては、従前どおりとさ れています(改正法附則16①)。 ロ 次の事実が生じた場合における連結納税 の承認の取消し(みなし取消し)について は、従前どおりとされています(改正法附 則16②)。 イ 令和 4 年 4 月 1 日前に開始した連結親 法人事業年度が終了していない連結親法 人と内国法人(普通法人又は協同組合等 に限ります。)との間にその内国法人に よる完全支配関係(連結除外法人及び外 国法人が介在しない関係に限ります。) が生じたこと。 ロ 令和 4 年 4 月 1 日前に開始した連結親 法人事業年度が終了していない連結親法 人に連結子法人がなくなったことにより、 連結法人が当該連結親法人のみとなった こと。 ハ 令和 4 年 4 月 1 日前に開始した連結親 法人事業年度が終了していない連結親法 人の解散 ニ 令和 4 年 4 月 1 日前に開始した連結親 法人事業年度が終了していない連結子法 人の解散(合併又は破産手続開始の決定 による解散に限ります。)又は残余財産 の確定 ホ 令和 4 年 4 月 1 日前に開始した連結親 法人事業年度が終了していない連結子法 人が連結親法人との間に当該連結親法人 による連結完全支配関係を有しなくなっ たこと(イ、ハ、ニ、ヘ又はトの事実に 基因するものを除きます。)。 ヘ 令和 4 年 4 月 1 日前に開始した連結親 法人事業年度が終了していない連結親法 人が公益法人等に該当することとなった こと。 ト 令和 4 年 4 月 1 日前に開始した連結親 法人事業年度が終了していない連結親法 人と内国法人(公益法人等に限ります。) との間にその内国法人による完全支配関 係(連結除外法人及び外国法人が介在し ない関係に限ります。)がある場合にお いて、その内国法人が普通法人又は協同 組合等に該当することとなったこと。  すなわち、令和 4 年 4 月 1 日以後に連結 納税の承認のみなし取消しの基因となる事 由が生じた場合についても、従前と同様に 連結納税の承認のみなし取消しがされるこ とになります。 ハ 令和 4 年 4 月 1 日前に開始した連結親法 人事業年度が終了していない連結法人に対 する連結納税の取りやめの承認については、 従前どおりとされています(改正法附則16 ③)。 ④ 連結納税に関する規定の削除に伴う経過措 置  単体納税制度の条項において、その法人が 過去において連結納税制度を適用していた場

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合又は取引の相手方において連結納税制度を 適用している場合にこれらの連結納税制度の 適用上生じた金額や事象(「連結所得の金額 の計算上損金の額に算入された金額」など) を用いている規定は、各連結事業年度の連結 所得に対する法人税に関する規定の削除に伴 い削除されていますが、令和 4 年 4 月 1 日以 後に開始する事業年度においても過去におい て又は取引の相手方において連結納税制度の 適用上生じた金額や事象を考慮する必要があ るものについては、原則として、従来どおり 適用することとされています(改正法附則21、 23、24、25①⑤、26①⑤等)。  また、連結親法人が連結法人である内国法 人について届出をしていた場合又は指定、承 認若しくは認定を受けていた場合には、その 内国法人のその届出の日以後に終了する事業 年度又はその指定、承認若しくは認定の効力 が生ずる日以後に終了する事業年度において は、その届出はその内国法人がしていたもの と、その指定、承認又は認定はその内国法人 が受けていたものと、それぞれみなすことと されています(令和 2 年 6 月改正法令等附則 39①)。これは、連結納税の承認の取消し又 は取りやめにより単体納税に移行する場合の 措置として設けられていたもの(旧法令155 の 6 ③)について、連結納税制度の廃止の場 合にも適用することとされた上、今後もその 効力が続くこととされたものです。 (注) 上記のほか、個々の制度の改正に伴う適 用関係及び経過措置については、各制度の 項目をご参照ください。

2  損益通算

⑴ 損益通算の内容 ① 通算対象欠損金額の損金算入  通算法人の所得事業年度終了の日(①及び ②において「基準日」といいます。)におい てその通算法人との間に通算完全支配関係が ある他の通算法人の基準日に終了する事業年 度において通算前欠損金額が生ずる場合には、 その通算法人のその所得事業年度の通算対象 欠損金額は、その所得事業年度の所得の金額 の計算上、損金の額に算入することとされて います(法法64の 5 ①)。  所得事業年度とは、通算前所得金額の生ず る事業年度をいい、上記の通算法人に係る通 算親法人の事業年度終了の日に終了するもの に限ることとされています。すなわち、通算 親法人の事業年度の中途において通算承認の 効力を失って通算グループから離脱した法人 のその離脱時に終了する事業年度については、 損益通算できないこととなります。 (注 1 ) 「通算法人に係る通算親法人」とは、そ の通算法人が通算子法人である場合には その通算法人との間に通算完全支配関係 がある通算親法人を指し、その通算法人 が通算親法人である場合にはその通算法 人自身を指します。また、「他の通算法 人」とは、通算完全支配関係がある他の 通算法人を指します。  通算前所得金額とは、法人税法第57条第 1 項(欠損金の繰越し)、第59条第 3 項及び第 4 項(会社更生等による債務免除等があった 場合の欠損金の損金算入)、第62条の 5 第 5 項(残余財産の確定する事業年度の事業税等 の損金算入)、第64条の 5 (損益通算)並び に第64条の 7 第 6 項(欠損金の通算における 修更正の場合の配賦欠損金額の益金算入)の 規定を適用しないものとして計算した場合に おける所得の金額をいいます(法法64の 5 ①)。また、通算前欠損金額とは、法人税法 第59条第 3 項及び第 4 項、第62条の 5 第 5 項、 第64条の 5 並びに第64条の 7 第 6 項の規定を 適用しないものとして計算した場合における 欠損金額をいいます(法法64の 5 ①)。 (注 2 ) 通算前欠損金額の計算上適用しないも のとする規定には、通算前所得金額と異 なり、法人税法第57条第 1 項が含まれて いませんが、これは、通算前欠損金額の

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生ずる場合には同項の規定が適用されな いことによるものであり、通算前所得金 額も通算前欠損金額も同じ段階の金額で す。 (注 3 ) 通算前所得金額及び通算前欠損金額は、 上記のほか、次の規定を適用しないもの として計算することとされています(措 令33の 4 ⑥、33の 5 ④、35⑧、37の 3 ⑦、 39の24の 2 ⑭、震災税特令18の 3 ③一)。 イ 関西国際空港用地整備準備金の損金 算入(措法57の 7 ①) ロ 中部国際空港整備準備金の損金算入 (措法57の 7 の 2 ①) ハ 新鉱床探鉱費又は海外新鉱床探鉱費 の特別控除(措法59①②) ニ 農用地等を取得した場合の課税の特 例(措法61の 3 ①) ホ 特別新事業開拓事業者に対し特定事 業活動として出資をした場合の課税の 特例における特別勘定の益金算入(措 法66の13⑤~⑩) ヘ 再投資等準備金の損金算入(震災税 特法18の 3 ①)  なお、上記の損金の額に算入される金額は、 利益積立金額の期末の増加項目とされていま す(法令 9 一ヌ)。 ② 通算対象欠損金額  通算対象欠損金額とは、イの金額にロの金 額がハの金額のうちに占める割合を乗じて計 算した金額をいいます(法法64の 5 ②)。 イ 上記①の他の通算法人の基準日に終了す る事業年度において生ずる通算前欠損金額 の合計額(その合計額がハの金額を超える 場合には、その超える部分の金額を控除し た金額) ロ 上記①の通算法人の所得事業年度の通算 前所得金額 ハ 上記①の通算法人の所得事業年度及び上 記①の他の通算法人の基準日に終了する事 業年度の通算前所得金額の合計額  すなわち、損益通算は各欠損法人の通算前 欠損金額を各所得法人の通算前所得金額の比 で配賦するプロラタ方式で行うこととされて います。その理由については、報告書におい て「現行制度の考え方を踏襲する中での制度 設計が可能となり、制度導入のコストが小さ く、税負担の軽減のための恣意的な調整を回 避できるといった観点からも適当であると考 えられる。なお、法人において、各欠損法人 の欠損金及び繰越欠損金の額を自由に配分す る方式も考えられるが、こうした方式は、① 法人は株主との関係で、税理士等は法人との 関係で、欠損金及び繰越欠損金の額をどのよ うに配分すれば税負担が最も少なくなるかに ついて精査が必要となり、かえって事務負担 が増える可能性がある、②離脱予定法人に欠 損金を重点配分するなどの恣意的な調整が可 能となる、③開始・加入前欠損金を有しない 企業に欠損金を重点配分することが可能とな り、後述する繰越欠損金の利用制限が実質的 に機能しなくなるため、制限の厳格化等のた め制度が複雑化する、といった観点から、適 当でないと考えられる。」と述べられていま す。 ③ 通算対象所得金額の益金算入  通算法人の欠損事業年度終了の日(③及び ④において「基準日」といいます。)におい てその通算法人との間に通算完全支配関係が ある他の通算法人の基準日に終了する事業年 度において通算前所得金額が生ずる場合には、 その通算法人のその欠損事業年度の通算対象 所得金額は、その欠損事業年度の所得の金額 の計算上、益金の額に算入することとされて います(法法64の 5 ③)。  欠損事業年度とは、通算前欠損金額の生ず る事業年度をいい、上記の通算法人に係る通 算親法人の事業年度終了の日に終了するもの に限ることとされています。  なお、上記の益金の額に算入される金額は、 利益積立金額の期末の減少項目とされていま

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す(法令 9 一レ)。 ④ 通算対象所得金額  通算対象所得金額とは、イの金額にロの金 額がハの金額のうちに占める割合を乗じて計 算した金額をいいます(法法64の 5 ④)。 イ 上記③の他の通算法人の基準日に終了す る事業年度の通算前所得金額の合計額(そ の合計額がハの金額を超える場合には、そ の超える部分の金額を控除した金額) ロ 上記③の通算法人の欠損事業年度におい て生ずる通算前欠損金額 ハ 上記③の通算法人の欠損事業年度及び上 記③の他の通算法人の基準日に終了する事 業年度において生ずる通算前欠損金額の合 計額  すなわち、通算対象欠損金額の損金算入と 同様に、プロラタ方式で行うこととされてい ます。 ⑤ 遮断措置  上記①又は③を適用する場合において、上 記①の通算法人の所得事業年度若しくは上記 ①の他の通算法人の上記①の基準日に終了す る事業年度又は上記③の通算法人の欠損事業 年度若しくは上記③の他の通算法人の上記③ の基準日に終了する事業年度(以下「通算事 業年度」といいます。)の通算前所得金額又 は通算前欠損金額がその通算事業年度の期限 内申告書に添付された書類に通算前所得金額 又は通算前欠損金額として記載された金額 (以下それぞれ「当初申告通算前所得金額」 又は「当初申告通算前欠損金額」といいま す。)と異なるときは、当初申告通算前所得 金額を通算前所得金額と、当初申告通算前欠 損金額を通算前欠損金額と、それぞれみなす こととされています(法法64の 5 ⑤)。  すなわち、他の通算法人の期限内申告にお ける通算前所得金額又は通算前欠損金額の計 算に誤りがあった場合においても、上記①③ により損金又は益金の額に算入する金額は変 わらないことになり、誤りがあった法人につ いてのみ修正申告又は更正を行うことで足り ることになります。 (注 1 ) 通算法人のうち期限内申告書を提出し なかったものについては、その法人の通 算前所得金額及び通算前欠損金額が 0 と なるので、上記①又は③により損金の額 又は益金の額に算入される金額はありま せん。ただし、下記⑧の適用がある場合 はこの限りではありません。 (注 2 ) 転記ミスの場合には、転記先の法人は 修正申告又は更正の対象となります。 ⑥ 欠損事業年度の全体再計算  通算事業年度(期限内申告書を提出した事 業年度に限ります。)のいずれかについて修 正申告書の提出又は更正がされる場合におい て、次の要件の全てに該当するときは、上記 ①の通算法人の所得事業年度又は上記③の通 算法人の欠損事業年度については、上記⑤は、 適用しないこととされています(法法64の 5 ⑥、法令131の 7 ①)。 イ 通算事業年度の全てについて、期限内申 告書にその通算事業年度の所得の金額とし て記載された金額が 0 であること又は期限 内申告書にその通算事業年度の欠損金額と して記載された金額があること。 ロ 通算事業年度のいずれかについて、期限 内申告書に添付された書類にその通算事業 年度の通算前所得金額として記載された金 額が過少であり、又は期限内申告書に添付 された書類にその通算事業年度の通算前欠 損金額として記載された金額が過大である こと。 ハ 通算事業年度のいずれかについて、次の 規定を適用しないものとして計算した場合 におけるその通算事業年度の所得の金額が 0 を超えること。 イ 法人税法第64条の 5 第 6 項の規定(こ の措置) ロ 法人税法第64条の 7 第 8 項の規定(欠 損金の通算における全体再計算。下記 3

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⑵⑪参照) ハ 法人税法施行令第19条第 7 項の規定 (受取配当等の益金不算入制度のうち、 関連法人株式等に係る配当等の額から控 除する利子の額を支払利子等の額の10% とした場合の全体再計算。後述「三 連 結納税制度の見直しに伴うグループ法人 税制等の見直し」の 1 ⑵③ホ参照)  期限内申告における欠損金額が過大であり、 又は期限内申告における所得の金額が過少で ある場合には、上記⑤の遮断措置を適用すれ ば、その過大又は過少である法人のみについ て修正申告又は更正を行うこととなり、修正 申告又は更正による納付税額が生ずる場合も あります。しかしながら、グループ全体とし て欠損超過であるにもかかわらず、個々の法 人の増差所得金額を上記⑤の遮断措置によっ て他の通算法人の欠損金額と損益通算できな いために全体再計算をすれば生じなかったは ずの納税額が修正申告又は更正の際に生ずる ことは、納税者にとって無用な不利益を被る ことになりかねないことから、この⑥の措置 が講じられたものです。この⑥の適用がある 場合には、通算グループ内の全法人が上記① 及び③の計算を正当額で再計算(全体再計 算)することになります。ただし、通算前所 得金額がある法人は、この⑥の適用がある場 合には、上記イの要件から、所得の金額は 0 であり、再計算しても 0 から変更がないとき は修正申告又は更正の対象とならないことか ら、結果として、当初申告が欠損であった通 算法人のみが修正申告又は更正の対象となり ます。 ⑦ 期限内申告額の洗替え  通算事業年度(期限内申告書を提出した事 業年度に限ります。)について上記⑥を適用 して修正申告書の提出又は更正がされた後に おける上記⑤及び⑥の適用については、その 修正申告書若しくはその更正に係る更正通知 書又はこれらの書類に添付された書類に次の 金額として記載された金額を、期限内申告書 又はこれに添付された書類に次の金額として 記載された金額とみなすこととされています (法法64の 5 ⑦)。 イ その通算事業年度の通算前所得金額又は 通算前欠損金額 ロ その通算事業年度の所得の金額又は欠損 金額  すなわち、上記⑥を適用して全体再計算を した後、通算グループ内のいずれかの法人の 申告に誤りが発見された場合に、上記⑤を適 用する際の当初申告通算前所得金額又は当初 申告通算前欠損金額は、上記⑥を適用して行 った修正申告又は更正による金額に洗い替え るとともに、再度上記⑥の適用の有無を判定 する場合における上記⑥イ及びロの期限内申 告書又はその添付書類に記載された所得の金 額若しくは欠損金額又は通算前所得金額若し くは通算前欠損金額を、直前の上記⑥を適用 して行われた修正申告又は更正による金額に 洗い替えるものです。 ⑧ 法人税の負担を不当に減少させる結果とな ると認められる場合の全体再計算 イ 全体再計算  税務署長は、通算法人の各事業年度の所 得の金額若しくは欠損金額又は法人税の額 の計算につき遮断に関する規定を適用した ならば次の事実その他の事実が生じ、その 通算法人又は他の通算法人の当該各事業年 度終了の日以後に終了する事業年度の所得 に対する法人税の負担を不当に減少させる 結果となると認めるときは、当該各事業年 度及び他の通算法人の当該各事業年度終了 の日に終了する事業年度については、上記 ⑤を適用しないことができることとされて います(法法64の 5 ⑧)。 イ その通算法人が当該各事業年度前10年 以内に開始した事業年度において生じた 欠損金額(法人税法第64条の 7 第 4 項 (欠損金の通算における遮断措置)の規

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定を適用したならば当該各事業年度にお いて法人税法第57条第 1 項の規定により 損金の額に算入されるものに限ります。) を有する場合において、当該各事業年度 において欠損金額が生ずること。 ロ その通算法人又は他の通算法人のうち に通算承認の効力を失うことが見込まれ るものがある場合において、その通算法 人又は他の通算法人に法人税法第57条第 1 項の規定の適用がある欠損金額がある こと。 ロ 遮断に関する規定  上記イの「遮断に関する規定」とは、次 の規定をいいます(法法64の 5 ⑧、法令 131の 7 ②)。 イ 法人税法第64条の 5 第 5 項(損益通算 における遮断措置) ロ 法人税法第64条の 7 第 4 項から第 7 項 まで(欠損金の通算における遮断措置) ハ 法人税法第69条第15項又は第19項(外 国税額控除における遮断措置) ニ 法人税法施行令第19条第 5 項又は第 6 項(関連法人株式等に係る配当等の額か ら控除する利子の額の全体計算における 遮断措置) ホ 租税特別措置法第42条の 4 第 8 項第 4 号から第 7 号まで、第12項又は第14項 (これらの規定を同条第18項において準 用する場合を含みます。)(試験研究を行 った場合の法人税額の特別控除における 遮断措置) ヘ 租税特別措置法第42条の14第 2 項(震 災税特法第17条の 4 の 2 第 1 項の規定に より読み替えて適用する場合を含みま す。)(通算法人の仮装経理に基づく過大 申告の場合等の法人税額の加算措置にお ける遮断措置) ト 租税特別措置法第60条第 5 項又は第 7 項(沖縄の認定法人の課税の特例におけ る遮断措置) チ 租税特別措置法第61条第 4 項又は第 6 項(国家戦略特別区域における指定法人 の課税の特例における遮断措置) リ 租税特別措置法施行令第35条第 4 項 (新鉱床探鉱費又は海外新鉱床探鉱費の 特別控除における遮断措置)  この措置は、報告書に記載された「例外的 に、欠損金の繰越期間に対する制限を潜脱す るため又は離脱法人に欠損金を持たせるため にあえて誤った当初申告を行うなど、法人税 の負担を不当に減少させることとなると認め られるときは、職権更正において、プロラタ 方式で全体を再計算することができるように する必要がある。」との考え方に沿ったもの です。上記イイは「欠損金の繰越期間に対す る制限を潜脱する」を、上記イロは「離脱法 人に欠損金を持たせる」場面です。遮断措置 は、損益通算及び欠損金の通算のみならず、 外国税額控除や試験研究を行った場合の税額 控除等の措置にもあることから、報告書にお いて述べられた類型以外にも遮断措置を法人 税の負担を不当に減少させるために用いる場 合が想定されるため、上記イイ及びロは例示 とされています。 ⑵ 共同事業性がない場合等の損益通算の対象と なる欠損金額の特例 ① 特定資産譲渡等損失相当額の通算対象欠損 金額からの除外  通算法人(時価評価除外法人に限ります。) が、通算承認の効力が生じた日の 5 年前の日 又はその通算法人の設立の日のうちいずれか 遅い日からその通算承認の効力が生じた日ま で継続してその通算法人に係る通算親法人 (その通算法人が通算親法人である場合には、 他の通算法人のいずれか)との間に支配関係 がある場合(下記③参照)に該当しない場合 において、その通算承認の効力が生じた後に その通算法人と他の通算法人とが共同で事業 を行う場合(下記④参照)に該当しないとき

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は、その通算法人の当該事業年度(法人税法 第64条の14第 1 項(特定資産に係る譲渡等損 失額の損金不算入)の規定の適用がある事業 年度を除きます。)において生ずる通算前欠 損金額のうち当該事業年度の適用期間におい て生ずる特定資産譲渡等損失額に達するまで の金額は、上記⑴の適用については、ないも のとすることとされています(法法64の 6 ①)。すなわち、損益通算の対象外となりま す。  時価評価除外法人とは、法人税法第64条の 11第 1 項各号又は第64条の12第 1 項各号に掲 げる法人をいいます。すなわち、下記 5 ⑵② イ及びロ並びに⑶②イからニまでの、通算制 度の開始又は通算制度への加入に伴う資産の 時価評価の対象とならない法人です。  当該事業年度において下記⑷の適用がある 場合には、下記⑷によりないものとされる金 額を控除した金額が、この⑵によりないもの とされる金額の基礎となる通算前欠損金額と なります。すなわち、まず下記⑷によりない ものとされる金額を計算し、これを控除した 残額について、この⑵によりないものとされ る金額を計算することになり、この⑵及び下 記⑷のそれぞれによりないものとされる金額 の合計額が最終的に損益通算の対象外となり ます。  この措置の趣旨については、下記 5 ⑴をご 参照ください。 ② 適用期間  適用期間とは、通算承認の効力が生じた日 から同日以後 3 年を経過する日と支配関係発 生日以後 5 年を経過する日とのうちいずれか 早い日までの期間をいいます(法法64の 6 ①)。 (注) 支配関係発生日とは、上記の通算法人が その通算法人に係る通算親法人との間に最 後に支配関係を有することとなった日をい います(法法64の 6 ①)。ただし、その通算 法人が通算親法人である場合には、他の通 算法人のうちその通算法人との間に最後に 支配関係を有することとなった日が最も早 いものとの間に最後に支配関係を有するこ ととなった日が、支配関係発生日となります。 ③ 継続して支配関係がある場合  継続して支配関係がある場合とは、次のイ 又はロの場合のいずれか(上記の通算法人が 通算親法人である場合には、次のハ又はニの 場合のいずれか)に該当する場合とされてい ます(法令131の 8 ①)。 イ 上記の通算法人(時価評価除外法人に該 当するもの)とその通算法人に係る通算親 法人との間に、その通算法人について通算 承認の効力が生じた日(以下「通算承認 日」といいます。)の 5 年前の日(以下 「 5 年前の日」といいます。)から継続して 支配関係がある場合 ロ 上記の通算法人(時価評価除外法人に該 当するもの)又はその通算法人に係る通算 親法人が 5 年前の日後に設立された法人で ある場合(次の場合を除きます。)であっ て、その通算法人とその通算法人に係る通 算親法人との間にその通算法人の設立の日 又はその通算法人に係る通算親法人の設立 の日のいずれか遅い日から継続して支配関 係があるとき。 イ その通算法人との間に支配関係がある 他の法人を被合併法人、分割法人、現物 出資法人又は現物分配法人とする適格組 織再編成等で、次のいずれかのものが行 われていた場合(その通算法人が当該他 の法人との間に最後に支配関係を有する こととなった日(Bにおいて「関係日」 といいます。)が 5 年前の日以前である 場合を除きます。) A その通算法人に係る通算親法人を設 立するもの B 関係日以後に設立されたその通算法 人に係る通算親法人を合併法人、分割 承継法人、被現物出資法人又は被現物 分配法人とするもの

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(注) 適格組織再編成等とは、適格合併 若しくは適格合併に該当しない合併 で法人税法第61条の11第 1 項(完全 支配関係がある法人の間の取引の損 益)の規定の適用があるもの、適格 分割、適格現物出資又は適格現物分 配をいいます。 ロ その通算法人に係る通算親法人との間 に支配関係がある他の法人を被合併法人、 分割法人、現物出資法人又は現物分配法 人とする適格組織再編成等で、次のいず れかのものが行われていた場合(その通 算親法人が当該他の法人との間に最後に 支配関係を有することとなった日(Bに おいて「関係日」といいます。)が 5 年 前の日以前である場合を除きます。) A その通算法人を設立するもの B 関係日以後に設立されたその通算法 人を合併法人、分割承継法人、被現物 出資法人又は被現物分配法人とするも の ハ 上記の通算法人(=通算親法人)と他の 通算法人のいずれかとの間に 5 年前の日か ら継続して支配関係がある場合 ニ 上記の通算法人(=通算親法人)又は他 の通算法人の全てが 5 年前の日後に設立さ れた法人である場合(次の場合を除きま す。)であってその通算法人と他の通算法 人のうちその設立の日の最も早いものとの 間にその通算法人の設立の日又は他の通算 法人の設立の日のうち最も早い日のいずれ か遅い日から継続して支配関係があるとき。 イ その通算法人との間に支配関係がある 他の法人を被合併法人、分割法人、現物 出資法人又は現物分配法人とする適格組 織再編成等で、次のいずれかのものが行 われていた場合(その通算法人が当該他 の法人との間に最後に支配関係を有する こととなった日(Bにおいて「関係日」 といいます。)が 5 年前の日以前である 場合を除きます。) A 他の通算法人のいずれかを設立する もの B 関係日以後に設立された他の通算法 人のいずれかを合併法人、分割承継法 人、被現物出資法人又は被現物分配法 人とするもの ロ 他の通算法人のいずれかとの間に支配 関係がある他の法人を被合併法人、分割 法人、現物出資法人又は現物分配法人と する適格組織再編成等で、次のいずれか のものが行われていた場合(当該他の通 算法人のいずれかが当該他の法人との間 に最後に支配関係を有することとなった 日(Bにおいて「関係日」といいます。) が 5 年前の日以前である場合を除きま す。) A その通算法人を設立するもの B 関係日以後に設立されたその通算法 人を合併法人、分割承継法人、被現物 出資法人又は被現物分配法人とするも の ④ 共同で事業を行う場合  共同で事業を行う場合とは、次のイからハ までの要件に該当する場合、次のイ及びニの 要件に該当する場合又は次のホの要件に該当 する場合とされています(法令131の 8 ②に おいて準用する法令112の 2 ④)。 イ 通算前事業と親法人事業とが相互に関連 するものであること。  通算前事業とは、上記の通算法人又は通 算承認日の直前においてその通算法人との 間に完全支配関係がある法人(その完全支 配関係が継続することが見込まれているも のに限ります。)の通算承認日前に行う事 業のうちのいずれかの主要な事業をいいま す。  親法人事業とは、上記の通算法人に係る 通算親法人又は通算承認日の直前において その通算親法人との間に完全支配関係があ

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る法人(その完全支配関係が継続すること が見込まれているものに限るものとし、そ の通算法人を除きます。)の通算承認日前 に行う事業のうちのいずれかの事業をいい ます。ただし、その通算法人が通算親法人 である場合にあっては、他の通算法人のい ずれか又は通算承認日の直前において当該 他の通算法人のいずれかとの間に完全支配 関係がある法人(その完全支配関係が継続 することが見込まれているものに限るもの とし、その通算親法人を除きます。)の通 算承認日前に行う事業のうちのいずれかの 事業をいいます。 (注 1 ) 完全支配関係は、通算子法人になれ ない法人及び外国法人が介在しない関 係(下記 4 ⑴①ニ参照)に限ります。 (注 2 ) 事業関連性の判定について、組織再 編税制における判定と同様の基準が設 けられています。具体的には、通算法 人について通算承認の効力が生じた場 合において、次の要件の全てに該当す るときは、このイの適用については、 通算前事業と親法人事業とは、相互に 関連するものに該当するものとされて います(法規27の16の 5 において準用 する法規 3 ①)。 イ 通算前事業を行う法人及び親法人 事業を行う法人が通算承認日の直前 においてそれぞれ次の要件の全てに 該当すること。 A 事務所、店舗、工場その他の固 定施設(その本店又は主たる事務 所の所在地がある国又は地域にあ るこれらの施設に限ります。以下 「固定施設」といいます。)を所有 し、又は賃借していること。 B 従業者があること。ただし、役 員にあっては、その法人の業務に 専ら従事するものに限ります。 C 自己の名義をもって、かつ、自 己の計算において次のいずれかの 行為をしていること。 A 商品販売等(商品の販売、資 産の貸付け又は役務の提供で、 継続して対価を得て行われるも のをいい、その商品の開発若し くは生産又は役務の開発を含み ます。以下同じです。) B 広告又は宣伝による商品販売 等に関する契約の申込み又は締 結の勧誘 C 商品販売等を行うために必要 となる資料を得るための市場調 査 D 商品販売等を行うに当たり法 令上必要となる行政機関の許認 可等(行政手続法第 2 条第 3 号 に規定する許認可等をいいま す。)についての同号に規定す る申請又は当該許認可等に係る 権利の保有 E 知的財産権(特許権、実用新 案権、育成者権、意匠権、著作 権、商標権その他の知的財産に 関して法令により定められた権 利又は法律上保護される利益に 係る権利をいいます。)の取得 をするための出願若しくは登録 (移転の登録を除きます。)の請 求若しくは申請(これらに準ず る手続を含みます。)、知的財産 権(実施権及び使用権を含むも のとし、商品販売等を行うため に必要となるものに限ります。 以下「知的財産権等」といいま す。)の移転の登録(実施権及 び使用権にあっては、これらの 登録を含みます。)の請求若し くは申請(これらに準ずる手続 を含みます。)又は知的財産権

参照

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