下記 7 ⑶④の株式若しくは出資、上記 5
1 改正の概要
前述一 1のとおり、連結納税制度が見直され、
グループ通算制度の創設及び修更正事由が生じた 場合の事務の簡素化が行われるとともに、組織再 編税制との整合性がより一層図られたことに合わ
せて、租税特別措置法及び東日本大震災の被災者 等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律に 規定する各特例措置(以下「措置法等特例措置」
といいます。)についても、グループ通算制度を 前提とした仕組みへと改正することとされました。
⑴ 令和 2 年度改正に係る基本的考え方
措置法等特例措置には、それぞれにおいて適 用期限が定められているものが存在することを 踏まえ、今般の改正についても一律に行うので はなく、措置法等特例措置のうち、通算制度の 施行日(令和 4 年 4 月 1 日)以後に適用のない 規定、すなわち、同日前に適用期限が到来する 措置法等特例措置については、令和 2 年度改正 においては、規定の整備を含めて基本的に改正 を行わないこととされました。ただし、改正を 要する措置法等特例措置における定義語の引用 等に必要な改正は、例外的に行われています
(措法42の12の 5 ③九、措令27の 6 ①等)。
したがって、具体的には、次の措置法等特例 措置が改正対象とされました。
・ 法人課税信託の受託者等に関するこの法律 の適用(措法 2 の 2 )
・ 試験研究を行った場合の法人税額の特別控 除(措法42の 4 )
・ 中小企業者等が機械等を取得した場合の特 別償却又は法人税額の特別控除(措法42の
6 )
・ 沖縄の特定地域において工業用機械等を取 得した場合の法人税額の特別控除(措法42の
9 )
・ 地方活力向上地域等において特定建物等を 取得した場合の特別償却又は法人税額の特別 控除(措法42の11の 3 )
・ 地方活力向上地域等において雇用者の数が 増加した場合の法人税額の特別控除(措法42 の12)
・ 認定地方公共団体の寄附活用事業に関連す る寄附をした場合の法人税額の特別控除(措 法42の12の 2 )
・ 特定中小企業者等が経営改善設備を取得し た場合の特別償却又は法人税額の特別控除
(措法42の12の 3 )
・ 中小企業者等が特定経営力向上設備等を取 得した場合の特別償却又は法人税額の特別控 除(措法42の12の 4 )
・ 給与等の引上げ及び設備投資を行った場合 等の法人税額の特別控除(措法42の12の 5 )
・ 法人税の額から控除される特別控除額の特 例(措法42の13)
・ 特定設備等の特別償却(措法43)
・ 港湾隣接地域における技術基準適合施設の 特別償却(措法43の 2 )
・ 被災代替資産等の特別償却(措法43の 3 )
・ 特定地域における工業用機械等の特別償却
(措法45)
・ 事業再編計画の認定を受けた場合の事業再 編促進機械等の割増償却(措法46の 2 )
・ 特定都市再生建築物の割増償却(措法47)
・ 倉庫用建物等の割増償却(措法48)
・ 特別償却不足額がある場合の償却限度額の 計算の特例(措法52の 2 )
・ 準備金方式による特別償却(措法52の 3 )
・ 特別償却等に関する複数の規定の不適用
(措法53)
・ 海外投資等損失準備金(措法55)
・ 特定災害防止準備金(措法56)
・ 原子力発電施設解体準備金(措法57の 4 )
・ 特定原子力施設炉心等除去準備金(措法57 の 4 の 2 )
・ 保険会社等の異常危険準備金(措法57の 5 )
・ 原子力保険又は地震保険に係る異常危険準 備金(措法57の 6 )
・ 関西国際空港用地整備準備金(措法57の 7 )
・ 中部国際空港整備準備金(措法57の 7 の 2 )
・ 特定船舶に係る特別修繕準備金(措法57の 8 )
・ 中小企業者等の貸倒引当金の特例(措法57 の 9 )
・ 探鉱準備金又は海外探鉱準備金(措法58)
・ 新鉱床探鉱費又は海外新鉱床探鉱費の特別 控除(措法59)
・ 対外船舶運航事業を営む法人の日本船舶に
よる収入金額の課税の特例(措法59の 2 )
・ 沖縄の認定法人の課税の特例(措法60)
・ 国家戦略特別区域における指定法人の課税 の特例(措法61)
・ 農業経営基盤強化準備金(措法61の 2 )
・ 農用地等を取得した場合の課税の特例(措 法61の 3 )
・ 使途秘匿金の支出がある場合の課税の特例
(措法62)
・ 土地の譲渡等がある場合の特別税率(措法 62の 3 )
・ 短期所有に係る土地の譲渡等がある場合の 特別税率(措法63)
・ 収用等に伴い代替資産を取得した場合の課 税の特例(措法64)
・ 収用等に伴い特別勘定を設けた場合の課税 の特例(措法64の 2 )
・ 換地処分等に伴い資産を取得した場合の課 税の特例(措法65)
・ 収用換地等の場合の所得の特別控除(措法 65の 2 )
・ 特定土地区画整理事業等のために土地等を 譲渡した場合の所得の特別控除(措法65の
3 )
・ 特定住宅地造成事業等のために土地等を譲 渡した場合の所得の特別控除(措法65の 4 )
・ 農地保有の合理化のために農地等を譲渡し た場合の所得の特別控除(措法65の 5 )
・ 特定の長期所有土地等の所得の特別控除
(措法65の 5 の 2 )
・ 資産の譲渡に係る特別控除額の特例(措法 65の 6 )
・ 特定の資産の買換えの場合の課税の特例
(措法65の 7 )
・ 特定の資産の譲渡に伴い特別勘定を設けた 場合の課税の特例(措法65の 8 )
・ 特定の資産を交換した場合の課税の特例
(措法65の 9 )
・ 特定の交換分合により土地等を取得した場 合の課税の特例(措法65の10)
・ 特定普通財産とその隣接する土地等の交換 の場合の課税の特例(措法66)
・ 特別事業再編を行う法人の株式を対価とす る株式等の譲渡に係る所得の計算の特例(措 法66の 2 の 2 )
・ 確定申告書の提出期限の延長の特例に係る 利子税の特例(措法66の 3 )
・ 特定の基金に対する負担金等の損金算入の 特例(措法66の11)
・ 認定特定非営利活動法人に対する寄附金の 損金算入等の特例(措法66の11の 2 )
・ 特別新事業開拓事業者に対し特定事業活動 として出資をした場合の課税の特例(措法66 の13)
・ 社会保険診療報酬の所得の計算の特例(措 法67)
・ 特定の医療法人の法人税率の特例(措法67 の 2 )
・ 農地所有適格法人の肉用牛の売却に係る所 得の課税の特例(措法67の 3 )
・ 転廃業助成金等に係る課税の特例(措法67 の 4 )
・ 特定の公共施設等運営権の設定に係る収益 及び費用の帰属事業年度の特例(措法67の 5 の 2 )
・ 特定株式投資信託の収益の分配に係る受取 配当等の益金不算入の特例(措法67の 6 )
・ 保険会社の受取配当等の益金不算入の特例
(措法67の 7 )
・ 協同組合等が有する普通出資に係る受取配 当等の益金不算入の特例(措法67の 8 )
・ 組合事業等による損失がある場合の課税の 特例(措法67の12、67の13)
・ 特定目的会社に係る課税の特例(措法67の 14)
・ 投資法人に係る課税の特例(措法67の15)
・ 特定目的信託に係る受託法人の課税の特例
(措法68の 3 の 2 )
・ 特定投資信託に係る受託法人の課税の特例
(措法68の 3 の 3 )
・ 課税所得の範囲の変更等の場合の特例(措 法68の 3 の 4 )
・ 電子情報処理組織による申告の特例(措法 68の 4 )
・ 退職年金等積立金に対する法人税の課税の 停止(措法68の 5 )
・ 公益法人等の損益計算書等の提出(措法68 の 6 )
・ 事務の区分(措法98)
・ 震災損失の繰戻しによる法人税額の還付
(震災税特法15)
・ 被災法人について債務免除等がある場合の 評価損益等の特例(震災税特法17)
・ 復興産業集積区域等において機械等を取得 した場合の特別償却又は法人税額の特別控除
(震災税特法17の 2 )
・ 企業立地促進区域において機械等を取得し た場合の特別償却又は法人税額の特別控除
(震災税特法17の 2 の 2 )
・ 避難解除区域等において機械等を取得した 場合の特別償却又は法人税額の特別控除(震 災税特法17の 2 の 3 )
・ 復興産業集積区域において被災雇用者等を 雇用した場合の法人税額の特別控除(震災税 特法17の 3 )
・ 企業立地促進区域において避難対象雇用者 等を雇用した場合の法人税額の特別控除(震 災税特法17の 3 の 2 )
・ 避難解除区域等において避難対象雇用者等 を雇用した場合の法人税額の特別控除(震災 税特法17の 3 の 3 )
・ 法人税の額から控除される特別控除額の特 例(震災税特法17の 4 )
・ 被災者向け優良賃貸住宅の割増償却(震災 税特法18の 2 )
・ 再投資等準備金(震災税特法18の 3 )
・ 再投資設備等の特別償却(震災税特法18の 4 )
・ 特別償却不足額がある場合の償却限度額の 計算の特例(震災税特法18の 5 )
・ 準備金方式による特別償却(震災税特法18 の 6 )
・ 特別償却等に関する複数の規定の不適用
(震災税特法18の 7 )
・ 福島再開投資等準備金(震災税特法18の 8 )
・ 特定の資産の買換えの場合の課税の特例
(震災税特法19)
・ 特定の資産の譲渡に伴い特別勘定を設けた 場合の課税の特例(震災税特法20)
・ 電子情報処理組織による申告の特例(震災 税特法22の 2 )
・ 法人課税信託の受託者に関するこの章の適 用(震災税特法31)
・ 政令への委任(震災税特法32)
・ 罰則(震災税特法33)
(注) 上記の措置法等特例措置の中には、部分的 に通算制度の施行日以後に適用があるものも ありますが、そうした措置法等特例措置につ いては、その適用がある部分のみが改正対象 となっています。なお、同施行日までの改正 により、適用期限が延長され、同施行日以後 に適用があることとなる措置法等特例措置は、
必要に応じて、その改正時に通算制度の施行 に対応するための改正が行われる予定です。
⑵ 改正の概要
法人税法における連結納税制度の廃止及びグ ループ通算制度への移行に関する改正に伴い、
上記⑴の措置法等特例措置の改正のほか、連結 法人の措置法等特例措置の規定が削除されると ともに、用語の意義が整備されました(措法 2
②、旧措法第 3 章第 9 節~第25節、震災税特法 2 ③、旧震災税特法23~30の 2 )。
⑶ 中小企業者の判定
連結法人の措置法等特例措置のうち中小連結 法人の投資促進税制などのいわゆる中小企業特 例の対象とされる中小連結法人は、連結親法人 が中小企業者である場合のその連結親法人又は