耐風安定性からみた少数主桁橋の長スパン化に関する研究 大成建設
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(2) I-B357. 耐風安定性を評価するにあたり、重要な値は以下の3点である。 渦励振振幅:Sc−A の関係で実橋のものを推定 渦励振発現風速:実験風速に風速倍率を乗じた。 発散振動発現風速:ギャロッピングは模型片振幅5mm を超える風速 フラッターは模型片振幅1DEG を超える風速 →各々の風速を Sc−V の関係式より得、風速倍率を乗じ実橋の発現風速を推定した。 上記の条件で実橋(δ=0.030)の耐風安定性を推定したグラフが以下の図である。ただし、たわみの渦励振は小さ い値なのでここでは省いている。 3 ねじれ渦励振振幅(DEG). ギャロッピング風速(m/s). 200 2主桁 3主桁. 150. 4主桁 3主桁遮音壁有. 100 50 0. 2 1.5. 2主桁 3主桁. 1. 4主桁. 0.5. 3主桁遮音壁有. 0 45. 60. 75 スパン(m). 90. 105. 図1 ギャロッピング風速比較図. 45. 図2. 60. 75 スパン(m). 90. 105. ねじれ渦励振振幅比較図. 150. 75 2主桁. 2主桁. 3主桁. 60. フラッタ-発現風速(m/s). ねじれ渦励振発現風速(m/s). 2.5. 4主桁 3主桁遮音壁有. 45 30 15. 3主桁 4主桁. 100. 3主桁遮音壁有. 50. 0. 0 45. 60. 75 スパン(m). 90. 45. 105. 図3 ねじれ渦励振発現風速. 図4. 60. 75 スパン(m). 90. 105. フラッタ−発現風速比較図. 6.結論 ・ 実橋の構造減衰率をδ=0.030 と仮定すると、各主桁設計上クリティカルになる風速はねじれ渦励振の発現風 速となるが、遮音壁を付属する場合は、発散振動発現風速がクリティカルとなる。また、乱れ強さの大きい地 域では渦励振振幅の低減が期待できるため、問題となる風速は発散振動発現風速となる。 ・ ダンパー付加を想定したδ=0.080 のものでは、渦励振が消失するため渦励振に対しての問題は無くなる。し かし、ダンパー付加による効果はギャロッピングでは負迎角、フラッターでは正の迎角のみ現われた。 設計照査ではδ=0.030 の発散振動発現風速のものとほぼ変わらない扱いとなる。 ・ 日本の大部分を占める基本風速 30m/s に対し、地表粗度区分Ⅰでは各主桁スパン 50mであっても渦励振に対 して問題がある。粗度区分Ⅱでは高度 25mでスパン 75m付近から渦励振の問題が起こる。粗度区分Ⅲ・Ⅳで はスパン 100mでも問題ないと判断できる。 ・ 乱れ強さの大きい地域を想定すれば、強風地区である風速 45m/s のところであっても各主桁スパン 60m程度 のものが架橋可能であろう。 ・ 各主桁スパン 100mのものは基本風速 30m/s〜40m/s の範囲で、乱れ強さの大きい地域でのみ架橋可能であろ う。 【参考文献】日本道路協会:道路橋耐風設計便覧、日本鋼構造協会:構造物の耐風工学、上田利夫:合理化構造 形式 2 主桁橋梁の空力振動特性(土木学会第 55 回年次学術講演会). -715-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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