第8章 サーバ環境の決定と設定
8.2 サーバ環境の設定
8.2.10 ServerView Operations Managerの設定(VMware ESXi)
を行ってください。
8.2.1 ブレードサーバの設定
マネジメントブレードのマニュアルを参照して、「8.1.1 ブレードサーバの設定値」で定義した以下の値を設定してください。
SNMPコミュニティーには、Write(参照更新権)が必要です。
・ 管理用IPアドレス(マネジメントブレードIPアドレス)
・ SNMPコミュニティー名
・ SNMPトラップ送信先
管理サーバのIPアドレスを設定します。
マネジメントブレードのマニュアルを参照して、マネジメントブレード上のSNMPエージェントの設定に以下の値を設定してください。
・ Set Agent SNMP Enable
"enable"を設定します。
・ Set Agent SNMP Security Enable
"disable"を設定します。
注意
シャーシの停止の際にシャーシ内のサーバを自動的に停止させる処理は、マネジメントブレードのgracefulシャットダウンを利用して行 います。この機能を利用するには、シャーシ内のすべてのサーバにServerView Agentsがインストールされている必要があります。
8.2.2 ラックマウント型サーバとタワー型サーバの設定
リモートマネジメントコントローラーのマニュアルを参照して、定義した以下の値を設定してください。
・ IPアドレス
・ ユーザー名
・ パスワード
・ SNMPトラップ送信先
管理サーバのIPアドレスを設定します。
8.2.3 PRIMEQUESTの設定
マネジメントボードのマニュアルを参照して、「8.1.3 PRIMEQUESTの設定値」で定義した以下の値を設定してください。
SNMPコミュニティーには、Write(参照更新権)が必要です。
・ 管理用IPアドレス(マネジメントボードの仮想IPアドレス)
・ ユーザー名
・ パスワード
・ SNMPコミュニティー名
・ SNMPトラップ送信先
管理サーバのIPアドレスを設定します。
マネジメントボードのマニュアルを参照して、以下を有効にしてください。
・ SNMPエージェント
8.2.4 SPARC Enterprise M3000、およびSPARC M10-1/M10-4/M12-2の設定
リモートマネジメントコントローラー(XSCF)のマニュアルを参照して、「8.1.4 SPARC Enterprise M3000/T5120/T5140/T5220/T5240/
T5440、およびSPARC M10-1/M10-4/M12-2の設定値」で定義した以下の値を設定してください。
・ IPアドレス
・ ユーザー名
・ パスワード
・ SNMPコミュニティー名
・ SNMPトラップ送信先
管理サーバのIPアドレスを設定します。
XSCFのマニュアルを参照し、以下を有効にしてください。
・ SNMPエージェント(SP_MIBも有効にします)
・ SSHサービス
・ HTTPSサービス
注意
・ XSCFの複数のネットワークインターフェースにそれぞれIPアドレスを設定する場合、1つ目のネットワークインターフェースに本製
品で使用するIPアドレスを設定してください。
・ XSCFのSNMP設定において、SNMPv1通信を有効にしてください。
電源ON時にOSが自動起動するように以下の設定を行ってください。
・ ドメインモードの"Autoboot"を"on"に設定してください。
・ オペレーターパネルのモードスイッチを"Locked"に設定してください。
8.2.5 SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000、およびSPARC M10-4S/
M12-2Sの設定
リモートマネジメントコントローラー(XSCF)のマニュアルを参照して、「8.1.5 SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000、および
SPARC M10-4S/M12-2Sの設定値」で定義した以下の値を設定してください。
SNMPコミュニティーには、Write(参照更新権)が必要です。
・ 管理用IPアドレス(リモートマネジメントコントローラーのIPアドレス)
・ ユーザー名
・ パスワード
・ SNMPコミュニティー名
・ SNMPトラップ送信先
管理サーバのIPアドレスを設定します。
XSCFのマニュアルを参照して、以下を有効にしてください。
・ SNMPエージェント(SP_MIBも有効にします)
・ SSHサービス
・ HTTPSサービス
・ ドメインのオートブート
注意
・ XSCFのSNMP設定において、SNMPv1通信を有効にしてください。
電源ON時にOSが自動起動するように以下の設定を行ってください。
・ ドメインモードの"Autoboot"を"on"に設定してください。
・ オペレーターパネルのモードスイッチを"Locked"に設定してください。
8.2.6 SPARC Enterprise T5120/T5140/T5220/T5240/T5440の設定
リモートマネジメントコントローラー(ILOM)のマニュアルを参照して、「8.1.4 SPARC Enterprise M3000/T5120/T5140/T5220/T5240/
T5440、およびSPARC M10-1/M10-4/M12-2の設定値」で定義した定義した以下の値を設定してください。
・ IPアドレス
・ ユーザー名
・ パスワード
・ SNMPコミュニティー名
・ SNMPトラップ送信先
管理サーバのIPアドレスを設定します。
ILOMのマニュアルを参照し、以下を有効にしてください。
・ SNMPエージェント
・ SSH設定
・ HTTPS設定
・ IPMIの状態
注意
ILOMのSNMP設定において、SNMPv1通信を有効にしてください。
8.2.7 管理対象サーバのBIOS設定
設定変更が必要なBIOSは、以下の2種類です。
システムBIOS
管理対象サーバ本体のBIOSです。
FC-HBA BIOSを有効または無効に設定、ブートデバイスの優先順位を設定します。
注意
- サーバブレードのBIOSの設定によって、シャーシの電源と連動してサーバブレードの電源を起動できます。詳細は、サーバブ レードのユーザーズガイドを参照してください。
- PRIMERGY BX900/BX400シリーズで、サーバブレードのLAN拡張カードとしてPG-LND203を搭載している場合、サーバブ
レードのBIOS設定でLAN拡張カードのNICを[disable]に設定しないでください。
[disable]にした場合、サーバブレードとLANスイッチブレード間の接続が正常に表示されません。
また、以下の機能が正常に動作しません。
- LANスイッチブレードのVLAN設定と変更(内部ポート、外部ポート)
- サーバ切替え(サーバ切替え時にネットワークの設定を変更する場合)
- PRIMERGY BX900/BX400シリーズでは、ネットワークインターフェースからのブート設定時に"UEFI"と"Legacy"が表示された
ときは、[Legacy]を選択してください。
- サーバ切り替え方式がHBA address renameの場合、PXE VLAN Supportは[Disabled]に設定してください。
FC-HBA BIOS
管理対象サーバの拡張カードとして搭載するFC-HBAに関するBIOSです。
ファイバーチャネルスイッチ接続でSAN環境に対応したストレージを使用する設定、およびSANブートを有効または無効に設定し ます。
運用環境に応じて、以下を設定します。
・ HBA address renameによるSANブートを利用する場合 システムBIOS
FC-HBA BIOSを有効にしてください。
また、ブート順序を以下の順序で設定してください。
1. 管理LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC1(Index1)) 2. 管理LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC2(Index2))
3. CD-ROMからのブート(CD-ROMを接続している場合)
4. ストレージからのブート
また、システムBIOSのBootメニューに[Keep Void Boot Options]があるサーバの場合、[Keep Void Boot Options]に[Enabled]を 設定してください。
さらに、管理対象サーバを予備サーバとして使用する場合は、サーバ切替えによって接続されるストレージがBIOSに認識され たあとに、BIOSの設定を実施してください。
この設定がされていない場合、ブート順序が変動することがあります。
注意
- 管理対象サーバで運用を開始し、ディスクからブートする際も、ブート順序は変更しないでください。
- NIC1、NIC2以外も管理LANとして使用できます。この場合、順序1.と2.は、適宜読み替えてください。なお、NIC1、NIC2以 外を管理LANとして使用する場合、本手順で設定したNICと同じNICをサーバ登録時に指定してください。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.2 ブレードサーバの登録」または「5.5.1 ラックマウント型 サーバとタワー型サーバの登録」を参照してください。
- ネットワークインターフェースからのブート設定時に"UEFI"と"Legacy"が表示されたときは、"Legacy"を選択してください。
FC-HBA BIOS
SAN環境に対応したストレージからのブートを有効にしてください。
各BIOS設定については、各機種のマニュアルを参照してください。
注意
- 各BIOSの設定を変更した場合、設定を保存したあと、再起動してください。
- BIOSのファームウェアが古い場合、HBA address renameは動作しません。
富士通 PCサーバ PRIMERGY向けWebサイトを参照し、アップデートしてください。
URL: http://primeserver.fujitsu.com/primergy/
・ VIOMを利用する場合(SANブート) システムBIOS
FC-HBA BIOSを有効にしてください。
また、ブート順序を以下の順序で設定してください。
1. 管理LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC1(Index1)) 2. 管理LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC2(Index2))
3. CD-ROMからのブート(CD-ROMを接続している場合)
4. ストレージからのブート
注意
NIC1、NIC2以外も管理LANとして使用できます。この場合、順序1.と2.は、適宜読み替えてください。なお、NIC1、NIC2以外 を管理LANとして使用する場合は、本手順で設定したNICと同じNICをサーバ登録時に指定してください。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.2 ブレードサーバの登録」または「5.5.1 ラックマウント型サー バとタワー型サーバの登録」を参照してください。
FC-HBA BIOS
「HBA address renameによるSANブートを利用する場合」を参照し、設定してください。
・ VIOMを利用する場合(iSCSIブート) システムBIOS
iSCSI用LANで使用するNICに対して、iSCSIブートを有効にしてください。
iSCSIブートのパラメーターの設定はVIOMのサーバプロファイルを利用します。
サーバプロファイルの設定方法については、ServerView Virtual-IO Managerのマニュアルを参照してください。
また、ブート順序を以下の順序で設定してください。
1. 管理LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC1(Index1)) 2. 管理LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC2(Index2))
3. iSCSI用LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC3(Index3))
4. iSCSI用LANで使用するネットワークインターフェースからのブート(NIC4(Index4))
注意
- 管理対象サーバで運用を開始し、ディスクからブートする際も、ブート順序は変更しないでください。
- NIC1、NIC2以外も管理LANとして使用できます。この場合、順序1.と2.は、適宜読み替えてください。なお、NIC1、NIC2以 外を管理LANとして使用する場合は、本手順で設定したNICと同じNICをサーバ登録時に指定してください。
詳細は、「操作ガイドインフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.2 ブレードサーバの登録」または「5.5.1 ラックマウント型 サーバとタワー型サーバの登録」を参照してください。
- NIC3、NIC4を管理LANとして使用する場合、NIC3、NIC4以外のNICをiSCSI用LANとして使用してください。この場合、
順序3.と4.は、適宜読み替えてください。
FC-HBA BIOS
無効に設定してください。
8.2.8 管理対象サーバのOS設定
以下の機能を利用する場合、pingコマンドに応答するようにOSへ設定してください。
・ 自動リカバリ(ラックマウント型サーバとタワー型サーバ)
・ 監視情報の設定(ping監視)
8.2.9 OBP(Open Boot Prom)の設定(SPARC M10/M12およびSPARC Enterprise)
本製品でSPARC M10/M12およびSPARC Enterpriseを管理する場合、電源ON時にOSが自動起動するようにOBPの"auto-boot?"で"true"
を設定してください。
・ SANブートを利用する場合
SANストレージから自動起動するようにOBP上で以下を設定してください。
- auto-boot?
"true"に設定します。
- boot-device
ブートディスクの識別子を先頭に設定します。
ブートディスクと接続するHBAに対して、OBP上で以下を設定してください。
- HBAのブート
有効に設定します。
- トポロジ
NPORT接続に設定します。
- ターゲット装置
「8.1.6 SPARC M10/M12およびSPARC Enterpriseでサーバ切替えを行う場合の設定値」で設計した内容を元に設定します。
詳細は、ファイバーチャネルカード用ドライバの製品マニュアル「SPARC Enterprise SAN Boot 環境構築ガイド」を参照してください。
8.2.10 ServerView Operations Managerの設定(VMware ESXi)
本製品でVMware ESXiを管理する場合、ServerView Operations Managerに対象のVMware ESXiを登録してください。
詳細は、ServerView Operations Managerのマニュアルを参照してください。