第9章 ネットワーク環境の決定と設定
11.2 サーバ仮想化ソフトウェアの設定
11.2.1 利用する製品別の設定
注3) ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築した場合、構築したSolarisゾーン上で動作する非大域ゾーンは監視できません。ゲストドメ インは1台のVMゲストとして表示されます。
注4) VMware vSphere 4以降は、サポートしていません。
注5) VMware ESXiは、サポートしていません。
注6) VMホスト用のネットワークとVMゲスト用のネットワークを共有させない構成にしてください。詳細は、「11.2.1 利用する製品別の設 定」を参照してください。
注7) Citrix XenServer 5.5だけサポートしています。
注8) 物理サーバ上のVMホストに対する操作であるため、SolarisゾーンとしてVMホスト登録しているOVM for SPARCのゲストドメイン はサーバ切替えできません。
注9) 物理OSとVMゲストで予備サーバを共有する構成は、I/O仮想化方式を使用した場合だけできます。
注10) プールマスタのCitrix XenServerでは、サポートしていません。
注11) CLIからだけ操作できます。
注12) VM管理製品(System Center Virtual Machine Managerなど)の登録が必要です。
注13) VMware vSphere 6.5以降は、サポートしていません。
注14) VM管理製品で設定したクラスタ以外に移動したVMゲストは、VMホームポジションで元のVMホストに戻せません。
注15) 標準スイッチを使用している場合だけ結線関係が表示されます。分散仮想スイッチなどの標準スイッチ以外を使用した場合、結 線関係は表示されません。
表11.2 VMゲストに関する機能一覧
提供機能
サーバ仮想化ソフトウェア
VMwar e
Hyper-V
Xen
KVM
Solaris ゾーン (注1)
OVM for SPARC
OVM for x86
2.2
OVM for x86
3.x Citrix
XenSer ver
RHEL5-Xen 監視 (注2) ○ (注
3) ○ ○ (注
3)
○ (注 3、注4)
○ (注
3) ○ ○ × ○
電源操作 (注3) ○ ○ ○ (注
5)
○ (注 5)
○ (注
5) ○ ○ × ○
物理サーバ間の移動 ○ (注 6、注7)
○ (注 6、注7)
○(注 7)
○(注 7)
○(注
7) × × × ○(注
7)
VM管理ソフトウェア起動 ○ (注
8) ○ ○ ○ (注
9) × × × × ×
注1) OVM for SPARCのゲストドメインをVMホストとして登録した場合、ゲストドメイン上に構築したSolarisゾーンを管理できます。Solaris
ゾーン上で動作する非大域ゾーンはVMゲストとして管理できます。
注2) VMホスト上のVMゲストが自動的に登録されます。また、VMホスト上でVMゲストの作成、変更、削除、移動を行うと、その結果が 自動的に反映されます。
注3) 機能により、サーバ仮想化ソフトウェアの設定を行う必要があります。詳細は、「11.2.1 利用する製品別の設定」を参照してください。
注4) Red Hat Enterprise Linux 5 Linux仮想マシン機能では、電源OFF状態のVMゲストは登録されません。VMゲストを登録する場合
はVMゲストの電源をONにしてください。
注5) サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能が設定されている場合、エラーになることがあります。詳細は、「11.2.2 利用する製品 別の機能」を参照してください。
注6) VM管理製品(VMware vCenter Server、System Center Virtual Machine Managerなど)の登録が必要です。
注7) 異なるストレージ間でVMゲストの移動を行う場合、VM管理製品で行ってください。
注8) VMware vSphere 6.5以降は、サポートしていません。
注9) Red Hat Enterprise Linux 5 Linux仮想マシン機能では、サポートしていません。
以下は、サーバ仮想化ソフトウェアを管理対象サーバにした場合、[リソース詳細]に表示される内容の一覧です。
表11.3 基本情報
表示内容
サーバ仮想化ソフトウェア
VMwar e
Hyper-V
Xen
KVM Solaris
ゾーン
OVM for SPARC
OVM for x86
2.2
OVM for x86
3.x Citrix
XenSer ver
RHEL5-Xen
サーバ名 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○
管理LAN(IPアドレス) (注1) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○
状態 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○
種別 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○
OS ○ ○ ○ ○ (注
2) ○ ○ ○ × ○
物理サーバ名 (注1) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○
注1) VMゲストでは表示されません。
注2) Red Hat Enterprise Linux 5 Linux仮想マシン機能のVMゲストでは表示されません。
表11.4 VMホスト情報
表示内容
サーバ仮想化ソフトウェア
VMwar e
Hyper-V
Xen
KVM
Solaris ゾーン (注1)
OVM for SPARC
OVM for x86
2.2
OVM for x86
3.x Citrix
XenSer ver
RHEL5-Xen
VM種別 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○
VMソフトウェア名 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○
VMソフトウェアVL ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○
VMゲスト数 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○
VM管理ソフトウェア ○ × × × × × × × ×
VMゲスト一覧 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○
注1) OVM for SPARCのゲストドメインをVMホストとして登録した場合、ゲストドメイン上に構築したSolarisゾーンをVMホストとして管理
できます。VMホスト情報にSolarisゾーンの内容が表示されます。
表11.5 VMゲスト情報
表示内容
サーバ仮想化ソフトウェア
VMwar e
Hyper-V
Xen
KVM
Solaris ゾーン (注1)
OVM for SPARC
OVM for x86
2.2
OVM for x86
3.x Citrix
XenSer ver
RHEL5-Xen
VM種別 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○
VMホスト名 ○ ○ × × × ○ ○ × ×
VM名 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○
VM管理ソフトウェア ○ × × × × × × × ×
注1) OVM for SPARCのゲストドメインをVMホストとして登録した場合、ゲストドメイン上に構築したSolarisゾーンを管理できます。VM
ゲスト情報にSolarisゾーン上で動作する非大域ゾーンの内容が表示されます。
表11.6 サーバ仮想化ソフトウェアによる機能の違い
機能
サーバ仮想化ソフトウェア
VMwar e (注1)
Hyper-V (注2)
Xen
RHEL-KVM
Solarisゾーン
OVM for SPARC
OVM for x86
2.2 (注4)
OVM for x86
3.x Citrix
XenSer ver (注3)
RHEL5 -Xen
Solaris 10
Solaris 11
仮想L-Serverの作成 ○ ○
○ (注 5、注
6)
○ ○ △ (注 7)
○ (注 8、注
9)
△ (注
7) ○
○ (注 5、注
6)
ゲストOSカス タマイズ (注 10)
Windows ○ ○ ○ (注
11) × ○ × × × × ○ (注
11)
Linux ○ × × ○ ○ × × × × ○ (注
11)
Solaris × × × × × ○ ○ ○ × ×
機能
サーバ仮想化ソフトウェア
VMwar e (注1)
Hyper-V (注2)
Xen
RHEL-KVM
Solarisゾーン
OVM for SPARC
OVM for x86
2.2 (注4)
OVM for x86
3.x Citrix
XenSer ver (注3)
RHEL5 -Xen
Solaris 10
Solaris 11
構築済みの仮想マシンとL-Server
の、関連付けと解除 ○ ○ ○ × × ○ ○ ○ × ○
L-Platformへの取り込み (注12) ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ × ○
変更
仕様変更、基本情
報の変更 ○ ○ ○ (注
13) ○ ○ △ (注
7)
○ (注 8、注
9)
△ (注
7) ○ ○
ディスクの増設と
削減 ○ ○
○ (注 6、注
13)
○ ○ × ○ (注 14)
△ (注
7) ○ ○ (注
6)
ディスク容量拡張 ○ ○ × × × × × × × ×
L-Server間におけ
るディスクの共有 × × × ○ (注
15) × × × × × ×
ネットワークリソー スの設定変更 (注 16)
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
NICの追加と削除 (L-Serverが"定義 済み"状態の場合)
○ ○ × × × ○ ○ ○ ○ ○
NICの追加と削除 (L-Serverが"リ ソース未割当て/リ ソース割当て済 み"状態の場合)
○ ○ ○ (注
17) × ○ ○ (注
17)
○ (注 17)
○ (注 17)
○ (注 17)
○ (注 17)
L-Serverのコンソールの利用 ○ ○ × × × × × × × ×
L-Serverの削除 ○ ○ ○ ○ ○ △ (注
7)
○ (注 8、注
9)
△ (注
7) ○ ○
仮想L-Server のクローニン グイメージ
採取、登録、削除 ○ ○ ○ ○ ○ △ (注 18)
○ (注 18)
△ (注
18) ○ ○
表示、登録解除 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
スナップショッ ト
採取、削除、リスト
ア ○ ○ ○ (注
13) × ○ (注
19) × × × × ×
L-ServerのVMホスト間の移動(マイ
グレーション) ○ ○ ○ ○ ○
△ (注 7、注
20)
× △ (注
7) ○ ○
L-Serverへのリソースの割当てと解
放(注21) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
サーバ切替え ○ (注
22)
○ (注
22) ○ × ○
○ (注 23、注 24)
○ (注
23) × × ×
ダッシュボード
プール状況 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
稼動状況 ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ × ○
機能
サーバ仮想化ソフトウェア
VMwar e (注1)
Hyper-V (注2)
Xen
RHEL-KVM
Solarisゾーン
OVM for SPARC
OVM for x86
2.2 (注4)
OVM for x86
3.x Citrix
XenSer ver (注3)
RHEL5 -Xen
Solaris 10
Solaris 11
キャパシティプラ
ンニング ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○: サポート
△: サーバ管理製品を登録することで実現します。
×: 未サポート
注1) VMゲストとVMホストの管理のため、VMware vCenter Serverが必要です。
注2) VMゲストとVMホストの管理のため、以下のソフトウェアが必要です。
・ SCVMM
・ Windows PowerShell
注3) XenServer 6.0以降の場合にサポートします。
注4) VMゲストとVMホストの管理のため、Oracle VM Managerが必要です。
注5) イメージを指定したL-Serverの作成だけサポートしています。
注6) RDMのディスクは指定できません。
注7) BMC BladeLogic Server AutomationおよびBMC BladeLogic Server Automation Consoleが必要です。
注8) VMホストのバージョンがSolaris11 11/11の場合、操作または変更できません。
注9) OVM for SPARCのゲストドメイン上にVMホストを構築した構成だけサポートします。
注10) カスタマイズ可能なゲストOS種別の詳細は、VM製品によって異なります。
注11) Windowsマネージャーだけ、ゲストOSカスタマイズ機能をサポートします。
注12) L-Platformに取込む条件については、「運用ガイド CE」の「7.2.3.2 L-Serverの取り込み」を参照してください。
注13) 仮想L-Serverが電源ONの場合の操作は、未サポートです。
注14) ディスクの増設だけサポートしています。
注15) 共有できるディスクの前提条件は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.2.4 L-Server間におけるディスクの 共有」を参照してください。
注16) 仮想L-ServerのIPアドレスおよびネットワークリソース変更は、"定義済み"状態だけできます。
注17) NICの追加または削除はできません。NIC定義だけ追加または削除ができます。
注18) クローニングイメージの登録だけできます。
注19) NAS環境の場合だけ利用できます。
注20) サーバ切替えと排他的な関係の機能です。
注21) 構築済みの仮想マシンとL-Serverの関連付けを行った際の定義ファイルの値が、L-Serverに取り込まれます。
注22) VIOMサーバプロファイル切替え方式によるサーバ切替えを利用する場合、ServerView Virtual-IO Managerが必要です。
注23) ストレージアフィニティ切替え方式によるサーバ切替えを利用する場合、ETERNUS SF Storage Cruiserが必要です。
注24) L-ServerのVMホスト間の移動(マイグレーション)と排他的な関係の機能です。
ゲストOSカスタマイズ
OSのイメージを指定して仮想L-Serverを作成した場合、指定した値をOSのプロパティに設定できます。
ゲストOSカスタマイズの対象項目は、以下のとおりです。
表11.7 ゲストOSカスタマイズ
項目
VMware
Hyper-V
Xen
RHEL-KVM
Solarisゾーン
OVM for SPARC
OVM for x86 3.x Citrix
XenSer ver
RHEL-Xen
Solaris 10
Solaris 11 Windo
ws Linux Windo
ws
Windo
ws Linux Windo
ws Linux Solaris Solaris Solaris Windo
ws Linux
ホスト名・コンピュータ
名 (注1) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
ドメイン名 (注1) ○ ○ ○ ○ × ○ ○ × × × ○ ○
DNS検索パス (注1) × ○ × × × × ○ × × × × ○
フルネーム (注1) ○ × ○ × × ○ × × × × × ×
組織名 (注1) ○ × ○ × × ○ × × × × × ×
製品キー (注1) ○ × ○ ○ × ○ × × × × ○ ×
ライセンスモード (注
1) ○ × × × × × × × × × × ×
最大接続数 (注1) ○ × × × × × × × × × × ×
管理者ユーザー名
(注1) ○ × × × × ○ × × ○ × × ×
管理者パスワード (注
1) ○ × ○ ○ × ○ × ○ ○ ○ ○ ×
Root役割パスワード ○ × × × × × × × ○ × × ×
ハードウェア時計設
定 (注1) × ○ × × × × × × × × × ×
タイムゾーン (注1) ○ ○ ○ ○ × ○ ○ × ○ × ○ ○
システムロケール (注
1) × × × × × × × × ○ × × ×
IPアドレス (注2) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
デフォルトゲートウェ
イ (注2) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
サブネットマスク (注2) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
DNSサーバ (注1) ○ × ○ ○ × ○ ○ × × × ○ ○
Active Directoryへの
参加 (注1) ○ × × ○ × × × × × × × ×
注1) 詳細は、「導入ガイド CE」の「第8章 仮想L-Server作成のための設定」の各種サーバ仮想化ソフトウェアの記事を参照してください。
注2) 選択したネットワークリソースから自動的に払い出された値を設定します。
各サーバ仮想化ソフトウェアの機能により実現している本製品の機能
各サーバ仮想化ソフトウェアの機能を利用して実現している本製品の機能は以下のとおりです。
表11.8 各サーバ仮想化の機能を利用して実現している本製品の機能一覧
本製品の機能
VMw areの 機能
Hype r-Vの 機能
Citrix XenServ erの機能
RHEL5-Xenの機
能
RHEL-KVMの機
能
Solaris ゾーンの
機能
OVM for SPARC の機能
OVM for x86 2.2の
機能
OVM for x86 3.xの
機能
参照先
L-Serverの
電源操作 VMゲストの電源制御
「操作ガイド インフラ管理者 編 (リソース管理) CE」の「17.1 電源操作」を参照してくださ い。
ゲス ト OS カス タマ イズ
Win dow s
ゲス ト OS のカ スタ マイ ズ
ゲス ト OS のカ スタ マイ ズ
○ - ○ - - - ○
「操作ガイドインフラ管理者 編 (リソース管理) CE」の
「16.3.5 [OS]タブ」を参照して ください。
Lin ux
ゲス ト OS のカ スタ マイ ズ
- - ○ ○ - - - ○
Sola
ris - - - ○ ○ -
-L-Serverの クローニン グイメージ
テンプレー ト
テンプ
レート ○ ○
BladeLo gicの仮 想ゲスト パッケー ジ (Solaris 10) / ○ (Solaris 11)
BladeL ogicの システ ムパッ ケージ
テンプ レート
テンプ レート
「付録E 仮想L-Server作成の ための事前準備」の利用する サーバ仮想化ソフトウェアの セットアップを参照してくださ い。
L-Serverの スナップ ショット
ス ナッ プ ショ ット
チェ ック ポイ ント
スナップ
ショット - スナップ
ショット - - -
-「操作ガイド インフラ管理者 編 (リソース管理) CE」の「17.6 スナップショットとバックアップ・
リストア」を参照してください。
VMホストの メンテナン スモード
メンテナンス モード
メンテナ ンスモー ド
- - -
-メンテナ ンスモー ド
メンテナ ンスモー ド
「操作ガイド VE」の「15.2 VM ホストのVMメンテナンスモー ドの設定」を参照してください。
L-Serverの
VMホスト間
の移動(マイ グレーショ ン)
マイ グ レー ショ ン
クラ スタ を利 用し ての 移 行
マイグ レーショ ン
マイグ レーショ ン
マイグ レーショ ン
○
マイグ レー ション
マイグ レーショ ン
マイグ レーショ ン
「操作ガイドインフラ管理者 編 (リソース管理) CE」の「17.7 VMホスト間の移動(マイグレー ション)」を参照してください。
オーバーコ ミット(CPU)
予 約/ 制 限/ シェ ア
予 約/ 限 度/ 相 対
○ - ○ ○ ○ - ○
【VMware】
「導入ガイド CE」の「8.2.11 オーバーコミット」を参照してく ださい。