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第 4 章 のと里山海道で実施された ASR 劣化橋脚に対する大規模更新の事例検証

4.5 モニタリングによる調査結果および考察

4.5.3 P 橋(PA1 橋脚)および上部工

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り,毎年のピーク時点での増加量は 0.021mm/年程度と非常に小さい。しかし,本橋はゲル バーヒンジを有するディビダーグ形式のPC橋梁であり,今後も張出部の垂れ下がりも含め て,モニタリングを継続することが重要であると考えている。

写真-4.5.9に補強して7年間半経過後のPA1の状況を示す。橋脚には目立った損傷はなく,

健全度は低下していないと判断された。写真-4.5.10 に示すとおり,PA1 橋脚の柱頭部に有 害なひび割れ等の損傷は見られなかった。橋脚にはプレキャストパネルの水平方向に補強 工事時に発生したと思われる細いひび割れが確認されたが,それ以外は目立った損傷はな く,健全度は低下していないと判断された。写真-4.5.11は当初上部工の横断勾配の影響で,

凍結防止材を含む大量の雨水の影響を受け,補強時に大きい幅のひび割れを生じていた側 の現在の状況である。写真より補強工事時に生じたと思われる水平方向の幅の小さいひび 割れは確認できるが,ASR膨張による柱軸方向のひび割れはなく,現在のところASRでの 膨張の影響は見られない。さらに,モニタリングの結果からひび割れ幅の増加が見られる 上り線側のNo.4測点の面についても,写真-4.5.12に示すとおり現在のところ有害なひび割 れは生じていない。

モニタリング結果で,ひび割れ幅が増加している箇所の橋脚角部の状況を写真-4.5.13 に 示す。写真より橋脚角部には補強前にあったような垂直なひび割れがなく,補強効果に対 して支障はない状況と考えられた。また,本橋脚の断面形状は長方形のため,長辺部分に ついてのPC巻立て工法の緊張力についての効果について懸念されたが,現在のところ,写 真-4.5.14 に示すとおり有害なひび割れは確認されなかった。このため,長方形断面におけ るPC巻立て工法の補強効果については,現在までのところモニタリング結果から判断する とひび割れの増加は抑制できていないが,橋脚表面にひび割れが確認できない状況である。

これら結果より,本橋脚では反応性が高い骨材を使用しており,また,モニタリングの結 果からASRの進展は今後も考えられるため,引き続きモニタリングを行うと同時に,定期 的に点検を行うことが必要であると考えられる。

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図-4.5.8 P橋(気中部)のひび割れの継時変化

-15 -10 -5 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45

-0.10 0.00 0.10 0.20 0.30 0.40 0.50 0.60 0.70 0.80 0.90 1.00 1.10

07/11 08/05 08/11 09/05 09/11 10/05 10/11 11/05 11/11 12/05 12/11 13/05 13/11 14/05 14/11 15/05 (℃)

位量(mm)

測定期間 2007年11/29~

下り線側No.2 下り線側No.3 上り線側No.4 気中部 温度

図-4.5.9 P橋(土中部)のひび割れの継時変化

-15 -10 -5 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45

-0.10 0.00 0.10 0.20 0.30 0.40 0.50 0.60 0.70 0.80 0.90 1.00 1.10

07/11 08/05 08/11 09/05 09/11 10/05 10/11 11/05 11/11 12/05 12/11 13/05 13/11 14/05 14/11 15/05 (℃)

位量(mm)

測定期間 2007年11/29~

下り線側 No.1 上り線側 No.5 土中部 温度

図-4.5.8 P橋(気中部)のひび割れの継時変化

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図-4.5.10 P橋上部工のひび割れの継時変化(PA1橋脚柱頭部)

-15 -10 -5 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45

-0.10 0.00 0.10 0.20 0.30 0.40 0.50

07/11 08/05 08/11 09/05 09/11 10/05 10/11 11/05 11/11 12/05 12/11 13/05 13/11 14/05 14/11 15/05 (℃)

位量(mm)

測定期間 2007年11/29~

上り線側 箱桁内部(No.6) 下り線側 箱桁内部(No.7) 熱電対c

-15 -10 -5 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45

-0.10 -0.05 0.00 0.05 0.10 0.15 0.20 0.25 0.30 0.35 0.40 0.45 0.50

07/11 08/05 08/11 09/05 09/11 10/05 10/11 11/05 11/11 12/05 12/11 13/05 13/11 14/05 14/11 15/05 (℃)

位量(mm)

測定期間 2007年11/29~

下り線側 箱桁内部(No.8) 下り線側 箱桁内部(No.9) 熱電対d

図-4.5.11 P橋上部工のひび割れの継時変化(

ゲルバーヒンジ部

- 141 - 写真-4.5.9 P橋(PA1橋脚・PC巻立て)

の状況(補強後7年半経過)

写真-4.5.10 P橋(PA1橋脚)の柱頭部

(補強後7年半経過)

写真-4.5.11 P橋(PA1橋脚)の側面部

横断勾配下流側(補強後7年半経過)

写真-4.5.12 P橋(PA1橋脚)の側面部

横断勾配上流側(補強後7年半経過)

写真-4.5.13 P橋(PA1橋脚)の角部

(補強後7年半経過)

写真-4.5.14 P橋(PA1橋脚)の基部

(補強後7年半経過)

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