パート III ストレージおよびデータレプリケーション 109
12.4 OCFS2ボリュームの作成
ここでは、OCFS2ボリュームの作成方法、およびOCFS2を使用するためのシ ステムの設定方法について説明していきます。
12.4.1 前提条件
まず、次の作業を行ってください。
• OCFS2ボリュームに使用する予定のブロックデバイスを準備します。デバ
イスには、空き領域を残してください。アプリケーションファイルとデータファイルは、異なるOCFS2ボリューム に保管することをお勧めします。アプリケーション用ボリュームとデータ 用ボリュームでマウントの要件が異なる場合は、必ずそうしてください。
• ocfs2-toolsパッケージがインストールされていることを確認します。
これらのパッケージがインストールされていない場合は、YaSTまたはコ マンドラインを使ってインストールします。YaSTを使ったインストール 方法については、12.3項 「OCFS2のパッケージ」
(113 ページ)を参照して
ください。12.4.2 OCFS2サービスの設定
OCFS2ボリュームを作成する前に、OCFS2サービスを設定する必要がありま
す。クラスタ中の1台のノードに対して、次の作業を行います。
1
ターミナルウィンドウを開いて、rootまたは同等のユーザとしてログ インします。2
分散ロックマネージャ構成を追加します。2a crmシェルを起動して、新しいスクラッチ構成を作成します。
crm
cib new stack-glue
2b DLMサービスを作成して、クラスタ内のすべてのマシン上で実行し
ます。
configure
primitive dlm ocf:pacemaker:controld op monitor interval=120s clone dlm-clone dlm meta globally-unique=false interleave=true end
2c
クラスタに行った変更を確認してからコミットします。cib diff
configure verify
2d
構成をクラスタにアップロードして、シェルを終了します。cib commit stack-glue quit
3 O2CB構成をcrmで追加します。
3a crmシェルを起動して、新しいスクラッチ構成を作成します。
crm
cib new oracle-glue
3b Pacemakerを構成してo2cbサービスをクラスタ内の各ノードで起動し
ます。
configure
primitive o2cb ocf:ocfs2:o2cb op monitor interval=120s
clone o2cb-clone o2cb meta globally-unique=false interleave=true
3c Pacemakerがp2cbサービスのみをdlmサービスのコピーが既に実行さ
れているノード上で起動することを確認してください。
colocation o2cb-with-dlm INFINITY: o2cb-clone dlm-clone order start-o2cb-after-dlm mandatory: dlm-clone o2cb-clone end
3d
構成をクラスタにアップロードして、シェルを終了します。cib commit stack-glue quit
12.4.3 OCFS2ボリュームの作成
OCFS2ファイルシステムを作成してクラスタに新しいノードを追加する作業
は、クラスタ中の1台のノードに対してのみ行います。1
ターミナルウィンドウを開いて、rootまたは同等のユーザとしてログ インします。2
クラスタがオンラインであることをcrm_monで確認します。3
次のいずれかの方法を使って、ボリュームを作成、フォーマットしま す。• mkfs.ocfs2ユーティリティを使用します。このコマンドの指定形式に
ついては、mkfs.ocfs2マニュアルページを参照してください。最大16クラスタノードをサポートする新しいOCFS2ファイルシステ ムを/dev/sdb1上に作成するには、次のコマンドを使用します。
mkfs.ocfs2 -N 16 /dev/sdb1
推奨する設定については、次の表を参照してください。
説明と推奨設定
OCFS2パ
ラメータ
異なるノードへのマウント時に、正しく識別できるよう に、一意のわかりやすいボリューム名を指定します。
Volume label
ラベルを変更するには、tunefs.ocfs2ユーティリティ を使用します。
クラスタサイズは、ファイルに割り当てられる、データ 保管領域の最小単位です。
Cluster size
4、8、16、32、64、128、256、512、および1024KBを指定
することができます。ボリュームのフォーマット後にク ラスタサイズを変更することはできません。Oracleでは、データベースボリュームのクラスタサイズに 128KB以上を指定することを推奨しています。また、Oracle Homeの場合は32KBまたは64KBを指定することも推奨し
ています。同時にボリュームをマウントできる最大ノード数を指定 します。各ノードについて、OCFS2はジャーナルなどの
Number of
node slots
個別のシステムファイルを作成します。ボリュームにア クセスするノードに、リトルエンディアン形式のノード
(x86、x86-64、およびia64など)とビッグエンディアン形式
のノード(ppc64やs390xなど)が混在しても構いません。ノード固有のファイルは、ローカルファイルとして参照 されます。ローカルファイルには、ノードスロット番号 が付加されます。たとえば、「journal:0000」は、スロッ ト番号0がが割り当てられているノードに所属します。
説明と推奨設定
OCFS2パ
ラメータ
各ボリュームの作成時に、ボリュームに同時にマウント する予定のノード数に応じて、そのボリュームの最大ノー ドスロット数を指定します。必要に応じて、
tunefs.ocfs2ユーティリティを使って、ノードスロッ
ト数を増やすことができます。ただし、ノードスロット 数を減らすことはできません。ファイルシステムがアドレス可能な領域の最小単位を指 定します。ブロックサイズは、ボリュームの作成時に指 定します。
Block size
512Byte (推奨されません)、1KB、2KB、または4KB (ほぼ
すべてのボリュームに最適)を選択することができます。ブロックサイズは、ボリュームのフォーマット後に変更 することはできません。