(イ) あなたはどちらのことばが感じがいいと思いますか,
1。礼儀作法 2.エチケット 3.どちらともいえない
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leo so 一〇 (Ao)
全体 i礼鮒厳「 1エチケ。摂
く年齢暦別>
4i才以上 l i . 1 40才〜31才 i i l i 30才 以下 l l I l
(ウ) どちらの方が新しいことばだと思いますか。
1.礼儀作法 2.エチケッ ト 3.どちらとも言えない
碍の比率の方が高いが,41才以上の層では逆転して,「礼儀作法」の比率の 方が高くなっている。あらかじめ予想したような,年齢の若い人の方がより多・
〈「エチケッ碍の方を支持するのではないかという方向と,一往合致した。
これは,ある都市のある会粒のこのテストを受けた人々に関する結果である が,一般の傾向をある程度反映しているものであろうか。そして,(ア)「あなた はどちらのことばを使いますか」に対する反応は,表25の(7)のように三つの年 齢層の間に著しい増減の方向が現われたが,これに比べれば,好みξこ関する質 問における年齢層の間のへだたりは著しいものではなかった。
なお,(ウ)「どちらのほうが新しいことばだと思いますか」に対しては,表25 の(ウ)のように,全体の8.5割弱が「エチケット」に反応し,「どちらとも言え ない」が1.5割弱,「礼儀作法」はわずかに2%であった。三つの年齢層の間の 差は,多くて3%にすぎなかった。エチケットの方が新しい感じのことぽだとい
う語感に関しては,大部分の人が一致し,この点では年齢層の聞でも差が出な かったわけである。
また,(エ)「エチケットがさしている事柄(ことばの意味)と,礼儀作法がさし ている事柄とは,どこか違うと思いますかc1.違いがない2.違いがある(そ れはどんな違いですか。簡単に書いてください)3.わからない」に対しては,表25 の(F9>のように,5,5割弱がr違いがない」,2割弱がザ違いがある」に反応し た。「違いがない」に反応した方は年齢層の差は少ないが,「違いがある」の 方は若い層ほど比率がふえてL・る。違いの内容を書いたものを見渡すと「エチ
ケット」の方には,「明るい・近代的・軽い」など,礼儀作法には「強い・き
びしい・竪い・重苦しい1などの形容語が目立っており,はじめに引用した
「国研アンケート」の結果と,ほぼ並行した方向を示している。
② 守ろう,交通の規則/守ろう,交通のルール(ポスターのことぽとして)
掴研アンケート」の「規鋼/ルール」の5人の答えをそのまま引用するこ
とは控え,適宜要約すると,規 長週 ノレーーノレ
(使用分野) 一般語・法律籍 スポーツ・ゲームなどに多く使う (意 味) 成文的なもの 不文律的なもの
(語 感) 格式ばってきこえる 軽い,自由な感じ のようになる。
このテストでは,「守ろう,交通の〜」というポスターの標語として,どち らを好むかと問うたのであって,単語としての「規則」と「ルール」のどちら が好きかと問うたのではない。後者のような問いはおそらくむりな,ほとんど 意味のない設問であろう。したがって,どちらの語を好むかという要素も内在 するであろうが,この条件・この文脈でどちちを適当と感じるかという要素も かなり存在しているだろうと考えなけれぽなるまい。
この問いの結果は,「規則」が7.5割,「ルール」が2割,「どちらともいえ ない」がO.5割となり,「規則」が支持される傾向を示した。努女の間にもほ
とんど差がなかった。この間いでは理由は尋ねていないので,この結果の解釈を 客観的に行なうわけにはいかないが,以上のテストとは別個に,中年から20代 目わたる4人の男女に,口頭で同じ質問をしたのち,その理由を問うたところ,
4人とも「規則」を支持し,その理由として「規則」の方が強い感じがする,
「ルール」だとあいまいになるという意味のことを2人が述べた。さきの「国 研アソケーb」の結果ともにらみ合わせると,交通の場合ははっきりした成文 的な法律があって,それを守ろうと呼びかけるのにルールでは適嶺でないとい
う感じかたが,要因としてはたらいたのかもしれないと想像される。もっとも,
交通安全運動についての新聞記事中に「ルール無視の運転」「歩行ルール,自転 車運転ルールの教育をする」のような用語も見られ,実態として交通規則に関 してFルール」という語が使われていないというわけではない。また現に「守 ろう〃交通のルール」というポスターが東京の街頭に見かけられたこともある が,これはあるいは「規則」とした方が受け取る側の感覚にマッチするもので
あったかもしれない。
〈3)おもちゃ売り場/玩具売り場
デパートの案内係に「おもちゃは何階ですか」と尋ねたら,「玩具は○階でご 1ざいます」と教えられたという話を聞く。あちこちのデパートの売り場の表示 を見ても,「おもちゃ」よりむしろ「玩具」の方が優勢のようである。あるデ パートでは総括的な表示としては「おもちゃ」としながら,売り場の小区:分に
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は,「木製玩具jr金属玩具」等と表示していた。この場合はr木製∫金属ゴ 等の漢語との調和上,おもちゃではまずいという要因もあったかもしれない。
おもちゃは,文房具と同じ階においているデパートが多いが,「文具・玩具」と 並べて蓑示する方が,調和するということもあろう。二つを合わせて「文玩:
具」と称しているところもある。しかし「おもちゃ・文房具・運動具」と並べ て表示したデパートもある。
おもちゃを扱う業者たちは,「玩具」という語を好み,「おもちゃ」という 語をきらうという。「おもちmpjlこは安っぽいものという語感をいだき,大の おとなが扱って,それで商売をしている,大事な商載なのだという重みを,
「玩具」という語ではじめて感じ得るという(「欝語生測B4号,座談会「コマ ーシャリズムと議感」)。こういう語感はおもちゃを職業として扱う当事老たち の間には強いのかもしれないが,一般人の語感とはかけはなれたものかもしれ,
ないと予想される,おもちゃ業者ではない成人5人に,口頭で2語のいずれを 好むか,その理由ぱと間うてみたところ,4人は「おもち屑が(はるかに)
好きだと答え,1人はどちらともいえないと答えた。理由として「おもちゃ」
の方が「かわいらしい感じ」だ,F玩具」は「こどもらしくない」という趣旨 をあげたのが3入,「おもちゃ」の方が「使いなれた身近なことばだから」が 1人,r玩具」は「発音が鈍璽だ」が1人あった。先にあげたおもちゃ業者の 語感は,決して一般的なものではなさそうであるG
ところで,このテス1・の「おもちゃ売り場/玩具売り場」のいずれを好むか一 という問いに対する反応は,大学生において「おもちゃ売り場」8.5割弱,
「玩具売り場」1。5割弱,「どちらともいえないjo,5割弱となった。性翔で・
みると,女の方が男より幾分「おもちゃ売り場」の比率が高く, 「玩具売り 場」が低かった。社会入のグループでは,「おもちゃ売り場」9割弱,「玩具 売り場」α5割強で,やはり前者が支持される傾向を示し,前老の比率は,大,
学生のグループより,さらに幾分高く出た。祉会人のグループを性別に分ける と,やばり女の方が,男より幾分「おもちゃ売り揚」の比率が高く轟た。
この設問は「〜売り場」という繕合物の調和性において,「玩具」より「お もちゃ」の方が支持されたことを示すものにほかならないではないかとも考え
られる。たしかにそういう要素は大きい。 「売り場」という和語に対して,
「玩具」という漢謡よりも「おもちゃ」という和語の方が調和するという要因 がはたらいているであろう。しかし,ドおもちゃ売り場」という語も「玩具売り 場」という語も実在する。もし「〜商」という結合において2語のいずれが適
・当かと問われれば,問題なく「玩具商」が支持されるであろう。「おもちゃ商」
という語は実在しないからである。ともに実在する「おもちゃ売り場」と「玩 具売り場」の場合は,両者のいずれを好むかという問いも成立し得るし,それ SvX「〜売り場」という文脈への調和のよさだけに還元できるとは限るまい。こ
の点は,次の「語の選択とその要因」のテストでも同じ闘題語について追及し たので,そこでふたたびふれることにする。
〈4>楽しい暮らしのお買い物/楽しい暮らしのショッピング(瓜告のことばとし
て)
広告のことぽとして,上の二つとも実際に見られた。 「ショッピング」とい う外来語は近年田平ってきたことぽで,デパートなどの宣伝文句として「買い 物」とせり合っているようである。
ここでは,広告のことぽとしてという条件のもとで,「楽しい暮らしの〜」の
:文脈において,類義語「お買い物/ショッピング」のいずれが好まれるかとい う問いを試みたわけであるQ大学生における結果は,「……お買い物」が6.5割 強,r……ショッピング」が2,5割強で,前者が支持される傾向が出た。男と 女の間には,ほとんど比率の差が平なかった。一方,社会人のグループでは,
『「…お買い物」が3割強,「……ショッピング」が6割で,遡こ後者が支持され る傾向が出た。性別でみると,女の方が人数の点で十分とはいえないが,男が 女よりやや多く「……ショッピング」を支持する比率が出た。大学生と社会人
の2グループに同一の問いを課した,両グループの結果を比較し得る6問の中 で,この問いの結果はいちぼんはっきりと両グループの間の開きが出たもので ある。ここでいう社会人グループというのが,コピーライター志望者のための 講習会の受講生であるという特殊な性格が,「……ショッピング」に傾かせた 要因だったのではないかと推察される。この問いも次のテスト「語の選択とそ の要因」でさらに追及したので,そこでふたたびふれる予定である。
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