この項では、NAS データのスナップショットを作成するためのポリシーの設定方法につい て説明します。
NAS スナップショットのポリシーを設定する方法
1 NetBackup for NDMP サーバー上で NetBackup 管理コンソールを開きます。
2 左ペインで[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]、[ポリシー (Policies)]
の順にクリックします。
3 [すべてのポリシー (All Policies)]ペインで、既存のポリシーをダブルクリックするか、
右クリックして新しいポリシーを作成します。
4 ポリシー形式: UNIX クライアントの場合は[標準 (Standard)]、Windows クライアン トの場合は[MS-Windows]、UNIX クライアントの場合は[SAP]、Oracle データベー スに構成されている UNIX クライアントの場合は[Oracle]を選択します。
第 6 章 ネットワーク接続ストレージ (NAS) スナップショットの構成 125 NetBackup Client Service への管理者としてのログオン
5 ストレージユニットの場合、このポリシーが NAS スナップショット用であれば、[任意 (Any_available)]を選択します。次の点に注意してください。
■ ストレージユニットを指定しないとポリシーは実行できませんが、NetBackup は ストレージユニットを使用しません。選択するストレージユニットにかかわらず、ス ナップショットはディスク上に作成されます。選択したストレージユニットは予約さ れないため、他のポリシーでも使用できます。
■ Oracle ポリシーでは、アーカイブログおよび制御ファイルのバックアップにのみ、
指定したストレージユニットが使用されます。
6 [スナップショットバックアップを実行する (Perform snapshot backups)]と[インスタ ントリカバリ用または SLP 管理用にスナップショットを保持する (Retain snapshots for Instant Recovery or SLP management)]を選択します。
7 [オフホストバックアップを実行する (Perform off-host backup)]オプションと[使用 (Use)]オプションを選択します。
8 [使用 (Use)]リストから[データムーバー (Data Mover)]を、[マシン (Machine)]リ ストから[ネットワーク接続ストレージ (Network Attached Storage)]を選択します。
ポリシーの実行時に、NetBackup によってスナップショット作成に NAS_Snapshot 方式が自動的に選択されます。
または、ポリシーの[属性 (Attributes)]表示から[ オプション (Snapshot Client Options)]ダイアログボックスで、NAS_Snapshot 方式を手動で選択することもでき ます。
9 [スケジュール (Schedule)]の[属性 (Attributes)]タブで、次の項目を選択します。
■ インスタントリカバリ (Instant Recovery)
[スナップショットのみ作成 (Snapshots only)]を選択します。もう 1 つのオプショ ン ([スナップショットを作成し、さらにスナップショットをストレージユニットへコピー (Snapshots and copy snapshots to a storage unit)]) は、NAS_Snapshot に は適用されません。
■ ポリシーストレージユニットを上書きする (Override policy storage unit)
[属性 (Attributes)]タブで正しいストレージユニットが選択されていない場合は、
ここで選択します。
10 [バックアップ対象 (Backup Selections)]リストで、NDMP ホストの構成情報からで はなく、クライアントの構成情報から、ディレクトリ、ボリュームまたはファイルを指定し ます。たとえば、
■ UNIX クライアントでは、データが NDMP ホスト /vol/vol1 の nas1 に存在し、
UNIX クライアントの /mnt2/homeに NFS マウントされている場合、/mnt2/home リストで /mnt2/home を指定します。
第 6 章 ネットワーク接続ストレージ (NAS) スナップショットの構成 126 NAS スナップショットのポリシーの設定
■ Windows クライアントでは、データが NDMP ホスト nas1 の /vol/vol1 に存在 し、Windows クライアントの vol1 として CIFS を使用して共有されている場合、
¥¥nas1¥vol1 を指定します。
■ Windows パス名には、UNC (Universal Naming Convention: 汎用名前付け 規則) を使用する必要があります。形式は ¥¥server_name¥share_name とな ります。
■ クライアントデータは NAS ホストに存在する必要があります。UNIX の場合、デー タは NFS を使用してクライアントにマウントされている必要があります。Windows の場合、CIFS を使用して共有されている必要があります。NFS マウントの場合、
データは自動マウントではなく mount コマンドを使用して手動でマウントする必 要があります。
■ ポリシーに含まれているクライアントのすべてのパスが有効でないと、バックアッ プは失敗します。
■ [バックアップ対象 (Backup Selections)]リストで、ALL_LOCAL_DRIVES エン トリを指定することはできません。
11 ポリシーの[属性 (Attributes)]タブで[適用 (Apply)]または[OK]をクリックすると、
検証プロセスによってポリシーがチェックされ、エラーがある場合には報告されます。
[閉じる (Close)]をクリックすると、検証は実行されません。
NAS スナップショットの命名形式
NAS スナップショット名の形式は、次のとおりです。
NAS+NBU+PFI+client_name+policy_name+sr+volume_name+date_time_string 次の点に注意してください。
■ スナップショット名は、常に NAS+NBU+PFI+ で始まります。
■ 名前の構成要素は、プラス記号 (+) で区切ります。
■ NAS スナップショットは、NDMP ホスト (NAS ファイラ) 上に存在します。
たとえば、
NAS+NBU+PFI+sponge+NAS_snapshot_pol1+sr+Vol_15G+2005.05.31.13h41m41s ここで示された文字列については、次のとおりです。
クライアント名 = sponge
ポリシー名 = NAS_snapshot_pol1
sr = スナップショットが NAS スナップショットに対して作成されたことを示します。
ボリューム名 = Vol_15G
第 6 章 ネットワーク接続ストレージ (NAS) スナップショットの構成 127 NAS スナップショットの命名形式
日付および時刻 = 2005.05.31.13h41m41s
NAS 作業負荷の動的データストリーミング
複数の動的データストリームを使用してボリュームがバックアップされる、NAS ボリューム のオフホストバックアップを実行できます。
各 NAS ボリューム/共有は、設定された数のバックアップストリームを使用して NFS 経由 で読み込まれ、バックアップされます。これらの NAS ボリューム/共有のファイルは、バッ クアップストリームを最大限活用し、ストリーム全体にわたって最適に分散されます。1 つ のポリシーで保護できるのは 1 つのベンダーの資産のみです。
動的ストリーミングは、NetBackup クライアントフレームワーク上に構築され、スナップショッ トとバックアップのオーケストレーションに NAS データ保護ポリシー形式を使用します。
NAS データ保護ポリシーは、ポリシーストレージ、スナップショット、スナップショットからの バックアップ (プライマリ操作およびセカンダリ操作として) のストレージライフサイクルポリ シーのみをサポートします。
機能について
次の表は、主な機能を示しています。
表 6-1 機能の詳細
説明 用語
バックアップホストプールは、バックアップに使用 できるマスターサーバー、メディアサーバーおよ びクライアントのグループです。
バックアップホストプール
ベンダー変更追跡は、2 つのスナップショットコ ピー間で、新しいファイル、変更されたファイル、
削除されたファイルを識別するために使われま す。
次の条件に該当する場合、ベンダー変更追跡 はサポートされません。
■ スケジュール形式が INCR または CINR 以 外の場合。これは、INCR と CINR でのみサ ポートされます。
■ ベーススナップショットが利用できない場合。
■ SLP のスナップショットに対し、コピー保持後
に期限切れになるオプションが選択されてい る場合。
■ ポリシーに対してアクセラレータが有効になっ ている場合。
ベンダー変更追跡
第 6 章 ネットワーク接続ストレージ (NAS) スナップショットの構成 128 NAS 作業負荷の動的データストリーミング
説明 用語
バックアップを作成しないボリューム。
ボリュームの除外
アクセラレータは、ファイルシステムの変更を調 べ、どのファイルが前回のバックアップ以降に変 更されたかを検出します。
アクセラレータ
アクセスプロトコルは、NFS を使用してスナップ ショットをマウントし、どの NFS バージョンを使う かを決定するために使用されます。デフォルトは 3 です。
アクセスプロトコル
バックアップホストプールを使用した動的データストリーミングの例
ここでは、バックアップホストプール用に動的データストリーミングを使用する例を示しま す。
サンプル環境:
表 6-2 構成表
構成 環境
■ NetBackup マスターサーバーとメディアサー バー: 1
■ NetBackup メディアサーバー: 3
■ スナップショット管理サーバー (CloudPoint):
1 NetBackup の基本環境
■ NAS ボリュームの数: 10
■ ボリュームあたりの最大ストリーム数: 2 NetApp NAS 環境
■ バックアップホストの数: 2
■ ストリーム数: 10 ボリューム バックアップホストプール環境
ボリュームはバックアップホスト間で分散され、バックアップは (デフォルトではボリューム あたり 2 つの) ストリームを使用して実行されます。この例に基づいて、各バックアップホ ストは、ラウンドロビン方式でそれぞれ 5 つのボリュームを取得します。CPU とメモリの構 成に基づき、NetBackup はバックアップホストで指定した時点に実行できるジョブの最大 数を決定します。
第 6 章 ネットワーク接続ストレージ (NAS) スナップショットの構成 129 NAS 作業負荷の動的データストリーミング
バックアップホストプールを使用した動的データストリー ミングの構成
バックアップホストプールは、バックアップに使用できるマスターサーバー、メディアサー バーまたはクライアントサーバーのグループです。NetBackup クライアントは、利用可能 なバックアップホストには表示されませんが、リストに明示的に追加できます。バックアップ ホストプールを使用した動的データストリーム機能は、Linux および Windows のマスター サーバーおよびメディアサーバーでのみサポートされます。
メモ: バックアップホストプール内のすべてのホストで、OS、OS パスレベル、およびデフォ ルトの NFS バージョンの設定が同じであることを確認します。
次の図は、動的データストリーミングを構成する手順の概要を示しています。
図 6-2 動的データストリーミングの構成プロセス
表 6-3 構成プロセスのステージと説明
参照先 説明
手順
p.318 の 「NetBackup での CloudPoint サーバーの登録」
を参照してください。
CloudPoint サーバーと NAS ベンダーのプラグインを NetBackup に登録します。
このソリューションは、統合スナップショット管理フレーム ワークを使用します。
1
p.131 の 「バックアップホストプー ルの構成」 を参照してください。
バックアップホストをバックアップホストプールに追加し ます。バックアップホストはデータストリーム処理を行い ます。
2
p.115 の 「スナップショットのスト レージライフサイクルポリシーに ついて」 を参照してください。
スナップショットおよびスナップショットからのバックアッ プ用のストレージライフサイクルポリシーを構成します。
3
p.132 の 「NAS データ保護ポリ シーの設定」 を参照してくださ い。
NAS データ保護ポリシーを構成します。
4
第 6 章 ネットワーク接続ストレージ (NAS) スナップショットの構成 130 バックアップホストプールを使用した動的データストリーミングの構成