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Polycom の ISDN BRI インターフェースはすべて S/T 点です。 電話会社から直接届い

ている ISDN BRI 回線は U 点接続なので、システムが PBX やその他のプライベート網 の内部にない場合は、複数の BRI 回線をサポートできる NT1 デバイスを介して BRI イ ンターフェースを BRI 回線に接続する必要があります。

PBX とテレビ会議システムとの接続に使用する ISDN BRI 回線については、他の要件

に加えて以下の作業も必要です。

PBX 内部の ISDN BRI ネットワークモジュールのインターフェースのタイプを決

定します (U 点または S/T 点

)。 使用するタイプによって、テレビ会議システムの ISDN BRI インターフェースと PBX との間に NT1 デバイスが必要になるかどうか

が決まります。

PBX 内部の ISDN BRI ネットワークモジュールのインターフェースが S/T 点の場

合、S/T 点 ISDN ケーブルには 500 フィート ( 約 152.4 m) という距離制限があり

ます。

さらに、モジュールにはレジスタ付きの特殊なジャックが必要な場合があ

ります。

公衆網側 ( 電話会社と接続している側

) の ISDN PRI 回線または複数の BRI 回線に

ついて、データトラフィックを伝送する準備が整っていることを確認します。こ れらの回線は、前述のテレビ会議システムに直接接続する場合と同様に設置され ている必要があります。

音声を追加することもできますが、必須ではありません。

スイッチプロトコルや番号計画などは、電話会社側の ISDN 回線に接続されてい る PBX によって決まるので、設定する必要はありません。

❑ テレビ会議システムに接続される ISDN BRI 回線のチャネルは、電話会社の ISDN クラウドに接続された PBX の公衆網側チャネルに対して、正しくマッピングされ ている必要があります。

このことは、社外システムからの着信通話を確立するた

めにも重要です。PBX からテレビ会議システムに割り当てられる ISDN 番号が公 衆網の ISDN クラウドを通過し、PBX を介して適切なテレビ会議システムにルー ティングされる必要があるからです。

PBX やその他の CPE とテレビ会議システムを接続する ISDN BRI 回線は、以下の

説明のように、電話会社とシステムを直接接続する ISDN BRI 回線の場合と同様 に設置する必要があります。

以下の要件は、すべての BRI 導入に共通です。

ISDN BRI 回線は、次に示す Bell Core の同等機能パッケージと同様に設定する必

要があります。

Capability Package R: B チャネル 2 本の回線交換方式でデータを伝送します。 デー

タには発信側 ID も含まれます。

音声機能は提供されません。

Capability Package S (システムが PBX 内部にある場合に推奨): B チャネル 2 本の

音声

/

回線交換方式で交互にデータを伝送します。

データ/

音声には発信側 ID も 含まれます。

B チャネルは 2 本とも、テレビ会議のデータを回線交換方式で伝送できる必要が

あります ( 音声を追加することもできますが、必須ではありません)。

ISDN BRI サービスでは、2 本の B チャネルのうちのいずれか 1 本でテレビ会議通

話をダイヤルすることも、2 本同時にダイヤルすることも可能でなければなりま

せん。

付録 A - 設置に関する注意事項

D チャネルには、X.25 パケットデータを許可しないでください。

ISDN BRI サービスは、端末タイプ A で設定する必要があります。

ISDN BRI サービスでは、端末装置 ID (TEI) の自動割り当てがサポートされてい

る必要があります。

ISDN BRI サービスは、顧客の地域の電話局から有料で提供される必要があります。

会議室の外部への Quad BRI ネットワークインターフェースの設置

システムは、以下の設置要領で、Quad BRI ネットワーク インターフェース モジュー ルから最大 250 フィート ( 約 76.2 m) 離れた場所に配置することができます。

❑ システムと Quad BRI ネットワーク インターフェース モジュールの距離が 50 フィー ト ( 約 15.24 m) 未満の場合は、電源を追加する必要はありません。

距離が 50 〜250 フィート ( 約 15.24 〜

76.2 m) の場合は、9 V の AC/DC 変圧器

(Digi-Key #T405-ND

など) を使用して昇圧します。

変圧器は Quad BRI ネットワー

ク インターフェース モジュールに接続します。

B

ネットワーク設定に 関する注意事項

システムの設定を開始する前に、以下の作業を行うことをお勧めします。

QoS 対応ネットワークでの使用に適した IP 優先順位を決定します。

❑ 導入に必要な LAN、サブネット、WAN リンクを書き出します。

❑ 通話処理用のアーキテクチャを定義し、ゲートキーパーを特定します。

❑ 登録ポリシーと通話ポリシーを定義します。

❑ サービス、ルーティング、ポリシー、ゾーン、アドレス指定の詳細を定義します。

次ページの「導入前のワークシート」を使用すれば、ネットワークに関する必要情報

を容易に収集できます。

導入前のワークシート

このワークシートを使用すれば、企業の LAN コンピュータネットワーク上にテレビ 会議システムを設置するための必要情報を容易に収集できます。 設置を開始する前 に、このワークシートに記入してください。 情報が揃ったら、必要に応じてこのワー クシートを参照してください。

システムで LAN ベースのシステム管理と LAN ベースのソフトウェアアップグ レードを利用するには、ネットワークで使われているアドレス指定のタイプを把 握する必要があります。

DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) (LAN 通話に推奨)

固定 IP アドレス (LAN 通話に推奨)

システムの IP アドレス _______._______._______.______

サブネットマスク _______._______._______.______

LAN ゲートウェイ _______._______._______.______

システムで使用している構成タイプにチェックマークを付けます。 チェックマー クを付けるのは、1 つだけです。

DNS サーバー構成を使用

WINS サーバー構成を使用

メモ: DHCP では、DNS サーバーが自動的に構成されます。

ホスト ドメイン

プライマリ WINS _______._______._______.______

プライマリ DNS _______._______._______.______

セカンダリ WINS _______._______._______.______

セカンダリ DNS _______._______._______.______

LAN ベースのテレビ会議用にシステムを準備するには、以下の情報も必要です。

ゲートキーパーの DNS 名または IP アドレス (必要な場合のみ) テレビ会議システムの別名 テレビ会議システム用の内線番号 (端末 ID または E.164 番号) SNMP 情報 (必要な場合のみ)

SNMP (Simple Network Management Protocol) を使ってリモート管理を行うよ うにシステムを準備するには、以下の情報も必要です。

ネットワーク管理ステーションの IP アドレス

_______._______._______._______

SNMP コミュニティ文字列

コールディレクトリ情報 (必要な場合のみ)

付録 B - ネットワーク設定に関する注意事項

集中管理型のコールディレクトリをテレビ会議システムで使用する場合は、以下 の情報が必要です。

グローバルディレクトリサーバー

(GDS) または集中管理ディレクト

リ (LDAP) サーバーの URL か IP ア ドレス

IP アドレス サーバーパスワード

Global Management System サーバーを使用する場合:

GMS サーバーの IP アドレス

C

トラブルシューティング に関する注意事項

システムで ISDN 通話の発信または着信が行われると、通話プロセスで発生するイベ ントによって診断コードが生成されます。 これらのコードは Q.850 標準で定義されて います。

ViewStation EX/ViewStation FX/VS4000 システムでは、これらの原因コードの一部 (た

とえば通話切断の理由など) は通話記録レポートに記載されます。

記載されない場合

は、システムにエラーメッセージが表示されます。

このように Q.850 コードを利用する

ことにより、予期しないシステム動作を割り出し、診断することができます。

Q.850 原因コード

次の表は、通話状況を表すコードを示しています。これらのコードは、

ISDN スイッチ

からルーターに送信されます。コードは標準化されていますが、その定義はそれぞれ の ISDN サービスプロバイダごとに異なります。そのため、表の定義と実際に表示さ れるメッセージが完全に一致しない場合もあります。

コード 原因 定義

1 番号が割り当てられてい ません

送信された ISDN 番号は正しい形式で受信されまし たが、この番号を使用している機器が通話先にあり ません。

2 指 定 さ れ た 伝 送 ネ ッ ト ワークへのルートがあり ません

ISDN 交換機は、通話をルーティングする中間ネット

ワークを認識していません。

3 通話先へのルートがあり ません

通話をルーティングする中間ネットワークが宛先ア ドレスを提供しません。

6 チャネルが受け付けられ 指定されたチャネルのサービス品質が不十分なの

16 通 話 が 正 常 に 終 了 し ま した

通話の発信元または受信先が、通話の終了を要求し ました。

17 ユ ー ザ ー は ビ ジ ー 状 態 です

B チャネルはすべて使用中です。通話先のシステム は接続要求を認識していますが、通話を受け付ける ことができません。

18 ユーザーが応答しません 通話先の機器が呼び出しに応答しないため、接続を 完了できません。

19 ユーザーからの応答があ りません (ユーザーに警 告済み)

通話先の機器は、接続要求に応答後、既定の時間内 に接続を完了できませんでした。この問題は相手側 接続で発生しています。

21 通話が拒否されました 通話先の機器は通話を受け付けられる状態ですが、

不明な理由で通話を拒否しました。

22 番号が変更されています 通話の設定に使用される ISDN 番号が有効ではなく なっています (メッセージの診断フィールドは、呼び 出された機器に割り当てられている代替アドレスを 返すことがあります)。

26 未選択ユーザーがクリア されました

通話先は通話を受け付けられる状態ですが、ユー ザーに通話を割り当てませんでした。

27 通話先で障害が発生して います

インターフェースが正常に機能していないため、通 話先に到達できず、信号メッセージを配信できませ ん。これは一時的な状態で、リモート機器がオフに なっている場合などに発生します。

28 番号形式が無効です 宛先アドレスが不完全であるか、未認識の形式で示 されているため、接続を確立できませんでした。

29 機能が拒否されました ネットワークは、ユーザーが要求した機能を提供で きません。

30 状態問い合わせへの応答 です

状態問い合わせメッセージを受け取ると、機器はこ のメッセージを返します。

31 通常のイベントです (詳細不明)

標準的な原因コードが適用されない、通常のイベン トが発生しました。対応処置は必要ありません。

34 使用可能な回線/チャネ ルがありません

接続確立に適したチャネルが利用できないため、通 話を行なうことができません。

38 ネットワークで障害が発 生しています

ネットワークに問題が発生しているため、通話が宛 先に到達できません。この問題が解決されない限り、

再接続しても失敗する可能性が高くなります。

41 一時的な障害です ネットワークエラーが発生しました。問題は短時間 で解決されます。再接続すると、高い確率で成功し ます。

42 交換機器が混雑状態です ネットワーク交換機器が一時的にオーバーロードし ているため、宛先に到達できません。

43 アクセス情報が破棄され ています

要求されたアクセス情報をネットワークから提供で きません。問題の詳細は診断メッセージで説明され ます。

44 要求された回線/チャネ ルは使用できません

リモート機器は要求されたチャネルを提供できませ ん。これは、一時的な状態の可能性があります。

47 リソースを使用できませ ん (詳細不明)

不明な問題のため、リモート機器は要求されたリ ソースを提供できません。

コード 原因 定義

ドキュメント内 ViewStation EX/ViewStation FX/ VS4000 システムの概要 (ページ 138-158)