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CAS‑0

ドキュメント内 甲南女子大学学術情報リポジトリ (ページ 54-57)

係 数 を求 め た 。

5‑1‑5 CFQス

コアと各尺度得点との相関係数

CFQ言

語・注意 物理的

   

対人場面

   

合計

‑013

0.18

‑0.15 0.28

022

0.24 0.30 0.20 0.34

‑0.17

*:pく.05,**:pく

01.lrl≧

40の もの は太字 で示 した

CFQ合

計得 点は

MPIの

外向性得 点 とは負 の

,神

経症傾 向 とは正の相 関 を示 した

.ま

CASの

すべ ての下位 尺度 とも有意 な正 の相 関が見 られ た

.こ

の こ とは先 に述べ た不安

(MPIで

は外 向性 の低 さと神経症傾 向の高 さで表 され る) と失敗 の関係 についての仮説 に整合す る結果であろ う。 ここでの

LOC得

点 は 高い ほ ど内的統制で あ るこ とを示す ので

,有

意 な負 の相 関は外 的統制 の者 ほ ど

CFQ得

点 が高 い ことを示 してい る.こ の結果 も外的 な刺激 への影響 されやす さ と失敗 の多 さとの関係 を裏付 ける ものであ り、

Broadbent et al(1982)が

行 つ た調査 の結果 とも一致 してい る。

次 に

CFQの

因子 ご との得点 と各尺度 との相 関を見 る と

,上

に述べ た よ うな

相 関関係 は注意 と言語 の失敗で あ る第

1因

子 で特 に 目立 ってお り

,第 2,3因

子 ではそれ ほ ど顕著 でない ことがわか る

.不

安 は注意 の コン トロール を不安定 に させ,進行 中の処理以外 の刺激 に注意が向きやす くな る

(Eysenck&Eysenck, 1985)と

言 われてお り

,不

安が適切 な状況認 知 を妨害す るのは この よ うな注意 の性質 によ るものであ る と考 え られ る

.CASの

中で も特 にQ3‐ (自 我 統率力 の 欠如

)及

Q4(衝

動 に よる緊迫

)と

1因

子 との相 関が高い こ とか らも

,不

安 と関係す るのは特 に注意 の コン トロール の失敗 であ るこ とが示唆 され る。

【 全 体 の 考 察 】

ここで作成 した CFQ日 本語版はオリジナルとほぼ同じ構成概念妥当性を有

MPI―E MPI―N

MPI―L CAS―Q3‑

CAS―C―

CAS― L

してい る と見な して よいだろ う。なお

,CFQ合

計得 点

,あ

るい は第 1因子 の尺 度得点 と

L尺

度 の得点 との間 に中程度 の負 の相関があったが

,こ

の こ とは防衛 的態度 が強 い ほ ど失敗 (特に不安 による失敗

)を

少 な く報告す る可能性 が あ る こ とを示唆 してい る。反対に

,例

えば 自己評価 が低 い者 では 自己イ メー ジがネ ガテ イブで あるために

,実

際 よ りも失敗 を多 く報告す ることも予想 で きる。そ こで 自己報 告 に依 らない

,で

きるだけ客観的 な失敗 の指標 と

CFQ得

点 との関 係 を検 討す るこ とが必要 にな る。次節 ではまず

,失

敗 しやす さに関す る他者 か

らの評価 と自己評価 の関係 を調べ る。

5‐

自己評 定 と他者評 定の関係

BrOadbent et al.(1982)は

中間管理職 にある男性

67名

とその妻 に

CFQと CFO(CFQ‐

for‐

Others)を

実施 し

,そ

の結果 か ら

,失

敗 に関す る 自己報告 と判 断 の機 会 に恵 まれ た他者 か らの評価 はかな り共通す る傾 向があ る と述べてい る。

ここで は

BrOadbentら

の方法 に従 つて

,自

己報告 と

,友

人 あ るいは配偶者 に よる評 価 との関係 を調べた。

【 方 法 】 調査期 間

:1993年 H月

〜12月 .

実施 した尺度

:CFQと ,同

じくBrOadbent et al.(1982)が 作成 した CFQ‐fOr‐

Others(以

CFO)の

日本語 訳

.CFOは

他者 の行動 の頻度 を評 定す るも ので次 の

8項

目か ら構成 され る

.回

答や スコア リングの形 式 は

CFQと

じで あ る.

CFOの

項 目内 容

1 何 か している時 に,ぼんや りと他 の ことを考 えているために間違 えてしまう

2気

が散 つて,何か に集 中するの がむず かしそうである.

3忘

れ っぱくて,ど こに物 を置 いたか や,約束 したことや 自分 の したことを忘 れる.

自分 の 関 心 のあることを熱 心 に考 えていて,ま わ りで起 こつていることに気づかない.

5物

を落 としたり,人にぶつかったりする.

6も

の ごとを,な かなか決められない.

7何

かする時 に,計画 が不 十 分 だったり集 中できないせいで,混乱 してしまう.

8ち

ょっとしたことにこだわったり,不機 嫌 になったりする.

参 加 者 :女 子 大学 生

95名

(グル ー プ

3)と ,同

じ女 子 大学 の卒 業 生及 び そ の配 偶 者

62組

(グル ー プ4)。 人 数 はいず れ も有 効 回 答 数.

調 査 の 手 続 き :女 子 大 学 生 につ い て は,あ らか じめ十数名 に「日頃 一緒 に行 動 す る こ とが 多 い の は誰 か」を尋 ね た結果 か ら

,同

じゼ ミに所 属 し

,か

つ 学籍 番 号 が 近 い相 手 が 上 げ られ る こ とが 多 い こ とがわ か った た め

,こ

2点

を基 準 にペ ア を設 定 し,講 義 中 に集 団 で

CFOを

用 い て 自己評 定 とペ ア の相 手 に 対 す る評 定 を行 わせ た 。 ま た相 手 へ の評 定 の 困難 度 と して,「

1:そ

の人 が どの よ うに行 動 す るか よ く知 ってい るの で とて も答 えや す か つた」,「2:そ の 人 が どの よ うに行 動 す るか少 しは知 って い るの で 大 体 は答 え られ た 」,

「3:そ の人 が どの よ うに行動 す るか ま った く知 らないので とて も答 えに く か っ た 」 の

3項

目を設 定 して

1つ

を選 択 させ た。 また別 の週 の同 じ講 義 中 に集 団 で

CFQを

実 施 した.

卒 業 生 とそ の配 偶 者 につ い て は,研 究者 と同期 の卒業者 か ら既 婚者

99名

を 選 ん で調 査 依 頼 の手 紙 。返送 用封 筒 と共 に調査 用 紙 を郵 送 した 。調 査 用 紙 は

CFQ(自

己評 定用

),CFO(自

己評 定 用 と配 偶者 の評 定用 に

2枚 )の

3 枚 が 一 組 に な っ た もの で

,こ

れ を

2組

郵 送 し

,夫

と妻 にそれ ぞれ 回 答 を求 めた 。 回答 に際 して は

,お

互 い に相 談 した り用紙 を見 た り しな い よ うに注 意 した 。 有効 回 答 が得 られ た

62組

(有効 回収 率

67%)の

夫 婦 の平 均 年 齢 は

,夫

32.5才

(SD=3.0),妻

が29.7才 (SD〓

0.6)で ,平

均 結 婚 年 数 は 4.5年

(SD=1.5)で

あ っ た 。 夫 は全員 が職 を持 ち

,妻

2名

が会 社 員 と記

入 した他 は 主婦 あ る い は無 職 と記入 され てい た。 なお 調 査 用 紙 を返 送 した 者 に は後 日報 酬 を郵 送 した 。

【 結 果 と 考 察 】

1.各

尺度 の基本統計量

CFQと CFOは

共 に失敗行動 の頻度 を 「まった くない」か ら 「非常 に よ くあ る」 の

5件

法 で尋ね

,そ

の回答 を 0〜

4点

でス コア リングす るた め

,25項

目の

CFQで

は得 点 レンジは 0〜

looに ,8項

目の

CFOで

は 0〜

32に

な る。女子 大 学生 の

CFQ得

点 は調査 1〜3と ほぼ同 じ値 であ り

,夫

婦 の得点 はそれ よ りも低 い。両群 の得点 は表 5‐ 2‐

1に

示 した.

5‑2‑1 

グ ル ー プ3,4のCFQ及CFOの平 均 得 点(SD) グループ3 グループ4 女子大学生

    

     

妻 CFQ(自己評価)

CFO(自 己評価)

4557(8.75)   38.32(1175)  42.31(1021) 16.52(3.56)    1337(3.83)   14.94(3.56)

CFO(他者への評価)  12.23(4.01) 14.13(3.91) 13.61(4.36)

※ グループ3はN=95,グ ループ4はそれぞれN=62.

CFQ得

点 につ い て

1要

因 分 散 分 析 を行 っ た と こ ろ群 間 の 主 効 果 は有 意 で

(F(2,216)=9.76,p<.01),Tukeyの HSD法

に よ る多 重 比 較 の結 果

,女

子 大 学 生 の得 点 が 夫 よ りも有 意 に高 い こ とがわか った

.CFOに

つ い て も同 じよ うに分 析 を行 つ た と こ ろ

自 己評 価 で は群 間 の 主 効 果 が 有 意 で (F(2,216)=16.58,

p<.01),多

重 比 較 の結 果

,女

子 大 学 生

>妻 >夫

とな っ た

.他

者 評 価 で も群 間 の 主 効 果 は有 意 で あ った が

(F(2,216)=5.47,p<.05),こ

こで は女子 大 学 生 と夫 の 得 点 の 間 に の み 有 意 差 が 見 られ た (多重 比 較 は いず れ も p<.05).

CFOの

項 目分 析 の た め

,自

己評 価 。他 者 評 価 そ れ ぞ れ につ い て合 計得 点 の 上 位 群・下位 群 を約

25%ず

つ 抽 出 し

,両

群 の各 項 目の 平均 得 点 につ い て

t検

定 を 行 つ た と こ ろ

,女

子 大 学 生

,夫

婦 の 両 グル ー プ とも 自己 。他 者 評 価 の 両方 にお い て 全 項 目で

1%水

準 で 有 意 差 が 見 られ

,上

位 群 の 平 均 得 点 が上 回 つ た.

次 に

CFOの 8項

目の 内的 整 合 性 を調 べ た と ころ 係 数 は表 5‐ 2‐

2の

よ うに な つ た

.い

ず れ の群 に お い て も 自己評 価 よ りも他 者 へ の評 価 にお け る α係 数 の 方 が 高 い 。

CFOで

尋 ね て い る失 敗 は現象 と して は 多様 な もので あ るが

,他

者 に 対 して は そ の よ うな失 敗 の性 質 の違 い を越 えて一 律 的 な反 応 を して い る可 能 性 が 示 唆 され る

.な

お α係 数 と, 自己評 価 ―他 者 評 価 の相 関 を算 出す る際 に は,

女 子 大 学 生 で他 者 へ の評 価 の 困難 度 を

3(相

手 が どの よ うに行 動 す るか ま つた く知 らな い

)と

答 え た

20名

のデ ー タは除 い た 。

5‑2‑2  CFO項

目の内的整合性係数) 自己評価

 

他者への評価 女子 大学 生 0.68       0.81

       0.71    075

ドキュメント内 甲南女子大学学術情報リポジトリ (ページ 54-57)