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妻       0.71

ドキュメント内 甲南女子大学学術情報リポジトリ (ページ 57-63)

5‑2‑1 

グ ル ー プ3,4のCFQ及CFOの平 均 得 点(SD) グループ3 グループ4 女子大学生

    

     

妻 CFQ(自己評価)

CFO(自 己評価)

4557(8.75)   38.32(1175)  42.31(1021) 16.52(3.56)    1337(3.83)   14.94(3.56)

CFO(他者への評価)  12.23(4.01) 14.13(3.91) 13.61(4.36)

※ グループ3はN=95,グ ループ4はそれぞれN=62.

CFQ得

点 につ い て

1要

因 分 散 分 析 を行 っ た と こ ろ群 間 の 主 効 果 は有 意 で

(F(2,216)=9.76,p<.01),Tukeyの HSD法

に よ る多 重 比 較 の結 果

,女

子 大 学 生 の得 点 が 夫 よ りも有 意 に高 い こ とがわか った

.CFOに

つ い て も同 じよ うに分 析 を行 つ た と こ ろ

自 己評 価 で は群 間 の 主 効 果 が 有 意 で (F(2,216)=16.58,

p<.01),多

重 比 較 の結 果

,女

子 大 学 生

>妻 >夫

とな っ た

.他

者 評 価 で も群 間 の 主 効 果 は有 意 で あ った が

(F(2,216)=5.47,p<.05),こ

こで は女子 大 学 生 と夫 の 得 点 の 間 に の み 有 意 差 が 見 られ た (多重 比 較 は いず れ も p<.05).

CFOの

項 目分 析 の た め

,自

己評 価 。他 者 評 価 そ れ ぞ れ につ い て合 計得 点 の 上 位 群・下位 群 を約

25%ず

つ 抽 出 し

,両

群 の各 項 目の 平均 得 点 につ い て

t検

定 を 行 つ た と こ ろ

,女

子 大 学 生

,夫

婦 の 両 グル ー プ とも 自己 。他 者 評 価 の 両方 にお い て 全 項 目で

1%水

準 で 有 意 差 が 見 られ

,上

位 群 の 平 均 得 点 が上 回 つ た.

次 に

CFOの 8項

目の 内的 整 合 性 を調 べ た と ころ 係 数 は表 5‐ 2‐

2の

よ うに な つ た

.い

ず れ の群 に お い て も 自己評 価 よ りも他 者 へ の評 価 にお け る α係 数 の 方 が 高 い 。

CFOで

尋 ね て い る失 敗 は現象 と して は 多様 な もので あ るが

,他

者 に 対 して は そ の よ うな失 敗 の性 質 の違 い を越 えて一 律 的 な反 応 を して い る可 能 性 が 示 唆 され る

.な

お α係 数 と, 自己評 価 ―他 者 評 価 の相 関 を算 出す る際 に は,

女 子 大 学 生 で他 者 へ の評 価 の 困難 度 を

3(相

手 が どの よ うに行 動 す るか ま つた く知 らな い

)と

答 え た

20名

のデ ー タは除 い た 。

5‑2‑2  CFO項

目の内的整合性係数) 自己評価

 

他者への評価 女子 大学 生 0.68       0.81

       0.71    075

2.自

己評 定 と他 者 評 定 の 関係

次 に

,失

敗 の 頻 度 に 関 す る 自 己評 価 と他 者 か らの 評 価 との 相 関 を調 べ た.

5‑2‑3 

他者からの評価(CFO各項 目)と自己評価(CFQ得点及びCFO各項 目)との相関 女子 大学生 の 自己評価

CFO(1也者 か らの言平1面

)  CFO CFQ

夫 の 自 己 評 価

CFO     CFQ CFO     CFQ

妻 の 自己評 価

ぼんやりしている 集 中できない 忘れっぱい 周 りに気付かない 落 し物

決心 しにくい 混乱する 不機嫌CFO合言十

013 014

0.10

‑0.05 0.05 0.22 0.20 0.22

020

0.25 *     0.27 * 0.27 *     025

0.12 0.13

0.32 * 0.37 **

0.33 0.13

026

0.17 0.26 0.43 0.17

033

0.44

0.12 0.32 0.37

‑0.10

020

0.44 0.16

028

0.35

012

0.24 0.21

033 017

0.21

030 022 038

*

**

**

0.09       010 0.21       0.24 0.28 *     0.36 0.20       0.57 0.31 **    0.46

*:pく.05,**:p〈

01.lrl≧

.40のものは太字で示した

※ グループ3はN=75,グループ4はそれぞれN=62.

全 体 に

,女

子 大 学 生 同 士 よ りも夫 婦 間 の方 が 自己評 価 と他 者 か らの評 価 の 間 の相 関 は高 い 。大 学 の友 人 同士 よ りも夫婦 の方 が生活 を共 にす る時 間 が長 く, さま ざ ま な 場 面 で互 い の行 動 を観 察 す る機 会 に恵 まれ て い るた めで あ ろ う

.項

目ご とにみ る と

,Broadbent et al(1982)の

結 果 で は「ぼ んや り して い る」,「忘 れ っ ぽ い 」,「周 りに気 付 か な い 」,「決 心 しに くい 」 とい う項 目で

,特

に夫 の 自 己評 価 と妻 か らの評 価 の間 に高 い相 関が得 られ て い るが

,今

回 の結 果 で は そ れ に加 え て 「不機 嫌 」 の項 目で も高 い相 関が 見 られ た 。 これ らの結 果 か らは

,他

者 か ら観 察 され や す い失 敗 とそ うで な い もの

,ま

た 関係 性 (友人 間

,配

偶者 間)

に よ る違 い

,互

い の失 敗 に対す る夫 と妻 の感 受性 の違 い な どい くつ か興 味深 い 観 点 も示 唆 され る.

次 に

CFOに

つ い て

,他

者 か らの評 価 の値 か ら自己評 価 の値 を差 し引 き

,評

価 のず れ を 求 め た (図 5‐ 2‐

1).こ

のずれ の値 がマ イ ナ スで あれ ば

,他

者 か らの 評価 が 過 小 評 価 で あ る こ とを示 す 。なお女 子 大 学 生 につ い て は評 定 の 困難 度 (1

3)ご

とに参 加 者 を分 けた

.評

1は 21人 ,評

2は 54人 ,評

3は

20

人 で あ つ た.

各 群 に お け るず れ の値 に は有 意 差 が あ り

(F(4,214)=15,20,p<.01),Tukey

HSD法

に よ る多重 比較 の結 果

,女

子 大 学 生

3,即

ち 自分 の行動傾 向 を知 らな

い他 者 か ら評 価 され た グル ー プ にお け るず れ が

,女

子 大 学 生 1及び 夫

,妻

の グ

ル ー プ よ りも大 きか つた

(5%水

準 で検 定).

女子大学生

女子大学生

女子大学生

3   

      

5‑2‑1  各群における他者からの評価と自己評価のずれ

グループ

【 全 体 の 考 察 】

一 般 に

,あ

る行 動 の特 徴 に 関す る 自己評 定 と他 者 か らの評 定 は

,他

者 が そ の

対 象 人 物 の 行 動 を観 察 す る機 会 が 多 い ほ ど一 致 しや す くな る と考 え られ る 。

CFOを

用 い た失 敗 行 動 に 関す る 自己評 価 と他 者 か らの評 価 も,行 動 の特 徴 を あ ま り知 らな い 友 人 よ りは親 しい友 人

,更

に 夫 婦 とい うよ うに

,行

動 観 察 の機 会

が 多 い と思 われ る組 み合 わせ で相 関が 高 くな る とい う結 果 とな り

,他

者 か らの 評 定 を用 い て 自己評 定 の 妥 当性 を確 認 す る こ とが で きた 。 しか し失 敗 が も と も と他 者 か らは観 察 しに くい もの で あ るた め か

,あ

るい は他 者 の 失敗 につ い て 答 え る こ とへ の抵 抗 や 遠 慮 が あ るた めか

,全

体 に相 関 は それ ほ ど高 い もの で は な い.

そ こで次節 で は

,実

験課題 の遂行 とい う客観 的 な指標 と

CFQ得

点 との関係 を調べ るこ とで失敗 の 自己報告 の妥 当性 を検討す る.

5‑3 

視覚的探索課題 ・焦点づ け注意課題 にお ける遂行 との関係

Broadbent, Broadbent,&Jones(1986)は

日常生活 にお ける失敗 の多 さを表 す

CFQ得

点 が高い者 と低 い者 ではそれ ぞれ特有 な注意 の様式 が見 られ るのではないか と考 え

,実

験的検討 を行 つてい る。 この実験 では

,コ

ン ピュー

夕画 面 上 に 呈示 され るター ゲ ッ ト刺激 が アル フ ァベ ッ トの 「A」 で あ るか 「B」

で あ るか の 二者 択 一反応 を求 め る課 題 が用 い られ た 。刺 激 の呈示 形 式 に は

,タ

ー ゲ ッ ト位 置 を探 索 させ る場 合 と

,シ

グナ ル 刺激 に よつて予告 され た呈示位 置 に ター ゲ ッ トを呈示 し

,注

意 の焦 点 づ け を可 能 に した場 合 の

2条

件 を設 定 し, これ らの反 応 時 間 を比較 した

.こ

の結 果

,高

得 点群 ほ ど探 索課 題 と焦 点 づ け課 題 の反 応 時 間 の差 が小 さい こ とが わ か り

,高

得 点群 は刺 激 を探 索 す る よ うな課 題 に

,低

得 点 群 は注 意 の集 中 を必 要 とす る よ うな課 題 にそれ ぞ れ 適 した方 略 を 持 つ の で は な い か と

Broadbentら

は述 べ て い る。

また

Tipper&Baylis(1987)は ,先

行試 行で無視す るよ うに教示 され たデ ィス トラクター が後続試行で ター ゲ ッ トにな る場合

,CFQ低

得点群 の反応 は遅

くな るが (ネガテ ィブ・ プ ライ ミング効果

),CFQ高

得 点群 では この効果 は見 られ ない とい う結果 を得 た

.彼

らは この結果 か ら

,CFQの

高得点群 にお け る選 択 的 な注意 のメカニズムの弱 さを示唆 してい る.

以上 の先行研 究か ら

,こ

こでは探索 と注意 の焦点づ け課題 とプ ライ ミングの 手続 き を組 み合 わせ て行 い

,CFQ高

得点群 と低得点群 の遂行 を比較す る。

CFQ

が注意 の焦 点づ けや選択的抑制 の弱 さとい うよ うな注意 の側 面 を捉 えるもので あれ ば

,両

群 の遂行 には先行研 究 と同 じよ うな違 いが見 られ るだ ろ う。更 に こ の実験 で は

,探

索的 か焦点づ けか とい う参加者 の注意 の方略 を よ り明確 に捉 え るため に

,シ

グナル を呈示す るがそれ とは異 なる位置 にター ゲ ッ トが呈示 され る とい う試 行 を新 しく付 け加 えた 。 この場合

,シ

グナル の位 置 に注意 を焦点 づ けてお くほ ど反応 は遅れ る と予測 され る。 シグナル がターゲ ッ ト位 置 に対 して 有効 な手が か りにな る場合 と

,そ

うでない場合 とい う

2種

類 の試行 を混在 させ た場合

,CFQの

高得 点群 と低得 点群 で シグナル の利用 に違いが見 られ るだ ろ う か。 も しも高得 点群 が注意の焦点づ け方略 をあま り用いない とすれ ば

,シ

グナ

ル 以外 の位 置 にター ゲ ッ トが呈示 され る時 の反応時間の遅れ は

,低

得点群 よ り も小 さ くな るこ とが予想 され る.

【 方 法 】

参加者 :グ ループ

1の

女子大学生 に行 つた調査 1の 結果に基づき

,145名

中か ら

CFQ合

計得点の上位群・下位群 を約

25%(36名 )ず

つ選んだ

,実

験 は この 中 か ら更 に 10名ず つ を ラ ンダ ム に選 ん で行 つ た 。 実験 期 間

:1989年

12月 .

実験 装 置 :刺 激 の呈示 の統 制や 反 応 時 間 の記 録 には

NECの PC9801XLと

付 属 の 15イ ンチデ ィスプ レイ を用 い た

.更

に視 距離 を一 定 に保 つ た め

,頭

部 固 定器 を用 い た 。

 

 :タ

ー ゲ ッ トと して アル フ ァベ ッ トの

A,Bの

文 字 を用 い た 。 ま た プ ライ ム と して は 同 じく

A,Bと

数 字 の

1か

5,タ

ー ゲ ッ ト位 置 を予 告 す る シ グナ ル と して

#を

用 い た

.従

つて プ ライ ム とター ゲ ッ トの組 み合 わせ に は 関連 一 致 (A―

A,B― B),関

連 不 一 致 (A―

B,B― A),無

関連 (数 字 ―

A,数

字 一

B)の 3種

類 が あ る。

 

 :試

行 はす べ て,タ ー ゲ ッ トが「A」か「B」か をで き るだ け早 く判 断 して 指 定 され た キー を押 す 強 制 選 択 の反 応 時 間課 題 で あ る

.刺

激 の 呈 示 形 式 は 次 の

4種

類 を設 定 した 。(1)タ ー ゲ ツ トのみ が呈示 され る

base課

,(2)プ

ライ ム が 呈示 され た後 に ター ゲ ッ トが 呈 示 され る

search課

,(3)プ

ライ ム とシ グナ ル が 同時 に呈示 され

,そ

の後 シ グナル が予 告 した位 置 に ター ゲ

ッ トが 呈 示 され るfocus課題

,(4)プ

ライ ム とシ グナ ル が 同 時 に 呈示 され,

そ の後 シ グナ ル が 予 告 した位 置 で な い と ころ に ター ゲ ッ トが 呈 示 され る

focus2課

題・ いず れ の課 題 も各試 行 の始 め に は画 面 中央 に凝 視 点 と して

+」

500ms呈

示 され

,同

時 に ビー プ音 が鳴 る。そ の後 プ ライ ム画 面 (プ ライ ム の み

,或

い はプ ライ ム とシ グナル

)が 500ms呈

示 され

,次

の ター ゲ

ッ ト画 面 は反 応 が 終 わ るま で 呈 示 され て い る

.base課

題 の場 合 は

,凝

視 点 の後 す ぐに ター ゲ ッ ト画 面 が 呈示 され る

.反

応 が 終 わ る と再 び 警 告 音 と と もに凝 視 点 が 呈示 され

,次

の試 行 に移 る。

呈示 位 置

:凝

視 点 とプ ライ ム は 常 に画 面 中央 に

,シ

グナ ル とター ゲ ッ トは (1)近左

,(2)近

右,(3)上

,(4)下

,(5)遠,(6)遠右 の

6箇

所 の い ず れ か に 呈 示 され る。画 面 中央 か らの 距 離 は(1)と (2)で約

lcm,(3)と

(4)で約 7.5cm,

(5)と (6)で約

11.5cmで

あ る.

手 続 き :以 上 の課 題 を

,BASEl(練

習 ブ ロ ック

),SEARCH,FOCUS,MIX

これ 以 降,課題 内 容 や 試 行 は 小 文 字 で (例 base),ブ ロ ックは 大 文 字 で (例

 BASE)

表 す

4ブ

ロ ックで個 人 ご とに実施 した

.試

行 数 は

BASEで 92(う

20が

練 習 試 行

),SEARCHと FOCUSで

は 78(う ち

6が

練 習試 行

),MIXで

は 150

(6が

練 習 試 行

,focus試

行 とfocus2試行 が

72ず

)で

あ る

.本

試 行 は 呈

示 位 置(6)× プ ライ ム・ ター ゲ ッ トの組 み合 わせ(3)× ター ゲ ッ トの種 類(2)

×

2=72試

行 で

これ らの試 行 は ラ ンダ ム順 に行 われ た 。 なお 参加 者 の 半 数 は

BASE→ SEARCH→ FOCUS→ MIXの

順 で

,残

りの 参加 者 は

BASE→

FOCUS→ SEARCH→ MIXの

順 で 実験 を行 つ た

.参

加 者 に は

,最

初 は 中央 の刺 激 (プライ ム

)を

見 てお き

,次

に ター ゲ ッ トが 呈示 され た らで き るだ け早 く間違 えない よ うに反 応 す る こ と

,FOCUSで

は 中央 の刺 激 と一緒 に

#の

記 号 が 呈示 され

,そ

の後 同 じ位 置 に ター ゲ ッ トが 呈示 され るが

,記

号 だ け に 注 意 を向 けて しまわず 中央 の刺 激 に も注意 を向 けてお くこ と

,MIX

で は タ ー ゲ ッ トは

#と

同 じ位 置 に呈示 され る こ ともあ る し

,違

う位 置 に 呈 示 され る こ ともあ る

,と

い う教 示 を与 えた.

実 験 後 の評 定:実験 終 了後

,MIXブ

ロ ック中のfocus2試行 の割 合

(0%〜 100%)

,シ

グナ ル を ま っ た くあて に してい なか った〜非 常 に あて に して い た の

2項

目の評 定 を求 めた

.参

カロ者 に は

,下

端 にそれ ぞれ 「0%」 「ま った く…・」,

上 端 に 「100%」,「非 常 に …・」 と書 かれ た

10cmの

線 分 上 で, 自分 の印象 に あ て は ま る と思 う位 置 に線 を書 き こむ よ う求 め

,線

分 の 下端 か ら参 加 者 が書 き込 ん だ線 ま で の距離 (m血 単位

)を

評 定値 と して用 い た。

【 結 果 と 考 察 】

1.反

応 時 間

各 課 題 に つ い て正 反応 の反応 時 間 を対数 変換 し

,タ

ー ゲ ッ トの種類 や プ ライ ム との組 み 合 わせ は こみ に して

,位

置 ご との 平 均反 応 時 間 を算 出 した

.MIXの

focus試行 とfocus2試行 の反 応 時 間 は別 に求 めた 。なお 本試 行 の

3ブ

ロ ックで の誤 反 応 率 に は課題 間や 群 間 で有 意 差 は な く

,い

ず れ の場 合 も

5%以

下 と小 さ か った 。

反 応 時 間 に つ い て

CFQ得

点 (高・低

ター ゲ ッ ト位 置 (6箇所

)の

分 散 分 析 を行 つ た とこ ろ

,BASEと MIXの

focus2試行 で は高得 点群 の反 応 時 間 が短 く (それ ぞ れ

F(1,18)=27.5,p<.01;F(1,18)=7.48,p<.05),FOCUSで

は反 対

ドキュメント内 甲南女子大学学術情報リポジトリ (ページ 57-63)