田 A
10 病療 を起 こして後悔 す る 0.44
09
何か を している時 に話 しか け られ ると聞 き逃す0.41
25
言 お うと していた ことを思 い出せ ない0.35
22
喉 まで出かか つているのに どうしても思 い出せない0.35
‑0.09 ‑001
‑0.24 0.01 0.21 000
‑007 ‑001 001 006 0.13 006 0.30 0.20 013 024 0.91 0.04 0.80 ‑0.20 0.47 ‑026 0.45 ‑002 0.44 0.20
0.39 019 0.32 028 0.21 002
‑0.14 0.65
‑0.07 0.63 011 0.45 023 0.44 0.08 0.43 0.03 0.43 0.02 0.38 015 0.33
‑0.11 031
21
何 か に取 りか か って い る時 に,つ
い他 の ことが した くな る19
何 か 聞 いて いな けれ ば な らな い時 にばん や り空想 して しま う01
本 をよ く考 えないで読み過 して しま つたために …24
物 を落 とす03
道路に出ている看板や標識 に気がつかない15
決心す るまでにあれ これ迷 う05
人にぶつか る06
出か ける時,明
りや 火 を消 したか,鍵
をか けたか思い出せない07
人 と会 つた時,そ
の人の名前 を聞 き逃す13
スーパーに行 つて …・欲 しい品物 を見つけられない14
正 しい意味で言葉 を使 つて いるか急に気 になる08
失礼な ことを言 つたか も しれ ない と後で気づ く20
人の名前 を思 い出せ ない11
大事な手紙 に何 日も返事 を書かない02
家の中 を歩 いて きて何 をす るためにそ こに来たのか思 い出せ ない04
方向を説明す る時,左
右 を間違 う12
よ く知 っていて も…。どこで曲がればいいか思 い出せない‑0.24 0.17
027
0.24
‑0.26
‑0.09
‑013
0.15
‑0.02
‑004 002
0.00
008
0.21 0.29 0.07 0.26
当初
BrOadbent et al(1982)は CFQの
失敗項 目を知覚,記
憶,行
為 の3つ
の タイ プに分 け られ る と考えていた よ うだが
,さ
ま ざまなグルー プ にCFQを
実施 して因子分析 を行 つた ところ
,こ
の3つ
に対応す る因子 は得 られず,ま
たグルー プに よって結果 に大 きな違 いがあつた と報告 してい る。 この こ とか ら彼 らは失敗 の下位 カテ ゴ リー を考 えず
,25項
目の合計得点 を全体的 な失敗 しやす さを示す個 人の得点 と して用 いてい る.CFQの
因 子構 造 に 関 して は,そ
の後 さま ざま な結果 が報 告 され て い る.Pollina,Greene,Tunick,&Puckett(1992)は
男 女 大 学 生387名
の サ ンプル で,妨 害 され や す さ
,行
為 の誤 り,空
間 的・ 筋 感 覚 的 記 憶,対
人 的 知 能,名
前 の記憶 の
5因
子 を見 い だ した 。 しか し彼 らは62才
か ら75才
の男 女89名
を対 象 に した調 査 で は これ とは異 な る5因
子 ―記 憶 の失敗,誤
つた注意 の焦 点 づ け,対
人 的 知 能,妨 害 され や す さ,空 間 的 注意 ― を報 告 して い る(Pollina et al.,1993).
一 方
,Larson,Alderton,Neideffer,&Underhill(1997)で
は ア メ リカ海 軍 兵2379名
にCFQを
実施 して,全 般 的 な認 知 的失 敗 と名 前 の処理 の2因
子 が 得られ て い る。 ま た
Matthews,Coyle,&Craig(1990)は
大 学 生475名
にCFQ
を実 施 した結 果 か ら
,1,2,7因
子 解 を提 案 して い る。 この うち2因
子 解 は,ほ とん どの項 目が 高 く負 荷 す る全 般 的 な失 敗 の 因子 と
,人
の名 前 に 関す る失敗 項 目だ けが負 荷 す る因 子 か らな り,Larsonら
の結 果 に近 い と言 え るだ ろ う。Klumb(1995)は
ドイ ツ語 項 目に新 しく7項
目を付 け加 えて213名
に調 査 を 行 い,妨
害 され や す さ と運 動 の失 敗 (ぶつ か る,つ
まず く,も
の を落 とす な ど)の
2因
子 を得 て い る。これ らの研 究 と今 回 の調査 結 果 に共通 して い るの は
,全
般 的 な認 知 的 失 敗 と 解 釈 で き る 比 較 的 大 き い1因
子 (a large general factor";Broadbent, Broadbent,&Jones,1986)が
見 出 され た こ とで あ る.そ
もそ もCFQ項
目は日常 生 活 で慣 れ 親 しん だ行動 の失 敗 で あ り
,2章
で 紹 介 したReason(1990)
の 分類 に従 えば これ らの項 目の殆 どは
,進
行 中の 行 動 に 注意 が 向 け られ な か っ た こ とに よ つ て 生 じるス リップ で あ る こ とが わ か る。 現 象 的 に はバ ラエ テ ィに 富 ん だ 内容 の よ うな 印 象 を受 け るの に,分
析 結 果 が 基 本 的 に は1因
子 構 造 を示 す の は この た めで は な い だ ろ うか.つ
ま りCFQは
全 般 的 な失敗 しや す さ とい うよ りは,ス
リ ップ を起 こ しや す い傾 向 を測 つて い る と考 えた ほ うが妥 当で は な い か と思 われ る。 従 つ て こ こで も,BrOadbentら
の方 法 に従 つて25項
目全 体 の合 計得 点 を,個
人 の失 敗 しや す さを表 す 指 標 と して用 い る こ とにす る.調 査
1の
女 子 大 学 生 に お け るCFQの
合 計 得 点 の 平 均 は45.9(SD=9.6)で
あ っ た.得
点 の 分布 は 図 5‐1‐1に
示 した。度 数40
35 30 25 20 15 10 5 0
20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 図5‑1‑1女子大学 生(調査 1)に おけるCFQ得点の分布
会 社 員 にお け る
CFQ合
計 得 点 の 平均 は41.94(SD=10.06)で
あ る.男
女 別 に見 る と男 性 の平 均 が42.2(SD=9.9),女
性 の 平 均 が41.6(SD=10.1)で
あ り,性 差 は 有 意 で は な か った (t=0.24).合計 得 点 につ い て Broadbent et al(1982) は看護 学 生 で
52.48,社
会 人 で35.02,36.65な
どの 平均値 を報 告 して い るが,これ らは 「過 去 6ヵ 月 間 に」 とい う期 間 の制 限が なか った り
,イ
ン タ ビュー形式 で行 われ た もの で あ るた め
,今
回 の結 果 と直接 比 較 す る こ とはで きない.3.信
頼 性 の検 討25項
目の α係 数 は調 査1で
α=.84で
あ り,尺
度 の 内 的整 合 性 に 問題 は な い と思 われ る 。次 に,調
査1か
ら調 査3で
繰 り返 し調 査 対 象 とな つ た者 の得 点 か ら再 検 査 信 頼性 を調 べ た.調
査 1と 調 査2を
共 に受 けた者 は124名
お り,6ヵ
月 の間 隔 をお い た
2つ
の得 点 の 間 にはr=。72(p<.01)の
相 関 が あ つ た 。調 査 1 と調 査3(13ヵ
月 間 隔)を
共 に受 けた者 は89名
で,r=.61(p<.01)の
相 関 が あ った 。BrOadbent et al(1982)の
結 果 と同 じく,CFQ得
点 は か な り安 定 し て い る と言 え るだ ろ う。4.構
成 概 念 妥 当性 の 検 討先に述べたよ うにス トレスフルな状況で適切な認知ができないことが失敗 に つながるのであれば
,ス
トレスヘの脆弱 さを捉える指標 とCFQ得
点の間に関 連がみ られ るだろ う.こ
こでは,外
的なス トレスに対 して抵抗力が弱 く,柔
軟に 対 処 す る こ と が 困 難 で あ る と考 え られ る 外 的 統 制 (externa1 locus of control)と
,や
は り外 的 な刺激 に影 響 され て情 緒 的・認 知 的 に不安 定 に な りや す い傾 向で あ る不安 との関係 か ら,CFQの
概 念 的妥 当性 を検討す る。このた め に調査1で
は外 向性 と神経症傾 向 を測 るモー ズ レイ人格検査(MPI),調
査 2 では 自我 統 率力 の欠如 (Q3‐),自
我 の弱 さ (C‐),パ
ラ ノイ ド傾 向(L),罪
悪 感(0),衝
動 に よる緊迫(Q4)の 5側
面 か ら不安 を捉 えるキャテル不安 尺度(CAS),調
査3で
は統制 の所在 が外的 で あ るか内的で あるか を調べ るLocus of Control(LOC)尺
度 の3つ
を,CFQと
併せ て実施 した。CFQに
つ いて は25項
目全 体 の合計得 点 と,調
査1の
因子分析 結果 か ら得 られ た3因
子 (言語・注意 の失敗
,物
理的 な失敗,対
人場 面の失敗)そ
れ ぞれ に±.40以
上 の負荷 量を持つ項 目の合 計得 点 を求 めた。
表
5‑1‑4 CFQお
よびMPI,CAS,LOCの
平均得 点 と標 準 偏差※
( )内
がSD尺 度名
調査
1(N=145)
調 査2(N=143)
調査3(N=112)
407) 1606 (3.99) CFQ一言語・注意 の失敗CFQ―物理 的失敗 CFQ―対人場面での失敗 CFQ―全体の合計得 点 MPI―外向性(E)
MP卜神経症傾 向(N) MPl―虚偽尺度(L)
CAS―自我統率 力の欠如(03‑) CAS―自我の弱さ(C―)
CAS―パラノイド傾向(L)
CAS―罪 悪 感 (0)
CAS―衝 動 に よる緊 迫 (Q4) CAS―合 計 得 点
LOC
16.45 (3.75) 15.88 930 (330)
5.67 (207)
9.29
5。71
331) 202)
3.73) 2.98) 3.23) 3.25)
349)
12.09)
8.96(315) 5.80 (201) 45.89 (9.67) 45.61 (1134) 45.38 (1100) 31.54 (10.32)
25.71 (9.50) 10.72 (5.03)
8.46 6.31 5.94 10.05 7.64 38.41
49.71 (5.08)
この サ ンプル の特 徴 と して は
,MPIで
は 女 子 大 学 生 の標 準的 なデ ー タ(MPI
研 究 会
,1984)と
比 較 す る とE得
点 が0.5SD程
度 高 く,CASの
Q3‐,Q4で
も健 常群 の デ ー タ と して示 され て い る値 よ りお よそ
0.3SD高
くな っ て い る。LOC
は鎌 原 ら
(1987)が
示 して い る女 子 大 学 生 の デ ー タ とほ ぼ 同程 度 の得 点 で あ っ た 。次 に これ らの 尺 度 得 点 と
,CFQに
お け る3つ
の 失敗 因子 の尺 度 得 点 との相 関係 数 を求 め た 。
表
5‑1‑5 CFQス
コアと各尺度得点との相関係数CFQ言
語・注意 物理的対人場面
合計
‑013
0.18
‑0.15 0.28
022
0.24 0.30 0.20 0.34
‑0.17
※ *:pく.05,**:pく
01.lrl≧
40の もの は太字 で示 したCFQ合
計得 点はMPIの
外向性得 点 とは負 の,神
経症傾 向 とは正の相 関 を示 した.ま
たCASの
すべ ての下位 尺度 とも有意 な正 の相 関が見 られ た.こ
の こ とは先 に述べ た不安(MPIで
は外 向性 の低 さと神経症傾 向の高 さで表 され る) と失敗 の関係 についての仮説 に整合す る結果であろ う。 ここでのLOC得
点 は 高い ほ ど内的統制で あ るこ とを示す ので,有
意 な負 の相 関は外 的統制 の者 ほ どCFQ得
点 が高 い ことを示 してい る.こ の結果 も外的 な刺激 への影響 されやす さ と失敗 の多 さとの関係 を裏付 ける ものであ り、Broadbent et al(1982)が
行 つ た調査 の結果 とも一致 してい る。次 に
CFQの
因子 ご との得点 と各尺度 との相 関を見 る と,上
に述べ た よ うな相 関関係 は注意 と言語 の失敗で あ る第
1因
子 で特 に 目立 ってお り,第 2,3因
子 ではそれ ほ ど顕著 でない ことがわか る
.不
安 は注意 の コン トロール を不安定 に させ,進行 中の処理以外 の刺激 に注意が向きやす くな る(Eysenck&Eysenck, 1985)と
言 われてお り,不
安が適切 な状況認 知 を妨害す るのは この よ うな注意 の性質 によ るものであ る と考 え られ る.CASの
中で も特 にQ3‐ (自 我 統率力 の 欠如)及
びQ4(衝
動 に よる緊迫)と
第1因
子 との相 関が高い こ とか らも,不
安 と関係す るのは特 に注意 の コン トロール の失敗 であ るこ とが示唆 され る。
【 全 体 の 考 察 】
ここで作成 した CFQ日 本語版はオリジナルとほぼ同じ構成概念妥当性を有
MPI―E MPI―N
MPI―L CAS―Q3‑
CAS―C―
CAS― L