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マネックスグループ|8698

LAST UPDATE: 2019.02.18 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

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クリプトアセット事業

クリプトアセット事業セグメントは、2018年4⽉に連結化したコインチェック社が主体である。当第2四半期累計期間に おいて、コインチェック社は新規ユーザーの登録及びサービスの⼀部を停⽌していた。コインチェック社は、2018年1⽉

に不正アクセスによる仮想通貨NEMの不正送⾦に関し、関東財務局から業務改善命令を受け、そのサービスを停⽌した。

その後は2018年2⽉に⽇本円の出⾦、2018年3⽉から6⽉にかけて仮想通貨の出⾦・売却、2018年10⽉に新規⼝座開設及 び⼀部仮想通貨の⼊⾦・購⼊を再開した。2018年10⽉現在において、仮想通貨交換業の登録に向けて、経営管理態勢及 び内部管理態勢等を充実・強化し、業務改善計画を遂⾏しており、仮想通貨交換業の登録⼿続完了後に仮想通貨の取引所 などを再開する意向である。

営業収益は1,256百万円となった。内訳として、受⼊⼿数料が139百万円、トレーディング損益が1,118百万円となった。

受⼊⼿数料は出⾦・送⾦⼿数料、仮想通貨取引所における⼿数料などを計上した。トレーディング損益は、仮想通貨販売 所における売買損益等を計上した。

販売費及び⼀般管理費は、⼈件費や事務委託費などにより2,244百万円となった。その結果、税引前四半期損失(セグメ ント損失)は847百万円となった。

投資事業

投資事業セグメントは、マネックスベンチャーズ株式会社が主体となっている。

営業収益は315百万円となった。保有銘柄の評価額上昇による評価益により⾦融収益が315百万円となった。

販売費及び⼀般管理費は4百万円(前年同期⽐27.7%増)、持分法による投資利益は18百万円(前年同期は14百万円の損 失)、税引前四半期利益(セグメント利益)は328百万円(前年同期⽐48.8%減)となった。

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利益⾯では、減収影響に加え、サイバーセキュリティ強化のためにシステム関連費⽤が増加したことから販売費及び⼀般 管理費が5,718百万円(前年同期⽐2.9%増)と増加し、営業利益相当額は760百万円(同39.2%減)、税引前四半期利益 は838百万円(同39.1%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は577百万円(同38.6%減)となった。

受⼊⼿数料

⽇本セグメントにおいて、受⼊⼿数料は3,342百万円(前年同期期⽐17.6%減)となった。株式・ETFの委託⼿数料が2,583 百万円(同19.6%減)と受⼊⼿数料減少の主要因となった。

東京、名古屋⼆市場の株式等の1営業⽇平均個⼈売買代⾦は1兆794億円(同2.5%減)となった。マネックス証券の株式等 の個⼈売買代⾦に占めるシェアは5.2%(前年同期と同⽔準)となり、1営業⽇平均委託売買代⾦は559億円(同3.3%減)、

内訳として、現物株式の1営業⽇平均委託売買代⾦は256億円(同21.0%減)、信⽤取引の1営業⽇平均委託売買代⾦は302 億円(同19.4%増)となった。信⽤取引⼿数料を改定した影響から信⽤取引の売買代⾦が増加した。⼀⽅、平均株式委託

⼿数料率は0.075%(前年同期⽐で0.015ポイントの低下)となった。平均株式委託⼿数料率の低下は、2017年11⽉に信

⽤取引の⼿数料を引き下げたこと、相対的に委託⼿数料率の低い「トレードステーション」経由のシェアが上昇したこと などによる。

前四半期との⽐較では、受⼊⼿数料は185百万円減、5.2%減となった。株式・ETFの委託⼿数料が209百万円減、7.5%減 と受⼊⼿数料減少の主要因となった。東京、名古屋⼆市場の株式等の1営業⽇平均個⼈売買代⾦は2.5%減となった中で、

マネックス証券の株式等の個⼈売買代⾦に占めるシェアは0.04ポイントの低下となり、1営業⽇平均委託売買代⾦は3.3%

減となった。また、平均株式委託⼿数料率は0.015ポイント低下の0.075%となった。

トレーディング損益

トレーディング損益は1,149百万円(前年同期⽐24.4%増)となった。FX取引⾦額は6.9兆円(同0.9%減)となったが、

⽶国の⾦利上昇に伴いスワップポイントの受け取りが増加した。

⾦融収益

⾦融収益は2,479百万円(前年同期⽐7.2%増)となった。信⽤取引⼿数料を改定したことによって信⽤取引残⾼が増加し、

信⽤取引収益が増加した。

東京、名古屋⼆市場の信⽤取引残⾼は3.7兆円(前年同期⽐3.5%増)となった。マネックス証券のシェアは4.8%と前年 同期⽐で0.2ポイント上昇し、信⽤取引の残⾼は178,200百万円(同9.1%増)、⽉末残⾼の平均(同社資料をもとにSR社 算出)は181,900百万円(同7.8%増)となった。

前四半期との⽐較では、⾦融収益は200百万円減、7.5%減となった。信⽤取引残⾼の減少によって信⽤取引収益が減少し た。

販売費及び⼀般管理費

販売費及び⼀般管理費は5,718百万円(同2.9%増)となった。広告⼿法の効率化によって広告宣伝費が減少したが、販管 費の構成⽐が⾼いシステム関連費⽤(不動産関係費、事務費、減価償却費)がサイバーセキュリティ強化のために3,171 百万円(同9.6%増)と増加した。

前四半期との⽐較では、販売費及び⼀般管理費は117百万円減、2.0%減となった。広告宣伝費が140百万円減、36.1%減 となった。広告宣伝費は広告⼿法の効率化によって減少した。

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⽶国セグメント

営業収益は5,547百万円(前年同期⽐14.2%増)となった。⼿数料の引き下げ実施による稼働⼝座数の増加、市場のボラ ティリティが前年同期⽐で上昇したことから委託⼿数料が増加した。また、稼働⼝座数および預かり資産の増加、短期⾦

利の上昇によって、⾦融収益が増加した。内訳として、受⼊⼿数料は2,870百万円(同2.9%増)、⾦融収益は2,332百万 円(同31.1%増)、⾦融収⽀は1,413百万円(同28.6%増)となった。⾦融費⽤及び売上原価控除後営業収益は4,619百万 円(同10.8%増)となった。

営業利益相当額は377百万円(同106.0%増)、税引前四半期利益は361百万円(同102.8%増)、親会社の所有者に帰属 する四半期利益(セグメント利益)は253百万円(同19.9%増)となった。

利益⾯では、増収に加え、販売費及び⼀般管理費が前年同期⽐で6.5%増にとどまったことから増益となった。

⽶ドルベースでは、営業収益は49,642千⽶ドル(前年同期⽐13.5%増)となった。内訳として、受⼊⼿数料は25,652千⽶

ドル(同2.1%増)、⾦融収益は20,901千⽶ドル(同30.4%増)となった。⾦融費⽤及び売上原価控除後営業収益は41,329 千⽶ドル(同10.1%増)、営業利益相当額は3,387千⽶ドル(同102.8%増)、税引前四半期利益は3,251千⽶ドル(同102.8%

増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は2,268千⽶ドル(同19.6%増)となった。

前四半期との⽐較では、営業収益は520千⽶ドル減、1.0%減となった。営業収益の内訳として、受⼊⼿数料は2,645千⽶

ドル減、9.3%減、⾦融収益は2,221千⽶ドル増、11.9%増、⾦融費⽤は686千⽶ドル増、9.1%増、⾦融収⽀は1,535千⽶ド ル増、13.8%増となった。⾦融費⽤及び売上原価控除後営業収益は1,129千⽶ドル減、2.7%減となった。利益⾯では、販 売費及び⼀般管理費が2,403千⽶ドル減、6.0%減となり、営業利益相当額は1,274千⽶ドル増、60.3%増、税引前四半期 利益は1,330千⽶ドル増、69.2%増となった。

受⼊⼿数料

受⼊⼿数料は、⽶ドルベースで25,652千⽶ドル(前年同期⽐2.1%増)、円換算後では2,870百万円(同2.9%増)となっ た。

委託⼿数料は、⽶ドルベースで17,834千⽶ドル(前年同期⽐7.6%増)、円換算後では1,996百万円(同8.5%増)となっ た。委託⼿数料の引き下げ実施によって稼働⼝座数が増加し、ボラティリティが前年同期⽐で上昇した。

2018年6⽉における稼働⼝座数は83,139⼝座(前年同⽉⽐23.9%増)となった。2017年3⽉に株式、オプション、2017年 8⽉に先物の⼿数料を改定したことから⼝座開設数が増加した。

VIXは12.86(前年同期は10.94)となった。⽶国セグメントにおけるDARTs(Daily Average Revenue Tradesの略称で、1 営業⽇当たりの収益を伴う約定もしくは取引の件数)は69,341件(前年同期⽐9.5%増)となった。

前四半期との⽐較では、受⼊⼿数料は2,645千⽶ドル減、9.3%減、うち委託⼿数料は2,543千⽶ドル減、12.5%減となっ た。稼働⼝座数は3,852⼝座増、4.9%増となったが、VIXが16.2%減、DARTsは11.0%減となった。

その他の受⼊⼿数料は、⽶ドルベースで7,818千⽶ドル(前年同期⽐8.4%減)、円換算後では874百万円(同7.8%減)と なった。

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⾦融収益

⾦融収益は⽶ドルベースでは20,901千⽶ドル(前年同期⽐30.4%増)、円換算後では2,332百万円(同31.1%増)となっ た。預かり資産残⾼の増加、短期⾦利の上昇によって受取利息が増加した。

預かり資産残⾼(第2四半期累計期間⽉末平均)は稼働⼝座数の増加に伴い5,701百万ドル(前年同期⽐21.6%増)となっ た。⽶国FFレートは2017年9⽉の1.25%が、2018年9⽉には2.25%には上昇した。

⾦融費⽤は⽶ドルベースでは8,235千⽶ドル(同34.6%増)、円換算後では919百万円(同35.1%増)となった。⾦融収⽀

は⽶ドルベースで12,666千⽶ドル(同27.9%増)、円換算後では1,413百万円(同28.6%増)となった。

前四半期との⽐較では、⾦融収益は2,221千⽶ドル増、11.9%増、⾦融費⽤は686千⽶ドル増、9.1%増、⾦融収⽀は1,535 千⽶ドル増、13.8%増となった。預かり資産残⾼は289百万ドル増、5.3%増、⽶国FFレートは2018年6⽉の2.00%が、2018 年9⽉には2.25%には上昇した。

販売費及び⼀般管理費

販売費及び⼀般管理費は、⽶ドルベースで37,942千⽶ドル(前年同期⽐5.7%増)、円換算後では4,242百万円(同6.5%

増)となった。⼈件費が15,335千⽶ドル(同8.5%増)となった。⼈件費は新規⼝座開設の増加に応じた⼈員確保による 増加があった。

前四半期との⽐較では、販売費及び⼀般管理費は2,402千⽶ドル減、6.0%減となった。⽀払⼿数料・取引所協会費が1,673 千⽶ドル減、20.4%減となった。前四半期との⽐較で取引量が減少したこと、相対的に費⽤率の低いオプション取引の構 成⽐が上昇したことから減少した。また、⼈件費が718千⽶ドル減、4.5%減となった。株価連動賞与等が減少した。

クリプトアセット事業

営業収益は315百万円となった。内訳として、受⼊⼿数料が46百万円、トレーディング損益が269百万円となった。受⼊

⼿数料は出⾦・送⾦⼿数料、仮想通貨取引所における⼿数料などを計上した。トレーディング損益は、仮想通貨販売所に おける売買損益等を計上した。

当第2四半期において、コインチェック社は新規ユーザーの登録及びサービスの⼀部を停⽌しており、既存顧客の仮想通 貨の出⾦・売却が主要なサービスであった。

販売費及び⼀般管理費は、⼈件費や事務委託費などにより1,033百万円となった。その結果、税引前四半期損失(セグメ ント損失)は409百万円となった。

前四半期との⽐較では、営業収益は627百万円減、66.6%減となった。仮想通貨の残⾼減少に伴い出⾦・売却が減少した。

販売費及び⼀般管理費は178百万円減、14.7%減となった。⼈件費、その他費⽤が減少した。退職⾦、送⾦⼿数料などが 減少した。