• 検索結果がありません。

2017年3⽉期の業績は、営業収益45,831百万円(前期⽐15.6%減)、⾦融費⽤控除後営業収益41,852百万円(同15.7%減)、

営業利益相当額1,274百万円(同84.6%減)、税引前利益1,071百万円(同79.0%減)、親会社の所有者に帰属する当期利 益298百万円(同91.6%減)となった。

セグメント別の状況は以下の通りとなった。主に⽇本セグメントにおいて減収減益となった。

⽇本セグメント

営業収益は28,775百万円(前期⽐15.8%減)となった。内訳として、受⼊⼿数料は15,267百万円(同21.4%減)、トレー ディング損益は4,499百万円(同20.7%減)、⾦融収益は8,803百万円(同0.6%減)、⾦融費⽤は2,083百万円(同11.6%

減)となった。

⾦融費⽤控除後営業収益は26,692百万円(同16.1%減)、営業利益相当額は1,642百万円(同80.7%減)、税引前利益は 1,768百万円(同70.0%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,003百万円(同74.2%減)となった。

受⼊⼿数料

⽇本セグメントにおいて、受⼊⼿数料は15,267百万円(前期⽐21.4%減)となった。市場における株式等の個⼈売買代⾦

の減少、個⼈売買代⾦に占めるマネックス証券のシェアの低下によって、株式等の委託売買代⾦が減少し、受⼊⼿数料が 減少した。

東京、名古屋⼆市場の株式等の1営業⽇平均個⼈売買代⾦は1兆829億円(同19.1%減)となった。マネックス証券の株式 等の個⼈売買代⾦に占めるシェアは5.0%(同0.1ポイントの低下)となり、1営業⽇平均委託売買代⾦は544億円(同21.9%

減)となった。

トレーディング損益

トレーディング損益は4,499百万円(前期⽐20.7%減)となった。FX取引⾦額は34.9兆円(同12.4%減)となった。

マネックスグループ|8698

LAST UPDATE: 2019.02.18 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

R

Coverage

⾦融収益

⾦融収益は8,803百万円(前期⽐0.6%減)となった。個⼈投資家の信⽤取引の減少により信⽤取引収益が減少した。信⽤

取引の残⾼は166,000百万円(同1.6%増)、⽉末残⾼の平均(同社資料をもとにSR社算出)は152,000百万円(同18.7%

減)となった。顧客分別⾦信託等で保有する有価証券の売却益579百万円、営業活動⽬的で保有している有価証券の売却 益504百万円を計上した。

販売費及び⼀般管理費

販売費及び⼀般管理費は25,050百万円(同7.4%増)となった。株式取引の減少により取引関係費は減少したものの、シ ステム関連費⽤が増加した。システム関連費⽤が増加した理由は、2017年1⽉に新証券基幹システムへの移⾏が完了し費

⽤を計上した⼀⽅、既存委託先との⾦融商品取引にかかる情報システム処理の事務委託契約の⽀払による費⽤についても 2017年3⽉まで計上していた。また、アクティブトレーダー層を獲得するために開発した⽇本株取引プラットフォームを リリースした。

その他の収益費⽤

その他の収益費⽤(純額)は178百万円の利益(前期は2,644百万円の損失)となった。これには、収益に既存委託先と の⾦融商品取引にかかる情報システム処理の事務委託契約の解約期⽇を延期することによる事務委託契約解約損引当⾦

戻⼊額508百万円、関連会社株式を売却したことによる関連会社株式売却益247百万円、新証券基幹システムの全⾯稼働 時期の変更を理由とした受取補償⾦810百万円が含まれ、費⽤に新証券基幹システムへの移⾏に伴うシステム移⾏関連費

⽤1,148百万円が含まる。

その他の収益費⽤:その他の⾦融収益+その他の収益-その他の⾦融費⽤-その他の費⽤

顧客動向

2017年3⽉末において、マネックス証券の総⼝座数は1,696,123⼝座(前年同⽉⽐3.7%増)、信⽤取引⼝座数は110,954

⼝座(同5.6%増)、預かり資産は38,031億円(同9.4%増)となった。

⽶国セグメント

営業収益は18,684百万円(前期⽐18.5%減)となった。内訳として、受⼊⼿数料は10,858百万円(同12.5%減)、⾦融収 益は5,493百万円(同4.3%減)となった。⾦融費⽤及び売上原価控除後営業収益は15,616百万円(同15.8%減)、営業利 益相当額は-242百万円(前期は150百万円の営業利益相当額)、税引前利益は-457百万円(前期は-525百万円の税引前利 益)、親会社の所有者に帰属する当期利益(セグメント利益)は-497百万円(前期は-152百万円の親会社の所有者に帰属 する当期利益)となった。

⽶ドルベースでは、営業収益は171,883千⽶ドル(前期⽐9.9%減)となった。内訳として、受⼊⼿数料は99,886千⽶ドル

(同3.3%減)、⾦融収益は50,531千⽶ドル(同5.8%増)となった。⾦融費⽤及び売上原価控除後営業収益は143,661千⽶

ドル(同6.9%減)、営業利益相当額は-2,225千⽶ドル(前期は1,246千⽶ドルの営業利益相当額)、税引前利益は-4,205 千⽶ドル(前期は-4,372千⽶ドルの税引前利益)、親会社の所有者に帰属する当期利益は-4,573千⽶ドル(前期は-1,263 千⽶ドルの親会社の所有者に帰属する当期利益)となった。

なお、四半期ベースのセグメント利益(税引前利益)は第1四半期および第2四半期は損失となったが、固定的費⽤を削 減したことなどから、第3四半期および第4四半期には黒字化した。

マネックスグループ|8698

LAST UPDATE: 2019.02.18 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

R

Coverage

⽶国セグメントは、主にTradeStation Group, Inc.の⼦会社であるTradeStation Securities, Inc.が主体である。⽶国セグ メントにおいてはアクティブトレーダー層を主要な顧客層としており、市場のボラティリティ(値動きの度合い)が上昇 すると取引量が増加し収益に貢献する傾向にある。

⽶ドルの対円レート(期中平均)は前期⽐で9.5%円⾼となったことから、⽶国セグメントの業績はその影響を受けた。

受⼊⼿数料

受⼊⼿数料は、⽶ドルベースで99,886千⽶ドル(前期⽐3.3%減)、円換算後では10,857百万円(同12.5%減)となった。

委託⼿数料は、⽶ドルベースで67,808千⽶ドル(前期⽐9.1%減)、円換算後では7,371百万円(同17.8%減)となった。

VIXが低⽔準で推移したことから⽶国セグメントにおけるFX取引を除くDARTs(Daily Average Revenue Tradesの略称で、

1営業⽇当たりの収益を伴う約定もしくは取引の件数)は100,327件(前期⽐15.0%減)となった。

その他の受⼊⼿数料は、⽶ドルベースで32,078千⽶ドル(前期⽐12.0%増)、円換算後では3,488百万円(同1.4%増)と なった。ペイメント・フォー・オーダー・フローが増加した。

ペイメント・フォー・オーダー・フロー:取引所やマーケットメイカーに対して提供したオーダーフローに応じて得られる収益。

トレーディング損益

2016年3⽉期にFX事業のリテール⼝座を売却したため、当期においてトレーディング損益の計上はない。

⾦融収益

⾦融収益は⽶ドルベースでは50,531千⽶ドル(前期⽐5.8%増)、円換算後では5,493百万円(同4.3%減)となった。有 価証券貸借取引収益は減少したものの、預託⾦及び⾦銭の信託で運⽤する商品の⾒直しなどよる受取利息の増加などが寄 与した。⾦融費⽤は⽶ドルベースでは19,459千⽶ドル(前期⽐3.0%増)、円換算後では2,115百万円(同6.8%減)となっ た。⾦融収⽀は⽶ドルベースで31,072千⽶ドル(同7.6%増)、円換算後では3,378百万円(同2.6%減)となった。

販売費及び⼀般管理費

販売費及び⼀般管理費は、⽶ドルベースで145,885千⽶ドル(前期⽐4.7%減)、円換算後では15,858百万円(同13.8%減)

となった。システム関連費⽤や⼈件費などが増加したものの、取引関係費などが減少した。

⼈件費は、⽶ドルベースで54,387千⽶ドル(前期⽐3.8%増)、円換算後では5,912百万円(同6.1%減)となった。当期 に⼈員削減を⾏ったが、それに伴って発⽣した⼀時費⽤により増加した。

アジア・パシフィックセグメント

営業収益は714百万円(前期⽐14.5%減)となった。内訳として、受⼊⼿数料は347百万円(同23.2%減)、⾦融収益は236 百万円(同2.3%増)となった。⾦融費⽤控除後営業収益は707百万円(同14.8%減)、営業利益相当額は-24百万円(前 期は71百万円の営業利益相当額)、税引前損失(セグメント損失)は97百万円(前期は30百万円の税引前損失)、親会 社の所有者に帰属する当期損失は96百万円(前期は27百万円の親会社の所有者に帰属する当期損失)となった。

アジア・パシフィックセグメントは、主に⾹港拠点のMonex International Limitedの⼦会社であるMonex Boom Securities(H.K.) Limitedが主体である。

マネックスグループ|8698

LAST UPDATE: 2019.02.18 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

R

Coverage

⾹港ドルの対円レート(期中平均)は前期⽐で9.5%円⾼となったことから、アジア・パシフィックセグメントの業績は その影響を受けた。

⾹港拠点のMonex Boom Securities(H.K.)LimitedのDARTsは1,199件(前期⽐16.2%減)となり、受⼊⼿数料が減少した。

販売費及び⼀般管理費は731百万円(同3.7%減)、持分法による投資損失は46百万円(前期は97百万円の損失)となっ た。

マネックスグループ|8698

LAST UPDATE: 2019.02.18 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

R

Coverage